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2006.12.31     
今頃になってですが、大慌てで年賀状を書いています。要領が悪いのでしょうか、結果的には今までと同じようにバタバタとした 年末になってしまいました。でも家族が元気で新年を迎えられそうなこと嬉しく思っています。ですが、 イラクのフセインが処刑されたというニュースに、こういう終わらせかたをして明るい未来への展望が開けるのだろうかと暗い気持ちにもなっています。 どうぞこれからの子ども達にとって、世界が、そして日本がいい方向に向かいますように...と祈らずにはいられません。 今年も変わらずジオジオとお付き合いくださったことほんとに感謝しつつの年の瀬です。ありがとうございました。どうぞみなさま、よいお年をお迎えください。 来年もどうぞよろしくお願いします。


2006.12.27     
毎年、のはらうたカレンダーを、友人や知人にプレゼントするといってたくさん買って下さるtkiさんが、 「自分用のが無くなりました。まだありますか〜?」と訪ねてくださいました。ほんとに古くからのお客様で、しばらくいろいろおしゃべりしましたが、 「今までは悲しいことやつらいことからなんとか抜け出そうとか、忘れようとか思っていたけれど、もうこれからは、みんな抱え込むことにしました。」と 言われます。「そうすると、自分の中でそんなものをうま〜く熟成させて、なかなかいい味のでる年寄りになると思わへん?」と。 なんだかジオジオはお客様に恵まれています。こんなことを言って下さるなんて...。なるほどねえ〜! 年齢を重ねるといろんな風に考えます。”ものは考えよう”ほんとにその通りです。それで元気をだせるなら安いものです。 最後ののはらうたカレンダーとお正月の読書用にと言われ、おすすめして、 「そしてねずみ女房は星を見た」をtkiさんに買っていただきました。いよいよ今年も残りわずか...。


2006.12.21     
昨年の今頃、いやジオジオのお店があった12月はなんだか息をつく暇もないくらい次々と追われるように過ごしていましたが、 今年はゆっくりとクリスマス、年末をなど...と思っているうちにもどんどこ日が過ぎていきます。 ジオジオをしていた頃と変わらず、訪ねて下さる方がいて、思いがけなく、なんだか嬉しい年末でもあります。 お年玉の本選びをしたり、カレンダーを買いに来てくださったり、この一年の近況報告などをおしゃべりしながら、 あまりジオジオをしていた頃と気分的に変わらない気もしたりしています。少ない在庫のなかですが、まだ少しクリスマスの絵本やカルタなども ありますので、よろしかったらお問い合わせください。プレゼント包装もしています。でもクリスマスは久々にゆっくりと過ごせそうです。 一緒にと声をかけてくれた娘たち家族を、というより孫の航世をどうやって喜ばそうかといろいろ思案の日々です。 ローストチキンを頼み、ケーキも予約し、サンタクロースの服も用意しました。そうだ!ジオジオで使っていた電飾があるぞ、と探しましたが、 どういうわけか見つかりません。急きょ小さなサンタさんの電飾を買っきて玄関先に飾りました。 ウ〜ン、なんだかはしゃぎすぎかなあ...。横浜の琥珀には明日、サンタ便発送です。




2006.12.10     
先日、絵本ライブをした八幡小学校の1年生と3年生のみなさんからお礼の文集が届きました。ありがとうございました。全部読ませていただきました。 楽しんでいただけたようで何より嬉しいです。関西の子やなあ...「おならうた」「おかあさんのパンツ」などこの種の”笑い”が大好きなようですね。 私も決して嫌いではないですが...。??ハンカチ王子??が絵本を読んだって!!またまたジオジオのオッチャン、いったい何をしゃべっているのやら...。(笑)
ブッククラブの発送がほぼ済んでひと段落しています。で、昨夜、映画に行ってきました。 「トゥモローワールド」。人間が生殖能力を失い、18年間も子どもが生まれていないという近未来の設定です。 未来のない人間社会には暴力が生まれ混乱を増し、人々の気持ちも荒廃していきます。ありえないことではないのかもしれないけれど、なんだかつらい気持ちの映画でした。 たとえ最後にわずか人類に希望を残したとしても、いやあ、いやですね!こういう未来は考えたくないです。映画の良し悪しより、拒否感をひっぱりながら、でも見てしまいました。 おおまかのストーリーを知った時に、アレックス・シアラーの「世界でたったひとりの子」という作品の設定と 似ているな...と感じ、見に行ったのですが。 子どもが生まれなくなる...こういう未来が何を意味するのか...。そこまで危機感をもたなくてはいけない時代に入っているのか...。 けっこう楽天的な私は、まだまだ人間を信じたい気持ちでいっぱいです。


ありがとう!もっちゃんより


2006.12.4     
12月です。ばたばたとブッククラブの発送準備に追われています。先日、ジオジオが開店した頃から、もう20年も お付き合いいただいているナトセンこと、名取弘文さんより「子どもと読む教育基本法」→という本が送られてきました。雲母(きらら)書房より出版されたものです。 今、まさに改正案が国会で可決されようとしている教育基本法とはどんな法律なのか...なぜ改正されようとしているのか、どのように改正されようとしているのか、 このあたりのところを、この本は漢字にルビもふって子どもたちにもわかりやすく書かれています。また自民党の改正案、民主党のだしている改正案にもふれられています。 日本はかつて教育勅語のもとに子ども達は軍国少年、少女として教育され、お国のために、天皇のためにと戦争に協力することを正義と教えられてきました。 その時代の反省もこめて、今の平和憲法、そしてそれを実現するための教育基本法が出来たのです。私たちは二度と国のため、天皇のために死ぬ、または殺す、そんな教育を子ども達に してはならない、そのためにどんな美辞麗句で飾られたとしても、現行の憲法、教育基本法を変えてはならないと思います。その前に知ること、無関心でいないこと、 この機会に日本がどの方向に向かって行こうとしているのかを見極めてみる必要があると思います。愛国心とは何なのか...子ども達とそれを話し合ってみるのもいいのじゃないかと思います。 配本、ご注文どちらでもお受けします。


雲母書房 1470円


2006.11.26     
あいにくの雨模様でしたが、午後から航世と一緒にみんなで神戸の王子動物園にでかけました。子ども達が小さい頃、この動物園からわりあい近くに 住んでいましたのでよく来ました。なんせ子どもは無料ですし、遊園地もあります。すっかり変わったと聞いていたのですが、入ってすぐ左にはフラミンゴがいて、 ぞうやキリンなどの位置も場所的には30年前とほぼ同じなのでは..と思いました。もちろん設備などはすっかり新しくなっていましたが。 とてもなつかしく、柵にしがみついて動物たちを見ていた幼かった頃の子ども達が思い出されました。 私が一番喜んでいたかも知れません。孫の航世は、娘が絵本「どうぶつのおやこ」で予習(笑)をさせていたとはいえ、 ぞうさんもライオンもかばもパンダも実際に見るのは初めてです。 じーと目をそらさないで見ていたかと思うと、急に叫んだり、その反応を見るのもおもしろく、大人4人が楽しくふりまわされてあっという間に閉園の時間になりました。 寒くて雨がふる中、アフリカやインドなどから来ている動物たちには気の毒に思いつつ...航世の心に今日の動物たちはどのように残っているのでしょうか...。


ゴリラとにらめっこの航世


2006.11.25     
今日は、西ハリマ養護学校の学園祭”西はりま祭”の日で、昨夜から孫の航世が遊びに来ているのですが、 江草は朝はやくからでかけました。小学部から高学部までが参加しての盛大なイベントだったようです。合唱や楽器の演奏、空手演舞などの舞台発表、 そして中、高等部の作業販売があり、手芸品、や木工の作品など力作ぞろいで、江草も小枝で作ったミニ箒や、小枝を小さく輪に切ったものをいろいろな色に 着色してアルファベットの形に埋め込んだコースターなど買って来ました。どちらも、なかなかおしゃれです。小学部の子ども達は、体験学習の一つとして 各自お金をもって、いろんなものを買ったようですが、アイスクリームはすぐに売切れてしまったとか。(笑)こういう楽しい時間を通して、いろんな経験が 積み重ねていくこと、いいなあと思いました。私も行きたいなと思いつつ、今日は実は予定が...。


西はりま養護学校学園祭
で、今日は、午後から毎年恒例の焼き芋の日でした。そのために前々からためていた落ち葉です。 「なんで俺のいない日に...」というような顔をしてでかけていったもっちゃんでした。「いいよ、別にもっちゃんがいなくても、焼き芋くらいできるから」と言っておいたのですが、 なんと思いがけなく帰ってくる時間の早かったこと。ほんとにイベントははずしません。どっかとすわって火おこしです。tomちゃん、hirkくん、tkhrくん、 稲美町からもブッククラブのみんなが参加してくれて、うちわをばたばた...落ち葉をぱらぱら、アルミ箔につつんだサツマイモが焼けて、みんなでほくほく...。 けむりの匂いは秋の深まりをいっそう感じさせます。子ども達にとって、火をさわるなんて経験はめったにないことでしょうか、焼き芋がすんだあとも、 落ち葉を燃やすのに夢中!(ご近所のみなさん、すみませんでした。)孫の航世まで箒をふりまわして、参加です。最後は”かごめかごめ”(こんな遊び、今でもするんですね。)で、 締めくくり。わいわいと楽しみました。子ども達が遊びに夢中になっている姿はこちらまで幸せな気持ちになります。来年もやろうっと!参加してくださ〜い。


焼き芋。けむい!けむい!


2006.11.17     
このところもっちゃんは大忙しです。生徒たちが練習をつんだ紙芝居や大型絵本の発表をした明石学園での学園祭が水曜日にあり、、 火曜日の絵本ライブに続いての神野小学校での選書会が今日ありました。
ジオジオのお店を閉店して、今まで通りの選書会は難しいと考えていたのですが、学校や図書の先生の要請、そしてご協力もあって、実施する運びとなりました。 神野小での選書会は5回目になりますし、日頃の図書活動の成果もあってか、子ども達の本選びがうまい!とのこと、やはり子ども達とふれあう時間がもてたこと、嬉しいようです。 来週は八幡小学校での絵本ライブ。今まで通り、お声をかけてくださること嬉しく思っています。遅くなりましたが、昨夜ブックランドと新刊を更新しました。 クリスマスの本も入り始め、12月の配本の準備にかかります。バタバタと日を過ごしているとはいえ、教育基本法の改正案がああいう形でさっと衆議院で可決されたことに、怒りをおぼえつつです。 いったい日本の子ども達をどうしようというんや!


神野小学校 選書会


2006.11.14     
上野瞭さんのかつてのゼミ生でジオジオのお客様として長いお付き合いをいただいているmtmtさんより、 上野瞭童話集「蟻」を 送っていただきました。上野瞭さんの遺稿集としては4冊目の本になります。この中におさめられている童話は、上野瞭さんが同志社大学の学生だった22歳の頃に書かれたものです。 童話という言葉からイメージされるものとはちがった独特の雰囲気をもつ作品ばかりで、はじめて「ちょんまげ手まり歌」(絶版)に出会った衝撃に似た感覚を覚えます。 その感覚はずーっと心に後をひいて残っています。人間の持つ闇の部分から目をそらすことなく書かれた物語は、それを決して”悪”とは感じさせず、それをもふくめた人の生き様を見つめる 上野遼さんの深く大きな心を感じます。22歳の上野先生をすぐには想像できませんが、年齢を考えさせない力を持つ童話集です。 かつての上野先生のゼミ生だった方たちの上野瞭さんを慕われる思いはとても強いものがあるように思います。また上野瞭さんに、そしてその作品に特別な思いを持つジオジオへのお心遣いに 感謝!です。ありがとうございました。上野瞭さんの文章にふれられたこと嬉しく、大切にしたいと思います。


上野瞭童話集 「蟻」


2006.11.12     
姫路市の城内図書館で清水真砂子さんの講演会があり出かけました。お会いするのはもう6年ぶりくらいになるでしょうか...。 今月のブックランドでも紹介していますが、あいついで、本が出版されたこともあって(「幸福に驚く力」「『ゲド戦記』の世界」「そして、ねずみ女房は星を見た」) お話を聞かせていただくのがとても楽しみでした。 「ゲド戦記」の翻訳をしていく上での、ゲドやいろんな登場人物との出合い、翻訳の言葉を選ぶうえでの葛藤、などを交えながら、 1巻から5巻、外伝までの「ゲド戦記」のお話はそのままジオジオの20余年の歴史にもにもダブルところがあり私や江草にとっては感慨深いものでした。 最後に物語の意味を追いかけることも大切だけれどもそれ以上に、そこからこぼれおちる 些細な出来事の描写がどれほど心を豊かにしてくれることか、それは作者がふだんのなにげない日常の生活をどれほど大切に考え、いとおしんでいるかによるのではないか...と。 作者ル・グィンさんは、今の時代、もし希望を見出すとしたら、そういう生活を大切にしている名もなき人々にではないか、と語っていると伝えてくれました。 サイン会の後、少し清水さんとお話できました。ここで会えるとは思わなかった...ととても喜んでくださって、清水さんの満面の笑顔にまたまた元気をいただき、心暖かくなって帰ってきました。


2006.11.9     
秋も深まってきました。ブッククラブの発送が終わってほっと一息といきたい所ですが、いや一息ついているのですが、 家の前のアスファルトの道路にははらはらと落ち葉が舞い、気がつくと家の中もずいぶん埃がたまってるなあ...パソコンのまわりも、昨日のんだコーヒーのカップが置きっぱなし、 そういえば、HPの更新もさぼっているし、今夜は「Dr.コトー」も見なくては...と思うことだけはいろいろと...です。が、あまりてきぱきと体は動きません。そこは”年”という 便利な言い訳ができる年齢になりました。 でもまあ、久々”気になる本たち”を更新しました。”秋とパパ” がテーマとでもいいましょうか、 どちらも大好きな絵本です。父と息子、父と娘、同じ親子でもその世界は全然ちがうように思います。 そのへんのところ、この2冊にはよく表現されていると思います。よろしかったら覗いてみてください。ところで、父親に対する呼び方は、やはりパパが多いのでしょうか? 我が家はとうとうそのへんのところを、ええかげんに過ごしてしまい、娘も息子ももっちゃん、いっこさんと名前で呼びながら育ちました。その反動か、息子は子どもにはきちんとお父さん、お母さんと呼ばす、と言っていたのですが、 今は”オトシャン”になっているようです。娘のところは”父ちゃん”ですが、どっぷり関西、まもなく”オトン”となることと思います。(笑) どちらもいいオトシャン、オトンになること祈っています。


2006.11.5     
急に歯が痛み出し、薬で抑えつつ2日の夜、”かがやけ9条、憲法制定60周年のつどい”に行ってきました。 米倉斉加年さんの講演では、最後に戦争中、ご自身の弟さんが栄養失調で亡くなったことを絵本にした「おとなになれなかった弟たちに...」が朗読されました。 この絵本の米倉さんが書かれた”あとがき”には心を打たれます。「戦争ではたくさんの人たちが死にます。そして老人、女、子どもと弱い人間から飢えて死にます。私はそのことをわすれません。でも、もっと わすれてはならないことがあります。私の弟が死んだ太平洋戦争は、日本がはじめた戦争なのです。そして朝鮮、韓国、中国、東南アジアの国々、南方諸島の人たちをどんなに苦しめ悲しませたことでしょう。 それは私たちが苦しみ悲しんだ以上のものでした。 そのことを私たちはわすれてはならないと思います。そのことをわすれて、私たちの平和は守られないでしょう。」 ほんとうにそうだと思います。9条は、日本が戦争の後、アジアの人々にたいしての謝罪に替わるものでもあります。それを変えてしまうことは私たち自身の平和を危うくさせることになるのです。 私が知らない間に江草は米倉さんの控え室を訪ね、お話させていただき、ちゃっかりと 絵本にサインをもらってきていました。次の日の3日はどうにも歯の痛みに耐えられず、江草一人で神戸でおこなわれた”はばたけ9条のこころ”の一万人の集いに行ってもらいました。 7千人を超える人たちが集まったようです。9条の改悪阻止が大きなうねりになっていくこと祈りつつ、歯の痛みがはやく治まりますように...。


「おとなになれなかった弟たちに...」


2006.10.26     
9条がらみの講演会が11月2日、11月3日と続きます。今年は憲法制定60周年に当たります。 11月2日は野口九条の会を含む二市二町九条の会が主催して 俳優の米倉斎加年さんの平和記念講演会が開かれます。 加古川市民大ホールで19時より。チケットは500円、高校生以下は無料です。ジオジオでもチケットをお預かりしていますので、ご連絡ください。 11月3日は「はばたけ!9条の心」 というイベントが神戸市のポートアイランドのワールド記念ホールで、九条の呼びかけ人で作家の澤地久枝さん、またジオジオでも配本させていただいている 「高校生からわかる日本国憲法の論点」という本の著者である伊藤 真さんの講演会があります。どちらも参加する予定です。 北朝鮮の核実験が、美しい日本を守ろうなどと、改憲したい人たちのいい口実にならないようしっかりと今、そしてこれからの在り様をみつめたいと思います。 ジオジオは戦争反対。これからの子ども達が殺されるのも殺すのもいやです。9条を守る立場をとっていくつもりです。日本の9条が世界の9条になるように願っています。


2006.10.22     
昭和40年というと私も高校生だった...映画「フラガール」の主役である紀美子と同じ世代ということになる... 改めてこういう時代だったんだ...と再認識させられながら見た映画でした。ベトナム戦争があり、東京オリンピックがあり、そんな中で 東北の炭鉱の町でこういうドラマがあったことは、多分、意識にのぼることなく高校生活をおくっていたんだと思います。いい映画でした。最初は、 同じ炭鉱が舞台のイギリス映画、「ブラス!」を思い出したりしていましたが、もっと、もっと力強い女達の行動力に圧倒されました。 あの時代のハワイ、そしてフラダンス、寒い東北の貧しい炭鉱の町にとって、夢のような世界だったと思います。 その夢に、賭けた女たち、強く、たくましく、美しい。才能のある若い役者さんや監督さんのせいか、洋画ばかり観ていた私が、最近は 気がつくと邦画を観ることが多くなってきています。いい映画との出合いは嬉しいし元気がでます。オススメ。


「フラガール」


2006.10.21      
ジオジオを始めた頃は高校生で、よくイベントなどのお手伝いをしてもらい、今は結婚して関東に住むmkちゃんから、 メールがありました。清水真砂子さん「そして、ねずみ女房は星を見た」を 読み終えて、いっこさんにメールをしたくなりました、なんて嬉しいおたよりです。この本はコンサートを聴き終えたあとのような充実感があります。と書かれていました。 そして年をとるのがとっても楽しみになったと。 私も昨日読み終えたところです。副題はー大人が読みたい子どもの本ーとあります。帯には清水さんの筆跡で 心が萎え、何もかも投げだしたくなったとき、子どもの文学にどれだけ支えられてきたことか  清水真砂子  と書かれています。 13の児童文学作品をとりあげながら、子どもの文学にどれほど、大人の生きていく知恵が描かれているか... 悩み、迷い、傷つき、そんなこともあるかもしれないけれど、ほらこんな風に人生をとらえたら楽になるでしょう...清水さんの声が聞こえてきそうです。 優れた文学に出合うということは、こういうことなんだ...と教えられます。清水さんの「幸福に驚く力」はブッククラブの配本だけではなく、たくさんのご注文をいただきました。 この本も配本に加えていきますが、ご希望の方はお知らせください。在庫あります。 13の作品を知らなくても、充分読み応えを感じることと思います。いえきっと読みたくなります。(残念ながらこの中で5冊は品切れ絶版です。図書館で...)私も読んだ作品 ももう一度...と思っています。 元気に生きていきたいからです。星を見るねずみ女房です。(笑)


「そして、ねずみ女房は星を見た」
清水真砂子
1995円


2006.10.20      
水曜、木曜と実家に帰りました。新大阪よりいつも電話を入れますので、 私が着く時間を見計らって、母は家の外に出て待っています。月に一度、帰る日をほんとに楽しみにしてくれているようです。 新大阪からの電話でいつも私は「おかいさん、炊いといて。」と母に頼みます。茶粥のことです。幼い頃から、ご飯と一緒にいつも このおかいさんが食卓にありました。お米を1合ちょっとにおなべたっぷりの水、晒で作った茶袋にほうじ茶の粉茶を入れて一緒に強火で火にかけ、 沸騰したら火を弱めます。火の止め時が肝心で、タイミングをのがすとおかいさんに粘りが出てしまいます。さらっとした茶粥にするためには、 お米が柔らかくなった時を見計らって火を止め、団扇で扇いだり、扇風機をかけたりしてさっと粗熱をとります。家によっては少し差し水をしたり、 ざっと陶器の入れ物に移したりするようです。梅干や白菜のおつけものなどと食べると、ああ〜おいしい...と一息つく思いです。 夏の食欲のない時、病気で寝込んだ時、また、我が家でも宴会でお酒の入った次の朝などは、無性にこのおかいさんが食べたくなります。田辺で買ってくる粉茶は常備品です。 結婚した頃はなじめなかった江草もいつのまにか、「今朝はおかいさんにしようか...」などと言うようになりました。 紀州の今の子ども達も、おかいさん、食べているのかなあ...。 電車の中では清水真砂子さんの新刊「そして、ねずみ女房は星を見た」を読み、幸せな気持ちでした。また紹介したいと思います。


お鍋の中に入っているのはお茶の色で真っ黒になった茶袋。母は一人暮らしなのでお鍋は小さくなりましたが、 お玉は私達が小さい頃のまま、おかいさん用です。


2006.10.19     
今日、木曜日は江草が西ハリマ養護学校に出かける日です。小学部の生徒達に本に親しんでもらおうと、 週2回、絵本の読み聞かせに行っています。最初の頃は、なかなかなじみにくい生徒もいたようでしたが、最近は「もっちゃん、もっちゃん」と呼ばれるようになり、 子ども達とのふれあいを楽しんでいるようです。絵本にまったく関心をむけない生徒もいる一方で、絵本が大好きという生徒もいます。 そのなかでもsちゃんは、絵本が大好き!で、しかも好みがなかなかおもしろく、「キャベツくん」 「すっぽんぽんのすけ」「よーいどん」などなど、好みがもっちゃんと似ているようです。そのsちゃんが、今日図工の時間に、自分の顔を描く時間だったのに 、もっちゃんの顔を描いてくれたんだと、嬉しそうにその絵をもらって帰ってきました。(ん?男前過ぎるぞ!)
ジオジオを閉店しても、相変わらずバタバタした日々を二人ともおくっていますが、やっぱり毎日のようにふれあっていた子ども達との時間がなくなったのが 、物足りなく、なんとなく寂しい気持ちでいます。もっちゃんにとっては、西ハリマ養護学校での子ども達とのふれあいは大切な時間のようです。 子ども達にとってもいい時間になっていることを祈っています。




2006.10.15     
吉川町に友人の田んぼがあって江草は毎年、田植えと稲刈りのお手伝いにでかけます。 今年は娘のつれあいのnbsnも一緒に稲刈りにでかけました。山田錦という酒米です。 秋晴れの中、わいわいと一日楽しませてもらったのでは...と思います。 夕方、私と娘と孫の航世も一緒に吉川町まで、迎え方々でかけました。 ようやく一歳の誕生を過ぎた航世は、歩き始めたばかりだというのに、つなごうとする手を ふりはらって、嬉しいのでしょうか、田や畑、あぜ道をかまわずよちよちと歩いていってはころんでいます。 秋の夕暮れの匂いはなんだかなつかしく、稲刈りの終わった田んぼで日の暮れるまで遊んでいた子どもの頃を思い出しました。 私の家は農家ではありませんが、こういう風景はまわりにいつもありました。つるべ落としのように日が暮れ、友人より新米の玄米と黒豆の枝豆をいただいて帰ってきました。 (新米のご飯、なりよりです。嬉しい!) 慣れない労働で?お疲れ様のもっちゃんとnbsnでした。


川遊びもご一緒させていただいたrinくんも稲刈りのお手伝いです。お父さんと大の仲良し。絵本も大好き。


2006.10.14     
来年は亥年。干支はいのししです。山口県にお住まいの版画家保手浜孝さんから2007年の”のはらうた”カレンダーの見本がおくられてきました。 ああ、もうそんな季節です。ジオジオを閉店する時、「来年から「のはらうたカレンダー」はもう買えないんですか?」と聞かれることが多かったのですが、今年もお届けできそうです。 カレンダーはじめ、クリスマスやお正月を楽しむ絵本などの紹介も11月の本とを一緒にお届けできるよう、もっちゃんのお尻をたたいています。 それにしても一年のはやいこと、でも子ども達にとっては大きな一年ですね。ブッククラブの本をジオジオまで取りに来てくれる 子どもたちに出合うと、その成長に驚きます。背が伸びて、そしてちょっと恥ずかしがるようになって...。ジオジオのおばちゃん、年とった〜なんて思われないよう、 おばちゃんは変わらへんよ〜。いつまでも若くいなくっちゃ〜!なんて意気込むところが年ですねえ。ブックランドと新刊を更新しました。


干支のいのししぶんたくんの詩
「なんとかなる」


2006.10.8     
時々、陶芸家の友人の窯の手伝いに三田まで出かけます。ブッククラブの発送も済んで、ひと段落、秋晴れのなか、朝から出かけました。 着くなり、近くの神社にお供えのお餅を持って行くので一緒に、と誘われました。秋祭りなのです。 はっぴを着た子ども達も集まっています。なんだか心うきうきと嬉しくなります。お昼過ぎには友人の家の玄関に青年団の人たちの笛の音と一緒に獅子舞がやってきました。 しばらく仕事をしていると、「餅まきが始まるよ〜」とのお誘いです。またまた神社へ。なんだかなつかしい、妙にはしゃいだ気持ちになって、渡された袋を持ち、片手には写真をとろうと 携帯です。が、飛んでくるお餅のこわいこと、こわいこと、当たれば怪我しそうと逃げ回りながら、昔は”つきたて”のお餅ではなかったっけ...と。 お菓子の袋も撒かれましたが、結局いい写真も撮れず、手にはお餅が2個。ふと横の子ども達を見ると、みんなスーパーの袋がいっぱいになっています。 え〜そんなに〜こわくなかったの〜...!?。仕事の合間に、 窯から出たばかりのお茶わんでお抹茶をいただき、夕方には吾亦紅を摘んで帰ってきました。気持ちリフレッシュです。


友人が言うには京風とのこと。上品で静かな獅子舞でした。


2006.10.1     
国体が兵庫県で始まりました。県花からとってのじぎく国体と名づけられています。高砂市の方からは、「ハンカチ王子が近くの球場に来ます、楽しみのような、どんな騒ぎになるのか 不安なような、」なんておたよりをいただいたりしています。 友人が吉川町にいて、何軒かの家にはテニスの選手が民泊しているようです。用があり吉川町を通ると、選手が泊まる家には、それぞれの選手の名前の書いた大きなのぼりを 立ててあります。町民には国体のためのおそろいのTシャツが用意されているそうです。選手たちの宿舎になった家では、 その日にそなえて、ハウスクリーニングをしたり、改築をしたり、大きなお家なのに、あらためて離れを建てたり、数泊のためにその意気込みがすごいのは感じていましたが...。 食事はすべて公民館でとり、その送り迎えなどに友人もかりだされて行ったりしています。事故のないように、選手たちがいい状態で試合ができるようにと、 町をあげての力の入れようです。で、友人はというと、大変だといいながらも、ほんとに楽しそうで...テニスの結果を電話で報告してくれたりしています。 ただただ私は吉川町の人たちってみんないい人たちなんだなあ...と感心するばかり。


車で走っているとそばの花が一面に咲いているたんぼがありました。秋です。


2006.9.25     
”こんな詩みつけた”も久々の更新です。
ねじめ正一さんの新しい詩集「あーちゃん」より ”ゆうぐれ”という詩です。 この詩を読んだ時、あーちゃんの思いなのか、かあさんの思いなのか、なにかが胸にこみあげてきてちょっと涙が出そうになりました。ユーモラスな下町の”生活詩”というか日々のくらしの感情がいっぱいつまったねじめ正一さんの詩が好きです。 詩を朗読する時の独特の口調が思い浮かびます。この詩集の中の「かあさんになったあーちゃん」「ぎゅうぎゅうかぞく」は 一冊の絵本にもなっています。 ブッククラブの配本にもよく使う「がっこうのうた」もねじめ正一さんの詩です。 人気の「わがままいもうと」もそうです。笑いのなかにもちょっとせつない痛みも感じられて、幼い頃の自分が見えたりもします。 村上康成さんの絵もほのぼの...。


「ねじめ正一詩集 あーちゃん」
理論社


2006.9.24     
ブッククラブの準備中です。あれもこれも...と思っていると無性に映画に行きたい、本も読みたいと気持ちが抑えられなくなります。 で、昨日、とりあえず明日から!がんばろうとTUTAYAへ。「白バラの祈り」「ALWAYS3丁目の夕日」を借りてきました。 傾向としては両極端なのですが、とにかく昨夜中に2本観て満足。今朝、自転車に乗って返却ポストに返しに行きました。 日曜日の朝、いつもとはちがう車の少ない2号線。消防署の前では、隊員の人たちがラジオ体操をしています。 小学校の横を通ると、野球の試合が始まるところのようでした。しばらくなんとはなしに見ていると、 ポニーテールにしたかわいい女の子が一人チームの中にいます。なんだか嬉しくなりました。午前中、ブッククラブの本を取りに来てくれたemちゃんが 「おはぎ作りました〜」と持ってきてくれました。5ヶ月と3歳の子どもがいて、手作りのおはぎ...。えらいなあ。昨日のお彼岸はサティで買っちゃたなあ...。 早速、スンマセン、イタラヌヨメデ...とお仏壇へ。久しぶりに訪ねてくれたjunkさん。「HP更新してくださいよ。見てますから〜」と。「ほんまや...」と 午後はPCの前にずーとすわってたまった仕事。HPの”気になる本たち”も久々更新しました。これからはまめに...と思っています。


2006.9.21     
ちょっと浦島太郎気分を味わいつつも、4月くらいから建築の仕事も始めています。建築は好きな世界ですし、プランを考えたりするのも嫌いではないので、 それなりに楽しませてもらっているのですが、ハードルとしてひっかかるのはCADです。提出用の図面はなんとかCADでこなしますが、 ストレスになっていることは事実です。前に一緒に働いていた友人にその話をすると、新しく設計事務所に入って来た若い人たちのCADをこなす速さに驚くとか...。 スケールをあててシャーペンで線を引くのと、数値を入力してマウスで線を引くのの何がちがうのか、と あきれられそうですが、まだまだ私はCADのあつかいにふりまわされ、埃がうっすらとたまったドラフターとパソコンの間をうろうろしています。 で、そんな時ひらく絵本があります。 シリーズ名は”くうねるところにすむところ”なんと建築家が描いた絵本なのです。一冊目の絵本は益子義弘さんによるものです。 今のところ全17冊。阿部勤さん、伊藤豊雄さん、元倉眞琴さん、芦原太朗さんなどなど、超一流の建築家の方々が子ども達に伝えたい”家”をテーマに 絵本を描いたものです。建築や家への思いとともに、ご自身の手による絵本の中のスケッチに心洗われます。 当たり前のことですが、一本の線がCADであろうと鉛筆であろうと、そこに依頼してくれたご家族の歴史や未来、そして日々のくらしが反映されているかどうか、 そんな大切なことで悩んだらどうや...と自分自身に言い聞かせます。ブッククラブの中に工務店を経営されている方がいらっしゃって、 子ども向けの建築に関する絵本を送ってほしいというご要望から、このシリーズとの出会いがありました。とてもとても嬉しい出会いでした。


「家ってなんだろう」
 益子義弘 作

建築を始めた頃から、この方の設計した家にあこがれ続けてきました。居心地のいい”家”です。


2006.9.19     
ジオジオのケヤキの木の根元で、彼岸花が咲き始めました。今年の夏は毎年の頑固さもなく、あっさりと季節を秋にゆずったせいでしょうか、 例年より少し早いような気がします。彼岸花を目にすると気持ちはすっかり秋です。昨日は娘達家族が遊びに来て、ベランダに七輪ならぬバーべキューコンロを持ち出し、 秋刀魚を焼いて食べました。炭火で焼いた秋刀魚の味は格別!食欲の秋もやってきたようです。先日ブックランドを251号に更新しました。 「ゲド戦記」の作者、ル・グインさん「ファンタジーと言葉」という本を紹介しています。この夏、 アニメ「ゲド戦記」のいろんな批評を耳にしました。訳者の清水真砂子さんも、そして「ゲド戦記」も私にとっては、私のずっとずっと先を行くものでした。 ジオジオを始めた頃、とにかくついていこう、ついていきたい、そう思っっていました。もちろん今もずっと先です。自分がどこまで近づけているか自信がありません。 ジブリのゲドも一つの解釈なのだと思います。もちろん、私なんかよりも深く読み込んだ人たちの知恵が結集してできた映画です。ただこの物語、読むたびに新しい発見があって 初めて読んだような気にさせられます。それが大きな魅力です。もう一度...私なりの「ゲド戦記」がもう一度欲しい、今はそう思っています。 言い忘れていましたが気になる本たちで紹介しました「ぼくはねこのバーニーがだいすきだった」復刊されました。いい絵本です。 在庫ありますので、ご希望の方は是非!

毎年、その名の通り、お彼岸のお墓参りに何本か持って行きます。  




2006.9.4     
ブッククラブのnoちゃんから、今お気に入りの絵本です。といって絵が送られてきました。
流れの速い川、不安定な丸木橋、追われるうさぎ、追うきつね、ほんとによく描けてるなあと感心しました。 一生懸命書いてくれたんだなあと思われるお手紙付きです。 毎月、本を取りに来てくれておしゃべりするのが楽しみのnoちゃんでした。こちらから本をお届けするようになってもう9ヶ月、大きくなったんやろなあ...。 ブッククラブでお付き合いさせていただいている子ども達には、私達は、うまく説明できませんが何か特別の思いがあります。 お付き合いが長引けば長引くほど、その成長を一緒に感じさせていただくからだと思います。 HPでも一部紹介させていただいていますが、毎月いただくおたよりは私達にとって、ジオジオを続ける励みにもなり、本の感想、ご成長の様子を 知る大切なものです。ようこそブッククラブへのページも、お顔を眺めては、いつも元気をもらっています。 ジオジオのお店は20年で閉めてしまいましたが、ブッククラブをはじめて15年ほどですか...。お子さまたちの成長を楽しみに、、 これからもがんばって続けていきたいな...と思っています。よろしくお付き合いくださいね。これからもお写真、おたより楽しみに待っています。9月の本、7日、8日発送の予定です。


「ゆらゆらばしのうえで」
noちゃんありがとう!  



2006.8.31     
二人の子育てをしましたが、もっともあまり育てたと言う感覚はなく、子ども達もまた育てられたという意識もないとは思うのですが、 なんとか二人とも育ち、無事に親となるまでになりました。だからといって私が子育てのベテランとうわけでは決して!なく、「熱があるけどお風呂にいれてもいい?」 (一日くらいお風呂にはいらんでも死なへん)とか、「湿疹ができたけれど皮膚科に行くの?小児科へ?」(どっちゃでもええけどええお医者さんに)などつっこみは出来ても、 的確な答えはなかなかできません。ましてや抗生物質を出されたけれど、飲み続けて大丈夫かなあ...なんて言われると、こちらまでオタオタしてしまいます。 予防注射についてもそうです。どうやって私は子育てしてきたんやろ...。 今月のブックランドでも紹介していますが、ジャパンマシニスト社からでた「みんなで子育て」はほんとにわかりやすくて便利です。 いまさら、と思う疑問がいっぱい。たくさんの専門家が答えてくれています。監修がジオジオの大好きな小児科医の山田真さんというのも信頼できます。 ”からだ編””くらし編”があります。くらし編には食品添加物について、おけいこ事について、 子どものしつけや性格についてなどなど、また親から祖父母への願いなどもあって、ふむふむと...。 私の場合ですが、子育てって済んでしまえばみんな笑い話です。話のネタがいっぱいです。でも真っ只中にいるときは当然、不安なこともたくさんあります。 そんな時の、親をより不安にさせないいいアドバイスになる本だと思います。宣伝になりますが、おじいちゃん、おばあちゃんからのプレゼントにもいいんじゃないかと...。 子育て、楽しんでくださ〜い。子ども達から私もいっぱい幸せをもらってきました。子育ては子どもからの最高のプレゼントだと思います。
日差しがやわらかくなってきました。明日から9月です。


同時刊行です。
「予防接種に行く前に」{改訂版}
1260円税込み
病気からも予防接種の被害からも赤ちゃんやこどもを守りたいと、 受ける子ども側からの予防接種についての本です。  



2006.8.26     
友人に誘われて、武庫川の上流で川遊びの一日でした。「三田の水と緑を守る会」の人たちの努力が実って、子ども達が川の楽しさに興じられる場所が守られています。 孫の航世たちも一緒に出かけました。子ども達は救命具をつけて、なんだか自由に生き生きと川の流れや、まわりの風景に溶け込んで楽しんでいます。 大人が声をかけないとなかなか川から出ようとしません。 近くに浅瀬があって、ざりがにや魚が取れますので、体が冷えてきた頃をみはからってそこへ誘います。ビニールプールでは慣れるまでこわごわだった航世が、 すんなりと川の水になじみ、顔に水がかかることも平気になりました。 完全に子ども達に遅れを取った気持ちで、私も水に入り、指導を受けながら、カヌーやカヤックにも初挑戦です。で、なんと楽しいこと! ほとんど流れが感じられない川を少し上流まで行くと、蝉の声が遠くに感じられ、じ〜んと静かです。カヤックに揺られて目を閉じていると、 水や草の匂いに包まれ、思わず寝てしまいそうになります。 子どもの頃に私も川で泳ぎ、遊んだ記憶があります。今の子ども達にもこういう楽しさを味あわせてやりたい、と切実に思いました。足の裏に石の痛みを感じ、 すぐそばを蛙や魚が泳ぎ、手に砂や泥をつかみながら川を体験する、体や心に、こういう自然につつまれる感触を覚えさせてやりたいと思います。 また来たい!思いながら日焼けをして帰ってきました。楽しい一日をありがとうございました。


カヤックに初挑戦の私です。なんとか乗れるものなんですね。久しぶりにワクワク楽しい時間を過ごしました。  



2006.8.24     
ブッククラブに東京のちひろ美術館でお仕事をされている方がいらっしゃいます。もともとはお子さまのために毎月配本させていただいていたのですが、 もう高校生になり、今はお母さんのために本を送らせていただいています。で、ちひろ美術館で開催されていた長新太展の図録を送っていただきました。 思いもかけない贈り物に感激!しました。長新太展は大盛況で、図録は完売とのこと。お手紙には「キープした図録、我が家とジオジオさんでシェアしましょう...」と。 お心遣いがとても嬉しく、ほんとにありがとうございます。あります、あります、図録には「ぼくのくれよん」も「つきよのかいじゅう」も「キャベツくん」も...。 長新太さんがぎっしりつまっています。私達を驚かせ、笑わせ、唸らせ、元気にさせてくれた長新太さん。病気になられてから描かれた絵本、「くもの日記帳」の中、
○月○日(はれ)ちきゅうがしたのほうにみえる。ぼくは、ずうっとうえのほうにいいる。もっとうえのほうにいってみよう。 ...中略...ぼくはじゆうだ。ぼくはくもだぞ。」
落ち込んでいても長新太さんの描かれたものには親子2代にわたって励まされてきたように思います。 いえこれからも3代にわたって...。tzkさん、ほんとにありがとうございました。ささえられてジオジオがあるってあらためて思っています。


長新太展の図録です。大切な一冊になりました。  



2006.8.22     
高校野球も興奮の渦のなかで終わりました。いつもそんなに熱心に観戦するほうではないのですが、今年は最後までわからない!という思いを強くさせられる 試合が多く、ついついテレビを見てしまいました。何よりこの暑い中、一球一球に集中して試合を運ぶすべての高校球児たちにまぶしいほど感動します。 ジオジオのブッククラブにも野球少年たちがいます。今年の夏はきっと野球の練習に明け暮れていたことでしょう。20年近く前、私の親戚にも野球少年が居ました。甲子園に行って プロ野球に入るという彼の夢をほほえましいという気持ちを大部分に聞いていた記憶があります。10年後、彼は甲子園に出ました。そして4年後、球団に指名されてプロ野球に入りました。 少年の夢はかなうのだ!と思いを新たにしました。野球!というスポーツには私にはわからない魅力があるのだと思います。がんばれ!野球少年たち!(いえ、野球少女たちも!)夢はかぎりない可能性をもっているのだから! 高校野球が終わって、夏は少しずつ終わりに向います。暑さももう少し...と思いたい...。


2006.8.20     
今日は、午後より江草が4月から行っている西ハリマ養護学校 の夏祭り 。私はたまった仕事があり行けませんでしたが、江草は楽しみにして出かけました。(イベント、お祭りが好きなので) 西播テクノポリス という山の中に作られた未来都市を思わせるような街のなかに、養護学校はあり、隣接する西ハリマリハビリセンターとの共催で行われたようです。室内でのビンゴゲーム、 屋外では屋台がたくさん出て、子どもたちもヨーヨーつりなどを楽しんでいた様子が写真からうかがえます。養護学校の先生たちの踊り(?)、テクノポリス在住の外国の人たちの浴衣ショーや バンド演奏など大人も楽しめる出し物が盛りだくさんだったようで、私もいけばよかったなァ...。屋台には佐用町名物(?)の”ホルモン焼きうどん ”に長蛇の列ができ、 食べられなかった人もたくさんでたほどの大人気だったとか。ウン?佐用町っておうどんが名産?ホルモンが? おそろいのアロハシャツやエプロン、バンダナがかわいいおじいちゃん(失礼!)たちの”食わせ隊”→。みんな、暑さに負けず楽しいことが大好きなようです。やっぱ行けばよかった...。


エプロンには
”ホルモンうどんくわせ隊”
の字が、そしてそろいのアロハシャツにバンダナ。やる気!です。  



2006.8.19     
昨夜、久々に東京から友人が訪ねてくれました。兵庫県の事知らないし、どっかへ出かけようということになりましたが、「暑いし〜」と 結局、神戸のハーバーランドへ、そして映画を観ることに。(東京でも観ることができるのですが、まあまあと)シネカノンで「ゆれる」を観ました。 この映画も32歳の女性の監督さんです。この映画のなかに「にいちゃんを取り戻したい」とうせりふがあり、ちょっと胸にグッときました。 幼い頃の兄弟の感覚、家族という愛情のなかにがっしりと守られ、そのつながりに疑いを抱くことなく、同じ時間と境遇を共有しあって過ごして来た兄弟。 それぞれに疑わなかった兄・弟の感覚は、成長して別々の人生を歩むに従って変化していきます。それは当然のことなのですが、幼い頃のその感覚を取り戻したい、と 私も時々思うことがあります。感じ方も考え方もましてや生き方もちがってしまっていても、なにか心の原点のところでくんずほぐれつして遊んだ頃の時間が 渦巻いています。映画の最後にオダギリ・ジョーが涙とともに叫ぶ「にいちゃ〜ん」は幼いころに叫んだものと一緒だったでしょうか? 兄弟ってなんなのか、ましてや男兄弟...いや監督さんは若い女性です。すごいなあ。こういう映画を作れるなんて...。


「ゆれる」
オダギリ・ジョー。ちょっとタイプです。ナイモノネダリです。  



2006.8.18     
遅くなったブックランドを更新していると、電話が鳴りました。「玉岡かおると言いますがジオジオさんですか?」時々テレビの「ブロードキャストニュース」などで お見かけしたりしていましたので、聞き覚えのあるお声でした。「アンジュール」とう絵本についてのお問い合わせでしたが、なんと関西テレビの番組収録直前。ニュース番組のなかで 紹介される捨て犬についてのコメントのためでした。あわててテレビをつけました。お役に立ててよかったです。加古川に在住の作家の方です。お子様が幼い頃、時々ジオジオにも来てくださったのを覚えています。 「アンジュール」という絵本を心に留めてくださっていたこと、嬉しく思います。で、遅くなりましたがブックランドと新刊を更新しました。 映画「ゲド戦記」について少しふれています。あまりアニメを見ない私ですが、 「ゲド戦記」は初日に江草とでかけました。で、結論としてやはり、本を読んで、それぞれの心にアースシーの世界を描いてほしいと。 映画に便乗しているわけでも(少し)ないのですが、このところ配本にも「ゲド戦記」を入れることが 多くなりました。ジオジオを始める頃、気構えて読んだこの物語を、素直に「とてもおもしろい!」とおたよりをくれる中学生の感想が新鮮でうらやましく、嬉しい!です。


2006.8.11     
ブッククラブの発送が終わってちょっとほっとしています。もうはやお盆です。息子たちや娘たちの「帰るよ〜」という知らせに、 心嬉しく、掃除機をかけたりなどしています。ブッククラブの方より、「同じようでもやはり毎年違う夏です。」というおたよりをいただきましたが、 ほんとにそう思います。我が家もほんの何年か前は、子ども達が部活にでかけたり、宿題をしていたり...の夏でした。 ジオジオで出合う子ども達にも、毎年、成長を感じながらの夏休みでした。 今年の夏は、ジオジオで子どもたちと接することがないのが正直、寂しく思っています。 「しかけ絵本教室を今年もやってください。」とご希望をいただいて、心揺らぎましたが...。「バザー、もうせ〜へんの?」など聞かれると、 嬉しくもあり、また申し訳なく思います。そうこうするうちに、みんなジオジオでそんなことしたっけなあ...と、 思い出になっていくんでしょうね。 ジオジオの蝉は今年も元気よく鳴いています。毎朝、蝉の大合唱に起こされるのもいつもの夏どおり...。 でもこの蝉たちも、昨年の蝉であるわけもなし、 今年も新しく土のなかから旅立ってきた蝉たちなんですね。地面にはたくさんの使命をまっとうした蝉の死骸を見つけます。 ともあれ、今年の夏も終わりに近づいていきます。 みんな、宿題は順調かな...。心置きなくいっぱい遊んでね。それにしても、暑〜いね!!


ジオジオの前のケヤキの木です。たくさんのクマゼミがせいっぱい鳴いています。 今日はつくつくぼうしが声が聞こえました。 



2006.8.6     
広島の原爆記念日です。そしてその3日後には長崎にも原子爆弾が落とされました。戦争中であったとはいえ、 あかちゃんにお乳をふくませて幸せを味わっていた母親もいただろうし、けんかの途中だった兄弟もいたかも。 学校に急ぐ女学生は何を考えていたのか...。初恋に胸ときめかせていたかもしれない。 きっとみんな明日が来ることになんの疑いもいだいていなかったと思います。 一瞬にして消えたたくさんの命とその未来。それから60年が経ちました。日本は国民が戦争で殺したり、殺されたりのない国としてあり続けてきました。 これからもそうあって欲しい。心からそう願います。 世界中から戦争をなくすためにも、日本はそうあるべきです。 どうかこれからの子ども達の未来が、殺したり、殺されたりということがない時代になっていきますように。


2006.7.27     
長い間、梅干やラッキョウは母が作ってくれるもの...と疑いもなく過ごしてきましたが、 「もう80やし、やめようかなあ。」という母の言葉にあわてさせられています。家族や友人も、母の作る梅干やラッキョウを 楽しみにしているのです。 それでも今年も、いつもの半分...と言いながら10Kの梅を漬けていました。久々に実家に帰りましたので、干すのを手伝ってきました。私は昨年、母の書いてくれた通りに 漬けましたがカビが来て失敗。今年は挫折。私も自分が漬けて子ども達に送ってやってもいい年ではあるのですが、なかなか母の味に簡単には行き着きません。 私の漬けた梅干やラッキョウは残ったままです。「何がむずかしいことがあんの?」と母に言われるのですが。こうなると出来ないを押し通して母に長生きをしてもらうか...と思っています。 それにしても、昔の人はほんとによく動くなあと感心して母を見ながら、ふだんは出来ない昼寝などしこたましてのんびり過ごしてきました。 ブッククラブの準備真っ最中です。雨が去って蝉が勢いよく鳴いています。みんな夏休みなんだなあと思いながらおたより書いています。


南高梅。いい香りです。実がたっぷりでいい梅干になりそうです。強い陽射しで少しずつ色づいてきます。 



2006.7.19     
ハーバーランドにあるシネカノンでロングラン上映している「かもめ食堂」。友人から勧められていましたが、21日までと聞いて、おまけに1000円デーでもあるし、 大急ぎで仕事を片付けて行って来ました。 小林聡美さんならではの雰囲気に満ちた映画です。片桐はいりさん、もたいまさこさんと個性的な女優さんたちも映画をより楽しく見せてくれます。 フィンランドの首都ヘルシンキで、日本食を出す食堂が舞台。人生、ちょっと一休みもいいかな...という感覚が心地よく、また淡々と描かれています。 監督、脚本は1972年生まれの女性の方です。若いのに、すごいなあ...。 おにぎり、出し巻き卵、塩しゃけ、とんかつなどの、食堂のメニュー、食は幸福、元気の素ですね。お腹がすいて帰ってきました。江草が晩飯の支度をしてくれていました。 友人にいただいた”ししとうとジャコのキムチ”が熱いごはんにぴったり!で満足でした〜。


映画「かもめ食堂」 



2006.7.14     
「続きはまだでませんか〜?」というお問い合わせの多かった斉藤洋さんの白孤魔記シリーズ。お待たせしました!4冊目ついに出ました!、 白孤魔丸が長い眠りからさめて、今度は 武将 織田信長と織田信長を師匠の仇と狙う不動丸という若い鉄砲師がからんでの物語になっています。 本能寺の変で信長が光秀によって命を落とすまでのいきさつには、多くの説があり、とてもドラマチックです。 人間に化ける術を習得した狐、白孤魔丸は、 その歴史の節目に立会い、狐の目で戦さで殺しあう人間の業を語ります。このシリーズはとてもおもしろく、 小学生高学年、中学生、大人の方へのブッククラブの配本にもよく使わせてもらっています。 「源平の風」「蒙古の浪」「洛中の火」と平安、鎌倉の時代を生き、この「戦国の雲」で戦国時代へ。 さてこの続きは出るのでしょうか?気になります。遅くなりましたがブックランドと新刊更新しました。


「戦国の雲」  斉藤 洋著
偕成社  1365円 


2006.7.7     
ジオジオをやってきて良かった、子どもの本にかかわってきて幸せだったと思えることの一つに、ゲド戦記の翻訳者である清水真砂子さんとの出会いがあります。 清水さんの言葉は、子どもと本を考えていく上で、なにより自分自身の生き方を考えていく上で、いつも大きな指針になってきたように思います。ジオジオでも何回か講演にお招きして来ていただいたことがありますが、 その度に生きていく元気をいただいてきました。かもがわ出版より清水さんの新刊が送られてきました。講演録です。ブッククラブの準備の合間をぬって一気に読みました。 人生を未来を否定的に考えることのほうが楽になっているこの時代、いや、生きていってごらん、人生ってけっこうおもしろくて楽しいものなんだから、 と子どもたちに伝えるのが子どもの本なのではないか...また、子どもたちに人生を楽しみ、生きのびていく力を養ってほしい、 これはジオジオの根っこになっているものです。 もう一度ゆっくりと読むつもりですが、今の自分を、またこれからの自分を考えるいいきっかけをもらったような気になっています。今月のブックランドには間に合いませんでしたが、 8月には改めて紹介するつもりです。またブッククラブの配本にも加えていこうと思っています。在庫はありますので、ご希望の方はご連絡ください。 出合って”お得な”一冊だと思います。オススメです。


「幸福に驚く力」
清水真砂子著
1785円 


2006.7.5     
息子の家も、娘の家も、どちらも共働きですのでそれぞれに孫たちは6ケ月から保育園に行っています。 娘のところの航世が行っている保育園は、大阪、吹田市の公立保育園です。今時とは思いますが布おしめです。毎日15枚のおしめと着替えを 持参しているようです。お尻の汚れを拭き取るのもおしめでするそうで、これはほんとにゴミを減らすいい方法だと思います。 ましてやそのおしめをもみ洗いしてくれていると娘は感激しています。時々保育園の様子を報告してくれたり、写真が送られてきたりするのですが、 歯がためにと”するめ”を持たされている写真には笑いました。すべり台は、畳をななめにしてあり、まだ歩けないあかちゃんも、はらばいになって すべっています。ダンボール箱の椅子や牛乳パックでできたトンネルなど、リサイクルモードがあふれているようです。 私は紙おしめやプラスチックのおもちゃを否定したりする気はもうとうありません。ましてや働くお母さん、自分が少しでも楽になる方法を選べばいいと自分の経験から願っています。 が、一つの選択肢としてこういう保育園があることおもしろいなと楽しんでいます。 6ケ月から保育園に預けて仕事に復帰するについては、息子達も娘達も、いろんな思いもあって悩んだようですが、 今は充分保育園を含めた育児を楽しんでいるようです。応援してやりたい気持ちでいっぱいです。少し前ですが こんな詩みつけたを更新しました。 谷川俊太郎さんの新刊「すき」という詩集より「おばあちゃんとひろこ」という詩です。ばあちゃんづいているなあ...と思いつつ。 ブッククラブの発送、まもなくです。


左が航世。するめをかじっています。

つけられていたコメント
「ビール欲しいねぇ〜」
「でもまだ昼間やで。」



2006.6.19     
迷惑メールに困っています。一日20〜30件は入ります。おひまな人妻のお相手はできません。江草はメールを開きませんので(開けない?!)豊かなバストの写真を 送っていただいても私の怒り(笑)を買うだけです。もちろん私も一人暮らしの寂しい男性がいようといまいと一向にかかわりなく...。 第一、こちとらもう”老”がつく年齢なんやから...とおわかりください。ほんとにもう見るもうんざりです。 プロバイダーさんの”迷惑フィルター”というのもだんだん効果が無くなり、中身も見ないまま件名だけで、ざ〜と削除してしまうのがPCに向っての日課になっていましたが、 もう長くお付き合いいただいているブッククラブの方よりお電話があり、メール、出しましたがお返事がないので...と。お知り合いの方への ご出産のお祝いにとご注文のメールだったようです。「2度目です。」という本のお問い合わせのメールもあったりしてあわてています。 ほんとにごめんなさい。以後注意しながら、しながらの削除です。 他にも、削除したお客様からのメールがあったんでは...と反省しています。お返事は必ず出しています。申し訳ないのですが、返信がなければ、もう一度...お願いします。(スミマセン) それにしても深く、深く反省することの多い日々です。いつになったらちゃんとできるんやろ〜と思いつつ年を重ね重ね...。はい、言い訳しないで以後、気をつけます。 これもなんだか子どもの頃から言うてるなあ...。あっ ブックランド 気になる本たち  更新しています。見てくだされば嬉しいです。


2006.6.11     
続いて今日も三田市へ。”三田・九条の会”の結成総会があり、参加しました。10日には東京で「九条の会」の全国大会が開催されたようです。 全国で5000を超える「九条の会」が出来ていると聞きます。ここ三田市も200名を越す参加者で盛会でした。ただそのわりには社会的に九条の改憲阻止が 大きなうねりになってこないように思います。まだまだ関心がないという範囲にとどまっているということなのでしょうか。結成 記念としてイラクの路上生活をしている子どもたちの支援ボランティアの活動をし、抵抗勢力に人質として拉致された高遠菜穂子さんが講演されました。 メディアでは報道されなかったイラク戦争の実態、米軍によるファルージャでの子どもを含む民間人虐殺を中心に写真を見ながらの体験に基づいた話は、 さすがに心にせまってくるものがあり、イラク報道が少なくなってくるなか、決してこういう状況が終わっていないことを実感させられました。 高遠さんのような日本人がいることに救いも感じつつ、何もしようとしてこなかった自分への無力感があります。出来ることを...出来る時にと思いつつです。 終わってから、加古川に帰る前に、友人に誘われてを見に出かけました。川沿いにそって暗闇の中、何十匹もの蛍があちこちで柔らかい光りを放ちながら飛んでいます。ほんとに幻想的です。 こういう状景に身をおけたこと、気持ちがきれいになったようで得をした気持ちで帰ってきました。


講演が終わって著書にサインをする高遠さんです。



2006.6.10     
もう20年のお付き合いをさせていただいている三田市の相野の里文庫の文庫まつりの日でした。幸いにもいいお天気。 文庫の前にある雑木林にはあちこちに可憐な笹ゆりが咲いて、いいにおいが感じられます。文庫を開いている友人は茶陶の作陶家ですので、 まずは”にない茶屋”をセッティングして、さんきらいの葉でくるんだ柏餅とお抹茶でおもてなしです。子ども達も上手にお抹茶を頂いています。 それから江草の絵本ライブ、草花遊び、腹話術、太鼓のライブ演奏、その合間に薪でせいろを蒸し、お餅つきをしました。 みんなでまるめたあんこ餅のおいしかったこと! 空気がいいせいでしょうか、子どもたちもなんだかのびのびしているように思えます。 この文庫の館長さんは、20年前、当時小学生だったお嬢さん。それが今や二人の子どものお母さんです。 なつかしい友人やジオジオのブッククラブの子ども達にもたくさん会えて、私にとっても楽しい一日でした。 おまつりが終わってからは大人たちは床机を出して、笹ゆりを見ながらの宴会です。 ぐびっとビールを、といきたいところ、帰り、江草をのせて運転をしなくてはいけない私は、がまん、がまん。 いい時間とおいしい食事、ほんとにご馳走様でした。


みんな杵でお餅をつく順番を待っています。



2006.6.9     

ブッククラブの発送が終わってひと段落というところです。なかなかHPの更新ができず、 ジオジオのお店をしていたころは、よく一ヶ月ごとに詩や本の紹介を更新できていたなぁ〜と我ながら感心しています。 (もうまもなく...の予定です。) この日記もなかなか更新できないまま...以前の”日々日々”の時には習慣のように毎夜PCに向っていたのですが...。 なんだか自分の行動がだんだんとスピードダウンして来ているように思います。それと最近は日々思うところをなかなか文章にできません。 地震のニュースしかり。子どもの命が理不尽に奪われているニュースしかり。よくわからない株式での一件もしかりです。 人間が生きている間には、それぞれに様々な出来事があり、それをいかに生きていくのかが、それぞれの人生の有り様なのでしょうが、 想像を超えたところにそのドラマが展開されると、いい年をしていますがうろたえてしまいます。マイナスをプラスに転じる力と可能性が あるのが人生だと思っています。命があればこそです。その可能性を奪うことだけは許せない。



2006.5.23     

一歳の時からブッククラブをご利用いただいていて、今春小学一年生になったmgmちゃんのお母さんからのおたよりが気になります。 なかなかクラスになじめないようです。一緒に遊ぶお友達がまだできていないとか。お母さんのおたよりには「友達ってどうやって作るんでしたっけ?」 ひとりぼっちのmgmちゃんを思うと、お母さんもちょっとつらい毎日だと思います。ブッククラブの子ども達が一年生になった後、毎日、楽しく学校に行っているかな、というのは 私も気になるところです。それで「だいじょうぶだいじょうぶ」を配本に入れたりもします。時がなんとかいい方向に導いてくれるでしょうか...。
人は一人では生きていけないと納得する年になり、いつのまにか友達とは?とか友情とは?で深く悩まない年にもなってしまいました。 様々な感情が交差する人と人とのつながり...。なんなのでしょうか...。 ”気になる本たち”そういう思いも含めてですが更新しました。対照的な2冊ですが。



2006.5.21     

「遅れましたが、母の日のお届け物をしたいので19日の朝はいらっしゃいますか?」というメールが横浜に住む息子のつれあいのmtkさんから 送られてきたのが一週間ほど前。一昨日の朝、玄関のチャイムの音に「宅急便かな。」とドアを開けて、びっくり!!そこには、 クマのプーサンのリュックを背負ったキョトンとした表情の孫の琥珀が立っていました。後ろにはビデオを片手にした息子が、ドアの横にはmtkさんの笑顔が。 big surpriseをプレゼントしますと言って...。体中を喜びがかけめぐりました。思わずだきしめた琥珀には泣かれてしまいましたが(笑)。 朝の3時に横浜を出発してくれたそうです。はい、もう仕事はそっちのけです。20日は篠山市で行われる”宮澤賢治セミナー”のお手伝いに 出かけることになっていましたが、ごめんなさい。それもお断りしてしまいました。 大阪に住む娘達家族も加わって、思いがけず二人の孫を囲んでの楽しい時間を過ごすことができました。 家族がふえるということは、想像以上の幸せを味あわさせてもらえるものなんですね。ばあちゃんとじいちゃんはだっこしたり、おんぶしたり、歌をうたったり、絵本をよんだり、 お風呂に入れたり、孫べったり。嬉しく、心温かい3日間でした。余韻に浸っています。



このsurpriseを記念して写真撮影。



2006.5.15     

昨日の母の日、実家に電話すると母が「帰っといでよ。」と。それもいいかなと、好物のさんま寿司 と新鮮な鰹にも惹かれて電車に乗りました。 実家に帰っても、別にこれといってすることも無いのですが、何度も繰り返された母の話に相槌を打ち、自転車に乗って父のお墓参りに、 その帰りにはいつもおこぼさん(弘法大師のこと)と呼んでいる高山寺 というお寺に寄ります。高校生の頃、このお寺の墓地をぶらぶら散歩するのが好きでよく来ました。 民俗学者の南方熊楠さんのお墓があります。犬ピックの墓 というのもあります。高台にあるお寺なので、墓地からは田辺の町が見渡せます。今から思うとちょっと変な高校生だったんでしょうか。 今日も同じように散歩してきました。夕方の電車で帰ってきましたが、母が駅までおくってくれました。「じゃぁね。」と言って改札口を通ったとたん、いつもなにか言い忘れたような、 し忘れたような気持ちになるのはなぜでしょうか...。今回は行き帰り、高野和明さんの「13階段」に読みふけって、いつものようにボーっと海を眺める余裕もなく、加古川に帰ってきました。
from bookland  今月の新刊更新しました。



高山寺 山門の仁王さんです。



2006.5.1     

孫の航世が初節句 なのですが、やはり鎧兜など戦いの道具を贈るのは気が進まず、江草と相談した結果、 ドイツのステラノバ社のアニマル地球儀を贈りました。地球儀に野生動物や海洋生物が描かれているものです。いろんな思いをこめてではありますが、 いつか楽しんでくれることを願って...です。それとは別に小さな鯉のぼりを買いました。5月の空に泳ぐ鯉のぼりの勇壮な風景が昔から大好きなのですが、住んでいる状況から 大きなものは無理です。小さなものですがやはり嬉しく、吹流しのところに二人の孫の名前を入れました。 大空の風を受けて泳ぐというわけにはいきませんが、軒先で気持ちのいい薫風に揺れています。スーパーでお風呂に入れる菖蒲も買いました。 なんだか再び子育てに少し参加させてもらえる喜びを味わっています。孫達が元気に育ちますように。






2006.4.28     

陶芸家の友人の登り窯 を新しく造り直すお手伝いで過ごした一週間でした。 もう、ほとんどこういう仕事を出来る人がいないと聞く瀬戸から来られた窯作りの職人さん、msさんと、 陶芸の道を目指して悪戦苦闘?しているtnkさん、生き方、暗中模索?中のmtbrくんの二人の若者も一緒でした。 最近の若い者は...といううぬぼれた年配者の言葉がいつからあるかは知りませんが、最近の若者の 優しい気遣いに感心させられました。私の若い頃のように、決して生意気ではなくて、謙虚で、本当によく働きます。 やきものの窯をつくるという貴重な体験にとても前向きで、職人さんの手元を理解して先まわって道具や材料を用意する気の利き方、 二人の若者に教えられ、楽しませてもらった一週間でした。が、気がつくと、若い世代に乗せられていたとはいえ、なにせ年が年、 ちょっと筋肉痛でGWに入ります。もちろん、ブッククラブの仕事がたまっています。しばらく本屋の仕事に専念です。 孫が来ると、ばあちゃんにもなります。





2006.4.26     

日本出版学界関西支部の集まりがあり、江草に、子どもの本の現状について話してほしい、という依頼がありました。 大学の先生や出版社、書店、新聞社の方たちが出席されていたようですが、あまり普段、子どもの本に接する機会の無い方が多く、 質疑応答の時間では、幼稚園、小学校での絵本の取り上げ方などが話題になったようです。 子ども達が、本に触れて育つことによって、出版界の将来も展望が開かれてくるのでは...と思います。子どもの本は、ほんとに大切な世界だと思います。 友人宅で1歳半の男の子が持ってきた「ぼくそらをさわってみたいんだ」を読んであげると、 かみなりの子が空から落ちてきて、空にまた帰っていくところで、急に反応して笑います。何度読んでも、その場面にくると笑うのです。 こちらが思わず、絵の中になにがあるんやろう...と改めて読み直してしまいます。子どもの笑顔は嬉しいものです。こちらまで幸せな気持ちになります。 私達が”子どもの本”から離れられないのは、その幸せがあるからではないかと思います。



2006.4.25     

耐震強度偽装(この言葉なんだかおかしいように思いますが)問題でも、よく知られるようになりましたが、以前は役所でしか出来なかった建築確認が、 民間の検査で許可がおろされる様になっています。このことの是非はさておいてですが、確認申請の依頼があって、民間での検査を受けるべく、書類と図面をそろえて でかけました。役所とのちがいに、単純に驚ろかされ、考えさせられます。役所では、”なんとかお願いします”という気持ちがあり、書類に不備があれば、 申し訳ありません的な思いがぬぐえず、カウンターから、声をかけるのもすみませんが...という雰囲気でしたが、民間では、職員の方のなんと親切なことか、 質問にも丁寧に答えてくれ、コピーが必要なところは、「こちらでやっておきます。」と言ってくれる。おまけに手数料が、 5月1日までは5000円引きになっています、には「え〜そんなこと、いいんでしょうか?」とこちらがびっくりです。(ええんかなあ〜?) 帰り際に「ありがとうございました。」と言われ、こんなこと役所では考えられへん...。う〜ん、別に偽装も何もないんやから無事、確認がおりてくれたら いい話なんですが。



2006.4.18     

もう長〜く生きているのですが、本当に知らないことが多いなあと実感するこの頃です。 その点、子どもの本に助けられます。 要点よく知らなかったことを知ることが出来、楽しく、改めて納得しながら読むことが出来ます。先日、お花見をしました。ずっと夜桜を見に行くことが多かったのですが、 今は時間の自由がきくおかげで、おにぎりを持って近くのお寺へ...。 ソメイヨシノはなぜいっせいに咲くのか、豪華な気分になれるお花見はそれぞれの木の開花時期がちがっては味わえないものです。 で、理論社からでている”日本の木”をテーマにした絵本、4冊目の「春の主役 桜」を見てみると、 ソメイヨシノは江戸時代に作られた、すべて同じ遺伝子をもつクローンだということがわかりました。それで温度の変化にどの木も同時に反応するわけです。 なるほどです。桜前線なるものを予想することが出来るわけもわかりました。いやこういうことはみんなが知っている常識で私だけが知らなかったんだろうか...とも思いつつ。 花が散った桜に柔らかな緑の葉が出始めました。季節は初夏に向います。でもなかなか暖かくなりませんね。気をもたせる春です。from bookland 更新しました。



ソメイヨシノが散り始めると近くの公園の山桜が咲き始めます。 この時期、買い物は少し遠回りして...。


2006.4.12     

ブッククラブの本の代金を、今までは郵便振替の用紙を同封して払っていただいていたのですが、4月から手数料が値上がりしたこともあり、 ご希望の方に郵便局の自動払い込みの 手続きを取ってもらっています。これだと手数料が25円で済むのです。 今日は郵便局から係りの方が来られて、毎月、個々の方の代金を フロッピーに入れて郵便局に提出しなくてはいけないので、作成のシステムをPCに入れてもらい、その説明やら指導やらがありました。10時半の約束に ちゃんと来てくださったのに、江草がいない、むむ逃げたな...とまあそうではなかったのですが、約束としてはその管理は江草の仕事になりますので、 神妙にPCの前に座って説明を聞いていました。ほっといたろ...と思いつつ、私も後ろで聞きながらふむふむと...。少しずつPCに慣れてもらわなくては...という 作戦です。6月からの開始になります。5月は今までどおり振替用紙を同封します。ただ自動払い込みになると、毎月楽しみにしていたおたよりをいただけなくなるのが、私としては 寂しいですねェ。FAXやメールで、またお手紙でこれからもお待ちしています。 もちろん、今までどおりのお支払方法でもOKですので、おたより楽しみにしています。



2006.4.9     

神戸の街は の樹が多いように思います。満開の桜を目にしながら江草の母の一周忌の法事が無事に済みました。こういう仏事に携わる年齢に なってきたんだなあとこの一年、実感しながら過ごしました。今までは、直接関わらないで義母の言うとおりに動いていればいい、という 感覚で来ましたので、当事者になってみると、なかなかこれも大変なことです。ましてや故人を思う気持ちに宗教意識を持たない私達にとって、 今までの慣習やお寺との付き合いとどう折り合いをつけていくかは、子ども達の世代にも関わることですので考えさせられること、決断させられることの 多い一年でした。私個人の考えとしては、自分の死に際しては、公の葬儀は必要がなく家族だけで、お経代わりに好きな音楽でもかけてもらって見送ってもらえばいいし、 お墓に入れてもらわなくていいと常々子どもたちには言ってあるのですが、それも残された家族が選択することです。ともあれ家の中にお仏壇があるという生活が始まります。 あんまり夫婦喧嘩もできなくなるかなあ〜。義母の誕生日が4月、命日も4月、毎年、満開の桜に亡き母を偲ぶことになりそうです。



2006.3.29     

職人さん の世界が好きなようです。かつて建築事務所で働いていたこともあり、 ジオジオを始めてからも、たくさんではありませんが住宅の設計の仕事にかかわってきましたので、現場で大工さんや建具やさん、 水道やさん、電気屋さんなどの職人さんと触れ合うことが多かったのですが、その雰囲気が私の気性に合っているように思います。 仕事を時間に追われてこなしていくというよりは、どちらかというと昔のよき時代の家作りをしている職人さんに 関わらせていただいたせいかもしれません。現場が好きでした。お昼時のお弁当をひろげての会話や、 棟上の時の宴会などとても楽しませてもらいました。今日は久々にちょっとした打ち合わせで、 職人さんたちに出会いましたが、仕事の話の合間にでる反骨精神たくましい世間話はなつかしく、嬉しく...。 ただ、いろんな面でこういう職人さんの居場所が少しずつ無くなってきている現況も感じます。 建売の家やマンションが、最新の設備も入り、出来上がったものを選べる点ではたしかに時代のニーズには合っているのかも...と思いますが、 自分達の生活様式や環境を大切に考え、試行錯誤しながら、いろんな職人さんとの出会いのなかで出来ていく家作りは、 経験するに値するなかなかいいものだと思うのですが。いや、もう古いのかも...とも。それにしても久々の現場の寒かったこと!3月も終わりというのに雪が舞っていました。



2006.3.25     


つくし        かたくり        きぶし        みつまた        とさみずき        こぶし
携帯の写メールって便利だなぁと最近思います。いろんなところに春です。

2006.3.18     

茶陶の陶芸家である友人の登り窯の窯焚き を手伝ってきました。35年やきものを焚き続けてきた窯を 作り直すため、今回が最後の窯焚きになります。水曜日の朝より焚き始め、終わったのが一昨日の夜。ほぼ40時間近い作業でしたが、 友人は眠らないまま、私も2時間ほどの仮眠をとっただけです。 窯の炎をながめていると頭の芯が妙にさえて強い眠気は訪れないまま最後を迎えました。 何度か手伝ってはいるものの、素人の私は焼き物にあたらないか緊張しての薪入れです。 小さくあけた薪を入れる穴から見えるやきものは、真っ白から透明に輝き、燃える炎の中に凛と立っています。 長くまぶたの裏に残る光景です。 温度や炎の変化など自然のなせる業でどのような作品に出来上がるのか、冷めてから窯出しをするまでのお楽しみです。 体の疲れはあっても、とてもいい時間を過ごした気持ちよさがあります。 で、終わった後は、夕食、ビール、お風呂、直後に布団の中へ、朝まで爆睡。今日もまだ眠気が残っています。やはり年のせいでしょうか。 気がつけば4月のブッククラブの準備もそろそろ。なんだか日が過ぎていくのの早いこと。



もうクライマックス。
登り窯の最後の窯です。

2006.3.11     

早いものだと思います。昨年の9月に生まれた娘のところの孫、航世が6ヶ月を迎えます。幼くても、それなりに人格や性格がでてきて、 相手をするのが楽しくてしかたありません。比較的おっとりとした性格で気ぜわしくなく、のんびりとしているのですが、 知恵もついてきたのか、遊びにきてしばらくは、自分の家と様子がちがうのを感じて泣きべそをかきます。そこにもっちゃんの髭面の顔があらわれると、 口がへの字になって、とうとう...。これを私は Gショック  と名づけて楽しんでいます。遠く離れて暮らす孫、琥珀は、携帯に送られてくる 画像に笑わせられる毎日です。かなりの”いちびり”ベイビーです。 自分の子どもを育てる時とはちがって、距離を置くせいでしょうか、 孫に対しては、芽がでて 葉が出て 花が咲き、実を結ぶ自然のなりゆきをゆっくりと楽しむような喜びがあるように思います。 パソコンのスクリーンセーバーには次々と二人の写真が流れるように、設定して(くれて?)あり、合間、合間に眺めています。はい、立派な?じじばか、ばばばかに 成長しました。こんなネタですみません。



寝返りができるようになりました。


2006.2.27     

「ワタネ・マン」 という本があります。フォットジャーナリストの長倉洋海さん が長年にわたって、アフガニスタンの子ども達の姿や自然、人々の暮らしを撮り続けた 写真集です。私はアフガニスタンという国のこと、そして2001年9.11の直前に暗殺されたアフガニスタンのマスード将軍のことなどを長倉洋海さんの本から知ることができました。 この写真集の中の子ども達の明るく強く、生活に根ざし自信にあふれた表情に引き込まれます。自然も人々もみんなとても美しい。”ワタネ・マン”というのは”私の国”という意味だそうです。 みんな自分の国のことが自慢で大好きなようです。 長倉洋海さんのスライド・トークが3月5日に神戸であります。 長倉洋海さんは、アフガニスタンのパンシール渓谷ポーランデ村の子どもたちの教育を支援する「山の学校支援の会」の活動を行っています。 長倉洋海さんの写真も大好きですが、写真を撮ろうとする長倉さんに向けられた子ども達の表情から、そのお人柄にもとても魅かれるものを感じます。 なんとか時間をつくって参加したいと思っています。



「ワタネ・マン」
−私の国アフガニスタンー


2006.2.21     

詩人の茨木のり子さん が亡くなられました。ジオジオのHPの”こんな詩みつけた”でもたびたび詩を紹介させていただきました。 「問い」  「自分の感受性くらい」 「落ちこぼれ」。 そして「倚りかからず」を新しく加えました。もはや できあいの思想には...できあいの宗教には...できあいの学問には...いかなる権威にも...倚りかかりたくない。 茨木のり子さんの言葉は私にとって時々どうしても必要になります。思い上がった心や、つい不足がましく思う心をを気持ちよく足掛けにし、 自分を改めて見直す機会を与えてくれます。私の母の年齢です。こういう叱られ方が嬉しく励まされます。大切な詩人の方をまた一人失いました。



2006.2.19     

ほんとうのところ、世界を動かしているのは、いったい誰で、何なのか...乱暴に言うとゲームのように、小説の中のように個々の命を、 何者かが、命とも思わず、利用し、もてあそんでいるのではないか、 実話にもとづいているだけに、そんな思いと怒りが去らないままでの映画でした。1972年のオリンピック選手村でおこった、アラブゲリラによってイスラエルの選手11人が殺された事件。 私の記憶にも残っています。イスラエルはテロにかかわったアラブ人を一人一人殺していくという報復措置にでます。祖国のためにとその任務に選ばれたイスラエル人。 映画の途中で彼とすれちがう国をうばわれたパレスチナの青年の思いも正義です。暴力や殺人が歴史を正しい方向に導くことはない...最後のシーン、ニューヨークの 貿易センタービルが示す通りです。ただ、むなしさがぬぐえないのは、正義や祖国の名のもとで、簡単に人間の命が奪われているこの状況。解決の道をひきのばしているのは何なのか、 そういえばイスラエルのシャロン首相が重体というニュースがあったような...。
今年になって「有頂天ホテル」「スタンドアップ」に続いて3本目です。映画館まで歩いて5分。恵まれています。



映画 「ミュンヘン」


2006.2.15     

あれやこれやと考えていたらきりがなく、肩こりもだんだんひどくなり、とりあえず、不十分なところはたくさん あると思いますが、それはこれからいろいろとご指摘いただくことにして、私のもう数えたくないくらい繰り返された誕生日を記念して、 新しいHP に更新しました。どうぞよろしくおつきあいくださいますように...。



2006.2.12     

子どもにとって居心地がよく、子どもの心をひどく傷つけることなく、 子ども本来の有り様を大切にし、なおかつ公共性というものもちゃんと身につけて、幸せに育っていくには、 どういう大人(親)でいることがいいのだろう...。 こういうことは、親を含めて、すべての大人が考えてきたことだと思います。私の場合、気がつくと、 子ども達が大人なっていて、とうに私の手元も離れましたが、どこかで「どんなお父さん、お母さんでしたか?」 なんて聞かれたらいったいなんと答えるのだろうか...とよく思うことがあります。 自分の親については語れても、子どもが親としての自分をどう語るのかは、 全く検討も想像もつきません。やさしい、(ちゃうな)厳しい、(そやろか)ええかげん、(あたってるかも)だらしない(あちゃ!)。 ほんとに子どもがそばにいた18年間の短かったこと!どんな親でいようなんて考える間もなかったというのが本音かもしれません。 絵本のなかに、子どものじゃますることなく、そっとよりそい、軽く背中をおすことで子どもの悲しみや不安をとりのぞいてあげる、そんな役割を果たしている大人をみつけると嬉しくなります。 新しい気になる本たちでそんな絵本を紹介しています。(品切れなのが残念ですが、復刊されることを願って。) あとの祭りですが、そうやこんなふうにしてあげられたらよかったんや...と思わせられます。 まあ、よけいなお世話になりそうにも思いますが、 今度は孫にとっていい大人にならなくては...と思ってはいるのですが。
また「てん」(気になる本たち・35) 「だいじょうぶだいじょうぶ」なども親ではありませんが、 子どもにとってこういう大人でいられたら、と思わせてくれた絵本です。2冊とも、ブッククラブの配本によく使っています。


    「てん」    「だいじょうぶだいじょうぶ」


2006.2.5     
憲法9条

アステップ神戸で”「兵庫女性9条の会」 の 結成のつどい”があり、友人が呼びかけ人になっていることもあってでかけました。 200人を超す参加者があり盛会でしたが、 残念ながら若い女性はあまり見かけなかったような気がします。
第二次世界大戦が始まる前、自分の国がどうなっていこうとしているのか、正しい情報を知らされること無く、 気がつくと日本が戦争を始めていて何も言えない時代になっていた。(80代女性) そして父が、夫が、子どもが徴兵され戦争に出かけていった。今、まさに当時の戦争前の状況に似ているのではないか、という危機感があります。
戦後、2度と戦争をしないと永久の放棄をうたった9条を改正(改悪ですね)する。戦争ができないというこの憲法のおかげで私達は60年間守られてきました。 それは、同時にアジアの人たちへの謝罪でもあったはずです。いかに人道支援というきれいごとであっても軍隊を持ち、武器を持ち、 戦争の地にでかけていくことを、子ども達に決してさせてはならない、という思いを強くします。
無関心は戦争賛成と同じ...9条を改正したい人達の思う壺です。
あの時にどうして憲法を、9条を守ってくれなかったのか、どうして改悪を許したのか、そう子ども達、孫達の世代に言われたくないために、 私もこの運動には参加して行こうと思っています。
で、忘れたふりをしていましたが、今日は江草の誕生日。神戸の帰り、友人がお祝いにと”てっさ”を買って、プレゼントしてくれました。江草の大好物です。ラッキー、これですましま〜す。



お昼を食べようと、久しぶりに中華街へ行くとすごい賑わいです。元町通りでも獅子が 練り歩いていました。(日本の獅子舞とは趣がちがいますが)今日は旧正月の最後の日だったことを、入った喫茶店の 人に教えてもらいました。


2006.1.25

ジオジオを閉店することに決めたあと、この20年間を振り返ったり、写真を整理したり、いっぱい本も読もう、映画も観たいぞ、勉強したいこともあるぞ、 なんて心の中でいろんなことを考えながら過ごしてきました。
12月は忙しさの中に没頭し、お正月の3日間は何も考えないで琥珀や航世(孫です。)との 時間を楽しみ、さあ、さあ!!と思ったとたん、腹痛でダウン。一晩苦しみ、へろへろ状態のまま、母の具合がよくないとの電話で実家へ...。
帰ってきて待っていたのは、膨大な量の片付けごと、何よりブッククラブの発送(遅くなってほんとにごめなさい。)。確定申告のためのたまりまくった書類の整理。 え〜!HPのリニューアルもォ...と!?。飛ぶように過ぎていく時間のなかで、眼鏡が行方不明に...。あ〜仕事ができん!と眼鏡屋さんに...。
やっちゃいかんと思っていたのに、トイレでGパンのポケットから携帯がポッチャンと...。あわててひろいあげて、ドライヤーをあてること2時間...。 で、結局は次の日に携帯屋(?)さんへ...。新しい携帯になったもののデーターはすべてどこかへ消えました。
今年はいったいなんなんや? しばらくはのんびりと...なんて誰が言うたん?と文句の一つも...とたんに、唇にヘルペスが。はい、もう充分です。 そんなこんなの年の始まりでしたが、不十分ながらなんとかHPを作成中...またまた四苦八苦です。



ついでにもっちゃんも同じ機種に変更しましたが、 使い方が変わってオタオタ...。なんとか壁紙を孫の写真にしてご機嫌です。 二人とも番号は変わっていません。アドレスは変わりました。


子どもの本●ジオジオ  
〒675-0012  加古川市野口町野口119-9
TEL 079-426-6704 FAX 079-426-5660 ziozio@fan.hi-ho.ne.jp