お元気ですか~? 2006
お元気ですか~? 2007
お元気ですか~? 2008
お元気ですか~? 2009
お元気ですか~? 2010
お元気のですか~? 2011
お元気ですか~? 2012
お元気ですか~? 2013
お元気ですか~? 2014
お元気ですか~? 2015
お元気ですか~? 2017
週末、金曜日 土曜日 日曜日 と休ませていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。月曜日は通常通りです。
「天、共に在り」 少し 秋? 今年だけ全員小学生です。 「クマよ」 ドラマで使われた衣装。 「友だちのうちはどこ?」 「せんそうしない」 「翻訳できない 世界のことば」
2016.12.30
久々に訪ねてくれたtkちゃんから、作家の上野瞭さんのことが、12月15日発売の雑誌「ブルータス」に取り上げられていることを教えてもらい、早速に購入しました。
上野瞭さんと、その作品との出合いがなければ、多分 江草と私は、子どもの本の世界に足を踏み入れていなかったと言っても過言ではありません。
江草に勧められて読んだ「ひげよ さらば」そして、一緒に出かけた講演会。
子どもの本屋を始めるにあたって「こういう人がいてくれるなら…この人にはついていきたい。」という江草の気持ちは、私も同じでした。
初めてお会いして、お話した時に、「子どもの本屋は儲からないよ。いいの?」と言ってくださった優しいまなざしが忘れられません。
「ブルータス」特集「危険な読書」の中の ”危険な作家” のお一人として紹介されています。
人間の、そして社会の暗部をきちっと見据えて描かれる物語は、大長編でも一気に読ませるおもしろさがありました。
亡くなられてまもなく15年でしょうか…。絶版本が多いのが残念ですが、ジオジオにとっては、いまなお忘れられない大切な大切な作家の方です。
同志社女子大で上野ゼミ生だったtkちゃんと 久しぶりに上野瞭さんのことを話せて、なつかしく嬉しい時間でした。
「さらばおやじどの」「日本宝島」「目こぼし歌こぼし」 ジオジオに置いています。
いよいよ今年も残すは一日。今年もジオジオとおつきあいしていただいて、ほんとうにありがとうございました。
新年は5日より営業する予定です。ばたばたしながらも、合間を縫ってブッククラブの準備です。
今月のブックランドでも紹介していました「大坂城 絵で見る日本の城づくり」品切れていましたが、12月末に重版しました。ジオジオへの入荷は来年になります、。配本予定の方、発送が少し遅れます。
すみません。
”アッポーペン”や”前前前世”などが飛び交い、笑い声や歌声で家の中が賑やかです。孫たちのおかげでテンションの高い年末です。楽しく元気に新しい年を迎えられること、幸せに思います。
みなさまもどうぞよいお年をお迎えください。来年もよろしくお願いします。
「ブルータス」危険な読書
2017年1/1・1/15合併号
2016.12.23
冬休みに入りました。子どもたちも先生方もお疲れさまでした。ジオジオに来てくれる子どもたちの表情にも、解放感が見られます。楽しい冬休みをお過ごしください。
バタバタした毎日ですが、ブッククラブのみなさまからのおたよりが楽しみな日々です。
ごく普通の年末のあいさつであっても「来年もよろしくお願いします。」「来年も本を楽しみにしています。」と書いてくださっているのを見ると、体力と脳力の衰えを実感しながらも、
「来年もがんばろ!」と単純に嬉しく、温かい気持ちになります。ほんとに感謝の一年です。
年の瀬がおしせまっているというのに、国内でも世界でも、あまりいいニュースが聞けません。むしろつらいニュースが続き、ほんとに残念です。
昨年もそうでしたが、たくさんの深刻な問題が来年に持ち越されることになります。
明日はクリスマスイブ。せめて、せめて世界から武器や戦闘機の音が消えますように。子どもたちが安心して穏やかな気持ちで過ごせますようにと祈らずにはいられません。
世界中にたくさんのサンタクロースがあふれますように。
昨日、思いがけず新巻鮭が届きました~。もう長くブッククラブで本をお届けしている京都の海洋高校の先生をしてらっしゃるogwさんからでした。
生徒さんたちが作ってくれたものだということです。
ジオジオまでもがいただいてしまっていいのでしょうか…と
恐縮しながらですが、高校生たちが、寒い中、鮭に塩をしてくれたのかと思うと、嬉しさも一入(塩)!です。ありがとうございました。鮭、大好きです。ご馳になります。
インフルエンザ、ノロウィルスにどうぞお気をつけて。もうひとがんばりですね。
2016.12.19気になっていた森絵都さんの 「みかづき」 を読みました。
戦後、学習塾を立ち上げ、学校とはちがう視点で”教育”を3代に渡って追求し続け、塾を発展させた家族の物語ですが、戦後の教育史という一面もあり、いろんな思いが渦巻き、おもしろく読みました。
戦後のベビーブームに生まれた子どもとして、第二のベビーブームに生まれた子どもの親として、そして、つれあい江草が選んだ学習塾という仕事での子どもたちとの関わりを通して、同じ時代を見てきました。
学校の教育を太陽だとすると、塾は月のような存在…。確かに、公の教育に対して塾の仕事は、常に日陰的な存在であり、その存在の善悪も含めてひけ目を感じてしまう感覚もわかりながら…です。
私自身も、せいいっぱいの暮らしの中で、変遷する文部省の教育指針に深く意識を向けずに子どもを育ててきました。ただ社会や学校、大人の思惑とは別のところで、子どもたちは以外とたくましく、
それなりに生きる力を持っていることを信じてきたように思います。
もちろん学力や成績も大切ですが、理想の子ども像を押しつけなければ、見えてくる隙間はあります。
それぞれの時代の子どもの本音はどうだったのでしょうか?どう生き延びてきたのでしょうか?知りたいです。
もう退職された先生が言われていた「戦争を体験した私が、社会に役立つ人間になれとは、子どもたちに決して言えない。」という言葉を思い出しました。
教育って何なのか…。その資質、その先も気になります。
行政もその必要性を認め、塾はもう否定できない時代になってきたようです。
雑談の多かった江草の小さな学習塾は、あの頃、子どもたちのニーズに応えられていたのでしょうか…。
「みかづき」
森 絵都
1850円+税
2016.12.15
もし、沖縄の住民の人たちが巻き添えになっていたら…とぞっとするオスプレイの墜落事故です。
事故の後、「遺憾。安全確保が最優先。」と核心にふれない言葉で答弁する安倍首相、そして稲田防衛大臣。
事故が多いといわれていたオスプレイの配備を拒否しない、いやすすんで配備を受け入れる我が国の政府は、あまりにも沖縄の人たちの危機意識や怒りと遠すぎます。
沖縄のこと、米軍基地のこと、私たちの国の在り様をきちんと考えていかなければ、同じことが繰り返されます。
学生時代、詳しくはわからないままに、日本全土を基地にしようと思えばできる、日本にとってそんな理不尽な条約はない、と日米安保条約の反対のデモにも参加しましたが、
それから半世紀近く…です。関心が削がれていく日常に流されてしまった私たちの世代の責任も痛感します。しかたがないとあきらめてはいけませんね。これからです。
ここのところパソコンの画面に、ひんぱんに現れる ”インターネットに接続できません” という表示。
その都度、無線のルーターのコンセントを抜いたり、入れたり。ルーターをあちこち動かしたり。
ちょっとイラッとしながらですが、ブックランドと新刊を更新しています。
つたない文章で申し訳なく思いながら、今年もなんとか続けることができました。よろしかったら見てください。
ブッククラブのseちゃんからかわいいハガキが届きました。6ケ月のあかちゃんだったseちゃんも小学一年生。「せかいいちすきなえ本です。」と書いてくれています。ほ~っと嬉しく元気をいっぱいもらいました。ありがとうございました。
こういうおたよりに励まされながらの、今年も感謝の一年です。
年内は休まないつもりですが、明日、金曜日はお休みします。土曜日は午後から営業します。いつも勝手ばかりですみません。
今月は
「ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス」
でした。
2016.12.9またしても最高裁。厚木基地の自衛隊機、米軍機の騒音被害で苦しむ住民よりも、我が国の司法は、まず国ありきの判決に戻りました。
最高裁裁判長はこういう役まわりを担っているのでしょうか…。大きな失望です。
今日の朝日新聞の天声人語で、温泉好きの夏目漱石の話から、
温泉がカジノよりも健康的な観光資源であるのは間違いない…と書かれていましたが、深く納得です。大賛成です。
誰のための経済効果かは知りませんが、ラスベガスや
マカオは、日本にはいりません。季節の景観を楽しみながら浴衣と下駄で散策、そういう風情を日本の売りにして、いろんな国の人とお湯をともにする…こちらの方がずっと楽しく癒されます。
繰り返しますが、カジノ、要りませんし!
今年最後のブッククラブの発送、配達がほぼ終わりました。今年もお付き合いしていただいてありがとうございました。配本、楽しんでいただけたでしょうか?
続いて、クリスマスプレゼント、お年玉の準備、発送にかかります。バタバタと、でも楽しい日々です。
サンタさん用のラッピングもしていますので、その旨お伝えくださいね。
12月はできるだけ、水・木の定休日も開けるつもりです。
美味しそうなパンのカレンダーをブッククラブのinueさんよりいただきました~。→
「パン どうぞ」や「ケーキ やけました」の絵本作家 彦坂有紀さん もりといずみさんによるカレンダーです。
浮世絵と同じ手法の版画によるこの絵、パンの質感が
見事に表現されていて、驚きます。ほんとに美味しそうです。一年間、楽しませていただきます。ありがとうございました。
絵本はジオジオに置いています。「コロッケ できました」も出ました。各1200円+税
食べたい!カレンダーです。
2016.11.28お腹の中の赤ちゃんだった時から始まって、はや高校生になった今も、本をお届けしているブッククラブのお母さんから、
一昨日、楽しい近況メールをいただきましたが、その最後に
「温かく、力強いメッセージを発信してくださっていた「ジオジオの主」さまは、何と言われるかな?と思うことも多いご時世ですが…」と書いてくださっていて、
あ~江草のことを、そして江草のブックランドのことを覚えてくださっているんだと嬉しく、ちょっと胸を熱くしました。
本のことや映画や音楽、そしていろんなニュースに触れるたびに、時には、私が気が付かなかった思わぬ視点から言葉を発してくれる人でしたので、
もっちゃんならどう言うかな、といつのまにか考えていることに気が付きます。
そういうことなんですね。常にそばにいた人が逝ってしまうということは…。
アメリカの大統領選やキューバのフィデル・カストロ氏の死など、
生きていたら、どういう会話をかわしたでしょうね。
心もとないまま、足りない思考力で一人、ああやこうやと考えたり、考えなかったり…。いつのまにか今年最後になったブックランドをあせりながら作っています。背後霊のようにそばにくっついてやきもきしているでしょうか。(笑)
なにか仕掛けがあるのでしょうか…と思えるほどに、月並みな言葉ですが、一年が早く感じます。
それでもなつかしいお客様が来てくださったり、
ご注文のお電話をいただいたり、日々楽しく、あわただしく過ぎていくこの季節、嫌いではありません。
12月のブッククラブ、がんばります。
クリスマスがやってきますね。
娘の手作りアドベントカレンダー。
2016.11.25無事、2匹のキジバトの子どもが巣立っていきました。ケヤキの葉もおおよそは散り、冬の訪れを感じさせます。
先日の福島の地震は、大きな被害もなく、ほんとによかったです。地震や津波のニュースは心にざわっと不安がひろがって、泣きたいような気持になります。
先月の鳥取の地震の時も、携帯がけたたましく地震を知らせてくれましたが、揺れている間は(けっこう揺れたのです。)家から出るべきか、留まるべきか、次に何をしたらいいのか、混乱したまま動くこともできませんでした。
一人でも、わが身を守り、対処できるように心しなければ…とその時には思うのですが…。
それにしても地震が多い日本です。今さらながらですが…。
12月に出る新刊 「ジョージと秘密のメリッサ 」 の見本を一足先に読ませてもらいました。
トランスジェンダー わかっているようで、でもよくはわかっていないままに、その言葉だけが、ただ知識として上滑りをしているような、そんな捉え方しかできていなかったのですが、
理解できたというよりは、なんだかストンと腑に落ちたような気持にさせてくれました。
左利きの人と同じ割合でこういう問題に悩んでいる人がいるという現実。
この物語に、自分と同じ思いをしている人がいることを知って救われる子どもがいるかもしれない。
学校の図書室にもお勧めしたいな、と思いました。
10歳のジョージが、常に体に違和感を感じ、男の子のふりをやめて、女の子として生きたいという思いが切実に伝わってきます。
ジョージがトランスジェンダーだとわかった時の家族、学校、友だちなどそれぞれの受け止め方が描かれていきます。作者のアレックス・ジーノさんもトランスジェンダーです。
社会が男性、女性、選択できる性、どちらでも自由な性、など性の多様性が、ほんとに普通のことになれば、なにか混乱がおきるでしょうか…。
それでもいいのにな、と思います。いえ、むしろ私たちも解放されて、楽しいかも…と。
「ジョージと秘密のメリッサ」
偕成社 1400円+税
12月中旬発売予定
2016.11.16ケヤキの葉がハラハラ、ハラハラと散り続けています。
ご近所のみなさま、ほんとにすみません。長年、この季節を許してくださっていること、感謝しています。
で、黄色く紅葉したケヤキの枝に、鳥の巣があることに気づきました。二つも!
たぶん、キジバトの巣でしょうか…と、偕成社の新刊 「鳥のくらし図鑑」 を見ながらです。
”粗雑な巣” 確かに。(笑)
オスもミルク(ピジョンミルク)を出すことができるなんて知らなかった~。
古い双眼鏡を出してきました。毎日の楽しみが増えました。キジバトには迷惑でしょうけど…。
休日の今日は、保育園からご依頼をうけたクリスマスプレゼントの絵本のラッピング作業でした。一人一人の名前のラベルを貼りながらです。
サンタさん、まちがえないようにしてくださいね。なんだかクリスマス会の様子を想像しながら、楽しい作業になりました。
遠い遠い昔、私が通っていた幼稚園にもサンタさんが来ていました。多分、園長先生だったのでしょうね。
家にもそのサンタさんが来るのだと信じていました。イブの夜、箪笥の取っ手に靴下を吊り、そしてクリスマスの朝、枕元に置かれたプレゼントは、たいてい文房具かお正月用の新しい服でした。
豊かでない暮らしの中で、知恵をしぼって、サンタクロースを信じさせてくれた母に感謝です。今頃になってですが…。
さあ、クリスマス、お正月に向けて気を引きしめて、がんばろ!とかけ声だけは。
明日は三宮で偕成社のeriさんと会います。一応、クリスマスの本や新刊など…仕事ということで…。
2階の窓を通して。
ひな鳥が2羽いるような気もします。
2016.11.11過激な発言や、暴言ともいえる言葉を、公然とはき続けても、クリントン氏とほぼ互角の支持力を維持し続けてきたトランプ氏。
アメリカ大統領選は、まさか、でも、もしかしたら…が やはり…という結果になってしまいました。
新しい力を熱望するアメリカの人々の閉塞感が、それだけ大きくなってきていたということでしょうか…。
強くて、偉大な国をめざすことが、その期待に応えられることとは思えませんが、結果は結果。
アメリカも新たな闘いの始まりですね。
ともあれ、原発、核兵器、基地、憲法などの問題をかかえる日本が、アメリカ新政権の言いなりになるのではないかという不安は ぬぐいされません。
ニュースが気になりながらの 今月の発送でした。お手元に届いている頃でしょうか?読書の秋です。今月も楽しんでいただけますように。
今月はクリスマスやお年玉選びのお手伝いになれば…とプレゼントリストも同封させていただいています。
参考にしていただければ幸いです。(お店にもブックランドとともに置いています。)
それにしても一年のはやいこと。2017年のカレンダーを展示しながら、実感しています。
今日もなつかしいお客さまが、次々と…。おしゃべりに花が咲きました。嬉し、忙しの季節に突入です。
今月のブックランドを更新しました。よろしかったら見てください。
ジオジオの入り口のツタの幹が育ち、ここ何年か、ドアの開け閉めの邪魔になっています。ご迷惑をおかけしていること(特に運送屋さん)重々にわかりながら、切るという選択ができず…どうしたものでしょうか…ねぇ…。
ご不便をおかけします。
2016.11.3
11月になってしまいました。急ぎブッククラブの準備の日々です。
忙しい時に、眼鏡が見当たりません。
白内障の手術の後、ずいぶんとよく見えるようにはなりましたが、やはりパソコンで仕事をする時、本や新聞を読む時は、眼鏡が必要です。
視力が落ち着いたら、
もう一度作り直す可能性もあるからと言われていましたので、失くさないように大切にしてきたつもりでしたが、あれれ?と…。
この忙しいのに、と内心舌打ちしながら(自分に?眼鏡に?)
あちこち家の中を探していますが…。おまじないでヤカンの口も縛っていますが効き目がありません。不思議です。逃げていったとしか思えません。
急ぎ、安い眼鏡を作っての仕事です。
11月のブックランドでも紹介するつもりの「誰も知らない世界のことわざ」(「翻訳できない世界のことば」続編です。)の中にフランス語の pédaler dans la choucroute ”ザワークラウトの中で自転車をこぐ ”という
ことわざがありました。それ私です。ザワークラウト(酢漬けキャベツ)の中でペダルを踏みながら、ブッククラブの準備、がんばります。
先週末は、家族で信州白樺湖のホープロッジで過ごしました。(ジオジオをお休みしてすみませんでした。)
孫たちは、乗馬をしたり、車山にロープウェイで登ったり、温泉、お蕎麦など十分に楽しんでくれたようです。私は、きれいな紅葉の中にいただけでも大満足でした。
呑兵衛だったもっちゃんは”真澄”でも飲んでいたでしょうか。
ホープのスタッフのみなさま、お世話になりました。ありがとうございました。
山装う
紅葉の信州です。
2016.10.25
23日、日曜日は、二市二町(加古川市 高砂市 播磨町 稲美町)9条の会の第11回 ”文化と平和のつどい” があり出かけてきました。
記念講演は安保関連法案を国会で違憲だと表明した小林節さん。
演題の 「自民党改憲草案の意味するもの」 が政治的だという理由で、高砂市を除く一市二町がそれぞれの教育委員会とともに、直前に後援を降りるといういわくつきの会になりました。
加古川市よ、おまえもか…となんだか残念です。
でも、憲法学者 美濃部達吉さんを生んだ高砂市は、そのまま後援に名を残しています。それぞれの市政の資質でしょうか?市民に対して、思想、良心の自由を保証した憲法を遵守する高砂市の姿勢に救われます。
小林節さんのお話にもありましたが、自民党の憲法草案はネットでも公開しているそうです。
国民投票になった時、知らなかった…と後で後悔することのないように、しっかりを内容を吟味しなくてはならないと思います。
私たちの一票は子どもたちの時代に責任を負ったものです。日本を戦争ができる国にしてはいけません。国家よりも子どもの命です。
わかりやすい解説がついた本も出ています。「あたらしい憲法草案のはなし」(741円+税)。ジオジオにも置いています。
いただきました。
野ばらの実です。
クリスマスが近い!
2016.10.16
高校時代、ビートルズによって新しいロックミュージックの洗礼をうけながらも、ジョーン・バエズやPPM(ピーター ポール エンド マリ―)、そしてボブ・ディランなど、
反戦や平和への希求の思いを歌詞に託して歌うことに、大きな衝撃を受けたことを思い出しました。当時、レコードやラジオにかじりついてどれだけ聴き続けたことでしょう。
ボブ・ディラン氏がノーベル文学賞に選ばれたことへの驚きと、最初の違和感にも徐々に慣れてきました。
ノーベル賞の選考委員の方も、時代を共に歩んでこられただろうし、その時代こそが、ボブ・ディランの歌に、詩に対しての受賞につながったのだと思います。
私たち世代にとっては、もちろん、ノーベル賞とは全く関係のないところで、ボブ・ディランの歌は大きな存在感をもって心に残り続けています。
ボブ・ディランの歌を聴いていたのは、ベトナム戦争の頃です。
そして50年を経て、時代は、砲弾が止み、平和になってきているのでしょうか…。答はまだ、”風に吹かれた”ままです。残念ですが…。
あらためてディランの歌を、あの頃の歌を、また聴きたいと思います。若い人たち、子どもたち、孫たちとも共有できたら嬉しい。
詩や歌、文学には、確かに人を救う力があることを信じています。
ボブ・ディランの”Forever young"という曲、「はじまりの日」という絵本になっています。
2016.10.11
発送が終わりました。ほっと一息ついています。お手元に届いている頃でしょうか…。読書の秋です。今月も楽しんでいただけますように…。
今月のブックランドと新刊 も更新していますので、よろしかったらご覧ください。
朝夕もちょっと肌寒く感じるようになり、すっかり秋です。広岡農場から新米も届きました。今年も、新米のごはんをいただけること、ほんとにありがたく思います。
一昨日は、「パンが焼けたので~」とまだ暖かい焼きたてのパンを持ってtkiさんが訪ねてくれました。→
香ばしさ、硬さ柔らかさ具合が私好みで、朝、起きた時から、「tkiさんのパンがある!」と楽しみなのです。食欲の秋ですね。いつもありがとうございます。
閉店に近い時間に、一週間前に男の子が生まれたという若くて、なりたてほやほやお父さんが、満面の笑みで、絵本を見に来てくれました。
なんだか幸せオーラがうつってしまって、帰られた後もほんわかと嬉しい気持ちが残り続けています。小さなあかちゃんの横で、今日、買っていただいた絵本を読んでらっしゃるのでしょうね。
ちなみに「もこもこもこ」「おおきい ちいさい」「かんかんかん」の3冊。がんばれ、新米お父ちゃん。
トーストしてオリーブオイルで。
赤ワインにも合います。
2016.10.3
給湯器の寿命がきたようで、使用中に突然の"水シャワー”。そのせいなのか、夏の疲れか、ちょっと体調をくずして、体に力の入らない一週間でした。これが年寄りの冷や水!? もう大丈夫です。
充分耐用年数を超えて働いてくれた給湯器は新しく取り替えましたが、耐用年数がきてるとはいえ、人間の体はそうはいきません。ぼちぼちといきたいと思います。
「フォーク・クルセダーズ」 もうまぼろしのフォークグループになるのでしょうか。1960年代終わりから70年代初めの頃です。
そのメンバーだった北山修さんの歌を、このところずっと聴いています。
「イムジン河」「風」「あのすばらしい愛をもう一度」「悲しくてやりきれない」「さらば恋人」「戦争を知らないこどもたち」などなどです。
なぜ、今?と自分でもおかしく思いながらですが…。
後に精神科医になられた北山修さんの詩は、おおらかで、まっすぐで、悲しさを歌っていてもどこか明るい。
あの時代、こういう柔らかな空気にも、私たちは包まれていたのだなあとちょっと驚きです。今、聴くと、とても風通しがよく、心地よいのです。
北山修さん、坂崎幸之助さんの歌声を聴きながらがんばれそうです。今週末にはブッククラブの発送の予定です。
二市二町「9条の会」の 第11回 平和と文化のつどい で憲法学者の小林節さんをお招きして講演会をします。
10月23日 開演午後2時 加古川市民会館 演題「自民党改憲草案の意味するもの」
前売り券 1000円 ジオジオに置いています。
かかし見っけ!
2016.9.21
雨、よく降りましたね。大丈夫でしたか?大きな被害はなかったでしょうか?
気が付けば9月も半ばを過ぎ、明日はお彼岸の中日です。カレンダーやクリスマス関係の絵本の注文リストも届き始めました。気になりながらですが、10月のブッククラブの準備の日々です。
目を通している新刊の中で、偕成社から出た濱野京子さんの「バンドガール」を読んでいて思わずドキっとしました。
音楽好きの小学生たちが児童センターのサークル活動でバンドを組むというストーリーなのですが、
時代は近未来です。大地震や火山の噴火、そして原発の爆発事故で、本州が汚染され、日本の首都は北海道に移っています。ただし希望しても、すべての人が北海道に移住できるわけではないという状況です。「石を抱くエイリアン」で
東日本大震災の2011年3月に卒業を迎える中学生たちを描いた作家の方です。どのような時代であろうと生き延びていかなくてはいけない子どもたちの姿に、大人として責任も感じさせられます。十分に想像し得る未来なのが、つらいところです。
自粛したり禁止されたりした歌が出てくるところは、体制が変わらないままということでしょうか…。表紙はギターを持った楽しそうな少女たちの絵です。
偕成社から、ジオジオにとっては嬉しい、ちょっとはやめの11月の新刊情報をいただきました。
岡田淳さんの長編ファンタジーが出ます。 「森の石 空飛ぶ船」 「カメレオンのレオン」の小学校が舞台だとか…。
富安洋子さんのシノダ!シリーズの10冊目が出ます。 「指きりは魔法のはじまり」 どちらも待ってくれている子どもたちが思い浮かびます。また配本に加えていきたいと思っています。どうぞお楽しみに。
週末 24日、25日 お休みさせていただきます。ごめんなさい。
ちゃんとお彼岸に咲いてくれました。
2016.9.12
アメリカの同時多発テロ 9.11から15年。あの事件はいったい何だったのか…衝撃的な映像が記憶に残り続けるだけで未だに理解することができないままです。
直後からテロと戦うという大義のもとにブッシュ大統領が空爆を始めたのは、100年に一度といわれる大干ばつの中、飢えや病気で苦しむ人々の国、アフガニスタン。
その国の人々を救おうと、白衣を脱ぎ、用水路を作り続ける日本人医師中村哲さんたちの作業する頭上にも…。
テレビ番組「武器ではなく命の水」では、十分な重機もなく、
電気も通っていない中で、試行錯誤しながら用水路を作り、そして今、緑の大地へと姿を変えたガンべリ砂漠が。作物の収穫に喜びいっぱいの人々の笑顔が。建設されたモスクに集う人々や学校で学ぶ子どもたちの姿が画面に流れます。
番組のなかで紹介されていた中村哲さんの言葉です。
「彼らは殺すために空を飛ぶ。我々は生きるために地面を掘る。彼らにはわからぬ幸せと喜びが地上にある。」
重く私たちの心に根付いてしまったテロという言葉。この15年、先が見えなくなった時代の中、目先の便利さの中で右往左往しながら過ごしてきただけの私たち。
乾いた大地に水が流れてきたことに、子どもを飢えさせることがなくなったことに、心の底から湧き出るような、そんな喜びを味わってはいない。
人が生きる。食べる。家族といる。そのことだけでも豊かすぎるほど豊かで幸せなのだという実感は、先進国の文明には負けない強さです。。
テロと戦うと武器を使用することで、先進国は、何を守り何を得られたのか…。
平和な時代に向かいますように…心から。
1728円
2016.9.8
台風の影響もあってか、急に朝夕が秋らしくなってきました。
ブッククラブの発送が終わりました。まもなくお手元に届くことと思います。今月も楽しんでいただけますように…。
昨日、お世話になっているあだちこども診療所に、毎月のブッククラブの本をお届けに行くと、びっくり!なんと受付のところにはロボットくんが! →
胸には「パネルにはさわらないで、はなしかけてあげてくださいね。」と書かれたボードが。でも黒くて丸い瞳に見つめられると、なぜだかドギマギ。へんなやつだと認識されたかもしれん…など気になったり。
来月の配達の時にはちゃんとあいさつしよっと…。どうもいい年をして人見知り、いえロボット見知りな性格です。こどもたちって、こういうのまっすぐに平気なんだろうなあ…。私も新しい時代にもなれていかないと(笑)。
今月のブックランドを更新しました。よろしかったら見てください。
朝、娘からメール。テニスの錦織くんが、全米オープンで強敵マリーを破って、ベスト4へ。めったにみないスポーツニュースを繰り返し。残り2試合、楽しみです。
2016.8.29
阪神淡路大震災で自然災害の恐ろしさを思い知らされてから20年。日本のみならず世界でも、ひんぱんに起こり続ける大地震。
イタリアの美しい町が瓦礫と化したニュースの映像に、自然の力の前には、ひとたまりもない人間の営みを思ってあらためて絶望的な気持ちになります。
そんな中で、230人の死者を出したアマトリーチェの町より震源地により近いノルチャという町は、死者がゼロで建物も大きな被害を受けなかったという新聞記事に惹きつけられました。
過去の地震の体験を踏まえて、観光地である中世の石造りの街並みを守りながら、外観を変えない耐震補強が続けられてきたといいます。のど元過ぎれば…ではない防災を町全体で取り組んだ結果です。
嬉しいニュースです。
そして、今日の新聞記事。大部分の建物が崩壊し、被害が集中したアマトリーチェの2012年に行われた耐震工事の偽装疑惑。その中には学校も含まれます。
災害の後の復興事業には巨額なお金が動きます。それがどう使われるのか、ほんとうに未来にむけて人の命や暮らしを守るという目的を果たしてくれるのか、それとも一部のシロアリのような人々の財を増やすのか…。
人災が加わる被害の大きさの悲劇。日本も例外ではないいという気持ちも抱きながら…です。
台風の行方、気になりますが、乾ききった土に久々に降る雨に、不謹慎ですが、ちょっとほっとした気持ちも否めません。雨足、ちょっと強くなってきました。
カナヘビのあかちゃんが…。
爬虫類は苦手ですがあかちゃんはかわいいです。
2016.8.25
本人が言うには”夏バテ”。急に孫のrihoが発熱です。翌日には熱も下がりましたが、結局、火曜日、水曜日とお休みさせていただき、吹田にでかけました。
吹田市は、一足はやく今日、25日から2学期が始まります。二人とも元気に登校したようです。” koseiの宿題?” 終わっていないことは、確かでしたが…(笑)どうするんやろ~と楽しみながら帰ってきました。
加古川市は9月1日からですので、今頃は宿題の追い込みでしょうか…。あまり真剣に子どもの夏休みの宿題に向き合ったことのない呑気な母でしたので、そういえば貯金箱を作ったり、ポスターを描いたり
していたなあ~ぐらいの記憶しかありません。rihoの自由研究は、北極の風景を発砲スチロールを使って製作したものでしたが、添えられるプリント用紙に、「誰と作りましたか?」と記入するところがあって
笑いました。「お母さん」と書いてありました。そういえば一昨年、koseiの小学校の作品展を見に行きましたが、私たちの時代とはちがって、立派な作品が多くてびっくりしましたっけ。ネットや100金、アイデアも材料も、恵まれています。時代ですね。
でも、「夏休み、宿題がなければいいのになあ~」という気持ちだけは、今も昔も変わらないようです。kosei、わかるよ、気持。また今年も2学期までひきずるのかな…(笑)。
それにしても、関西の連日のこの暑さ、東京の友人より、朝夕は涼しくなりました、というメールに、がまんの気持も限界です。それでも、いつのまにかケヤキの根元にはススキが…。
2016.8.19
蝉 生きて生きて ころがる死
季節の移ろいに手ごわく抗う夏ですが、セミの鳴き声にも夏の終わりを感じます。毎年のことですが、あちこちに生をまっとうしたセミの亡骸。7年後にまた会えるのでしょうか、今年のセミの子どもたちに…。
確信の持てない年齢になりました。残暑、もうしばらくは我慢の日々ですね。それにしても暑い!
お盆を一緒に過ごした孫たちも16日にそれぞれに帰っていきました。映画やプール、バッティングセンターなどそれなりに楽しんで過ごしたようですが、全員がもう小学生です。
「絵本を読んで。」という声も、いつのまにかかからなくなりました。孫たちがそろうと、私の部屋が解放区になります。夜、4人で部屋にこもって、普段は規制がかかるだろうパソコンやアイパットをかこんで、
楽しそうな笑い声が聞こえます。ん?ん?ん?何?何?何?
孫たちの時代に、確実に置いてきぼりの私です。そのうちにランドセルには、重い教科書のかわりにアイパットを一つ入れて登校という時代が来てもおかしくはないのですね。
息子の友だちから、ご実家で作られているというりっぱなイチジクをたくさんいただきました。母が(私も)大好物なので、急ぎイチジクを持って実家に…。暑さもあって、ちょっとハードな一週間でした。
今日からはいつもの私の日常に戻っています。ぼちぼちと9月のブッククラブの準備にも かからなくては…です。
来週の水・木は、休まないでジオジオを開けるつもりです。
リオオリンピック、ちらちらと楽しみながらですが、その最中に、伊方原発の3号機が再稼働しました…。
2016.8.9
この暑さ、じーと耐える毎日です。セミたちは毎朝、元気です。
発送、配達が終わりました。お手元に届いている頃かと思います。ちょっとひと段落ですが、
お盆は孫たちと過ごすことになりそうで、その前にとたまった仕事を急ぎ片付けています。(12日~15日 お盆休みになります。)
今月のブックランドも更新しています。よろしかったら見てください。
リオオリンピックの夏です。猛暑をものともせず(ブラジルは冬ですね。)盛り上がってるようです。スポーツを見るのも嫌いではないのですが、年のせいでしょうか…いまいち乗り切れないで、ニュースを垣間見ながら、後からついて行っているような気持です。
71年前、広島に、長崎に原子爆弾が落とされた夏です。アメリカが開発した新型爆弾の実験のための投下だとして、その事を71年 怒り、悲しみ、戦争を呪い、悔い、それでも今なお、核兵器が現存し、廃絶への道が見えてこない現実。
原爆を投下したことをかかえるアメリカの軍人、母を含め被爆した人々。ともに高齢で、遠からず亡くなっていきます。証言する人がいなくなり、この日本の夏が風化してしまった後の世界にも、核は在り続けるのかどうか…。毎年の不安が解消されないままです。
星野道夫さんが亡くなられて20年になるのですね。43歳の若さ。朝日新聞の記事であらためて。事故で亡くなられたことを知った時の衝撃はまだ記憶に残っています。遺稿とメモや写真から亡くなられた後に出版された「クマよ」。何度読んでも、何度写真を見ても、
胸に熱いものがこみ上げます。時空を超えて常に星野さんの心にあった自然への回帰、クマへの思い。今の時代、私たちの心が、ほんとうに欲しがっているものは何なのか…。痛いような気持ちで思います。
星野道夫 文・写真
2016.7.31
夏だから…ではありますが、暑い毎日です。今日は東京都知事選。もちろん私が投票に行くことはありませんが、やはり気になりますね。
昨日、姫路文学館で開催されている上橋菜穂子<精霊の守り人>展の初日に出かけてきました。急な臨時休業、すみませんでした。
ラッキーにも上橋菜穂子さんが来館され、講演の整理券も手に入れることができました。そして、守り人シリーズ英語版の翻訳者、平野キャシーさん、
「狐笛のかなた」のすてきな表紙や挿絵を描かれた白井弓子さんも来られていて、嬉しいサプライズでした。翻訳秘話も楽しかったです。白井弓子さんは少しお話できましたが、たくさんの漫画も描かれている、いえ漫画家とのことです。ほんとにいろんな情報を
知らないでいることに反省です。失礼なことを言ってしまったのではないでしょうか…と心配です。閉じこもってばかりいないで、出かけなくてはいけませんね。
新しくリニューアルされた姫路文学館での記念の特別展。上橋さんのエッセイ「物語ること、生きること」「明日は、いずこの空の下」が
ぎっしりとつまっているような魅力的な展示です。影響を受けた本、旅から持ち帰った小物、文化人類学の研究、アボリジンの資料。高校時代、ルーシー・ボストンさんのマナーハウスを訪ねた時の写真も。作品の生原稿や二木真希子さんや佐竹美保さんの絵。
もちろんドラマ「精霊の守り人」に関連したものもたくさん展示されています。タンダ役の東出昌大さんは、上橋さんのイメージにぴったりだったとか。上橋さん自筆のバルサやタンダのスケッチも展示されていました。
上橋さんのお話の中の「多様な民族が出会う場所に魅力を感じる。」という言葉に、作品の背景を感じて深く納得です。
上橋さんのお話は会場でも放映もされています。9月19日までやっています。ぜひお出かけください。
姫路駅で偶然、お帰りになる上橋さんとお会いできました。その上、ご一緒に串カツで生ビールという至福の時間もいただきました。
壮大なファンタジーを生み出す上橋さんのその温かい、ほんとに気さくなお人柄とお話に、あらためて心から参りましたの一日でした。ありがとうございました。
手前はバルサ役、綾瀬はるかさんの衣装。
2016.7.27
ついに夏休みです。梅雨が明けたのやら、まだなのやら…、そんなことは関係ないとばかりに、
ジオジオのセミたちも力いっぱい鳴いています。
長くお付き合いいただいているブッククラブのお母さんからのおたよりに、
「夏休みのゆううつさを、いま少し楽しみたいと思います。」と書かれていました。子どもたちが成長して、巣立つ日も間近になると、こういうお気持ちになること、わかります~。賄いおばさんに甘んじて、
子どもたちが我が家にいるという幸せな夏休みの時間を大切にお過ごしください。
先日、新聞でイランの映画監督アッバス・キアロスタミ氏が亡くなられたことを知ってから、映画「友だちのうちはどこ?」のあの少年と、ノートにはさまれた白い花の最後のシーンに、もう一度会いたくなって、
加古川のDVDレンタル屋さんを何軒も探しましたが、置いてなくて果たせていません。ネットでの配信も、試してみましたが、これもうまくいかず、心残りのままの日々です。
まちがって持って帰った友だちのノート。そのノートがなければ、友だちは先生に叱責され、退学になってしまうかもしれない…。友だちの住む遠くの村、家の場所もはっきりとはわからないまま、ノートを
もって少年は、暗くなるまで走りまわり、友だちを探します。次の日との二日間を描いたその映画は、プロの役者ではない少年の必死さと純粋さが際立つ演技に心が浄化されていきます。最後のシーンには、
あっと声をあげてしまうほど、体中が喜びと幸せに満たされた記憶が残っています。質の高いほんとにいい映画でした。見たい、見たいと思いつつ、ブッククラブの準備の日々です。
人間の心の闇。それが弱者への攻撃に向くこと、理由なき理由で、無抵抗の人の命を奪えるという現実に、途方にくれる思いです。ただこれは人間社会の、また世界の国々の闇にも通じているものなのかもしれないとう恐怖も感じます。人間とは…。
2016.7.17
11日、参院選翌日の室津小学校での選書会。全校生徒40人ほどですので、毎年、ゆっくりと、のんびりとした選書会です。余った時間に谷川俊太郎さんの詩 「せんそうしない」 の絵本を読みました。
「あっ『スイミー』の人や!」と言う声に「お会いしたことがありますが、とてもすてきなおじいちゃんですよ。」と言ったら、「え~!おじいちゃん?若くて、イケメンの人やと思てた~」 「ぼくも~」 「ぼくも~」
若くて!イケメン!どうリアクションしたらいいのやら…(笑)谷川俊太郎さん、すみません。若くて、イケメンだったと思います。いろいろとよく笑わせてもらった楽しい選書会でした。
お好み焼き うめちゃんで、ネギ焼きを食べ、道の駅にも寄りました。毎年、これも楽しみ。
7月30日より姫路文学館で 上橋菜穂子と<精霊の守り人>展 が開かれます。
今年は、主演 綾瀬はるかさんで実写ドラマ化されたこともあって、それぞれの”守り人”の世界に、新しいイメージが広がったように思います。
シリーズ全10巻、外伝2巻。ドラマもまだまだ続きます。
ジオジオにも上橋菜穂子さんファンの方が、たくさんいます。もちろん、私もです。バルサとチャグムの織なす世界に浸ってこようと思っています。楽しみです。
姫路文学館から送っていただいた案内のチラシをジオジオに置いています。
ブッククラブで”守り人”を配本している方には、8月の配本と一緒にお届けします。
立て続けのテロやクーデターのニュース。ますます世界は混乱に向かっているようで、恐怖を覚えます。
上橋さんの描く作品の中に、民族や国の争いからの、未来への方向性を感じる時があります。物語のおもしろさと同時に、その世界観や思想にも魅かれます。
今、世界を救うのは文学だ…という言葉を聞いたことがあります。そうあってほしいと心から願います。
1300円+税
2016.7.9
猛暑の後の雨。身も心もほっとしています。
発送が終わりました。お手元に本が届いている頃でしょうか…。今月も楽しんでいただけますように…。
ブックランドも更新していますので、よろしかったら見てください。
6日の日にジオジオのセミが初鳴きしました。おっ!と嬉しく...。前の夜にケヤキの根元から地上に出てきたのですね。ジオジオの夏もいよいよ本格的です。
明日は参院選の投票日。
安保関連法のこと。憲法のこと。原発の再稼働のこと。沖縄のこと。福島のこと。経済的な格差…。
どれもあまり深く掘り下げられることなく、投票日を迎えてしまった気がします。
与党の大勝だという大方の予想のなかで、ただただ改憲に向けての
3分の2の議席を、改憲したい党に取らせることだけは阻止したいと...。ねじれいっぱいの参議院にしなくては、あらぬ方向に日本をもっていかれてしまう…。
選挙権を持つ大人が、時代の責任を負う覚悟を持たなければ、そう心して明日は投票に行きたいと思います。いつもながら、予想を裏切る大どんでんがえしに期待をして…。
月曜日は室津小学校での選書会。選挙の結果を知った後になります。朝、早起きをして、吉田拓郎さんの歌でも聴きながら、運転、気をつけて行ってきます。今年も、子どもたちに会えること楽しみです。
ベランダの手すりにカマキリのあかちゃんがいました。
近づくと一人前に威嚇?
2016.7.2
なかなかブッククラブの準備が進まなくて、大あわての日々です。おたよりを書いたり、ブックランドをあれやこれや…と。毎月の新刊を選ぶのも
迷いながらの作業です。7月は、室津小学校の選書会も控えていますので、キャパシティがないわりに頭の中がマルチという困った状態です。
まあ、なんとかなるでしょう…といつもの調子で、なぜ?今?とふだんしない草引きなどしている自分にあきれます。逃避ですね。治りません、この性格。
参院選の投票日が近づいています。大切な選挙だと心しているのですが、何かいまいち盛り上がりに欠けるように思われるのはなぜなのでしょうか…。
今回ばかりは、ジオジオでも、時々、そろ~りとお話をふってみたりもします。
「どうせ選挙に行っても、何も変わらへんし…」という答えが返ってくることが多々あって、ちょっと残念です。いやぁ~、変えられては大変なこともあるんだけれど…と。
シールズやママの会など、若い人たちを中心に、
安保関連法案を廃止し、立憲主義をとりもどそうと結成された関西市民連合の活動も、メディアにあまり取り上げられることがないですが、応援しています。
自民党が作った”憲法草案”について書かれた「あたらしい憲法草案のはなし」を読みながら、「こんな憲法になっては大変!」と怒りとともに、もんもんとしています。
ジオジオのような小さな店でぶつぶつ言ったってどうせ…とは、思わないで、もうちょっと積極的に「選挙にいかなあかんよ。」と言ってもいいかな。
「あたらしい憲法草案のはなし」
741円+税
2016.6.24
昨日、連日の大雨で、近くの揖保川の増水を心配しながら、たつの市の御津小学校に出かけました。川の方は大丈夫でしたが、
やはり警報も出ていて、午後には休校になるとのことで、一日かけての選書会の予定を変更して、午前中の4限で6学年の選書会をしました。
持っていった本の説明もゆっくりとは出来ないままでしたが、さすが
6回目の選書会です。リクエスト用紙を集計していると、一冊、一冊、ちゃんと見てくれているんだなあ~と、嬉しくなります。
「ぼくのこと、覚えてる?」なんて声をかけられると、思わず頬がゆるみます。それにしても一年生は、ほんとにおもしろい。リクエスト用紙に、書かれた漢字のタイトル、
必死に見ながら書いたんだろうなあ~ 「築地市場」 すごい字ですが、わかるよ(笑)。「これ、何て読むの?」などの会話も、楽しませてもらいました。バレリーナ、アンナ・パブロワのことを描いた「スワン」という絵本をずっと持って離さない女の子も。
必ず、入れてもらおうね。
それぞれの子どもたちが、それぞれの本との出合いがあったことを思うと、選書会ができてよかったと、私自身がたくさんの元気をもらえました。ほんとうにありがとうございました。
集計、月曜日にはお届けできるようがんばります。楽しみにしていてください。結果、私も楽しみです。
世界が、後ろ向きになっていく時代でしょうか…。私たち大人が、子どもたちに平和への道筋をつけることの難しさ…。どういう時代がくるのか、不安がつのります。
先生と一緒に本談義。
嬉しい光景です。
2016.6.20
先週の神野小学校、相生の矢野小学校の選書会が無事に終わりました。どちらもほんとに楽しかったです。
集計も終わりました。子どもたちが、並べられた本に、熱心に、食い入るように取り組んでくれていて、
私にとっては、胸が熱くなる光景でした。票数の多い人気のある本も嬉しいのですが、この本に、一票入ってる!という驚きも嬉しいのです。
毎年、今年もがんばれるかなあ~と体力的に、ちょっと不安も感じつつですが、こんないい時間をもらえること、とても幸せで、また来年も!などと思ってしまいます。
今週は、たつの市の御津小学校での選書会をひかえています。準備の日々です。がんばろ!
昨日の日曜日、「雨で、kosei の野球の練習が無くなった。」と娘たちが突然、久々に加古川へ。koseiやrihoとわいわいと楽しい時間を過ごしました。
そして、以前から考えていたスマホ、今が、チャンスと、娘に付き添ってもらって携帯ショップへ。
今、手元にあるのですが、はっきり言って、仲良くなるにはお互いの事を知らなさ過ぎます。ちょっと時間がかかりそうです。完全にハワイ語のAKIHIです。今月のブックランドで紹介しています「翻訳できない世界のことば」の中の
このハワイ語、気に入りました。住んでみたいですね。こういうことばを持つハワイに。余談ですが...。ぼちぼちと、ちょっとがんばってみますか、スマホの世界。というわけで、ようやくガラケー卒業です。
今朝の朝日新聞で見た、沖縄のうるま市の事件に対しての抗議集会の記事。”シールズ琉球”の玉城愛さんの言葉。
「安倍晋三さん、日本全土にお住まいの皆さん、今回の事件の第二の加害者は誰ですか?あなたたちです。しっかり沖縄に向き合っていただけませんか。」そしてオバマ大統領に向けて「日本を解放してください。」
見て見ぬふりを続けてきた私たち。あえて日本をアメリカの植民地化されることを望んできた日本の政治家たち。頭を垂れる思いです。
政治家の質が、私たち国民の質が問われます。7月の参議員選挙、今度こそ。
お節で毎年お世話になる”ふくちゃん”のおばあちゃんが炊いてくれたちりめんじゃこの佃煮です。
送っていただきました。
ありがとうございます。絶品!!
2016.6.14
偕成社から岡田淳さんの新刊、「きかせたがりやの魔女」 が出ました。
学校を舞台にした子どもたちにとっては
日常の中にありそうな、とても身近なファンタジーです。
突然、一羽のクロツグミとともに、階段の踊り場にあらわれて、つまらなかったら、いやだといえばいいと言いながら、おはなしを聞かせてくれる魔女。
学校に住むいろんな魔女や魔法使いのお話を聞かせてくれます。たいていの小学校には、魔女か魔法使いが住んでいるというのです。
その魔女に定年退職があること、そして退職後の暮らしがあること、なんとなくほんわかと微笑ましく…。心に、こういう世界が入りこむすきまを持っている子は、幸せだなあと思います。
きっと岡田淳さんも、そういう小学生だったのでしょうね。
7月のブックランドで、もちろん紹介したいと思っていますが、岡田淳さんファンの子どもたちには、もう7月の配本予定に入れています。もちろん、孫のkohakuにも。どうぞお楽しみに。ジオジオには、入っていますよ。
今週は、木曜日、金曜日と連続して選書会があります。ほぼ、準備が終わりましたが、明日、定休日は、最終チェックです。楽しい会になればいいなあ…。すみません。金曜日は、ジオジオはお休みさせていただきます。
今月のブックランドと新刊を更新しています。見ていただけたら幸いです。
シリア、空爆で子ども14人を含む41人の死亡のニュース。アメリカ、フロリダでの銃の乱射により49人の死亡。理不尽に断たれていくたくさんの命。人間は、いったいどういう生きものなのか…。なぜ繰り返されるのか…。
いつまで続くのでしょうか…。こういう時代が。
「きかせたがりやの魔女」
岡田 淳
1200円+税
2016.6.5
モハメッド・アリさんが亡くなられました。
もう、ずいぶん昔のことで、記憶はあいまいなのですが、朝日新聞の天声人語ではなかったでしょうか?
彼が自分の墓碑には 「ふざけているのではない、ふざけているのではない」 という文字を刻んで欲しい、と書かれた記事を読んで、
はでだったパフォーマンスにかくされた心の痛み、哀しみにふれたようで、思わず鳥肌が立つような感動を覚え、その記事を切り抜いたことを覚えています。
ボクシングの世界が、さして好きというわけでも、詳しいわけでもありません。でも世代的なものも大きいとは思いますが、彼の生き方は、やはり私にとって、時代のヒーローに近いものだったと思います。
権力におもねることなく、自分の道を生きる、その事を体を張って、示してくれた人でした。
以前、ブックランドでも紹介したニューヨークにあったルイス・ミショーの書店。ここに集った人たちの中にも、モハメッド・アリさんの名前がありました。
この書店の存在とともに、嬉しい納得でした。
アメリカの歴史の中で、心ある人たちが闘い続け、道を切り開き、勝ち取ってきたものが、逆戻りすることのないように…。
アメリカの話だけではありませんが。
ブッククラブ、今月の発送、7日、8日には…と思っています。少し遅れます。すみません。
ジオジオが鬱蒼としてきました。
夏です。
2016.5.29
広島の平和記念公園で、オバマ大統領と安倍首相が並んで立つテレビの画面を、何かしら居心地の悪さを感じながら見ていました。
謝罪よりも未来を、という今回の訪問に異議を唱える気持は、もちろんありませんが、いまだ8000発に近い核兵器を保有するという大国アメリカ。
核兵器の材料、プルトニウムの世界一の保有国である日本。そして日本を戦争のできる国にしてしまった安倍首相。
感動的なオバマ大統領のスピーチも、現実をオブラートに包んだままの言葉で、確実な未来への展望がなかなか見えません。
核兵器の廃絶という
オバマ大統領の意志が、残り少なくなった任期の間にどう生かされるのか、その後のアメリカにどうバトンタッチされるのか、されないのか。
沖縄の基地問題も含めて、日本にとって、また世界にとってなかなか明るい未来を感じることはできず、残念な気持ちが残りました。
6月のブックランド、ブッククラブの準備、お尻に火がつきました。ぼちぼちにはなりますが、がんばります。
5月は、いろいろとご迷惑をおかけしました。
今年も”びわ”がなりました。
夏が来ました!
2016.5.18
後半は老眼鏡のお世話にはなりながらでしたが、長年、苦楽(!)を共にしてきた目を、この度一新すること
になり、5月の後半は手術や眼科通いに当てています。車の運転も月末まで禁止されているので、ほぼ、出かけることなく、ジオジオに居ますが、
イレギュラーでお休みすることもあります。ご了解ください。
今、右目の手術が終わり、世の中ってこんなに明るかったんだ…とちょっと驚いています。
年を老るとお月さまが三つになるよ、など言って笑っていましたが、やはりお月さまは一つになりそうです。ちょっと残念。(笑)
ただ、今は右目と左目の視力が違い、手術した方も安定していないので、落ち着きません。何より、活字をどちらか片方の視力で読むというのは、非常に疲れます。
娘が買い物に出なくていいように、冷蔵庫に食品を入れてくれていますので、出かける必要もなく、家で、じーっとしているのは苦になりませんが、本が読めないというのは、目のためにはいいのでしょうけど、何かし忘れたことをかかえているようで…。
まもなくの左目の手術。やはり、少々怖くストレスではあるのですが、その後のことを楽しみに、無理なく、ぼちぼちとできることを…と言い聞かせながら、選書会のリストを作ったり、ごそごそと過ごす日々です。
新刊の中から、おもしろい本に出合いました、手術までの待合の時間、娘ととても楽しみました。→
翻訳するに適した言葉が見当たらない微妙な感情や感覚。いろいろな国の日常の機微を表した言葉を紹介した本です。それぞれのお国柄にも触れることができ、前田まゆみさんの訳も、そしてイラストもなかなか素敵なのです。
また、ブックランドでも紹介したいな、と思っています。
やはり、パソコンもちょっと目が疲れます。休み休みです。
1600円+税
2016.5.12
選書会のシーズンに入ります。今年度の最初の選書会は、長いおつきあいをいただいている八幡小学校。今日は、1年、2年、3年の選書会でした。
持っていった本に、どの学年の子どもたちも、みんな集中してくれて、楽しい会になりました。
終った後、校長先生ともお話しましたが、本離れ、活字離れと言われる時代、夢中で本を見てくれること
嬉しく、ほんとは、みんな本が好きなんですねぇ~とあらためて…です。
本を運ぶのも、片付けるのも子どもたちがしてくれました。助かりました。いつも温かく迎えてくださって、感謝しています。私も元気をいただいて帰ってきました。
図書室に本が入ったら、選んだ本をゆっくり、楽しんで下さいね。
一年生になった子どもたちに、毎年お勧めし、また、もう長く、ブッククラブの配本にも使ってきた福田岩緒さんの絵本「おならばんざい」が品切れ、重版未定との連絡が入りました。あわてています。残念です。
同じポプラ社のジオジオでは人気の絵本だった「ぼく そらをさわってみたいんだ」も長く品切れが続いています。どちらもジオジオが開店した頃に出た絵本ですが、再版してほしいですね。待っています。
今月のブックランドと新刊を更新しています。見ていただければ幸いです。
八幡小学校、選書会
2016.5.7
クリンクリンの髪がかわいいngmちゃんが、ブッククラブの絵本を取りに来てくれました。 帰り際にお母さんと一緒に
「ジオジオさん、いつも絵本を選んでくれて、ありがとう。」 と言って、カーネーションの花をプレゼントしてくれました。→
絵本を選ぶのは、ジオジオさんのお仕事なのに、こんな嬉しいサプライズがあるなんて幸せです。ながめるたびにngmちゃんの笑顔が思い浮かびます。
今日もマジックやクレヨンで手のひらを真っ赤にして遊びました。(笑)お絵かきが好きなngmちゃんです。ありがとうございました。
今月のブッククラブの発送が終わりました。まもなくお手元に届くことと思います。無事、届きますように。今月も楽しんでいただけますように…。
気持ち的に、ちょっとほっこりです。読みたい本もたまっています。あ~それよりも、部屋の隅に、かたずけ途中の冬物。相変わらずいろんなことが、後回しになっています。
でも、来週木曜日には八幡小学校の選書会があります。冬物を
横目で見ながら、準備にかかります。低学年です。特に一年生はかわいいやろなあ~と、本を選びながら顔がほころびます。
ゴールデンウィークも終わりますね。お父さん、お母さん、子どもたちも、お疲れさまでした~。
2016.4.24
熊本の地震の被害が、広がる震源地の余震が、そして稼働中の川内原発が、気になる日々が続きます。
過去に例を見ない地震、予測がつかない地震、そう専門家や科学者が発言する中で、今のところは安全と原発の稼働を続けることに、ほとんどの国民が疑問と不安を感じているのではないかと思います。
その安全がくずれる事態になった時、想像を超える被害が起こる可能性は誰が考えてもわかります。まして、たった5年前にその経験をした日本です。
国民の命と暮らしに、もっともっと敏感に、臆病になってもいいはずではないでしょうか。原発をストップさせて、杞憂に終われば、それはそれで幸いです。再稼働ストップのいいきっかけになればと思います。
まず原発という大きな不安を無くした上で、被災された人々の暮らし、日常の復興に全力をそそいで欲しいと思います。
先日、実家に帰るために乗った紀勢線の”特急くろしお”ですが、以前は観光案内が入っていた座席の前のポケットに、津波の時の指示書きが入っていました。。無きにしも非ずと、思わず手に取りました。
どこで電車が止まっても、乗務員の指示に従って、ほんとに大丈夫なの?という気持ちもしながらでしたが…。
今の日本はそういう状況なのだということを改めて思い知らされます。
新学期が始まり、気がつけば、ゴールデンウィークまで後一週間です。選書会のお声がかかり始めて、嬉しく思っています。6月集中です。老体にムチ打ちうって!今年も楽しくがんばりたいと思っています。
その前に、5月のブッククラブです。準備の日々です。
ジオジオ、新緑でいっぱいです。
木洩れ日がきれいです。
2016.4.18
大分に住む友人の「大丈夫」という変わりない声を聞いた後でも、大きな余震が続きます。
地震速報が入る度に、いつまで続くのだろうと不安がつのります。
熊本にお住まいのブッククラブの方もいらっしゃいますので、幼いお子さんをかかえて、どうされているのだろうと気になります。お葉書を出しましたが、届く状況なのでしょうか…。どうぞご無事で、一日もはやく もとの日常に戻りますように…と祈ることしかできません。
阪神大震災時の混乱した状況がよみがえります。
地震国、日本、いまさらにですが、よそ事ではないんだと気が引き締まる思いです。
昨日は南米エクアドルでの地震のニュースが入りました。
地球規模での地殻の変動には、もう私たち人間にはなすすべがありません。
今、一度、地球に対して、自然の営みに対して、謙虚な姿勢を取り戻さなくてはいけないのではないかと…あらためて。
これ以上、被害が、犠牲になる命が出ませんようにと祈るばかりです。
僅かばかりですが義援金を…。ジオジオでも募りたいと思います。明日は我が身かも…です。
2016.4.12
春らしい日が続いたかと思うと、肌寒い日があったりで、ゆっくりとした春の歩みです。
ケヤキの芽吹きも 毎年に比べて遅いように思います。昨年、枝の剪定をしたからもあるのでしょうか、ゆすらうめも あまり花をつけませんでした。
それでも ごそごそと土いじりをしたくなる季節。気持は確かに春です。
ブッククラブのみなさまからのおたよりや、ジオジオに来て下さるお客さまから、新学期のお子さまたちのご様子を知らせていただけることが嬉しい日々です。
過去の自分の子育ての頃や、只今進行中の孫たちのことを重ね合わせながら、おはなしを楽しませていただいています。
また一年、それぞれに いい時間が積み重ねられますように…。
日本にある米軍基地は132ヶ所、そしてそのうち33ヶ所が沖縄に集中しています。その数の多さ、沖縄への負担の大きさに驚きます。
20年も前に返還を約束された普天間飛行場基地。これだけの基地の数と負担の大きさの中、移設が前提ではなく、純粋に返還を要求し、交渉する力を日本政府に求めるのは無理なのでしょうか?
あらためて20年を経てなお、返還が実現しない悔しさと、政府への大きな失望を思います。
ブックランド356号でも紹介しました中脇初枝さんの「世界の果てのこどもたち」が本屋大賞3位に選ばれました。
今月のブックランドと新刊を更新しています。よろしかったら見てください。
今、ケヤキの根元でラベンダーが咲いています。
2016.4.4
小学校の入学式を目前にしたrihoが、ジオジオでアルバイト(!)をしながら合宿(!)したいとやってきました。
私はブッククラブの発送準備をしながらでしたが、二人で楽しく合宿です。
お母さんの目は届きませんのでラッキー!と夜更かし、朝寝、好きな物食べ…不良おばあちゃんをさせてもらいました。
4泊して「帰りたくない、もう少し泊まりたい」と言っていたのに、お母さんが迎えに来ると、「また来るわ。じゃあね」とあっさり帰って行きました。
今日からは学童保育。夕方、「楽しかった~」と電話がありました。娘は心配で、送り迎えをしたそうですが、明日からはもう来なくていい、一人で大丈夫だと言われたとのこと。体中で一年生になる気まんまん、やる気まんまんのrihoです。
いつまでぎゅっとハグしながら一緒に寝れるのでしょうか?絵本を読みながらゲラゲラ笑いあえるのでしょうか?まもなく、新しい世界が増えていき、
おばあちゃん離れも始まることと思います。娘のおかげでいい時間を過ごせました。
ブッククラブの子どもたちも、4月は入学や入園、進級といつのまにかのご成長です。あらためてその早さを感じながら、おたよりを書いています。ブッククラブのおつきあいであっても、その月日には喜びと共に嬉しい寂しさ、なつかしさがつきまといます。ありがたく幸せなことです。がんばれ、がんばれとエールを送りながらです。
6日7日くらいに発送の予定です。
ジオジオでアルバイト(?)中。
ブックランドを折ってくれています。
2016.3.29
2016年3月29日、安保関連法が施行されました。憲法によって戦争を放棄してきた日本が、他国に出かけ戦争が出来る国になったということに、体のすべての細胞が NO!と叫んでいる気持ちがしています。
こういう国の暴挙が許されるはずがない、そう思う日が、長い歴史のなかで何度もあったはずです。その結果の悲劇をまた繰り返すことになるのでしょうか?国民の暮らしと命を犠牲にして得られるものが、権力を持つ人たちにとって、それほど美味しいものなのでしょうか?
若くて大切な命を、そういう国や権力者のために散らすことは許せません。今、止めないと。まだ間に合います。
国が今のように戦争に向かい、暴走を始めた時のための憲法です。あらためて権力者のための憲法に変えられてはならないという気持ちを強くします。
憲法 第98条 ①この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部はその効力を有しない。憲法に違反する法律はすべて無効なのです。
これから始まる安保関連法の違憲訴訟の裁判官に期待します。
そしてこの法の成立に賛成した与党の政治家の方々に、不名誉な名前が歴史に刻まれる前に、造反してくれることを祈ります。
「小中学生でもわかる日本国憲法」
配本にもよく使っています。
2016.3.20
児童文学にしては、めずらしく30歳過ぎの短槍使いの女用心棒が主人公。ジオジオでもファンの多い上橋菜穂子さんの全10巻、外伝2巻の守り人シリーズ。「精霊の守り人」がNHKで実写ドラマになりました。
バルサ役は、天海祐希さんがいい、いや余貴美子さんがいい、タンダは包容力のある俳優さんを…など、長年ジオジオでも盛り上がってきましたが、
嬉しいことに 綾瀬はるかさんでドラマ化が実現することに。
昨日の第一回目を楽しみに観ました。
アジアの空気は感じられても、上橋さんのファンタジーの舞台は、どこの国とは特定できない世界です。こうやって映像になるとイメージが具体的になって、またちがった守り人の世界が広がります。
それにしても綾瀬はるかさんの槍使いのシーンといい、高島令子さんのトロガイのメイクといい、役者さんてすごいですねぇ~。4年をかけて、全ストーリーがドラマになるとのこと、ちょっと気を持たせますが楽しみに見続けたいと思います。
守り人シリーズは、ブッククラブの配本にもよく使わせてもらっています。
バルサの生きざまが心から離れなくなります。旅人シリーズとしてチャグムの成長の物語も並行して描かれます。軽装版が出てお求めやすくなっています。
読み始めると、止まらなくなりますよ。この機会にぜひ。
「獣の奏者」や「狐笛のかなた」本屋大賞になった「鹿の王」など
上橋さんの描くファンタジーの物語の底に在る思想や世界観に魅かれます。
全10巻 外伝2巻
ガイドブックもあり。
ハードカバー 1500円+税
軽装版 900円+税
2016.3.16
昨日、本棚を作っていただいたり、寿司桶のたががゆるんだのを直していただいたりと、本業以外のことでお世話をおかけしている建具店のoktさんが、釣りに行った帰りに寄ってくださり、黒むつと40センチもある鯛を置いていってくれました。
お店を閉めてから、久しぶりに、割烹着など着て、包丁をとぎ、鯛と大格闘です。なんとか不格好ではありますが、3枚におろしました。
贅沢に骨に残った身をこそげとり、刻んだトマトとオリーブオイルとレモン酢で和えて自己流カルパッチョ、黒むつは煮付けに。鯛の切り身と”あら”は冷凍しました。
ビールでおいしくいただきましたが、一人ではやっぱり気分が盛り上がりません。魚好きの私は、まないたの上の魚の目が恨めしそう、なんて思ったことがなかったのになあ。ごめん、ごめんと言いながらです。
年のせいでしょうか、ちょっと気弱な夜でした。
今日は久々にゆっくりと休日しました。たまった新聞を読んでから、宮地尚子さんの「ははがうまれる」を読みました。角田光代さんの「坂の途中の家」を読んだ後でしたので、ちょっと救われる思いです。
買物に出たついでに(ついでのところにワーナーマイカルがあります。) 映画 「家族はつらいよ」 を観ました。お隣のD3さんで髪をカットしてもらい、
新刊に目を通し、発注作業をし、夜は最終回の「フラジャイル」を見ながらワイン。明日もお休みですが、ごそごそとたまった仕事を片付けます。
立派な鯛です。
2016.3.13
東北大震災そして福島原発の事故から人々が生きた5年の時間。新聞やテレビのニュースに触れる度に、復興とは何なのか…と考えさせられます。
そして、現地を訪れ、自分の目で見なくては何もわからないという声にも、ほんとにそうだろうなあと思います。
失われた命や思い出をかかえて、また放射能から避難し、故郷を失ったまま、年月を重ね続ることのつらさを、なかなか私たちは身近な感覚で思い続けることがむずかしくなっていることを感じます。
生き続けていくことに希望を持てる復興になるように、と願いますが、それもどこか人ごとのような思いになっていることを自覚しながらです。
未曾有の災害と事故の記憶をどう歴史に刻んで、どう被災地に寄り添い続け、今後にどう生かしていくのか、それは災害の国に住み、いつわが身に降りかかるかもしれない脅威と隣り合わせに生きる私たち自身のこれからへの課題です。
心したいとあらためて思います。
そんな中、大津地裁が出した、高浜原発3号機4号機の運転差し止めの決定は、後に続く原発再稼働の動きの大きなブレーキになるのではないかという希望を感じさせてくれました。
勇気ある裁判官の判断に拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。
原発事故を二度と起こさないためには、日本からすべての原発を無くすこと、その一歩になりますように。
今月のブックランドと新刊を更新しています。
2016.3.8
3月、ご卒業、ご卒園の季節です。今日、配達に行ったhrtくんち。赤ちゃんの時からブッククラブで本をお届けしていますが、もうすぐ小学校卒業です。
たまたまお父さんがいらっしゃったので、「ご卒業おめでとうございます。」と言うと、「いやあ、もう今から感動して涙がでそうです。」
「中学生になったら親離れもはじまりますね。」
なんて、ちょっといじわるなことを。「もう感じています。寂しいですわ…。」かわいいお父さんです。
子育ては 喜び、ややこしさ、寂しさですねぇ~、なんて話をしながら、ご自分の親ごさんもそういう寂しい思いをしていたなんて思っていないだろうなあ…。
案の定、「えー!考えたこともなかった。」そうでしょう、そうでしょう。息子と同じ年くらいのお父さんです。
時の政権が判断する政治的公平性なんて、どんな意味があるのか怖いところですが、ネットの世界では、私の理解には余る世界ではあるのですが、電波停止なんて関係なく発信できること、おもしろく、痛快に思います。
”保育園落ちた、オリンピックに何百億円無駄に使ってんだよ。保育園作れよ。”
しごくもっともです。公平な意見だと思います。政治家の言葉ではなく、生身です。切実です。
誰が言ったかではなく、これからの国をささえる国民の声です。一億総活躍社会、ちゃんちゃらおかしくならないように、ちゃんと国会で取り上げてくださいね。
今月の発送が終わりました。まもなくお手元に…。今月も楽しんでいただけますように…。
お花をいただきました。
「エニシダ?」「いえ ミモザです。」
嬉しいです。
2016.3.3
得した気持でいたうるう年の2月29日もとうに過ぎ、はや今日はお雛様です。昨日、ようやく確定申告をすませ、急がねば、急がねばとブッククラブの準備です。が、なかなかはかどらず…。
なでしこジャパンの試合も気になりながら…。自分に甘い私です。反省。がんばろ。しゃんとしょ。
最終的には、行政寄りの判決になってしまう日本の司法の現実もわかりながらですが、
ようやく東電が強制起訴されて、福島原発事故の責任を問う裁判が始まること嬉しく思います。
電力会社だけに止まらず、政治家、学者、原子力安全委員会という組織、原発を推進し、
私たちがいつのまにか信じ込まされていた安全神話のからくりをも明らかにしてほしい。それぞれの責任をきちっと追求するものになれば、
原発再稼働への暴走を止める力になるのではないかと期待して、その成り行きを見ていきたいと思います。
あまりに大きな犠牲を生んだこの事故、責任の所在もわからず、うやむやなままになることは許せません。
西加奈子さんの新刊 「まく子」 が入っています。今日は休日でしたが、さっそく ykrさんが、取りにきました。いつも西加奈子さんの作品の話で盛り上がります。
私は、「まく子」をながめながら、いかん、いかんと読みたい気持ちを我慢しています。読むと思いますが…。楽しみです~♪
「まく子」 西加奈子
福音館書店 1500円+税
2016.2.20
おかべりかさんの「よい子への道」 1巻 2巻に、孫のrihoはすっかりハマってしまいました。
デパートでよい子がしてはいけないこと ”高い服をおがむ” 高級な服を着たマネキンをおがんでいる子どもたちの絵。
「♪ あ~15万8000円、あ~ 消費税はべっつ~ ♪」
先週末に出かけた城崎温泉。お湯につかりながら、気持ち良さそうに、このフレーズを繰り返すriho。
こちらの頭の中まですっかり15万8000円に…。
あらためておかべりかさんのおもしろ!へん!(笑)な、その魅力に脱帽です。ジオジオもおかべりかさんファンが多いのですが、それにしても乗りやすい!rihoです。
次の日、仕事の娘の代わりに、今年、入学する小学校の見学に一緒に行きましたが、体育館や
運動場を喜々として走り回るriho。引っ込み思案だった娘とは大違いです。この物おじしない屈託のない性格は、いったい誰のDNA? 私?いえいえ、ブンブンです。
水曜日に偕成社のeriさんときじとら出版のymwkさんが新刊の案内に訪ねてくれました。そうこうしている間にかかる母の「帰ってきて」コールに負けて、急ぎ実家にとんぼ帰り。
昨日は、加古川市の幼稚園への発送作業。ほんまにバタバタとした一週間でした。
その間に、2月生まれの私は、また一つ年をとりました。
うるう年とはいえ日数の少ない2月、ブッククラブの準備の日々に入らねばなりません。
確定申告、実は、まだ!です。
待望のランドセルが届きました。
嬉しくてパジャマの上に。
2016.2.11
なんだか早春の風を感じる暖かい一日でした。
今日は京都、宮津からブッククラブでもう20年を超えるお付き合いをしていただいているokdさんとogwさんが
訪ねてくれました。幼かった子どもたちもいつのまにか、社会人に、大学生に…。
江草も宮津が大好きで、度々絵本ライブなどでお声をかけていただいた所です。なつかしい話に花が咲き、時間も忘れるほどでした。
お二人と話していて、たくさんのもっちゃんの思い出を持って下さっていること、江草はほんとに幸せやなあと思います。そして、今でも続いて本をお届けしていること、あらためて幸せなジオジオです。
高校の物理の先生で、絵本を高校生たちに読んでいるogwさん。家の古い”蔵”を文庫(ねぎぼうず文庫)にしているokdさん。そのお家のリフォームの設計に関わらせていただけたのも、いい思い出です。
当時80歳を超えられていたokdさんのおばあちゃんが、まもなく100歳でお元気にしてらっしゃること、何より嬉しい。ひょうひょうとすてきな時間を過ごされていたおばあちゃんでしたので。
その時に、頂いたおばあちゃん手作りの絵付けのお皿、眺める度に心を温かくしています。→
絵本や本を通して、つながり続けているものを感じさせていただいた一日でした。ありがとうございました。
今月のブックランドと新刊を更新しています。
申し訳けありませんが、13日(土)から15日(月)まで休ませていただきます。16日は通常通り。午後から営業します。週末なのにすみません。
ほのぼのとした絵に思わず頬が緩みます。
2016.2.7
はや2月も7日、駆け足です。ブッククラブの発送が終わりました。今月も楽しんでいただけますように…。
ちょっと、ゆっくりしたいな…とは思うのですが、確定申告、やらねばです。数字がぴったり合うのが快感!確定申告はもう済ませたという友人もいて、
映画に行きたいという気持にセーブがかかります。快感も意欲もあまりないのですが、とにかく済まそう、確定申告。がんばります。
出たばかりの「たくさんのふしぎ」 3月号は ”家をせおって歩く” この発想には驚きました。キャンプ道具を持ってというのではなく、”家”を背負って2014年の4月から12月まで、日本の各地を歩いた記録です。
間取りや建物、町の俯瞰図のイラストを見て、もしやと作者紹介を見ると、建築科を卒業し建物の絵を描くアーティスト、27歳の村上慧さん。
「ようこんなこと考えついて実行しましたなあ~」とまずは思いましたが、とても楽しませてもらいました。
80センチ×120センチ、高さは150センチ。材料は、背負って歩ける重さを考えて発泡スチロールです。合計で2万円。
窓も扉も神棚!もあります。
提供してくれる土地を借りられたら、そこは我が家。行く先々でのトイレ、風呂。そして人々、土地がら、食べ物の出会い。
台風や強風にもあいながら家を背負って東北、信州、北陸、関西、九州へと。
家を持っているということで旅ではなく、暮らしととらえることもできます。
家がその土地に在るということ、そしてそこでの生活、暮らしが快適だということ。思ってもみなかったその自由な発想に楽しい刺激を受けました。ちょっといいな。大変そうだけど。
より快適にと少しサイズを変えて新しい家をつくり、まだその生活は続いているようです。よかったらジオジオに来てください。場所を提供します。でも一晩でいいから、その家に泊まってみたいし、作るお手伝いもしてみたい。
「たくさんのふしぎ」3月号
家をせおって歩く
村上 慧 作
ちいさな村上さんの家をつくるおまけがついています。
2016.1.30
江草が絵本ライブで、「はらぺこあおむし」のビッグブックを読む時に使っていた小道具たち。もう何年前になるのでしょうか、手先の器用なmtoさんという方が、古い布を使って、作ってくださったものです。
江草はビッグブック、普通サイズ、ボードブック、ミニサイズと、そしてはらぺこあおむしの人形、
加えて、mtoさん作の 太っちょになったあおむし、蝶々を折りたたんで収納するさなぎに見立てた袋、パッと広がる蝶々、これらを使って、「はらぺこあおむし」の絵本を、子どもたちと楽しく、遊んでいました。嬉しそうな、得意そうな江草の笑顔が思い浮かびます。
これは、今でも絵本を読むイベントなどに貸し出しています。昨日も、ジオジオもお世話になっているhjmt先生が、子どもたちやお母さんに大受けだったと言って、にこにこしながら返却にきてくださいました。
その時の様子をお聞きしながら、こうやって今でも使ってくださること、心温かく、とても嬉しく思います。mtoさん、今でもお役にたっていますよ。ありがとう。
高浜原発が再稼働されました。10か月前、司法の判断に喝采したのは、いったい何だったのでしょうか…。昨年末の運転禁止の仮処分の取り消し、そして昨日の再稼働。
許されないことが当たり前になっていくこの国。危い橋の上に立たされたまま、私たちは、仕方がないとあきらめざるをえないのでしょうか。なしくずしに再び、原発大国として電力会社の利潤に加担していくのでしょうか…。悔しいです。負けたくないですねぇ。
素人考えではありますが、4月からの電力自由化、電気料金よりも、未来と命を考えている電力を選びませんか?それで、節電を余儀なくされたとしても、私はOKです。
手づくりです。私ではありません。
長年の使用で太ったあおむしは少しほっそり…。
2016.1.25
ほんとに遅ればせながらですが、気になり続けていた大野更紗さんの本 「困ってるひと」 「シャバはつらいよ」を続けて読みました。正直、日常の中のブラックホールを垣間見たような衝撃を感じました。
上智大学の仏語学科を卒業、ビルマの民主化、難民支援の活動をしながら大学院で勉強中に、突如として、大野さんを襲った病魔。
原因不明、治療法がない、日本では症例のないといわれる長い病名のつく免疫性の疾患です。その症状は、ほんとに壮絶です。医療機関を放浪し、検査を繰り返し、想像を超える痛みや苦痛の中、高額な治療費、日本の福祉や医療システムの矛盾、
生きていく上での数々の役所の複雑な手続きなどで翻弄される日々を語ります。
9ケ月の入院の後、退院。ステロイド投与をしながら、病院の近くで一人暮らしを始めます。ウェブマガジンへの連載。社会保障の研究のため新たに大学へ。そして東日本大震災。物理的な生命の危機に陥ります。大野さんは福島のご出身でもあります。
それでも、絶望することは簡単、でも人生はアメイジングと生き続けています。苦難の只中で、前向きに。
「母の友」にも連載されている「生存中!」というエッセイによると、アメリカの難病を研究している人や患者さんの話を聞こうとニューヨークに単身、電動車いすで行ってこられたとのこと。その行動力には脱帽です。
失うもの、得るもの、人生は何が起こるかわからないことの連続です。アメイジングと生きていくこと、生きていけること、難病の人だけではなく、すべての人への、大野更紗さんからメッセージです。
この寒さ、ジオジオにいる以外は一部屋のみ暖房を入れて、じーとひきこもっています。ブッククラブの準備、確定申告、わかってます、わかってます と独り言を言いながらです。
「困ってるひと」 大野更紗
ポプラ文庫 640円+税
2016.1.19
どかんと冬らしい冬がやってきました。寒いです。
阪神淡路大震災から、一昨日で21年が経ちました。あの朝も、寒かったのでしょうか…。あまり寒さは記憶にありません。
加古川でも強烈に感じた揺れと恐怖。その後の神戸にいる家族の安否への不安。平穏だった日々を変えてしまった混乱の中での一日は、やはり忘れることができません。
関西でも、あまり語られることはなくなってきました。震災を知らない若い人たちも増えてきました。それでも、震災後に生きる、生きてきたということは、震災があったことを抜きには考えられない21年です。
私にとっては、我が子にその後の21年があったこと、感謝の思いがいつも心から離れない21年です。多分これからもずっと。
死なないでほしい。死なせないでほしい。子どもたちに、若い人たちに思うことは、そこにつきます。
また、起こってしまったスキーバスの事故。若い人たちの命と未来が断たれること、ただただ、かわいそうで、無念で言葉がありません。
今年も頂いた蠟梅。
ジオジオの店内が香りでいっぱいです。
2016.1.15
毎朝、朝日新聞の”天声人語”と”折々のことば”に 先ず目を通しますが、今朝の天声人語は、なんだか一陣のみずみずしい若い風が心をかけぬけていったような気持ちになりました。現代学生百人一首の中からの紹介です。
中3 「本読めば 時間がどんどん過ぎていく 不思議な力が私を連れさる」
まわりの音が消えてしまう本の世界に没頭する時間。いい本との出合いがあったのですね。
高2 「通学路 寝ぐせが揺れるその風に ノンフィクションの「今日」がはじまる」
ノンフィクションの今日!その表現力、すごいです。
高2 「来年は与えられている選挙権 進路選択も出来ぬ私に」
私も、今、高2なら同じ気持ちがするでしょうね。
高1 「冬が好き 雪の匂いもオリオン座も「寒い」と言って繋がれる手も」
こんな時間を生きているのですね、高校生。いとおしく思います。
こういう歌を詠める若い感性と才能が、ほんとにうらやましい。
で、”折々のことば”は、井上ひさしさんの戯曲「花よりダンゴ」からです。
『みんな、「戦になってしまって」 とか 「戦が起こってしまって」 とか云ってるよ』
戦後何年経っても、「私が戦争をはじめました」と認める人はついになかったと作家は言う。
今月のブックランドと新刊を更新しています。ブックランドに書いてしまった後ですが、時代に責任を負う、その事を私は自覚できているのか…と折々のことば読んだ後、あらためて。
「富士山うたごよみ」
俵万智さんの短歌とUG・サト―さんの斬新でユーモアのある富士山の絵で二十四節気を表現します。
大好きな絵本です。
2016.1.9
遅くなりましたが、2016年、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
暖かいお正月でした。この冬、刺すような冷たさをまだ感じられていません。なんだかちょっと不安にもなりますね。少し寒くなるようですが、どうぞ体調にお気をつけて。
昨年同様、年末から、孫たちとばたばたと楽しく過ごしました。が、孫の一人、koseiがお正月早々に肺炎です。なんとか入院はまぬがれましたが、ソファーで元気なくゴロゴロするkoseiにつきあいながら、吹田でブッククラブの準備の日々でした。
もう大丈夫と、なんとか始業式に登校しましたので、急ぎ加古川に帰り、発送作業にかかりました。年の初めからの言い訳で心苦しいのですが、発送が遅れました。申し訳ありません。でもまもなくお手元に届くことと思います。
ほんまにいろいろあります。ゆっくりと一年の計など考えるひまもなく、今年も変わらず、無計画な一年になりそうです。
こんなジオジオですが、今年も仲良くしていただければ嬉しく思います。
ちょっと、のんびり過ごしたいと思います。いただいた年賀状、嬉しく。ゆっくりと目を通しています。
冬の田辺湾。対岸は白浜です。
夏は海水浴場としてにぎわいます。
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