(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
???「ギルス・・・スーマールがバビリムを滅ぼしたのは、刻の定めです・・・。帝国には逆らわず、自分の生きる道を探しなさい・・・」
ギルス「えっ!?」
カリア「・・・・・・・・・(何か考えてる)。」
ナフラのオアシスでギルス達の前に現れた、女神イシターとおぼしき女性は静かにこう云い放った。
ギルス「イシター様、何を・・・」
カリア「あなた、イシター様じゃないわね。あたしはイシター様の巫女だから判る。あなたには女神様のオーラが感じられない(前回、「神々しいオーラ」なんて書いちゃったけど、「〜〜しい」と云うだけで本当の「神そのもの」のものではないらしい)。一体・・・何者?」
???「あっはははははは。流石と云っておくよ!」
次の瞬間、イシターの姿は消え、ブロンドの髪に肉感的なボディライン、コウモリの翼を背中に備えた女悪魔の姿があった。
サキュバス「アタイかい?アタイはサキュバス。ふーん、アンタ、ギルの子孫って云うのは本当の様だね。彼に似ていい男だよ、アンタ。どうだい、アタイと遊ばないかい?」
ギルス「ええっ!?ボ、ボク初めてなんで、ヨロシクお願いします!」
サキュバス「お客さん学生さんかい?」
カリア「こらぁっ!そーゆーネタはやめなさい!!エロネタは無闇に使うと風当たり強いんだから!」
ギルス「折角いいところだったのに・・・」
カリア「ギルス!!」
サキュバス「ふふふ、そこの口煩(うるさ)い小娘もどうやらカイの奴の血を引いてる様だね。」
マニュアルに掲載されている「ぴよぷー」金澤尚子さんのマンガによると、カリアはカイの妹の5代目に当たるらしい。しかし、「ザ・ブルークリスタルロッド」によるとバビリムのイシターの巫女は代替わり時に王族と結婚して王妃になる事になっており(つまり、ギルガメスとカイが結ばれるのはお互いの気持ち以前に決まっていた事なのだ)、巫女は必ずしも一族による世襲制というわけでもないらしい。だから、直系ではないといえカイの子孫が再びイシターの巫女であると云うのは偶然の産物なのであろうが、一種の隔世遺伝のような要因によってカリアに強いイシターの巫女としての素養が有った事もまた否定出来ない。
一方、サキュバスは「ドルアーガの塔」から出演しているレギュラーキャラだが、その立場が作品によって微妙に異なる。この先読み進めれば解るが、本作では「オモシロければいーじゃん」的な愉快犯という感じである。正直云って、「ザ・ブルークリスタルロッド」で見せたような思慮の深さは微塵も感じない。100年の間アタマ使わなくなってバカになったのだろうか?・・・尚、「ザ・ブルークリスタルロッド」を基調とする「ドルアーガ・サーガ」における人間界・天上界・悪魔達の立場などについてはいずれ別枠を以って解説する予定。
サキュバス「っくく、面白いねえ、ああ面白い。」
ギルス「何がおかしい、悪魔め!」
サキュバス「『悪魔め』? そりゃアタイは悪魔だよ!あっははははは!!・・・・・・何がおかしいって?『闇の魔王』の復活に合わせて『光の勇者』の覚醒とはね。なんてまあタイミングの良いと云うかなんと云うか、運命ってのはよく出来てるねぇ。運命神のナブーのジジイもまあご苦労なこった。まあ、義理も無いのにヘロドトーなんかの頼みを聞いてガキを攫(さら)うのも飽きてきたしねぇ・・・」
カリア「あなたが子供たちを攫ったの!?今ドコに?」
サキュバス「だから、アタイと遊んどくれよ。アタイに勝てたら、教えてやっても良いよ。あっはははは!」
ギルス「そ、それじゃ、40分コースで、」
カリア「ここはシリアスな場面なんだからいい加減にしなさい!!」
サキュバス「あっははははははは!!」
実は筆者がファーストプレイで初敗北を喫したのがこのステージ。そろそろこの辺りから敵の傾向などから対策を立てたいわゆる「アンチデッキ」を組まないと苦しくなってくる。
カリア「サキュバスは変身能力を持っているわ!気をつけてね。」
サキュバスは攻撃を受けるまでは別のクリーチャーに化けている。但し能力をコピーしているわけではない。ただ見た目だけを変えているだけである。一度攻撃すれば変身は解けるし「しらべる」コマンドで見破る事は出来るが・・・とか云ってる内に、ギルスの前にヘヴィナイト(「ドルアーガの塔」で云うハイパーナイト。本来はだいぶ先じゃないと出ない敵)が現れた。
ギルス「出たなサキュバス!」
ヘヴィナイト「何故そう思うのかい?」
ギルス「ボスマーカーが付いてるじゃないかっ!」
ヘヴィナイト(に化けたサキュバス)「あっははははは!!」
・・・と、云うわけで実は本ステージにおいては彼女の変身能力はバレバレで全く意味が無い。但し、後のステージで彼女がザコとして登場した場合、変身に気づかずうっかり近づくと大変な目に遭う。それは・・・
サキュバス「アンタに酒池肉林の世界を見せてあげるよ・・・」
ギルス「わああサキュバスが一杯まるでハーレムナイト!!って本体はどれだあああっ!?」
カリア「ギルス!なに関係無いところに剣を振ってるの?」
サキュバスの攻撃を受けると「混乱」状態になり、移動と攻撃の目標がランダムになってしまう。これを解くには8ターンの時間切れを待つか「アンチコンフューズ」などのポーションに頼るしかない。
要は、サキュバスに接近戦を挑んではダメなのである(攻撃力もあるし)。間接攻撃ユニットで迎撃すべし。彼女は飛行属性を持つので、弓攻撃に弱い。アマゾネスでラインを敷けば大丈夫だろう。ギルス自身はあまりサキュバスと相手をせずにアマゾネス達が踏ん張ってる間にジュエルを奪ってしまおう。意外と敵ダンジョン内は敵が多く配置されているので回復手段と防御を万全にして挑もう。スネークの毒を喰らってるヒマなど無いので一撃で倒す様に。
尚、「酒池肉林」は文字通り「酒の池」と「(枝に吊るした)肉の林」であって、女体とかそんな意味は有りません。政治関係者などを接待する場合は御注意を。
ちょっと行数が尽きてきたので以下省略(!)して、ギルスがなんとか勝ちました。
サキュバス「さっすがだねえ王子さま。なるほど『闇の司祭』が慌てるワケだ・・・」
ギルス「さあ子供たちの行方を教えろ!」
サキュバス「食べちゃった☆」
カリア「ええっ!?」
サキュバス「・・・って云ったらどーする?あははははっ!ガキはヘロドトーのところへ送ってやったよ!尤も、アイツに食べられてるかもしれないけどね!?」
ギルス「な・・・」
サキュバス「さて、そろそろアタイは帰らせてもらうよ。また遊んでおくれよ、お・う・じ・さ・ま♪・・・あっははははははははは!!」
翼を翻してサキュバスは飛び去っていった。「闇の魔王」「光の勇者」「闇の司祭」となにか意味が解るよーでイマイチ繋がらないキーワードと、子供たちの行方という謎を抱え、不安な面持ちになるギルスとカリア。
ところで、このサキュバスの笑い方は某格闘ゲームで分裂症でシャド△ブレイドな女夢魔さんをイメージしました。この元ネタのゲームは随所でマンガ化されていますが、その中の一つでこの女夢魔さんが人間に化けた仮の姿に「森先生」なんてまんまの名前付けられた日には立ち読みしてたコンビニで思わず大爆笑寸前でしたよイヤほんと。(←ベタネタ好き)
カリア「・・・行きましょう。兎に角、ヘロドトーのところまで行かないと何も解らないわ。」
ギルス「そうだね。あと『渇きの谷』を越えれば、イシスの都だ。急ごう!!」
今回は珍しくシリアスなままで終わり。次回は「渇きの谷」!!