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2015.12.31
今年もジオジオとお付き合いしてくださって、ありがとうございました。一年、なんとか無事に終ろうとしています。
孫たちがジオジオで遊ぶのを見ながらの楽しい年末を過ごしました。新年1日から3日は、私も実家に帰り、母と過ごすつもりです。
ジオジオは5日より営業します。 来年もどうぞよろしくお願いします。
高浜原発の再稼働のニュースををじりじりとした気持ちで聞いた年末でした。 いい時代の予感ができないこと不安ですが、決して悲観的にならないで前向きに過ごしていくこと、大切だと思っています。
みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。2016年が日本の方向を変えるいい年になりますように。


2015.12.26
天真爛漫で物おじしない子どもだと思っていた孫のriho。一ヵ月ほど前に泊まりに行った時、「夢をみるから寝るのがこわい」とふだんのキャラとはちがう事を言います。寝入ってからも、大声を出したりするので、娘も私もちょっと気になっていました。
それで、今年は絵本ではなく、”バク” のぬいぐるみをクリスマスプレゼントにしました。
「ぼくは、りほさんのこわいゆめや、いやなゆめをたべて しろいうんちにして そらにとばします。だからあんしんして ねてください。」と手紙を添えました。
rihoは、ことのほか喜んでくれたようで、何度も何度も手紙を出して読んでいると、娘が電話をくれました。”バク”を抱いて寝て、ケタケタ、笑っていたよ、と。 ほんとかな…。でも、それも rihoらしく、ちょっと安心しました。幼い心にもそれなりのストレスはあるのですね。”バク”さん、よろしく頼みます。
こちらも幼い頃は、ほんとに天真爛漫を絵に描いたような女の子だったchiちゃん。今は看護師さんをめざす高校2年生です。 当たり前といえば当たり前ですが、進路の事、友達関係の事、いろいろと悩みがあるようです。 それでも、とても謙虚で、考え深く、素敵な女性に育っていっているんだなあ…と、クリスマスの一泊は、私も楽しい、心地よい時間でした。 日本人ならほとんどの人は知っているという”三代目ジェイソウルブラザーズ” (知りませなんだ…) のグループ名の由来や意味も教えてもらい、勉強にもなりました~。(笑)ジオジオやお台所のお手伝いもしてくれて、助かりましたよ。
いよいよ年の瀬も押し迫ってきました。いろいろしなくてはいけないことが、たくさんあるのでしょうけど、とりあえず、孫たちに会えるのを楽しみにしながら、1月のブッククラブの準備です。在庫調べもあります。でも、まあ、なんとかなるのではないかと…。

rihoからのおてがみ
きのうもこわいゆめみなかった


2015.12.20
世界の女子サッカーのみならず男子サッカー界にも大きな影響をあたえたという澤 穂希選手の引退。ただただお疲れさま、そして大きな感動をありがとうという気持ちです。
サッカーのルールもよく知らないまま、ほんとにミーハー的に2011年のワールドカップ優勝から、なでしこジャパンに目を離せないできました。大きな体系の外国選手の中、決してあきらめることなく、よく走り、ボールを追いかける姿に、 どの選手にも、あこがれに近い気持ちを抱いてきました。
澤選手は、人間的にもほんとに優れた魅力的な人なのでしょうね。 「つらい時には私の背中を見て」  これを実現して選手の前に在ること、ただただ、かっこよく頭がさがります。レジェンドの人、うなずけます。
先日の新聞記事で、岡本おさみさんが亡くなられたことを知りました。江草が好きだった吉田拓郎さんの「落陽」の作詞家です。 友人の20代の娘さんが、この曲を聴いて ”振り出しに戻る旅” って何?意味がわからへん。(笑)
時代だったのでしょうね。この曲には、胸が痛いような切なさを感じます。一つ、一つ、時代が遠のいていきます。時々、車の中で聴いています。
クリスマスも目前。夕暮れに来られたプレゼントのご相談のお母さん。車の中には、赤ちゃん。本を決めて早く帰りたいお母さん。でも遊びたいお兄ちゃん。「つぎに くるときまで ぜったいこのままにしといて」  「オッケー」 と軽い返事のジオジオのおばちゃん。でもしばらくは、このまま片付けられませんでした。→

また、あそぼな。


2015.12.17
今年、最後になります、ブックランドと新刊を更新しています。つたない文章のミニコミに今年もおつきあいしてくださって ありがとうございました。今年も一年なんとかジオジオを続けてこれて、ほっとしています。
今年は遠く中国、上海の幼稚園にも、一年を通してたくさんの絵本をお届けしました。 先日、幼稚園のスタッフの方より、子どもたちも保護者の方もとても楽しんで下さっているとの嬉しいご報告をいただきました。
ちょうど昨年の今頃にお話があり、春節が終った2月からの発送に向けてリストを作り始めました。一年、ほんとに早いです。 毎月、傷まず無事に届きますように…と祈るような気持ちでした。こちらも大きなトラブルもなく、無事送り終えることができました。日本と違った文化の中で暮らす子どもたちのそばに、たくさんの絵本があること 想像して心温かくなります。こういうご縁があったこと感謝しています。ありがとうございました。
ブッククラブのみなさまからのおたよりやメールが、嬉しい日々です。お会いしたことはなくても、毎月の配本を通して、なんとなくイメージが出来ているのが自分でも不思議です。 お母さんやご本人からのおたよりのおかげですね。ご成長に関わらせていただいていること光栄に思います。
クリスマスが近づいて落ち着かない毎日だと思います。子どもの頃って待ち遠しかったですねぇ。
クリスマスプレゼントやサンタ便の選本やラッピングをしながら実は私もワクワク。発送もまもなくです。
孫たちへのプレゼントは今年もやっぱり本。4人、好みもバラバラ…いろいろ思い巡らしつつです。

ジオジオのケヤキです。
春、芽吹くのも枝の先から。落葉時、最後のまで残るのも枝の先。


2015.12.11
師走です。師ではないですが、小さな子どもの本屋も走る12月です。ようやくブッククラブの発送が終わりました。お手元に届いていることと思います。 今月、遅くなりました。ごめんなさい。
続いて、クリスマス、お年玉の選本や発送にかかります。年内は休まないでジオジオにいるつもりです。プレゼントのご相談もお受けしています。お気軽にお訪ねください。
子どもさんが大きくなられても、年末には訪ねてくださるなつかしいお客さまもいてくださって、嬉しい日々です。
2才くらいからジオジオに来てくれている、はや、もう高校生のchiちゃん。 ブッククラブの本の代金をお母さんと一緒に払いに来てくれて 「いっこさん、クリスマス、一人やろ?泊まりにきてもええ?」
今年は、なんと異色の(笑)クリスマスイブになりそうです。 気をつかってくれているのかな…。
江草はイブの夜、サンタさんの服を着て、あちこちプレゼントを配りに行っていましたが、(不審者に思われないか私ははらはら)そういえば幼かったchiちゃんの家にも…。 いつのまにか気遣いをしてくれる年齢になったのですね。楽しみにしています~。
水木しげるさんに続いて、野坂昭如さんの訃報。常に私たち世代の前にいて、その生き方に魅かれ続けてきた人がいなくなること、心もとなく淋しいです。いてくださることだけで、大きな意味があるお二人でした。

ジオジオ店内もクリスマスの絵本に,


2015.11.27
すっかりクリスマス近しモードの大阪駅近くで偕成社のeriさんと待ち合わせ。せっかく大阪にきたのだからとeriさんに案内されて、 ルクアイーレの蔦屋書店へ…。まるでニューヨークやパリの(知りませんが)映画の中に出てくる書店のようにおしゃれです。 スターバックスからコーヒーの香りが漂う中、ゆったりとしたソファーに身を沈めて本を読んでいる人、何よりその豊富な品揃えに圧倒されます。 いやあ~私は書店員にはなれないなあと、自分でも意味不明の事を呟きながら、これも読みたい、これも読んでみたいと自分が本屋だということはすっかり忘れ…、 いや、私は本を仕入れられる立場なんやとぐっとがまん。 eriさんが、「次、行く?」と今度は紀伊国屋グランフロント店、児童書売り場へ。並べられた絵本や児童書に、目を通しながら 正直、そのあたりで、大型書店の空間にちょっと疲れてきて、ジオジオの小さなスペースがたまらなくなつかしい気持ちに…。(スミマセン)書店巡りは早々切り上げて、 B級グルメ通のeriさんと食事、これが実はとても楽しみなのです。
その間も出版社や新刊事情など、プライベートなことも含めていろいろとおしゃべりできるのは私にとってほんとにいい時間です。おつきあい、ありがとうございました。
その後、一緒に豊中のギャラリーで催いている型絵染作家の島野千鶴子さんの「おはなし展」に行きました。在廊日でなかったのに、 電話をしていたからか島野さんがいてくださって、久々にお会いできました。もう30年のおつきあいになります。 お互いに孫のいる身になりましたが、ほんと島野さんはお変わりなくです。 島野さんの作品が江草も私も大好きで(ジオジオにも展示しています。)変わらす、大胆な構図、豊かなでユーモラスな表情の子どもたちはじめ、動物やおはなしの鬼などの作品に見とれました。 ずっと活躍してくださっている事、嬉しく思います。29日までやっています。
充分に月末です。ブッククラブの準備、心の中ではあせりまくりですが、行動が伴わない、いつものことですね。今日からがんばろ!急に気温が下がりました。お体を大切に。

島野千鶴子「おはなし展」
スペース 草
豊中市東豊中町4-1-13
 tel 06-6853-0474
~29日


2015.11.21
先日、久々に映画館に足を運びました。観たかった映画です。
あるオークションで、箱いっぱいに残されたおびただしい数のネガと未現像のフィルムが発見されたことから、 その謎の写真家を追ったドキュメンタリー映画です。
乳母という仕事を続けながら、写真を撮り続けたヴィヴィアン・マイヤーの孤独で、変わり者で、どちらかというと人嫌いだった 人物像が、関わりのあった人たちのインタビューであきらかにされていきます。
が、彼女が撮り続けた写真は、ありふれた日常の中の人々の笑顔、喜び、怒り、悲しみ、疲れなどを注視する温かい心が感じ取られます。発見されてからは高い評価を得て、いろんな国で写真展も開かれるようになりました。 なんのために撮り続けたのか、なぜ発表しなかったのか…。
シャッターを押すその納得した瞬間が、彼女の生きるすべてであり、他者の評価を求めたものでなかったことは確かなのだと思います。 いい写真に出会えたこと、私には嬉しい映画でした。写真集、買おうと思います。
そういえば我が家に古い古い引き伸ばし機があります。子どもたちが小さかった頃、わざわざ白黒フィルムで写真を撮っては、夜中に部屋を暗くして江草と 写真を焼き付けたり、引き伸ばしたりしていました。水洗いはお風呂で…。なつかしいですが、PCが普及した今、そういう手間をわざわざかけることはもう皆無でしょうね。 ただただ、物入れの中で大きく場所をとっています。どうしたものか…。
パリでのテロから犠牲になった人々への世界の国々の追悼のニュースに、少し複雑な思いもしています。 シリアでは、テロと闘うという大義のもと、大国の空爆が続き、今までも、今も、そしてこれからも普通に暮らす多くの人々の生活と命が奪われていきます。どちらも何の罪もない、平和を望む尊い人の命です。答の出ない無用な闘いが続くこと、戦争をしたい人たちへの怒りがこみ上げます。

「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」


2015.11.15
フランス、パリでおこったテロのニュースにただただ茫然とするばかりです。
いったい、今はどういう時代で、世界はどうなっていこうとしているのか、 私たちは、どこへ行かされようとしているのか、心が暗くなります。
私たちが育った時代に、普通の暮らしの中で銃を向けられ乱射される恐怖があったでしょうか。突然の爆破で命を 奪われることを想像したでしょうか?少なくとも平和な時代を生き、大人になり、人生を歩んでこられたことを、あらためて実感します。
それなのに、こんなにも混乱し、憎悪が、差別がはびこり、怯えた暮らしを余儀なくされる時代を作りだし、子どもたちに残すことは耐えられません。
憎しみの連鎖を断ち切るためにも、敵を作り、武力で壊滅させることよりも、もっと賢明で平和的な手段と謙虚さで、和解を生みだす知恵を為政者に求めてやみません。
先日、ジオジオが開店した頃の江草の手書きのブックランドを見せて欲しいと言ってくださる方がいて、とても嬉しく思いました。
開店前に、江草は、希望にあふれた-1号を書きました。あの頃、今のような時代が来ることを考えたでしょうか。
私たち大人は、この30年、何をしたのか、何をしなかったのか…。なぜこういう時代をむかえてしまったのか…。
ブックランドも書くことが暗く、重くなってきたことを感じています。それではいけないのに…。今月のブックランドを更新しています。


2015.11.10
11月に入ってはや10日。時はかけ足になりました。どうぞお先に、という気持ちで相変わらずのスローペースです。 今月のブッククラブ、発送が遅くなってすみません。「届きましたよ~」 というおたよりをいただいて、ほっとしています。
今月は、クリスマスやお年玉のプレゼントにお役に立てれば、とプレゼントのリストも同封しています。 もしリストをご希望の方がいらっしゃいましたら、お送りしますのでお知らせください。カレンダーも今週中には店内に展示したいと思っています。 年末に向けて気持ちをしゃんとせねば…とは思いつつ、しばらくは、がまんしていたたまりにたまった本に向かいます。
10月末のジュンク堂渋谷店の”民主主義フェア”見直しの記事に、なんだかなあとため息です。
偏向 、よくわかりません。中立、よくわかりません。 何の力もない、何を言っても、しても、世の中痛くもかゆくもない小さな小さな小さな書店ではありますが、何の本を仕入れて、どう並べようと、私の自由でしょ、勝手でしょ。
フェアの再開、当然です。自粛しないで。負けないで。
かつてアメリカにルイス・ミショーの書店があったこと、忘れられません。
配達に行った、あだちこども診療所、むらつ皮ふ科クリニック、共に待合室はいっぱいの人でした。
あ~、また、そういう季節がきたのですね。晩秋にしては暖かい日が続きますが、それでも日々寒さに向かいます。 どうぞ風邪などひかれませんよう、お身体を大切に…。

ツタの紅葉、楽しんでいます。


2015.10.28
ブッククラブの発送準備や年末にむけてのリスト作り、店内も片付けなくてはなど、あれやこれやとやらなくてはいけないことが山積みです。まあ、いつものことで、気持ちほど行動がともないませんが…。なんとかなるやろ、と。
昨日、お店を閉める時間に、本を買いに来たのではありませんが…と入ってこられた年配の男性のお客さま。はじめてお目にかかる方でした。
お話を伺うと、江草と加古川図書館の”子どもと本の研究会”で、長く、奥さまがご一緒させていただいていたとのことでした。 長いご自宅での介護の後に亡くなられた奥さまが、月に一度の研究会の後で、いつも江草の事を楽しそうに話していたことから、一度、お目にかかりたいと思っていました、と来て下さったのです。
残念ながら江草も…とお話しながら、こういうやさしいおつれあいに介護された奥さまが、ちょっとうらやましい気持ちになりました。
こちらこそ、研究会の皆さまにはほんとにお世話になっていたことと思います。江草のことを心に残しておいてくださったこと、感謝の気持ちでいっぱいです。いろんな方にささえていただいていたのですね。
今日は、江草の命日。写真は変わらずの笑顔です。先週、週末に江草を口実に、信州ホープロッジで過ごした楽しい時間の余韻が残っています。孫たちのはじける笑顔と成長が、何より嬉しく、日々のささえです。

私と江草の宝物です。


2015.10.22
神野小学校で2年、4年、6年の選書会でした。
いやぁ~、それぞれの学年ともに、ほんとに楽しかったです。 集計も楽しみながらやっています。
リクエスト用紙を見ていると、あらためて子どもたちとかわした会話がよみがえります。
4年生で「希望の牧場」や「わたしが外人だったころ」 を書いてくれているのをみて、思わず胸がジーン。
「うんこ」「うんちの正体」 こういうの好きですねぇ。(笑)「ごはん」「にっぽんのおにぎり」 も人気です。
「サバイバーズ」や「アサギをよぶ声」 など読みごたえのあるシリーズものにもリクエストが集まっています。
みんな本が好きなんやなあ、とあらためて…です。
たくさんの本と子どもたちが出会う場を設けて下さった神野小学校に感謝です。また、担任の先生たちがほんとに熱心に本を見てくださり、 選書会に持っていった本を購入してくれる先生もいて、嬉しい限りです。
たくさん元気をいただいて帰ってきました。ほんとにありがとうございました。
11月のブッククラブも控えて、忙しいのは忙しいのですが、 明日、金曜日から週末、日曜日まで臨時で休ませていただきます。いつも勝手ばかりですみません。信州、ホープロッジで家族で過ごしてきます。紅葉がきれいだろうなあ…と心ははや信州に…。  月曜日はちゃんと営業します。

神野小学校 選書会


2015.10.11
新米が届いています。8月に届いたお米が、まだ残っているのですが、我慢できずに早速に、新米のほかほかご飯を味わっています。 美味しいものは後に残すタイプだったように思うのですが、小学生の頃、お弁当を食べている時に友だちが言った言葉 「今、火事や地震が起こったら後悔するからおいしいものから先に食べる」 その一言で、私のその後の人生観が変わりました。もちろん広岡農場から届けられたお米は、一年経っても美味しいので、 まもなく残ったお米に戻ります。今年もまた一年、よろしくお願いします。
今月のブックランドでも紹介しています 「稲と日本人」 感動しました。力作です。 日本人が稲作と共に生死をかけて歩んできた2000年の歴史。毎年、当たり前のように新米をいただき、毎日、ただただ食卓で恩恵に預かっていたこと、申し訳なく思います。 消費量が減っているとはいえ、日本人の食にはなくてはならないお米です。子どもたちにも (もちろん大人にも) こういう日本人の努力と研究の歴史を知ってほしいと心から思いました。 学校にも紹介していきたいと思っています。
海外では、今回のTPP交渉で、いちばん譲歩したのは日本だという報道があるようです。よくやった感がこめられた政府のコメントとはかけはなれているように思います。 日本の食と農業を守り抜いていかなければ、という姿勢は感じられません。自国の自給率をますます下げて、いったい何に、どこの国におもねているのでしょうか…。
米作りを経験したことのない私がこういうことを言うのは、ひんしゅくを買いそうですが、美しい田んぼがやがて荒れ地になっていくのは、忍びない気持ちです。 私たちの意識が大切ですね。
>
「稲と日本人」
 福音館書店 2000円+税


2015.10.9
10月のブッククラブの発送が終わり、ほっと一息です。まもなくお手元に届くことと思います。今月も楽しんでいただけたら嬉しく思います。 それにしても仕事の段取りが悪くなってきたこと感じています。 前は良かったのかとつっこまれると心痛いのですが、まあ年相応かと開き直りです。が、選書会も控えていますし、年末に向けて、 やらねばいけないことも山積み。ぼちぼちとがんばろうと気持ちだけは…。
日本人の研究者、お二人のノーベル賞受賞のニュース。数学や物理学など自然科学が好きだった江草が生きていたら大興奮だったことと思います。
私たちの想像を超える世界に着眼し、研究を重ね、人々の命を救い、学問の可能性を広げていく、 こういう方たちと同じ時代を生きていること、ノーベル賞がなければ気が付かないままだったように思います。
人間の可能性のすばらしさにに素直に嬉しく、久々に日本にさわやかな風が吹き抜けた気持ちがします。
せっかくのさわやかさの中、1億総活躍社会という言葉の気持ち悪さ。なんだかなあ~とため息です。
そろそろ夏布団を2枚重ねるのも終わりにして、夏物をしまい冬支度を…、その前にたまった新聞に目を通さなくては…あれやこれやです。

気が付くと、昨年のシクラメンが咲いていました。


2015.9.24
多分、吉田拓郎さんのデビュー曲に近い初期の歌だったと思います。「イメージの詩」という歌の中に 
♪ 古い船には 新しい水夫が乗りこんでいくだろう 古い船を 今動かせるのは 古い水夫じゃないだろう ♪
という歌詞がありました。
この歌を聴いていた頃は、いつか自分たちも”古い水夫”になっていくんだという意識は、もちろんありませんでしたが、当時、若者だった私たちにとって 共感を覚えるとても衝撃的な歌だったことを記憶しています。
ツイッターやフェイスブックなど私たちが知らなかった世界を駆使して、若い人たちが、個人の意志で動き、力を集めていくこと、驚きとともに、眩しく、心強い思いがしています。何より、寄り添い、応援していく側に立つ古い水夫でいたいという思いを強くしています。  ”これから” ですね。
シルバーウィークといわれる秋の長いお休みが終わりました。孫たちもそれぞれのスケジュールで、来られず、それならと、あれもこれもとたまった雑事を…と思っていましたが、結局、本を読んだり、映画に行ったり、DVDを見たり、のんびりと過ごしました。 気を引き締めて!10月のブッククラブ、選書会の準備です。

お墓参り。
rihoがお付き合いしてくれました。


2015.9.19
時々、眠気に襲われながらでしたが、テレビで、安保関連法案が採決される様子を見ていました。
一昨日の特別委員会での強行採決は、ある程度予想していたとはいえ、改めて我が国の立法、与党の政治家に深く失望を感じるものでした。
そして今日の午前2時過ぎの本会議の採決。 結局はそういう多数の与党の議員を選出している私たち国民の意識の甘さが招いたという思いもします。次の選挙で同じ轍を踏まないよう…私たちにできることは、それしかない、といえ、 それこそが私たちにできることなのかもしれません。
まだ、形をなさない不気味なものが、ひたひたと押し寄せてきて、それはとうとう戸を開け侵入してきたという感があります。
いったい、私たちの大切な子どもたちを、子どもたちの未来をどうしていこうというのか…。
権力者の暴走を止めるために存在するはずの私たちの憲法。この立憲主義をないがしろにしようとする政治家生命をいつまでも許すわけにはいきません。
廃案へ立ち上がった若者たち、お母さんたちをはじめ、今の政治に反対するこのうねりは、日本の方向を再び平和に向けられる力になると信じています。希望です。


2015.9.15
配本のご感想やお子さまのご成長の様子など、振り込み用紙に書かれたおたよりやメール、毎月の楽しみです。 そして時々郵便物の中に、かわいい封書を見つけて、思わず頬が緩みます。
今日は、おばあちゃんからのご依頼で、毎月、本をお届けしている東京のairちゃんからのおたよりが届きました。 「いないいないばあ」から始まったブッククラブ、あかちゃんだったairちゃんも中学3年生です。
今は青い鳥文庫で「獣の奏者」をお届けしています。お届けしている本はご家族で読まれているとの事、部屋にあるお気に入りの本を置く本棚はほとんどがジオジオさんからのものです。本を読むことでたくさんの国を旅行した気分です。など とても嬉しいおたよりです。いいおばあちゃんがいて幸せですね。もちろんこういうお手紙をいただけるジオジオも幸せな本屋です。中3ともなれば、いつのまにか字からも子どもっぽさが抜けて、書きなれたきれいな字です。ご成長を感じます。
ケヤキの根元に、もう彼岸花が咲いています。毎年、お墓参りに持っていくのですが、お彼岸まで一週間もあるのに…今年ははやいですね。秋、台風の被害がいつも伴ってやってくること、やりきれなく思います。
そして今週中にも成立しそうな安保法案。気になりながら、明日、ちょっと実家に母を訪ねます。



2015.9.7
意外にあっさりと夏が秋にバトンタッチです。残暑も力がなく、あっけない夏の終わり方です。こういう年もあるのですね。
週末のお休み、すみませんでした。急ぎ、今日、明日とブッククラブの発送です。まもなくお手元に届くことと思います。
今月のブックランドでも 紹介していますが、(更新しました。)佐野洋子さんのたくさんのエッセイから抜粋された 「ヨーコさんの”言葉”」。日曜日の朝、NHKのEテレの番組でやっていたこと知りませんでした。
ブックランドを読んで下さったお客様が、佐野洋子さんのことはご存じないままに、この番組が大好きで…とこの本を買いに来てくださいました。 いろんな方向からのアプローチと出会いがあること、楽しいです。
私も番組の録画予約をしました。お得な5分間です。そしてこの本も、テレビと同じ北村裕花さんの絵と共に佐野洋子さんの本音に触れられる元気のでるお得な一冊です。
佐野洋子さんファンの多いジオジオです。配本にも入れていきたいと思っています。店頭にも置いています。
世界はいったいどうなっていこうとしているのか…。ちょっと絶望的な気持ちになるシリアの難民の人びとのニュースです。 ドイツのメルケル首相の「難民を受け入れなくては欧州本来の欧州でなくなる。」という言葉。為政者の基本的な政治理念にふれた気がします。人間としての希望を感じます。

「ヨーコさんの”言葉”」


2015.8.25
昨日はブッククラブで本もお届けしている三つ子ちゃんとお母さん、、双子ちゃんとお母さんがお友達でもあることからご一緒に訪ねてくれました。 いつのまにか小学4年生です。毎月の配本で感じることではありますが、お会いしてみるとそれぞれの成長にやはり驚きます。ジオジオがなんだか手狭に感じられました。(笑)
孫のkoseiと同学年ということもあり、お母さんたちとのおしゃべりもはずみ、楽しい時間でした。
毎月、本が届くのを楽しみにしてくれていること、とても嬉しく、励まされます。元気をいただいて、さあ9月もがんばらなくちゃ、です。
いつのまにか、ジオジオのケヤキの木も、つくつくぼうしが鳴くようになり、昨夜は虫の声も聞こえました。
一昨日には、はや2016年のカレンダーが入荷してびっくり。早速に購入してくれるお客様がいてびっくり。
背中を押されるように、夏が終わり、年末の事を考える季節になっています。年々、早くなる時の流れです。
精一杯生きて命を終えたセミたちを見てを、なんだか尊敬に似た気持ちを感じます。
それにしても、夏の終わりの痛ましい事件に心ふさぎ、言葉もありません。
どうぞ無事に…どうぞ生きていってほしい、すべての子どもたちに祈るような気持ちがします。
子どもたちを守る、こんなにも難しいことなのでしょうか…。途方にくれます。
どうぞ夏のお疲れがでませんように…。

思いがけず息子の友人が届けてくれた大好物のイチジク。
朝からジャム作りです。


2015.8.16
息子たち家族が帰っていき、娘たちも帰り、急に家がひっそりしました。
昨日の夕方は一人で送り火を焚いて、今年のお盆も無事に終わりました。
年がいもなく、孫たちと海水浴をしたり、オートテニスに行ったりで、予想通り、少し遅れてやってきました、筋肉痛。(笑)それでも、それぞれに孫たちがなんとか無事にすくすく大きくなっていること何よりの幸せです。
kohakuは、eriさんから富安陽子さんのサイン入り新刊「天と地の方程式」を送ってもらって大喜び。出版社がちがうのにすみません。今頃はもう読み終わっているかな…。 私はこれからです。
さてさて気持ちを切り替え、日常に戻ります。長いお休み、すみませんでした。
新刊も続々。「アサギを呼ぶ声」の 2巻目、「ふしぎ駄菓子屋銭天堂 5」もまもなくです。「天と地の方程式」の2巻目も出ます。筋肉痛はさておいて仕事モードに…。読まねばの本、読みたい本もいっぱいです。
昨日は終戦記念日。ニュースで首相の70年談話を一緒に聞いていたkoseiが「言ってることとやってること、ちがうやん。」 なかなか宿題がすすまない幼い小学生ですが、世の中の動きは、ある程度察知しているのでしょう…。ちょっとびっくりです。
他国に侵略し、命を命とも思わない狂気の戦争がどういうふうに始まって行ったのか、日本という国は何をしたのか、 正しい歴史をこの子たちに教えてほしいと心から思います。そこから始まる平和教育であってほしい。
70年談話、出せばいい、キーワードを入れればいいというものではないと思うのですが…。

友人が、もっちゃんにと近くのお寺で写した蓮の花の画像を送ってくれました。


2015.8.7
言うまいと思えど…どころではありません。この暑さ!殺人的です。今年はクーラーの風が苦手など言っていられません。勝手な自分にあきれながらも、クーラー 様 様。
あれ?値上げしたせいでしょうか、あまり節電コールが電力会社から聞こえてこないように思います。かろうじて!原発がまだ再稼働していない今ですが、電力は足りているのですね。
8月の発送、配達が終わりました。まもなくお手元に届く頃だと思います。本の楽しみがひととき暑さを忘れさせてくれますように。
世の中が夏休みになります。ジオジオも少し早いですが、日曜日、9日から休ませていただきます。
12日には加古川に帰っていますので、ブッククラブの本などお店が閉っていてもお声をかけてください。 留守していましたらごめんなさい。15日からは通常通りにと思っています。
昨日は広島に原爆が投下されてから70年。30年前、父が亡くなった年に母と広島に行き、記念式典に参列しました。その日も暑かったこと、記憶しています。 8月6日、風邪で寝ていた母は爆風で飛んできた窓ガラスの破片で大怪我をしましたが、なんとか命拾いしました。結婚して一年にも満たない頃でした。よくぞ生きていてくれた、と正直な思いです。 昨日、孫のkohakuとひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんが生きていてくれたからお父さんやkohakuも生まれることができたんや、この命、大事にせなあかんね、と電話で話しました。年のせいでしょうか…柄にもなくです。
もうすぐ孫たちに会えること楽しみに仕事を片付けています。ブックランドも更新しました。見てくださったら嬉しく思います。

明日は、はや立秋。


2015.7.30
暑いこともありますが、できるだけ出かけないで、じーとこもってブッククラブの準備の日々です。
7月も明日で終ります。ほぼ宿題が終ったというkohaku。相変わらず宿題が苦行のkosei。aoもなかなか進んでいないようです。 それぞれの孫に私のDNAもちょっぴり。(笑)「いいよ~、ぼちぼちで~」と気楽にいきたいおばあちゃんです。
朝の遅い私が6時前に目がさめるようになりました。必然的に早寝になります。元気なセミのおかげです。
陽のあたる場所での一週間の命を悔いなく鳴いています。世の中なんて関係ないわ!と我が人生(セミ生)をまっしぐらでしょうか?
安倍首相の側近より「法的安定性は関係ない」との言葉。本音なんでしょうけど、そういう本音のもとで安保法案が決まっていくのだとしたら、こんなに恐いことはありません。
多分、日本を守るという大義意識の中に、国民一人一人の命など存在していないのでしょうね。戦争できる国になること、それが大事!?廃案に向けての大きな力になること期待しています。
ジオジオを訪ねてくださった御津小学校の先生から、子どもたちが書いてくれた選書会のお礼のおたよりをいただきました。楽しい時間をいただいたのはジオジオのほうです。ありがとうございました。

ジオジオのために時間をさいてくれたんやなあ…と感激です。全部、読ませていただきましたよ~。


2015.7.25
鶴見俊輔さんが亡くなられました。今月のブックランドで鶴見俊輔さんが書かれた「わたしが外人だったころ」を紹介させていただいたところでした。 ご高齢のこともありましたが、亡くなられることを想像もしていなかったので衝撃の訃報でした。
50年近く前、学生紛争の真っただ中で過ごしていた私は、 社会の流れに反発を感じながらも、うっ屈した日々を怠惰に過ごし、そういう自分を肯定もできず、 さりとて”革命”というスローガンのもとに集結する勇気も力もなく、そんな時に鶴見俊輔さんや小田実さんの”べ平連”(ベトナムに平和を!市民連合)の存在にとても救われた気持ちになったことを記憶しています。 微力を感じながらもべ平連のデモには出ようと決め、参加していました。当時、そういう学生がとても多かったのではないかと思います。
”団結”という言葉の危うさを説き、決して一面的にならずに、人間、一人一人の生き方にまなざしを向けるふところの大きさを感じさせてくれました。 今、この時代、もっとも必要とされる方だったのに…と残念です。
殺し、殺される戦争を拒否し、九条を護ろうとした意志を継がなくてはと心から思います。
月曜日から安保法案が参議院の審議に入ります。明日は加古川駅前でも6時から廃案へ向けての集会が開かれます。参加しようと思っています。

夏休み、5日めのkoseiの部屋。
ひまになったら片付けるそうです。
ひまそうやけど…。


2015.7.19
15日、衆議院の特別委員会で安保法案が強行採決された夜、大阪駅に抗議のために集まったシールズの20歳の若者のことば。
バックに流れる軽快な音楽と共に「俺たちがじじいになった時、日本が戦争しそうになった時に、がんばって戦争を止めたから、おまえたちも決して戦争するなと子どもや孫に言いたい。」
憲法があるにも関わらず、日米安保条約のために、日本人の人権を無視した米軍の基地の存在や軍備、治外法権。それを許してきた戦後日本。
そして、今なお追随しようと、アメリカと一緒に他国に出かけ戦争をしようとするする安倍内閣。
60年安保、70年安保と当時の若者たちが立ち上がったけれど止められなかったこの条約。今、戦争への時代を危惧して立ち上がる若者の側に立ちたいと心から思います。若者を子どもを孫の命を権力者の勝手にさせてなるものかと。
衆議院の採決で起立した与党議員。与党党員である前に、政治家を志した一人の人間として日本の未来を考えてください。
おばあちゃんはあきらめません。あきらめてなるものかと思っています。戦争法案、廃案にしましょう。ファイト!です。


2015.7.14
先日、選書会をした生徒数500名の御津小学校から、車で15分ほどのところなのに、室津小学校は全校生徒数が40名。石畳の歴史を感じる街並みを通って行くと海沿いに小学校が あります。江草は、私もですがこの小さな町が大好きで、選書会ももう15年くらい続いているでしょうか…。ずっとお付き合い頂いていること嬉しく思います。夏休みを直前にした最後の週です。なんとなく落ち着かない気持ち、わかるなあ~。 でも子どもたちも、先生たちも、とてもていねいに本を見て下さって、いい選書会でした。
それにしても暑かった~。選書会の間の休み時間に、子どもたちが、自分たちで作った梅ジュースをごちそうしてくれました。甘くて冷たくておいしかったです。近くに大きな梅林があり、梅の産地です。
明日にも強行採決されるかもしれないという安全保障関連法案。安倍首相の答弁 ”総合的な判断” という言葉を何度聞いたでしょうか?戦争に行く恐怖はまちがいなく当の政治家にはありません。 そういう言葉で方がつけられるような問題ではなく、議論が深まったとはとても言えない、と怒りにふるえる気持ちを抑えられません。
違憲です。廃案を望みます。採決になるなら、多くの与党のかたの良識ある造反を望みます。きっと国民の共感を得られることと思います。

先生と会話しながらの、ゆったり、のんびりとした選書会です。


2015.7.11
2012年ロンドンオリンピックの競技場の工費が650億円、500億から600億円の予算が世界の平均的な建築費というなかで、2020年の東京オリンピックのための新国立競技場に2520億円という 途方もない巨額な税金がつぎこまれようとしています。
多額の負債をかかえ、震災、原発事故の復興のめどもつかない状況のなかで無謀にも誘致したオリンピック。 その上、日本の多くの建築家の提言にも耳をかさず、このデザインの案を強行しようとするのはなぜなのでしょうか?
このままでは工期も間に合わない、建築費もさらに足りなくなるという専門家の意見もあります。 予算を落として、工期も短縮する方法はきっとあるはずです。日本は世界的にも優秀な建築家がたくさんいるのですから。
フクシマの自主避難をした人たちへの住宅無償支援が来年度末で打ち切られようとしています。年間240億円。
競技場というはこものに2520億円、腑に落ちない想像を超える金額です。他にもっと有意義な使い道が、今の日本にはたくさんあるはずです。
安保法制、川内原発の再稼働、危い方向に揺れる日本です。良識ある学者や専門家の人たちの声が届かない政府。ざわざわと心落ち着かない日々です。 立ち止まり、流れを止める勇気を、造反する意志を、と与党の国会議員の人たちに望みます。
夏休みが近づきました。月曜日は室津小学校で選書会です。図書室に入ってくる海風を受けながらの選書会、楽しみです。帰りに道の駅に寄るのも楽しみにしています。
今月のブックランドを更新しています。

ジオジオのセミの初鳴きはまだ聞いていません。でも昨日、抜け殻を見つけました。


2015.7.7
先週の土曜日、ブッククラブの準備の真っ最中でしたが、いつもお手伝いに来てくれるkaoriさんと一緒にシリアやイラクの取材を続けているジャーナリストの西谷文和さんの講演会にでかけました。
Yutubeでいつも聴いているラジオフォーラムのパーソナリティのお一人でもあり、一度、講演をお聞きしたいと思っていました。
戦争をしたがっている人たちが、いかにして国民の気持ちを戦争に駆り立てていくのか、そのしくみにまんまと乗せらていく筋書きに思い当たること、合点がいくことばかりで正直、肌寒い思いがしました。
武器によって巨額の富を得る人、戦争にまきこまれ国を、家族を、未来を、命を失っていく人。その理不尽さ、日本も例外なく加担し、いえさらに加担しようとしていること、私たちはもっともっと知らなくては、知らされなくてはいけないのに…。 国会で今、審議されている法案を止めるためにも。
自衛隊が購入するアメリカのオスプレイ17機。購入にはもちろん反対ですが、1機 56億円が日本の商社を通って日本の国が買い入れる時の値段が、1機 211億円。これほんとですか? 絶対おかしいですよね。その差額はどこの誰のふところに入るのでしょうか。開いた口がふさがりません。もちろん我々の税金が使われるのです。東北、フクシマの復興もままならない時にです。シリアやイラクの現状の報告など講演はよかったのですが、はァ~とため息です。
ため息をつきながら今日、明日と発送です。今日は、七夕です。雨です、残念。

rihoの保育園で。
ぞうぐみさんが、Tシャツをしぼり染めしました。なかなかおしゃれです。


2015.6.21
先週、八幡小学校、矢野小学校と2つの選書会が終わりました。気がつくと7月のブッククラブの準備の時期に入ります。来年のカレンダーの案内も届き始めました。 時の流れをなんだかふしぎな気持ちで感じていますが、一年の半分が過ぎていこうとしているのですね。ぼーとしている場合ではありませんとは思いつつ…。
昨日の新聞で絵本作家の梶山俊夫さんが亡くなられたことを知りました。森はなさんのご自宅で、江草と一緒にお会いしてお話させていただいたことを思い出しました。もうずいぶん前の事です。 日本の原風景を感じさせてくれる作風の多い梶山さんでしたが、絵の勉強にフランスに行かれていたことなどをお話して下さったことが記憶に残っています。
同じ紙面に建築家 東孝光さんの訃報も…。建築事務所で何もわからないまま働き始めた頃、建物自体が生命力を持っているような強い存在感のある設計に驚きました。 わずか6坪という敷地に建てられた”塔の家”でした。住むというよりも棲むということを楽しむ感覚を教えてくれたような自邸でした。忘れていた記憶がなつかしく思い出されました。 ジオジオにも私自身にも時が流れていきます。
そういえば廃校の話が数年前から出ている矢野小学校、今年は全校生徒数38名での選書会でした。今年もお声をかけてくださってありがとうございました。来年も存続していますように。選書会、私自身が楽しませていただいています。

相生市、矢野小学校。
全校生徒38名での選書会。
きれいに整頓された図書室で。


2015.6.13
たつの市御津小学校での選書会、ほんとに楽しかったです。先生方も子どもたちもとても温かく迎えてくださいました。体育館が工事のために使えなくて、隣り合った2つの教室にわけての選書会になりました。
リクエスト用紙の集計がまもなく終わります。大変といえば大変なのですが、選書会の一日を思い出しての楽しい作業です。
今年もまた同じ本を何回も書いて、”ぜったい ぜったい ぜったい”の文字。 3冊の約束が5冊、6冊、10冊以上も書いている子どもも多い。当日も、私に「この本は絶対読みたいので入れてください。」と頼んでくる子ども。
500人もの子どもたちとの本を通しての時間は、いっぱい元気をもらいました。子どもってほんとにおもしろい。あこがれの先生の事をうちあけてくれた男の子もいました~。(笑)
毎年、票数だけでなく、先生たちが、選書会に参加してくれて個々の子どもたちの思いをくみ取って購入する本を決めてくださること、何より嬉しく思っています。 いつもお世話になるkrd先生が「授業で役立つ本と子どもたちの人生に役立つ本は違うから…」と嬉しいお言葉です。
単純ですが、ジオジオ、もうちょっとがんばってみるかな…と。来週は2校の選書会が待っています。
今月のブックランドを更新しています。よろしかったら覗いて見てください。

御津小、選書会風景。


2015.6.8
昨日、ブッククラブでお孫さんへの本をお届けしているodaさんから、ジオジオに思いがけない嬉しいプレゼントがありました。イラストレーターの息子さん、おだこうへいさんが 描かれた絵です。
「キャロット キャッスル」人参のお城です。早速にジオジオの壁に飾らせていただきました。ありがとうございました。
とても楽しめる絵です。お城には王さま、お妃さまをはじめとしてたくさんの人物や動物が細かく描かれ、表情や動きのある姿に、どうやらそれぞれに物語がありそうな気配がします。
その他にもスイカの公園や、かぼちゃの学校などたくさんの作品がおだこうへいさんのHPで見られます。絵本になる予定もあるようです。とても楽しみです。 またジオジオにも絵を見に来てくださいね。
今月の本の発送が終わりました。お手元に届いている頃でしょうか?今月も楽しんでいただけますように…。
気持ち的には、ちょっとひと段落なのですが、木曜日に御津小学校で選書会がありますので、準備に追われています。来週も2校の選書会を控えています。
ジオジオにとって6月は選書会のシーズン。子どもたちからパワーをもらってきます。

キャロットキャッスル
おだ こうへいさんの作品です。


2015.5.29
新緑の季節とはいえ、ケヤキもツタものび放題のジオジオ。
店内からは緑、緑してとても気持ちがいいのですが、枝は道路まで張り出し、 なんだか鬱蒼としてきましたので、以前にもお願いした植木屋さんの角尾さんに、ケヤキやモチノキをバッサリと刈っていただくことにしました。
前の花壇のサザンカにイラガの幼虫もつく季節です。 だんだんとその気になって、そのあたりももう短く刈ってください、とお願いしたのですが、途中、角尾さんに呼ばれて店の外に行くと、なんとサザンカの木の中に、ひっそりとキジバトの巣が!そして そこには、見えにくいままに、かすかに動くヒナ鳥が…。声にはならない大興奮です。木を刈って親鳥が近寄らなくなっては、ヒナ鳥が餓死するからと、サザンカと隣のユスラウメの木の剪定は、ヒナ鳥が巣立つまで延期することになりました。
そのかわいさと愛おしさに、店内からそーと眺めては、気になって、気になって仕事になりません。キジバトにはいい迷惑ですね。なんとか写真を撮ってkoseiに送ろうと思いましたが、 うまく巣が隠れていて撮れません。そりゃそうですね。今まで、水撒きをしながらもまったく気がつかなかったのですから…。キジバト 賢い!巣立ちの日までそっと見守らせてもらいます。そう言いながらお客さまが来られたら言いたくて、言いたくて…。
そんなこんなでブッククラブの準備もはかどらないまま、5月も終わるぞ!選書会の6月が来るぞ!と自分を叱りつつ、はげましつつ、甘やかしつつ…。
ジオジオの建物は風通しがよくなって、今、スースーしています。

キジバトの巣。
店内からガラス越しに。


2015.5.24
佐野洋子さんの未発表の原稿から新刊が出ました。息子さんの絵本作家 広瀬 弦さんのことを書かれたものです。 「私の息子はサルだった」 広瀬弦さんのあとがきとともに楽しませていただきました。
私も無我夢中で、がむしゃらに二人の子どもたちを愛し、心配し、育ててきたように思います。いや知らず子ども自身が育っていったのだと思います。その愛が、その時々の子どもたちにとって、いいことだったのか、迷惑なことだったのかはわかりませんが。
何年か前に、息子が思うようにならない自分の子どもに手を焼いていた時だったのでしょうか、私に「俺って反抗期ってなかったよな」と言ったのです。 誰の口が誰に向かって何を言うてんの!とあんぐりと開いた口がふさがりませんでした。でもその時に気が付いたのです。 当たり前と言えば当たり前ですが「あ~子どもって忘れてしまうんだ。」と。
子どもが育つ間、同じ時間を共有していても、 私の記憶に残っていないことを鮮明に覚えていたり、 親を困らせていた事など、いつのまにかとうに忘れて、何の問題もなく自分は大きくなっていたんだと都合のいい誤解をしていたり、面白おかしく脚色が入ったり。(我が家ではありがちです。) 親子での食い違いはおおいにあります。でも、それにしても余りある幸せと面白さを残してくれるのが子どもと共に過ごしてきた時間です。
佐野洋子さんの本にもその思いがあふれています。そして広瀬 弦さんのあとがきは、その母に応える大きな愛を感じるものでした。思いがけず佐野洋子さんの新しい作品に出合えたこと幸せです。
6月のブッククラブの準備、そしてお引き受けした選書会のリスト作り、発注作業、ちょっと気持あせっています。明日から!がんばろ!

「私の息子はサルだった」
佐野洋子


2015.5.15
朝日新聞の”折々のことば”に長田弘さんのことばが紹介されていました。
「「見えてはいるが 誰も見えていないものを 見えるようにするのが 詩だ」
その翌日でしたでしょうか、長田弘さんが亡くなられたという記事を見たのは…。
詩だけではなく、絵本やエッセイ、たくさんの作品を心に残してくれた方です。 江草は長田さんの詩も、お人柄にもとても惹かれていました。何度か子どもの本の集まりでお会いして、その度にサインをしていただいたのでしょう。 我が家にある長田弘さんのほとんどの本に、字を横長く解体したような独特の字体のサインをしていただいています。 江草はこのサインをとても、おもしろがり喜んでいました。阪神ファンだということも含めて、長田さんにお会いした時のことを楽しそうに話していたこと覚えています。
「折々の ことば」で紹介された言葉もですが、見過ごしてきたものに、ふっと目を向ける心の静寂をもたらしてくれるように思います。江草の好きだった人がまた一人旅立たれました。
我が国の政府は、国民の顔を見たくない時には閣議決定になるようです。
平和という言葉のあいまいさ。政府の言う平和という言葉がなんて薄っぺらく聞こえることか。

長田弘さんにしていただいたサイン


2015.5.10
ゴールデンウィークは、いかがお過ごしでしたか?私は4人の孫たちと楽しい時間を過ごしました。
5月の発送が終わり、「届きました~。」 というお便りが嬉しい日々です。
発送が終わってすぐに、ジオジオの近くにあるレンタルビデオ屋さんGEOに行き 「世界の果ての通学路」を借りてきました。清水眞砂子さんが「大人になるっておもしろい?」という本の中で 紹介されていた映画です。
ケニア モロッコ アルデンチン インド それぞれの国の中でも辺境の地から学校へ通う4組の子どもたちのドキュメント映画です。
命の危険さえ感じられる過酷な状況の中、子どもたちは何時間もかけて通学します。学校への一歩が、自分にとって、また家族にとって輝ける未来への一歩であることを信じ、困難を決して卑屈になんてならないで、ひたすら学校をめざします。 子どもの無事を祈る親の気持ちに、しっかり応えながら。
このまっすぐさ、このひたむきさ、そして彼らにとってのこの日常のあたりまえさ。 これは何なのだろうと、何度も何度も胸が熱くなりました。
子どもたちが未来に向けて夢をもち生きることってこういうことだったんだと、その純粋さにあらためて気づかされ、曇っていた私自身の心が浄化したように思います。 清々しい、いい余韻に浸っています。
今月のブックランド更新しています。

「世界の果ての通学路」


2015.4.25
ゆっくりとした春です。ようやく、毛布の洗濯も終えました。
ブッククラブの準備で忙しくなる前にと、机に積んである本の中から 山田風太郎さんの「同日同刻」を読みました。12月8日の日米開戦の日と終戦の8月1日から⒖日までの様々な立場からそこにいた人々の思いや行動が記録されたノンフィクションです。 続いて、私もYu tubeで毎回聞いているラジオ番組”ラジオフォーラム”のパーソナリティの人たちと小出裕章さんが書かれた「ラジオは真実を報道できるか」を読みました。
そして、2日前の朝日新聞で引用されていた加藤周一さんの言葉、
「2・26事件以後真珠湾までの東京。日常の生活に大きな変化はなかった。衣食は足り、電車は動き、六大学野球のリーグ戦もあった」
今、私たちの国は水面下で”粛々”と何が行われようとしているのでしょうか…。私たちをどこへ連れて行こうとしているのか、不気味な緊張感が消えません。
昨日、待ちかねていた清水真砂子さんの新刊「大人になるっておもしろい?」が入りました。
救いを求めるような気持ちもあって一気に読みました。 もちろん、5月のブックランドで紹介するつもりです。こういう大人の人もいるんだよってたくさんの子どもたちに、大人の人にも読んでほしい。 自分を肯定して生きる知恵をたくさん教えてくれます。店頭に置いています。配本にもぜひ入れさせてください。

「大人になるっておもしろい?」
清水真砂子
 840円+税


2015.4.17
一昨日、偕成社のeriさんと久々に昼食を、と元町で会い、いろいろと新刊を紹介してもらいました。すみません。昼食より本の話、優先です。
「おばけやさん」「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」の続編がそれぞれに5月に出ます。 楽しみですね。というか一足先に読ませてもらいました。「おばけやさん」のたもつの家にいるポンポーソ、私の家にも欲しいなあ~。楽しみにしていてくれる子どもたちへの配本は6月になります。
高浜原発の再稼働に歯止めがかかりました。地裁ではありますが、運転差し止めの仮処分です。三権分立の心ある司法の判断になんとか国や電力会社の暴走をストップさせようという意志を感じて嬉しく思います。 他の原発訴訟にいい影響を与えて欲しいと心から思います。
ヒロシマ、ナガサキ、フクシマがあった日本だからこそ、世界から核兵器、原発を廃絶する先頭に立ってほしいと思っている国民は多いと思います。 残り少ない人生、そういう政治家として名を残す方がかっこいいのに。
rihoより電話。「ユニクロでレオレオニのTシャツ、売っているの知ってる?」知りませなんだ。情報、ありがとう。子どもの本屋の孫です。私も、買いに行こうかな…。
ゴールデンウィークを前にして、早めにブッククラブの準備にかからなくては…など思いつつの日々です。

関西電力よりケヤキの枝の剪定。
枝ぶりをうまく残していただけてほっとしました。


2015.4.11
上橋菜穂子さんの「鹿の王」が本屋大賞に選ばれました。児童文学のファンタジー作品が、こういう賞に選ばれること、とても嬉しく思います。 ジオジオのブッククラブでも中学生以上の方が多いですが、配本に使わせていただいています。
今まで、どちらかというと強い女性が主人公だった上橋作品。 「鹿の王」は二人の男の生きざまを中心に、国や文化の争い。生と死、医術の挑戦と限界。そこにある人としての思いなど幾重にも重なった物語を描きます。 ジオジオの店頭にも置いています。まだ読まれていない方には、この機会にぜひ、おすすめです。
そして、ジオジオにとっては大切な作家、上野瞭さんの長く絶版だった「目こぼし歌こぼし」が復刊されました。また5月のブックランドで紹介したいと思っています。上野さんの作品があったからこそ、江草と私は、なんとかジオジオを 続けてこられたといっても過言ではありません。国や権力のしくみを暴きながらも、そこに暮らす弱者へのまなざしに、生きる指針のようなものを与えていただいてきたように思います。絶版のままになった上野さんの作品が多い中、嬉しい復刊です。 価格が高くなっていて、ちょっとつらいのですが、よろしかったらまた配本にも使わせてください。
春の寒さも、今日くらいまででしょうか…なかなか冬ものを片付けられないできました。体調にお気をつけてお過ごしくださいね。
今月の発送が終わり、ちょっとひと段落。みなさまからのメールや振込用紙のおたよりを楽しませていただいています。
4月のブックランドを更新しています。覗いてみてくだされば幸いです。
はや、御津小学校より選書会の日程のお話がありました。ありがとうございます。今年もがんばれるかな…と思いつつ、お電話をいただくと、がんばろうと思ってしまいます。(笑) また子どもたちに出会えます。楽しみです。

「目こぼし歌こぼし」
上野 瞭 作 
2200円+税


2015.4.5
桜が満開です。一昨日は、お昼にコンビニでおにぎりを買って、近くの教信寺で一人お花見をしました。 江草がいた頃は、仕事が終わってから、よく缶ビールを持っていって、夜桜を楽しんだものです。 でも今日のように、雨の桜もまたいいものですね。
先日、昔、よく来て下さっていたなつかしいお客様がご夫婦で、お孫さんの絵本を買いに来て下さいました。子どもの事、孫の事、親の介護の事など尽きない話の中で、お兄さんが描かれたという絵本をいただきました。 広島で3才の時に被曝された記憶と、お母さんの手記をもとに作られ、絵もご自分の手で描かれたものです。反核の活動のキャンペーンにも使われているとの事でした。 広島の地にいて、体験されたからこそ描ける絵、大道あやさんの原爆の絵に通じるものを感じました。奇遇ですが、私も被曝2世です。などまたまた話はつきず…。
戦争を、原爆を、語り残しておかなければという気持ちにさせられる時代になっています。 「青い空」という絵本、ジオジオブックスペースで見ていただけるように置いています。
気がつけば4月、気がつけば桜、そんな感じで日々が過ぎていきます。明日、明後日とブッククラブ発送の予定です。来週中にはお手元に届くと思います。発送が終ったら読みたい本がいっぱい。見たいDVDもいっぱいです。

「青い空」
柳生研太郎 作


2015.3.25
春が足踏みです。六甲山に雪がちらつく寒さです。午前中、頌栄幼稚園に先日の選書会の絵本のブックコーティングのお手伝いに出かけました。 さすが幼稚園の先生方です。とても器用で、たいしたお手伝いもできないまま、お昼まで御馳走になってしまいました。
何年か前に選書会で入れさせていただいた絵本に再会!江草らしい選本です。 よく読まれたんだろうなあという傷み方でなんだか心温かく、嬉しくなりました。
午後は、行きたいと思っていた神戸市立博物館へ。チューリッヒ美術館展が開かれています。 モネ、ゴッホ、ルソー、ムンク、ピカソ、ミロ、クレーなどなどなど、まるで美術の教科書、近代名画のオンパレードです。見終わったらぐったり疲れるのではと思っていましたが、けっこう楽しく、あっという間に時間が過ぎました。 ウィークデイにもかかわらずたくさんの人でした。本物を観たあとなのに、やはり買ってしまいます、絵葉書(笑)。
そして、すぐ近くには神戸シネリーブル、今日は水曜日です。映画代1100円の日。 せっかくですので、これも観たかった中国映画「妻への家路」を。 あまりに切なく哀しい夫婦愛のストーリーに、ちょっと言葉にならないほどです。主役のコン・リーさん、大好きな女優さんです。すばらしい演技でした。
いつもは出不精な私ですが、今日は盛りだくさん。たまにはこういう日があってもいいなあと…。いい一日でした。明日からはブッククラブの準備、がんばります。

「妻への家路」


2015.3.21
松谷みよ子さんが亡くなられ、そして今江祥智さんも…。 子どもの本の世界に大きな足跡を残された作家の方の続いての別れです。短かったようにも思いますが、ジオジオの30年の時間の長さを改めて思います。 たくさんの作品を残してくださってありがとうございました。戦争を、戦後を知る、また書ける作家の方が少なくなっていきます。
江草が敬愛してやまなかった落語家、桂 米朝さんも亡くなられました。関西の地でおおげさかもわかりませんが「米朝さんがいてくれる」 そのことだけでも、何か誇らしく嬉しい気持ちになる方でした。
絵本「じごくのそうべえ」の元になった ”地獄八景亡者戯” の噺で、地獄の寄席で、”桂米朝 近日来演”と笑わせてくれましたが、 その通りになってしまいました。この一時間を超える、時事ネタを盛り込んだ長丁場の落語を、江草は繰り返し、繰り返し聞いていました。 地獄が似合う方では決してありませんが、あちらの世では、江草ももちろん、米朝さんが来られたことを大騒ぎして喜んでいるような気がします。「これこれ、さわぎなさんな。」とにこにことされているでしょうか。
だんだんと死が身近になってくる年齢になりました。あちらの世とはどういう世界なのでしょうか?けっこうおもしろかったりして…。 お迎えがくるという言葉にくすっと笑える感覚を感じます。まちがいなく年ですね。
今日はお彼岸の中日。お墓参りも済ませました。

「じごくのそうべえ」
田島征彦  1400円+税


2015.3.13
東日本大震災、福島第一原子力発電所の爆発事故より4年間の月日が経ちました。
関西にいて東北の今の現状や復興の様子は見えにくく、確かに意識の中でも 少しずつ風化していることを感じます。
阪神大震災のあと、日本にもう60年は大きな地震は来ない…確信のないうわさがありました。今は小さな揺れでも、ハッと身構えている自分がいます。 まさか、まさか、という気持ちの緩みに、被害の大きさがあり、また原発の取り返しのつかない大きな過ちがあったことは確かです。
3.11の新聞の報道やテレビのニュースに、あったはずの未来を 奪われた人々の4年間の月日の痛みと重さにやはり愕然とします。ましてやニュースの陰に見えない原発で作業をする方たちの4年間、これからも続く先の見えない作業の危険さ困難さに気が遠くなる思いです。
風化させまいと、また過ちを繰り返させまいとしている人々の運動は私たちの、子どもたちの未来のための行動です。何も力はありませんが、その波に乗っていく一人でありたいと思っています。
最近、ケヤキの枝に鶯(!)色をしたかわいいメジロがやってきて、毎朝、私を楽しませてくれます。10羽くらいはいるでしょうか?関西電力は値上げと高浜原発の再稼働準備(断固反対!です。)に忙しいのでしょう。 ジオジオのケヤキの伐採の事を忘れているようです。どうぞ春の芽吹きと新緑を楽しめますように…。
ブックランドと新刊を更新しています。お時間のある時に覗いてみてください。

頌栄幼稚園選書会で。
お気に入りの絵本に出会えてよかった~。


2015.3.10
2月、ほんとに早足で逃げて行きました。3月もはや3分の一が去ろうとしています。時代が変わってきたとはいえ、人間が感じる時間の感覚は、今も昔も同じようです。
先週末にブッククラブの発送が終わりました。まもなくお手元に届くことと思います。今月も楽しんでいただけますように。
昨日は神戸の頌栄幼稚園で選書会を行いました。保護者のお母さんたち、マザーズクラブのバザーの収益金で絵本を、という嬉しいお声かけでした。 200冊ほどならべた絵本の中から、子どもたちが欲しい本を見つけて先生の所に持っていきます。 年少、年中、年長さんと、それぞれにほんとうに、子どもたちはおもしろい!楽しい時間でした。 読んで、読んで攻勢の中、胸に絵本をかかえている子どもたちの姿を目にするとこちらまで幸せな気分になります。小学校とは、またちがった決断の速さです(笑)。 科学や知識の絵本が好きな子、お話が好きな子、おもろ~い絵本が好きな子、恐い絵本をじーと見てる子。それぞれにいっぱい可能性を秘めている子どもたちです。 いとおしく心から大切に思います。いつのまにか、おばあちゃん、孫の感覚になってきたなあと我ながら…です。
園長のabe先生とはもう30年のお付き合いになります。柔らかくしなやかな生き方にいつも励まされ、元気をいただいてきました。 選書会が終わってから、ゆっくりとおしゃべりできる時間をとっていただき、なつかしい話に花が咲きました。先生たちにもお世話になりました。ほんとうにありがとうございました。 何よりマザーズクラブのお母さんたちに感謝です。選書会の様子を思い浮かべ嬉しい余韻に浸っています。
それにしても、方向音痴!頌栄幼稚園に私一人で運転していくのは初めてです。緊張して朝早く出ましたが、ナビ通り行ったつもりが、山の中腹をぐるぐる。 ちょっとあせりました。なんとか時間に間に合ってよかったです。どこかで江草がやれやれと苦笑していることと思います。

すっかり写真を撮るのを忘れ…。送っていただきいました。


2015.2.23
今日は少~し春の空気を感じた一日でした。なんだか、それだけで気持ちが弾みます。単純といえば単純ですね。
週末はお休みしてしまってすみませんでした。娘が城崎温泉に誘ってくれ、でかけました。 ゆっくりとこういう旅をすることなく過ごしてきましたので、カニ三昧、湯めぐり三昧の二日間は仕事のことも忘れて楽しんできました。 偶然に高い柱の上の巣でのコウノトリの抱卵の姿を、遠くからですがバスの運転手さんが教えてくれて見ることができました。
レトロ感いっぱいの歴史ある温泉町、それぞれの旅館の丹前、羽織姿で下駄をカランコロンと鳴らしながら川べりを外湯めぐりでしょうか、 散策している人たちの風景がとても風情があって心地よく、こういう時間の過ごし方もあるんだなあと、今頃の年になって思います。koseiやrihoにもよく笑わせられました。 いつまでこうやって一緒に出かけられるのでしょうか…。
2月は28日まで。3日少ないこと、ちょっとあせりながらのブッククラブの準備です。確定申告も2月中には…と思っています。 3月には神戸の幼稚園の選書会のお声もかかっていて、こちらの準備もあります。孫のrihoくらいの子どもたちと一緒の選書会だと思うとリストをつくっていても頬が緩んできます。 それにしても2月もかけ足。気を引き締めて、がんばらねばねばです。

着物、下駄。rihoはけっこうお気に入りでした。


2015.2.10
朝、起きると空気が切れるような冷たさです。それでも立春という言葉にはちょっと元気をもらえます。季節は春に向かっています。
今月のブックランドにも書きましたが(更新しています。)今年はブッククラブに受験生が多い。兄弟ダブル受験というご家庭もけっこうあります。 もうひとがんばりですね。どうぞ体調にお気をつけて。勉強するのはお母さんではありませんが、でも、お母さん、がんばってください。私も通ってきましたのでお気持ちわかります。
昨年に、はや合格を決めて「チョーのんびり過ごしています。」(笑)というおたよりも頂いています。幼い時からご成長にお付き合いさせていただいていますので、私までほっと嬉しくなります。 受験生みんなにいい春がきますように…。
ブックランドといえば、今月は月刊誌のご案内をさせていただいていますが、「たくさんのふしぎ」の価格が間違っています。今日、ご指摘をいただいて初めて気が付きました。 720円が正しい価格です。福音館書店が値下げしたんだと思った方がいらっしゃったら、ほんとにごめんなさい。ジオジオのいつものうっかりです。
発送がひと段落。でも、のんびりとはいきません。たまった領収書や請求書、宿題にかからねばなりません。そうは思いつつ…です。

お花屋さんにはもう菜の花が…


2015.2.2
ざわざわとした気持ちで過ごしながらも、それでもなんとか解放されることを信じ、祈っていましたが、後藤健二さんが殺害されたニュースは残念で、残念で、 無念な思いを禁じ得ません。非道な行いへの怒りはもちろんですが、残忍なテロ行為が横行する世界で、シリアに暮らす人たちの恐怖はいかほどかと思います。
それにしても、日本政府は二人の命を救う手立てはなかったのか、何か方法はなかったのかとそういう思いが消えません。 湯川さんが8月末に拘束され、後藤さんが10月末に消息不明。国もそれを認識していたとの報道がありました。 11月、日本は何のためかよくわからない突然の解散、そして総選挙。莫大な税金が使われました。その間、後藤さんや湯川さんのご家族はどんな気持ちで過ごしていたのでしょうか? 事情を把握していた国会議員の方はどんな気持ちで選挙に向き合い、走り回っていたのでしょうか…。私たち国民は目をそらされていたのでしょうか?悔しい思いです。 あらためて2か月余の間、何か方法はなかったのか…。テロに屈しないという国であっても, 人の命を優先する国であってはだめなのか…。 そういう事情の中での中東訪問ならば、人道支援を行うとしても声明は、今は控えた方がいいと判断し、進言する人はいなかったのかとも…。
ほんとうに無念です。無念ですが、後藤さんたち心あるジャーナリストの人たちの意志を生かす方向に、日本の向きを変えるきっかけになってほしいと心から願います。
私はテロとは戦いたくない。殺さない。殺されない国でありたい。

rihoが地球の絵を書きました。
この子たちの時代に平和を!


2015.1.30
テレビのニュースが気になりながらの一週間です。人の命をかけた駆け引きがされることに、途方にくれる思いです。
21世紀は20世紀のつけを払う時代になると言われていましたが、その通りのような気がします。
もう殺すことはやめにして…。どうぞ、無事に…。思うところはそこにつきます。 憎しみ以外、何も生まない。もちろんアメリカ、イスラエルを含む先進国も…です。暗い時代を予感することは、もうたくさんです。
肩こりと闘いながら、(万年肩こり持ちです。)2月のブッククラブの準備です。
節分、立春もまもなく…。でも今日は冷たい冬の雨です。春の兆しまでは、まだまだ遠いですね。
友人の確定申告の話に、大きな宿題があることにあらためて…。苦手なことを後回しにしてきた結果です。
ブッククラブの発送、来週末までには終えたいとがんばります。


2015.1.17
阪神淡路大震災より20年。今日は来てくださったお客さまたちとも当時の話が出ました。 私も電話が通じない中、公衆電話で息子に連絡をとろうと自転車で、あちこち走り回った朝を思い出しました。「生まれてないもん。」という6年生のmhちゃん。いつのまにかの20年です。
それぞれにそれぞれの1・17のドラマがあります。それぞれの1・17 後があります。その中で、生きのび、生き続け、今がある当時の子どもたち、成長した若者たちのニュースが、やはり嬉しい。 生きることの意味を感じながらの20年だっただろうなあと思います。
私にも、20年の時間が流れ、今、思うことは、月並み過ぎますが、3・11後を生きている子どもたちはもちろんのこと、 子どもたちに幸せに生き続けていってほしい、それにつきます。すべての大人が子どもたちに思うことです。
今日、来て下さったysd先生の言葉。「絵本を読んでいて子どもたちが笑ってくれたら、こんなに嬉しいことはないねえ。」 同感です。


2015.1.15
新しい年が始まったというのに…痛ましい事件が続きます。暗い時代への幕開けにならなければいいのですが…。
今月のブックランドにも書きましたが(更新しています。) 非道なテロ行為はもちろん決して許すことはできません。ましてや子どもの命を巻き込む事など狂気の沙汰です。
ただ一方通行の情報のなかで、もしかして 私たちは知らず"敵"を作らされているのではないか…という警戒する気持ちもぬぐえません。
こんな時代だからこそ、大きな力に扇動され、流されてしまうことのないように、と思います。 私たちの国の戦争準備に拍車をかけないかという危惧も感じます。
9.11の後の風を繰り返すことのないように、報復が報復を生む事のないようにと祈りたい気持ちです。
めったに関西圏を出ていかない私が、連休は横浜の息子たち家族と過ごしました。息子たちも東京は久しぶりということで、浅草寺へ初詣にいきましたが、スカイツリーがあんなに間近かなんですね。 とにかくすごい人出でした。仲見世をkohakuとしっかり手をつないで、行ったり来たり。はい、もう完全におのぼりさんです。(笑)楽しい3日間でした。さあ、仕事がんばろ!ですが、今日は読書デー。西加奈子さんの「サラバ」上下巻。

もんじゃやき。初体験。


2015.1.6
2015年が明けました。おめでとうございます。
今年もジオジオと仲良くおつきあいいただきますよう、どうぞよろしくお願いします。
寒いお正月でした。1日2日は娘たちと、実家の母の所で過ごしました。新しい記憶は残らない母ですが、子どもの事、母としての気遣いはしっかり持ち続けていて、いつも有難く思います。
前もって伝えてあっても、母にとっては突然の来訪で、とても喜んでくれました。koseiやrihoとにぎやかに過ごし、よく笑ってくれたこと、私にとってもいいお正月になりました。
年末にブッククラブの中学一年生のrintrくんのお母さんから嬉しいおたよりをいただきました。rintrくんが「世界一貧しい大統領のスピーチ」を読んで「よかった~」と感動したこと、 「強い国、日本はそれだけではあかんのや。」と言っていたということ、お母さんのおたよりの最後には「ジオジオさん、ありがとう。」と書かれていました。 本をバトンしているだけのジオジオに、こういうおたよりをいただけるなんてほんとに幸せです。何より中学生の子どもたちが、こういう目で国を見てくれること嬉しい限りです。
複雑で、かつ目に見えないところで、何か不穏なものが進行しているような日本の今、これから育ってく子どもたちが巻き込まれることのないように、大人たちは何をしたらいいのか、途方に暮れている場合ではありませんね。
お正月、調子に乗り食べ過ぎた、との反省をお腹にかかえたまま、今週中には発送しようと、急ぎブッククラブの準備の日々です。
週末は、お正月に会えなかった横浜の孫たちに会いにでかけます。新年早々申し訳ないのですが、10日~12日はお休みにさせていただきます。すみません。

母 89歳。riho 5歳。
同じ干支です。
ついでに私も同じ干支です。







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