★ジオジオからのメッセージ
いろんなことがありました。
私は、憲法を変えることには反対です。 永遠に戦力を保持しない と謳った憲法九条は
私たちの平和へのよりどころです。
今も、いつの時代も、私は、子どもたち、若い人たちを戦場に送り、殺し、殺されたりすることに同意することは絶対にできません。
小さな本屋が、年老いた私が、一人で何を言ったところで世の中変わらない…でしょうか? そうかもしれません。 今、たくさんのところで反戦、改憲阻止のデモがおきていること、嬉しく力をもらえます。
ひとつの質問に複数の答えがあります。
アジアとアフリカの文化がまじりあった遺跡。市場の様子。見たこともない植生の姿。30メートルもあるバオバブの大木。苔むした森で、独自の進化をたどった様々な生きものたち。
またシリーズの 「まゆと そらとぶくも 」1200円+税 がハードカバーとなりました。
■ ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、
1985年2月 開店一ヵ月前 マイナス1号 から始まったジオジオのミニコミ from BOOKLAND です。
パソコンが苦手なジオジオのおじさんが、手書きで作っていました。
242号からは、サイズもA4になり、word を使ってのブックランドになりました。
ブッククラブの配本には、いつも同封させていただいています。お読みいただけたら嬉しく思います。
486号
ジオジオは、開店して41年、ぼちぼちとマイペースで歩んできた町の中の小さな本屋です。
年齢的にも、この先、そんなに長く続けることはないでしょう。それも覚悟しながらですが、
店先の、いつのまにか大木になったケヤキを四季折々ながめながら、本の世界に身を置く日々は、私にとって、わりと心地よく、なんとか機嫌よく暮らしています。
何より嬉しいのは、たくさんの子どもたちが、成長のひと時、ジオジオを通り過ぎていってくれたことです。
大きな災害もありました。世の中の矛盾に行き場のない怒りも感じながらでしたが、出会った
子どもたちを含め、私たちが戦禍に巻き込まれることなく、過ごしてくることができた、そのことをしみじみ幸せに思います。
今、世界の状況に、そして私たちの国のあり様に、猶予のない危機感を感じているのは私だけではないと思います。
いつのまにか日本は軍備を備え、武器を作り、武器を売り、武器を買う国になってしまいました。
私たちの税金が、どこかの国の人々を殺し、傷つけ、暮らしを破壊し、子どもたちの未来を奪う戦争に加担することに使われます。
今、憲法を変えることは戦争につながります。
憲法は為政者が戦争を望む時にこそ、力を発揮して、その暴走を止めるためのものです。
政治家の人たちに強く要求します。人を殺す武器を輸出するよりも、九条を誇りに思って他国と外交してください。
でも、戦争はいやだという一人一人が集まれば、それは多数の意志になり、大きな力に、大きなうねりになっていくことを、強く信じたいと思います。
若い人たちが多いということも励まされます。
声をあげましょう。意志表示をしましょう。私たちは、国の道具ではない。主権を持つ、平和を望む命ある人間です。
「神様の質問 」 大久保洋一 クエスチョナリー編集部 1800円+税
質問の一部です。
「なんで感動するの?」「どうしてさびしくなる?」「どうして私はかわいくないの?」「説明できない、わからない気持ちがあるのはなんで?」「どうして私は生きているの?」「死んだらどこへいくの?」などなど。
子どもたちの素朴な質問、ほんとに神さまの質問ですね。
答えるのは、長く生きてきて様々な経験をして、たくさん悩んできた、写真家、作家、ミュージシャン、詩人、学者…40人の大人たちです。
正反対の答えもあります。
大人だってそれぞれです。でも心のこもった、悩んだ末の答えだと思います。
今はAIによってすぐに答えが出る時代なのかもしれません。
でも子ども時代の好奇心や迷い、たくさんの経験から出てくる答えはAIには出せないものです。
子どもたちの心に届き、さらに考えるきっかけになればいいなと思います。大人も…です。
私は「未来の自分が応援してくれていて、その応援に応えるために…」というお笑い芸人 ゴルゴ松本さんの答え、心に残っています。
「マダガスカル島へ 生物多様性をめぐる旅」 今森光彦 1600円+税
琵琶湖周辺を拠点として、日本の、世界の国々の自然、昆虫、生きものを撮り続ける写真家 今森光彦さんの写真絵本です。
今森光彦さんのあこがれの地であるマダガスカル。アフリカ大陸の東部にある世界で4番目に大きい島。
生きものの約70パーセントがここでしか見られないという貴重な種類で、生物多様性の宝庫と言われている島。
アジアとのつながりも深く、近くのアフリカで700万年まえに人類が誕生したのに、この島に定住したのはインドネシアのボルネオ島からやってきた人たち。
それも1300年くらい前だと言います。
遅れてやってきたアフリカの人たちと、両方の血をひく人たちが住んでいます。
美しく見事な写真に誘われて、マダガスカルの生命力あふれる自然に魅き込まれていきます。
「まゆ と ごちそう 春夏秋冬 七つのお話とお料理レシピ」 富安陽子 作 降矢奈々 絵 1800円+税
やまんば山の新しい物語が出ました。
豪快で、めんどう見のいい山姥母さんのつくる季節ごとの魅力的な料理の数々が、七つの楽しいお話の中にでてきます。
降矢奈々さんの絵でレシピも紹介されています。
タケノコごはん よもぎ餅 やまんば風お好み焼き もちもちクレープ 寿司ケーキ デカデカ蒸し
パン 鮭のキノコ焼き クリームスープ アイスクリーム やまんば鍋 揚げコロ餅 全11品 ぜひお試しあれ。

「こどものとも」70周年を記念して、
「やまんばのむすめまゆのおはなしシリーズ」新刊 「まゆとてんぐ」 500円(税込)が8作目として
4月号で登場しました。
配本に追加する、あるいは配本に入れる、
という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。
不明の点は、TEL、FAX、Eメールでお問い合わせください。またブッククラブ以外の方のご注文もお受けします。 ★注文★
新刊より

アリス館「あ っていって!」 スギヤマカナヨ
あ っていって!
ちいさく あ
なが~く あ
びっくりして あ
がっかりして あ
泣きながら あ
おこって あ
なんだかねむくなってきた あ
ふかふかおふとんのなか あー
まだまだいっぱい あ があるね。声に出して楽しんでください。
1200円+税

岩崎書店「1がかけたよ」 ウー・ヤーナン さく リウ・ロンシャ え 木坂 涼 やく
クマせんせいのクラスでは、すうじのべんきょう。みんなで 1 をかいてみることになりました。
ちいさなカニのかいた 一。
ちっちゃなアリがかいた 1。
ひよこもいっしょうけんめい かきました
いろんな 1。どれも み~んな いい 1 です。
1500円+税

福音館書店
「いたずらからす」 さとうわきこ さく・え
亡き さとうわきこさんの人気のばばばあちゃんシリーズです。こどものとも70周年ということでハードカバー化されました。
ばばばあちゃんの庭のりんごをめぐって、からすたちとばばばあちゃんの知恵くらべ。
「そろそろ りんごはたべごろかい?」 とやってきたからすのおやぶん。
「ひとくちたべればおいしいかどうか わかるんだ」
「ひとくちだけなら」とばばばあちゃん。
さあ、それから大変なことに…
変わらず、ゆかいで元気なばばばあちゃんです。
1200円+税

実業の日本社「さいあくないちにち」 サトシン 作 山村浩二 絵
「もう さいあく! こんな いちにちって ある?」
ちこくした!
せんせいにおこられた! ふでばこをわすれた!
しゅくだい わすれてた!
ドッジボールのボールが ちょくげき!
せきがえ ひろみちゃんとはなればなれ…。
ついていないことが、まだまだ、つぎつぎとおこります。
最悪な一日なのに、なんでこんなに笑えるのでしょう!
なにをやっても裏目に出てしまう日、あるあるです。
でもこんなに楽しいのですね。
子どもたちに笑ってほしい!
1600円+税

小峰書店「たんぽぽてんし」 竹下文子 文 岡田千晶 絵
竹下文子さんが亡くなられる直前に出版されました。最後の絵本ということになるのでしょうか…。
たんぽぽのわたげの命の継承の旅。
風にのって、ふわふわと飛んでいくちいさなたんぽぽのわたげ。ひとつひとつに天使が…。
公園、道路、遠くへ、もっと遠くへ…。
やがて、しめった土の上で、あたたかい光につつまれて ねむります。
秋が来て冬が…。そして春。
たんぽぽは、おひさまにむかってきんいろの花を咲かせます。
そして、また、たくさんの天使たちが…。
絵が美しく、幻想的です。
1800円+税

光村教育図書「はるかむかしにいたこども」チャック・グルニンク 作 中野怜奈 訳
私たちと共通の先祖を持ち、4万年前に絶滅したといわれるネアンデルタール人。
私たち、ホモ・サピエンスと同じDNAがあることもわかってきました。
ネアンデルタールの人たちも道具を使い、狩りをし、家族で暮らしていた痕跡が見つかっています。
きっと子どもたちもの絵本のように、自然の中で遊び、驚き、好奇心に満ちた日々をおくっていたことと思います。
そしてホモ・サピエンスの子どもと遭遇し、お互いに驚いたこともあるにちがいありません。
"はるかむかし"に思いを馳せること、ワクワクします。
1900円+税

のら書店「もしかしてキセキ」 なかがわちひろ 作
あの一平くんです。シリーズ4冊目。
ある日、転校生がやってきた。
「メキシコからきた田中カルロスくんです。日本語あまりできないから、みんな、たすけてあげてね」と先生。
カルロスくんは英語も日本語もわからないし、カルロスくんの話すことばは、だれにもわからない。
そのうち、だれもカルロスくんに話しかけなくなった。
ぼくは カルロスくんに声をかけた。ことばはわからないけど、毎日少しずつ、したしくなっていった。
なぜかつうじる…。
そしてはじめてカルロスくんがぼくに言った日本語は、ぼくの心のまんなかに、すとんと届いた。
ふたりにとって忘れられない大切な出会いの物語。愛おしいふたりです。
1500円+税

偕成社
「いもうとのデイジー 男の子だと思っていたきみを、女の子としてうけいれるまで」
エイドリア・カールソン 作 ライナス・クルチ 絵 松浦直美 訳
実話をもとにした家族の物語。
ぼくに弟が生まれた。かわいくて、いつも一緒だった。
ある日、小学生になる前に 弟が言った。「わたし、女の子よ」
男の子だと思っていた弟を、女の子として受け入れるまでの兄のとまどい、家族のかかわりを描きます。
「きみが女の子だというなら、そうなんだね」
名前も"デイジー"と変え、ぼくは妹がいることにだんだん慣れてきた。
性別をどう決定し、周囲に伝えるかどうかはその人次第。自分で決めるものなのです。
1700円+税

偕成社
「白狐魔記 幕末の宙」 斉藤 洋
1巻目「源平の風」から30年。7年ぶりにシリーズ8冊目が出ました。
ジオジオ人気の歴史ファンタジーです。
人間に化ける術と不老不死を白駒山の仙人のもとで習得した狐、白狐魔丸。
源義経の出会いから始まり、時代時代の事変を目撃し、人間、そして武士の生き様を問いかけます。
8巻目は、幕末。黒船が来航し世の中が揺れ動く中、新しい世が来ることを共に予感しながら、全く違う立場で、命をかけてその礎になろうとして時代を生きた、幕府の大老 井伊直弼と長州藩士、異才の学者 吉田松陰。
その二人に出会うことになる白狐魔丸。
二人の思いを知ってなんとかその運命に向き合おうとするが…。
勝手に江戸時代の終わりが最終巻なのでは、と思っていましたが、明治時代に入っても続きそうです。続編が楽しみ…。
1700円+税

岩波書店「ハヤ号セイ川をいく」 フィリパ・ピアス 作 エドワード・アーディゾーニ絵 原田 勝 訳
宝さがしという二人の少年のひと夏の冒険。
イギリスを代表する児童文学作家フィリパ・ピアスのデビュー作。新訳での復刊です。
再読して、やはりハラハラドキドキのワクワク感と充足した読後感に満たされました。
大雨で増水したセイ川の上流より デイビッドの家の裏庭にある桟橋に流れついた一隻のカヌー。
持ち主は、名家ゴドリング家の孫アダム。祖父と叔母と暮らす14歳の少年だった。
二人はカヌーを修理し、ハヤ号と名づけて、共に時間を過ごすようになる。
アダムは、ゴドリング家に伝わる隠された宝物を見つけることで 困窮した家を救おうとしていた。
そのためには、手がかりとして残されたという"詩"の謎を解かなくてはならない。
二人の推理と行動力が試されていく。
ハヤ号が行き来するセイ川周辺の地図のイラストも巻末にあり、より楽しめます。
1300円+税

グラフィック社絵本作家ヨシタケシンスケの初期スケッチ集 新装版 「新装版 デリカシー体操」
わかったことや気付いたこと、思ったことや実際にあったこと。
こうだったらいいな、とか やだな、とかおもしろいな、とか。そんなことを描きとめたスケッチというかメモみたいなものが たくさんあって、
人恋しさゆえに それらを一冊の冊子にまとめた男がいます。昔の私です。(中略)
そもそも 私はメンタルがとても弱く、ちょっとしたことですぐに心が折れるのです。
だから「世の中、見ようによってはおもしろいよ」「捨てたもんじゃないよ」と日々自分をはげまし続ける必要があり、
このスケッチは、いわば「どうでもいいこと」を どうにかして「おもしろがろう」とした記録でもあるわけです。(後略)
1600円+税