当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)

 

ドル足掻記
「STAGE31:スーマールの城」
 
 
 

  ユフタル「陛下ァァッ!!もうこれ以上の非道は御止め下されぇいッ!!」(←四倍角)
  バルスツーカ「黙れこの裏切者めが!ギルスともどもこのワシが成敗してくれる!」

 今回は相当長くなりますのでいきなり戦闘に入っています。ヘロデ要塞を通過して王城に侵入したギルス一行は、皇帝バルスツーカと彼直属の近衛騎士団に迎撃されていたのであった。

  ホルス「あれが・・・」
  セティ「皇帝バルスツーカ・・・」
  ギルス「
ロリでワキガで偏平足で後天性免疫不全症候群な皇帝か・・・
  バルスツーカ「おいちょっと待て
ロリとワキガはともかく、偏平足とエイズは認めた覚えないぞ!?STAGE28参照)」

ロリとワキガは認めるんかい(じゃ隠し子は?)。

  バルスツーカ「(聞こえないふり)この戦、正義は我に有り!愚かな賊徒どもを殲滅せよ!!イッツザジハード!ビバ・ランペルール!!
  配下のナイト達「
ジーク・ジ△ン!!(以下リフレイン)」
  ギルス「凄い、なんて統率された部隊なんだ!」
  ユフタル「陛下のカリスマ性の賜物(たまもの)で御座る。」
  ホルス「でも、言葉は仏語系か独語系か英語系か統一されて無いぞ・・・?」

自慢じゃないが筆者は算数の他にも外国語もからきしダメだったので細かくツッコミは入れないでね。

 それは置いといて、バルスツーカの特殊能力は「王者の魂」と呼ばれるルーム内支援効果。彼と同ルームの総て(敵味方とも)のナイトは攻撃力が+3される。これはミラーナイトにも有効で、通常ドーピングしても次ターンで元に戻る(敵ボスと同じになる)ミラーナイトのステータスを上げる唯一の手段でも有る。いずれにしてもバルスツーカとナイトとの同室は避けたい。
ヘロデ要塞から攻め込んだ場合、一番近いワープから入ると敵ジュエルのすぐ近くに出る事になる。しかし、敵ジュエルには大量のナイトとバルスツーカが居ており大変危険。実はバルスツーカはセティ(
STAGE21参照)同様始めは動かないタイプなのでワザと回り道をして別のワープから入り、ジュエルに入らないようにしてカギを集めた方が安全なのである。
敵ダンジョン内は壁で遮られてる箇所も多く、ブレイクメイジを誘導したりマトックで壊す箇所もいくつか有る。また、アーチャーやブレイクメイジの投射攻撃を躱しきれない配置もあるので物理・魔法ともに対抗出来る対策が欲しい。
前回触れたリフレクトシールドや、STAGE26で手に入るホーリーゴーントレット(命中率と魔法防御の上がる篭手)が有ると良いだろう。敵の攻撃力が有るので、鎧では回復が追い付かない恐れも有る。
敵は各種ナイトのほかにアーチャーとブレイクメイジ。前述の盾と篭手を付けていれば怖いのはアックスナイト・ヘヴィナイト・ミラーナイトに絞られるだろう。あとはアンサモンやネゴシエイターをドコで使うか、という遣り繰りさえうまくすれば攻略は可能だろう。基本的には一番危険なのはミラーナイトなのでこいつらを重点的に無力化+自分の手駒化させるのが順当な手段である。
バルスツーカなどの初期待機型に限らず、総てのボスはギルスがカギを2〜3個入手すると委細構わずカギ集め・ジュエル優先なアルゴリズムに移行する。これはリザード兄弟(
STAGE20STAGE24参照)ですらその対象であり、ひたすらギルスを追尾する彼らもギルスがカギを集めるや否やギルス追尾を諦めてカギを集め出す。要は負けそうな感じに切羽詰ったので急に本気になる、まるで8月31日の晩に溜めた宿題を悪足掻きでスパートかける小学生のような光景であるが、バルスツーカがこうしてジュエルを離れてくれると当然支援効果も無くなるのでこの隙にジュエルへ侵入。奴がリターンで戻る事も有るので、素早く危険な相手(ミラーナイト・ヘヴィナイトなど)から片付けてジュエルを奪ってしまおう。

 そして、かなり端折った挙句に敵ジュエル「スノーオパールメイス」はギルスが押さえ込む。因みに、これを浄化すると「ホワイトオーブロッド」に変化する。

 

 

 

  バルスツーカ「ふがっ・・・!」
  ユフタル「陛下ッ・・・!!」
(←横倍角)
  バルスツーカ「・・・・・・おお、ユフタルか。相変わらず頭に響く声だの。」
  ユフタル「・・・!!、陛下!正気に返られたのですか!!」
(←四倍角)
  バルスツーカ「
ぐわあっだから頭に響くって・・・!(←昏倒)
  ユフタル「
陛下ァッ!!!(←やはり四倍角)
  ホルス「(耳を塞ぎながら)だから・・・それがいかんってばよ。」

十数分後。

  バルスツーカ「(頭を振りつつ)うう、一体ワシは何をしておったのだ。・・・!そうだ、アンシャー!!奴が現れてから!あの『闇の司祭』が・・・・・・!」
  ギルス「
『闇の司祭』!?」

読者諸兄にはSTAGE15でアンシャー=「闇の司祭」とバラしてますが、ギルス自身はまだ知り得ぬ事実であった。

  ???「クククしかしSTAGE26のユフタルの科白で大概見当が付くものではないか王子よ?・・・・・・閑話休題(それはさておき)。御喋りが過ぎる様だなバルスツーカ。だが貴様も最早用済み。なかなか良く踊ってくれたが使い古しの神輿(みこし)はもう処分せねばな。」

フードの男が音も無く現れ、それと同時にバルスツーカが暗黒の光に包まれた。

  バルスツーカ「うおおおおおっ!若しかして、ワシの出番見せ場らしい見せ場も無くこれだけっ・・・・・・!?

暗黒の光は次第に収縮し、消滅した後に残されたのはドス黒く変色した皇帝の遺骸だけであった。

  アンシャー「今回はかなり展開が押してるから諦める事だなバルスツーカ。・・・・・・閑話休題。さて・・・、良くぞここまで来たなギルス。私がアンシャー。闇に潜むモノどもを束ねる、『闇の司祭』。
  
『サキュバス「あっはははは、そうさ、この陰険ジジイが黒幕なのさ☆」』
  ホルス「・・・なんで↑の科白、
『 』付きなんだ?」
  アンシャー「・・・本人が
『ゲーム本編でここだけしか科白が無くてつまらないから代返しといとくれよ』などと云った所為で私が原稿を代読しているのだ。・・・そんな事はどうでも良かろう。」
  ギルス「でも敵とは云え女性キャラが少ないと華に欠けるよっ!」
  セティ「あうぅギルスさまぁ・・・、わたしだけでは役不足なのですかぁ・・・!?」
  女王イシス「妾(わらわ)が居ながらまだ不足と云うかっ!」
  プリースト「あの・・・ザコキャラですが私も居ますけれども・・・」
  ゴブリン「オレも居るぜ兄貴ィっ!」
(←オマエ♂やん)
  アンシャー「
ええい埒(ラチ)が明かん!いつまでこんな無意味トークを続けるつもりだ?先刻私が『展開が押してる』と云ったばかりであろう!?・・・・・・閑話休題。貴様らは一体何の為にここに来たのだ?
  ギルス「そうだ、カリア!
STAGE22の約束通り城まで来たぞ!だからカリアを返せ!!」
  アンシャー「・・・漸く本筋に戻れたか。確かに巫女はここに居る。私も悪魔の端くれ、約束は守る。巫女は返してやろう。・・・・・・尤も、」

アンシャーの合図で壁の一部が開き、その奥に磔(はりつけ)にされているカリアの姿が見受けられた。しかし・・・・・・

  アンシャー「御覧の通り動かぬ体だがな!
  セティ「!!」
  ギルス「・・・・・・・・・カリア・・・そんな・・・・・・」
  ホルス「なんて事を!約束が違うだろう!!」
  アンシャー「人聞きの悪いことを云うな。確かに返してやったではないか。尤も、
STAGE22のサキュバスは『生きて返す』とは一言も云ってなかった筈だがな、クックック・・・」

意外と誤解されやすいのですが、悪魔ってのは契約には忠実に従うものなのです。だけど、その契約で決められていない事の裏をかいて自分に有利に導こうとするだけです。まあ一種の詐欺なのですが、それ故に悪魔と契約する魔術師達も悪魔の裏をかこうとするわけです。余談ですが中世ヨーロッパでは「悪魔が造った橋」とか云う伝説が各地に有ります。悪魔に橋を造らせて最初に渡った者の魂を代償に捧げる、と云う契約を交わし、その後魔術師は犬とか猫を最初に渡らせてその魂を捧げちゃう、と云うペテンのお話です。結局契約ってのは悪魔だろうと人だろうと実態は「約束」を盾に取った私欲の駆け引き。「ミ△ミの帝王」でも読んで勉強しましょうや兄貴ィ。

  アンシャー「有り難くも、その巫女を闇の儀式の生贄としてくれたわ。先に集めた人間の子供達(STAGE14とか参照)とその巫女の魂を捧げる事により、遂に『黄泉の門』の封を解き放つに成功したり!これでこの地には用は無い。『闇の魔王』の完全復活の日も近い!クククククさらばだ遅かりし勇者よ。この地上が闇に染まるのをその眼で見届けるが良い!!」

アンシャーは転移魔法を使い音も無く姿を消す。と同時に!周囲を揺るがす大きな地震が起こり、それが済むや否や、帝都のはるか南からドス黒い煙のようなものが噴出し、みるみるスーマールと近隣一帯の上空を覆い尽くしてしまった。

 

 

  ユフタル「何が・・・起こったというのだ!?」
  ???「うーん、やーっぱこーなっちゃったンだねー。」
  ギルス「・・・キミは?確か、
見る間にみるみる背が伸びると云う・・・
  ナゾの道化師「
ネゴシエイターと見越し入道を掛けてるつもりかい?HAHAHAワイ△ハイターよりも語呂が合ってないじゃないかSTAGE17参照)。それは兎も角、やあやあお久しブリブリ。」
  ホルス「またお前か・・・。一体お前は何者なんだ!」
  ナゾの道化師「そーだね、そろそろ自己紹介でもさせてもらおうか。ボクの名はユーメル。云ってしまえば
王子サマを導く道化師、っと云った所かな。」
  ギルス「ボクを・・・導く?」
  ホルス「道化に導かれるオレ達って・・・
『踊らされてる』って意味に聞こえるぞ?
  セティ「でも
『踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら買わなきゃハド損』と云いますしね・・・」
  ユフタル「それを云うなら
『同じ阿呆なら踊らにゃソンソンをリニューアルした新作横シュー出して欲しかったんだけどカプコンってアーケードから撤退するんだよねどーなるアーケード用テーブルゲーム業界!』で御座ろう?」
  道化師ユーメル「HAHAHA
カプコンの件は一部報道の勇み足らしいしそこまで深読みしなくて良いよ!」

ユーメルは今起こった異変についての解説を行う。先程の噴煙は黄泉の国から沸き上がった瘴気の嵐。アンシャーの闇の儀式により死者の世界である黄泉の国への通路が開いた事を意味する。そして、それによって黄泉の国の奥深くに封印されていた魔王ドルアーガが地上へと解き放たれる道が開いた事をも意味するのだ。
因みに、
STAGE27のカフカスの迷宮研究テーマ仮説Bがこれ。位置的にスーマールから開いた「黄泉の門」とカフカスの迷宮は近いので、ガレオは黄泉の門を開く生贄の儀式+αを行っていたのではないか、とも考えられるのだ。これで前回と合わせて3つの仮説のうち2つが出たが、残る1つは相当先の話なので取り敢えず忘れてもらっててもいい。

  セティ「そしたら・・・、魔王復活の阻止はもう手遅れなのですか!」
  ホルス「残念だが、そう云う事になるか・・・」
  ギルス「みんな待てよ!
まだステージは29も残っているんだよ!ここで手遅れなんて筈はない!きっと手は有る、ボクは・・・、ボクはまだ諦めないぞ!」
  道化師ユーメル「
ちょっとメタな科白だけどカッコいいねぇ王子サマ。流石は『勇者サマ』と云った所か。確かに手は有るんだよまだ。」

その手とは?至って単純明快、地上と黄泉の国とが「黄泉の門」で繋がった以上、黄泉の国から闇の勢力が攻め込んで来れる様に、こちらも地上から攻めCOM(コム)事が出来ると云う事なのである。更にユーメルは続ける。「若しかしたら愛しの巫女も取り戻せるかもしれない」と。
黄泉の国は冥界神ナーガルの領域である。アンシャーにより生贄として供されたカリアの魂は現在はナーガル神の元、即ち黄泉の国に在る。死を司どるナーガル神の力を借りれば、カリアに今再び生命を与える事が出来るのかもしれない。・・・但し!
ナーガル神もまたアヌ神同様人間を信用していない。彼の信頼を勝ち得る事が出来るかが一つの大きな問題となって立ち塞がっている。そして何より最大の問題は、本来「黄泉の国」とは生失いしものを「死」という名の呪縛により封ずる世界。神の手により黄泉の国の深淵へと堕とされた悪魔達ならいざ知らず、生有るものが無理に黄泉の国へと入った場合、その瘴気に蝕まれて数分とその命は保たないであろう。「黄泉の門」はそうした生有るものの通行を拒む結界でもあるのだ。

  ホルス「じゃ結局無理なんじゃないか?お前若しかしてオレ達をコケにしてないか?」
  ギルス「
コケにしてる様は滑稽なれどもう結構なんちゃって。」
  セティ「
あーんわたし鶏肉アレルギーなんですぅっ。
  ホルス「お前らなぁ・・・」
  ギルス「冗談だよ。(急に真顔になって)
それも踏まえてキミは『まだ手が有る』と云ってるんだろう?(何故か目がキラリと光る)」
  道化師ユーメル「その通りだよーん。なかなか鋭いじゃなーい。
やっと主人公の自覚に目覚めたって感じかなぁ?でもボクは普段のボケボケモードの方がお気に入りだけどね。
  ホルス「
いやそれだとオレがめっちゃ疲れる。

生身の人間が黄泉の国へと入るにはその瘴気から身を守る手段が必要となる。アヌ神の神器である鎧「ゴールドアーマー」ならば、装備者の「勇気」を「力」に変換するその霊力で身を守ってくれるかもしれない、とユーメルは話す。実際、英雄ギルガメスはこの鎧が有ったからこそ闇の魔力が濃く渦巻く「ドルアーガの塔」に入れたのだ(註:「カイの冒険」でカイが塔に入れたのはやはり神器である「イシターのティアラ」によるものです。因みにカリアもこの「勇気」を「身軽さ」に変換するティアラを所持しているので回避率が30%有るのです。このティアラがカイ自身のものを継承したものかどうかは不明ですが)し、「ザ・ブルークリスタルロッド」では本当にこの鎧の力を借りて「冥界下り」も行っている。しかし・・・・・・

  セティ「でも、肝心のゴールドアーマーはあのモンキー面の盗賊に奪われたままですよ。」
  ホルス「ガドラン(
STAGE19STAGE23参照)か・・・。・・・奴のテリトリーはユーフレイト河の流域。となると・・・」
  ユフタル「あの盗賊どもめは大河の源流にあたる北の霊峰クムガル山脈にアジトを構えていると云う情報を耳にしておりますぞ。我が帝国も遠征軍を編成しようとした事は幾度か有り申したが、」
  ギルス「
おやつが300円までなのにバナナを弁当のおかずに認めなかったのでやる気が失せて遠足が立ち消えになったと。
  セティ「
遠足じゃなくて遠征ですよギルスさま。」
  ホルス「
ホントに今回長引いてるんだからもうボケは止めてくれ、な!?」
  ギルス「はっはっはゴメンゴメン。よし、それじゃ、盗賊のアジトを探しにクムガルへ行こう!」
  道化師ユーメル「話は決まった様だねぇ。それじゃ、ガンバってね、シーユーアゲイン!」

現れた時と同様、唐突にユーメルは転移魔法を使って姿を消した。

  ホルス「結局、奴は何者なんだ・・・」
  ギルス「詮索は後だ。早速北へ向かう準備をしよう。
セティおやつは250円までね。
  セティ「えーーーっそれだと帝国軍より安いじゃないですかぁ!」
  ギルス「財政難なんだから諦めてよ。
その代わりバナナとリンゴと正露丸はおやつに含めないから。
  セティ「わぁーい♪」
  ホルス「解ったからそら行った行った。・・・
でも正露丸ってなんなんだ?

 

 

場を後にする一行。そこに一人取り残されたユフタル。

  ユフタル「・・・・・・『遠征軍を派遣しようとしたが結局イシスとバビリム侵攻が優先されて立ち消えになった』。この科白自体がギルス殿達によって立ち消えにされてしまった・・・・・・・・・・・・うおおおおおおおおッ無念ンンンンンンンッッ!!!!(←八倍角!!)

絶叫とともに、「黄泉の門」が開いた時よりも大きな振動が王城を揺るがしたと云う・・・・・・

 

 

 

 と云う事で、今回もまた大幅に長引きましたがこれにて「スーマール帝国編」は終了です。
 物語はこれより一転して神器ゴールドアーマーを巡るクエスト、「クムガル山脈編」へと移行しますが、次回は相当前(
STAGE11あたり)から仄(ほの)めかしてた、「ドルアーガの塔」シリーズのバックグラウンドストーリーについての解説をする番外編をお送りする予定です。まあ実質のところは「ザ・ブルークリスタルロッド」をベースに一部筆者の独断と偏見と願望と妄想とグリップ感(?)をブレンドした解釈を展開するものになりますので「ドルアーガ」ファンには大筋において周知の事実でも有るのですがね。
 それでは、今後とも宜しくお願い申し上げまして、今回はここまで!

 

 

 

☆つづく☆
 
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