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★ジオジオからのメッセージ
           



1985年2月 開店一ヵ月前  マイナス1号 から始まったジオジオのミニコミ from BOOKLAND です。
パソコンが苦手なジオジオのおじさんが、手書きで作っていました。
242号からは、サイズもA4になり、word を使ってのブックランドになりました。
ブッククラブの配本には、いつも同封させていただいています。お読みいただけたら嬉しく思います。

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473号



4月です。新しい世界に向かって、一歩を踏み出す4月。喜びの4月もあれば、不本意な4月もあります。心配で不安な4月も…。
とりあえず、前に進みましょう! 
新しい世界は予想通りにいかないことのほうがむしろ多い。人生、生きてみないとわからなかったことばかりです。

親にとっても、その覚悟は必要です。
私も親の望む通りに生きてきたという自信はまったくありませんが、ところどころで親を失望させながらきたなあ…という思いはあります。
でも、だからどうなん!?(笑)

生きてみることに意味があるし、つまずきも失敗も自分の人生です。けっこう生きてみれば、面白いものかも…です。
生きてみる価値はあります。生きてみてくださいね。必ず。

しんどいときには立ち止まって、泣きたい時には振り返って、そこで足踏みしてもいい。
そこには、あなたを助け、力になりたい大人が、必ずいます。
これだけは、しっかりと胸に刻んでおいてください。 愛をこめて 「すすめ!」 です。




2001年に発行され版を重ねている 「世界がもし100人の村だったら」(838円+税)という本があります。
24年前とは世界の事情が大きく変わっているとは思いますが、やはり戦火や紛争は止まないし、格差も大きく、飢餓も無くなってはいません。

今、世界がもし100人の村だったら、戦争をしたい人は何人いるのでしょうか…。
たとえ人を殺しても、戦争が自分に利益をもたらすならやむをえない…そういう人は何人になるのでしょうか…。

村の99人の人は、平和を望み、子どもたちの安全と穏やかな暮らしを望んでいるにちがいありません。

大きな権力が、分断を企て、人民を煽り、いつのまにか正当化されていく時代はもう終わりにしたい。そして、99人の力を信じたい。
今の時代をしかたがないとあきらめるのではなくて、100人の幸福をめざして世界を平和に導く時代、99人が団結すれば可能なのではないか…。
★You may say I’m a dreamer. But I’m not the only one.★ (Jhon Lennon)

私たち世代の人生が、残り少なくなってきました。願いは、この時代が是正され、平和に向かってほしい、その思いだけです。



 「佐野洋子全童話 」        3600円+税   


編集者の刈谷政則氏のあとがきによると、亡くなられる前年、佐野洋子さんから「私の全童話集を作ってほしい」という依頼を うけていたとのことです。
15年たって実現した本です。

「子どもから読める童話」を基準として構成された作品群。
当初は構想になかった絵本のテキストが、絵がなくても充分童話として楽しめることから17点を収録に加えた全39(サンキュー)の作品。
佐野洋子さんの物語作家としての魅力が凝縮した私にとっても嬉しい一冊です。


佐野洋子さんが物語で描く子どもは、子ども らしいと評される大人の望む姿では決してなく、佐野さんご自身の子どもの頃の感性を見すえて描かれたものだと思います。
絵、文章、物語、エッセイ、そのどれもが佐野洋子流。強烈な印象のままに 亡くなられた後も作品がいきいきと生き続けています。


ジオジオの開店前に出会った絵本 「100万回生きたねこ」は、当時、孤高の(!)猫と暮らしていた私にとって、人間の愛に媚びる ことなく、何度も生き返る不敵な猫の物語に、かわいいとかが主流になりがちな子どもの本の世界に、こういう絵本があることが なんとも小気味よく、嬉しく、心強く感じられました。
以来、佐野洋子さんの作品は特別な存在であり続けてきました。

もう30年以上前ですが、詩人の工藤直子さんとともにジオジオに来てくださったことがあります。
粋に着こなした大島の着物姿、そしてお話しもただただかっこよく、内心圧倒されていたことを覚えています。
世間の常識など軽々と超えて、「そんなの私の勝手じゃん…」というふうな(想像ですが…)生き方に、亡くなられた後も、いまだ魅せられたままです。




絵本作家ヨシタケシンスケさんの弱音であふれるスケッチ集。

「ヨイヨワネ あおむけ編」  「ヨイヨワネ うつぶせ編 」(文庫)  各840円+税
「ヨイヨワネ あおむけ&うつぶせ BOX」 セットの限定版 特別付録付き「あおむけ と うつぶせの あいだ手帖」 2200円+税 


「あおむけ編」は、魂が疲れ気味のあなたを励ましてくれる一冊。
   届け!弱音!何処に?!
「うつぶせ編」は、しんどさを受け容れ、自分と折り合いをつけるための一冊。
   息を吸って、弱音をはいて



人間、そうそういつもポジティブではいられない。
しんどい時、不安な時、そんな気持ちを言語化し、客観化することで、気持ちを健全な状態に保つことができたら…。
ヨシタケさんのたくさんの弱音で、ニンマリ笑えて心が軽くなる私たちにとっても、この本は"ヨイヨワネ"スケッチ集です。

時には、弱音をはいて、ふて寝もし、から元気もだし、それでいきましょか。





 2025.4.



 ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、
配本に追加する、あるいは配本に入れる、 という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。         
不明の点は、TEL、FAX、Eメールでお問い合わせください。またブッククラブ以外の方のご注文もお受けします。  注文    



 新刊より   
          


ブロンズ新社

「まてないの」      ヨシタケシンスケ  
ヨシタケシンスケさんが描く、せっかち人生応援歌。 
あかちゃんからおばあちゃんになるまで、まてない人のまてない絵本です。
「ほかのこだったら まてるのに ウチのコだったら まてないの」
「ほかのおじいちゃんだったら まてるのに じぶんのおやだったら まてないの」
(わかりますが…笑)
「ずーっといそいできたけれど、もうちょっとゆっくりしてもいいのかも…」
(はい、そうも思います) 
1300円+税 


福音館書店

「どうぞ どうぞ」  こさかまさみ 文  山内彩子 絵
はたけにたくさんのいちごがなりました。
ねずみは「どうぞ どうぞ」とうさぎさん、きつねさん、くまさんにつんでもってかえってもらいます。
ふとみると、のこったのは、ちいさないちごがたったひとつぶ。
ねずみがしょんぼりしていると、ドアをたたくおとが…。
つぎつぎとおちゃのじかんにやってきたのは…。
1000円+税


教育画劇

「にくの くい~ん」      はらぺこめがね 
前作、「にくのくに」の王さまとなかよくくらしている“くいーん”たちが、じまんの にくりょうり をもちよってランチパーティです。
ローストビーフ クイーン、カラアゲ クイーン、ハンバーグ クイーン、テリヤキチキン クイーン…。
おなかがぺこぺこのクイーンたちは、がまんできずに、「いただきまーす」
迫力満点で食欲をそそる絵、目がはなせません。
そしておくれてやってきたクイーンがもってきたのは…。
さすが…です。まいりました~。
1400円+税


あかね書房

「イソップねずみのイソップものがたり うさぎとかめ」しもかわら ゆみ 文・絵   
「キツネとぶどう」「ライオンとねずみ」に続くシリーズ3作目になります。
古代ギリシャのイソップが作ったとされるイソップ寓話を、おはなしのじょうずなねずみのイソップが子ねずみに語るという形をとっています。
お話しを聞いた子ねずみたちとの会話もあり、それがとてもいい余韻を残します。
作者のやさしい語りと何より繊細で温かく、美しい絵とともに、よく知られた名作寓話を、あらためて楽しんでみてください。 
1500円+税


ひさかたチャイルド

「もういっかい」 ブリッタ・テッケントラップ 作・絵 木坂 涼 訳  
やっと冬のあいだの眠りからさめたおおきなハリネズミとちいさなハリネズミ。
さあ、森は春です。
なつかしくて、あたらしい森のようすに、ふたりはわくわく。
ふくろう、かめさん、てんとうむし…たくさんのなかまとまたあえました。
そのうれしさは、何度も何度も…。「もういっかい、もういっかい」
ちいさなハリネズミは夢中で遊びます。
その気持ちによりそうおおきなハリネズミの愛。
春の美しさがいっぱいの絵。いい一日です。シリーズの3作目です。
1400円+税 


パイインターナショナル
「みんなのプレートテクトニクス どうして地球では地震や火山のふん火が起こるの?」   小田島庸浩 作   ウエタケヨーコ 絵    
地震が多い日本です。火山の噴火も起こります。
その原因は地球をおおう「プレート」と呼ばれる大きな岩石の板が動いているからです。
プレートとは、地球の表面(地殻)とその下のマントルの外側、かたい岩石を合わせた、まるい地球にそうようにゆるくカーブした板です。
地球は10枚くらいの大きなプレートでおおわれていて、それぞれがはなれたり、おしあったり、しずみこんだりしています。
日本列島は4つものプレートの境目の近くにあり、火山が多い原因です。
プレートがある星は地球だけ。
どうしてプレートが動くのか、そのしくみと地球という星のことを知る知識絵本です。
何億年か先の未来の地球はどうなっているのか…。興味あります。
1400円+税


小学館

「僕には鳥の言葉がわかる」  鈴木俊貴     
人間には人間の言葉があるように、鳥には鳥の言葉がある。
シジュウカラの鳴き声にメッセージがあることを突き止めた研究過程のエッセイです。
その情熱とシジュウカラへの愛にただただ感嘆します。
フィールドワークによる研究論文が世界に認められ、動物言語学という分野を創設。
「言語を持つのは人間だけだ」という人間の思い上がり、著者によると人間の"井の中の蛙"に、人間が知らないだけで、生きものは、言葉をもち、 豊かなコミュニケーションをとっているにちがいないと確信したくなります。
これからの研究に期待です。
ちなみにシジュウカラは文もつくります。 ピーツピ(警戒して)・ジジジ(集まれ)
1700円+税


福音館書店

「ヤービと氷獣」     梨木香歩    小沢さかえ 画     既刊「岸辺のヤービ」「ヤービの深い秋」 各1700円+税   
湖沼地帯マッドガイド・ウォーターで暮らすふわふわの毛でおおわれ、二足歩行するふしぎな生きものヤービ族。
寄宿学校で教師をしているわたし、ウタドリとの出会いから始まった物語のシリーズの3冊目です。
季節は冬。ヤービ族は冬眠に入ります。
それは大昔、一族の長が冬は氷獣の季節とするという契約を交わしたからという伝説があります。
冬眠前のパーティの後、ヤービは眠ろうとしますが、木のウロにいるナミハナアブの幼虫、ヨンが気になり部屋を抜け出します。
一方、クリスマスの休暇で、生徒たちがいないはずの寄宿学校で幽霊騒動が持ち上がります。
小さい人、ヤービたちと大きい人、人間たちは、それぞれの世界に伝わる"ふしぎ"に向き合うことに…。
2000円+税


偕成社

「カルディコット・プレイスの子どもたち」 ノエル・ストレトフィールド 作     尾﨑愛子 訳       
孤児たちがたくましく生きていく物語「バレエシューズ」もそうでしたが、映画を観ているような感覚を楽しみながら読みました。
1960年代、ロンドン郊外の一軒家で幸せに暮らしていた一家が、父親の事故で生活が一変。
頭を打ち、ぼんやりとして気力のないお父さん。
経済的な問題を解決するためにお母さんは、ロンドン市内のアパートに移り、働くことを決意。
3人の子どもたちは生活の変化にとまどい、不満をつのらせますが、同時に疲れたお母さんを気遣います。
末っ子のティムは、面会できないお父さんにこっそり会いに病院にでかけ、部屋をまちがえて入院中の貴族の老婦人に出会ったことから、田舎の大邸宅カルディ コット・プレイスを相続することになります。
一家の暮らしは、またまた大きく変わることになります。
ハッピーエンドが嬉しい物語です。
1700円+税


ポプラ社

「さみしい夜のページをめくれ」  古賀史健 ならの 絵   
前作「さみしい夜にはペンを持て」で日記をつけはじめたタコジローくんも中学3年生。
思い入れのある志望校もなく、なんとなく過ごしていたある日、拾ったカード。
"「遠くへいってはいけないよ」子どものきみは遊びにゆくとき、いつもそう言われた。いつも同じその言葉だった。誰もがきみにそう言った。きみにそう言わなかったのはきみだけだ"
カードに書かれていたことばだ。
くじらの大神さまのお祭りの日に出会ったヒトデの占い師に差し出された一冊の本。
そこから、本の世界への冒険がはじまった。
なぜ本を読むの?何のために読むの?本の何を読むの? 本を選ぶってどうゆうこと?ゲームとは何がちがうの?
そして、さらにカードが見つかり、ことばが続いていく。
あらためて本とは…を考えさせられます。
本は別れがない友であり、そこでは自分自身を選んで、生きることもできる。
カードの最後のことばとは…? 
1600円+税




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