(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
こちらスーマール帝国スーマール城皇帝の間。
バルスツーカ「バビリムが陥ちただと?それでお主、おめおめと逃げ戻ってきたのか?」
アンシャー「いえ『おめおめと』では無く『しめしめと』です。そう御怒り召さるな。考えが有り申しましてな。彼奴(きゃつ)めなかなか力を付けてきております。その力、ただ葬るよりも利用するのも面白いかと。」
バルスツーカ「何か考えが有りそうだの。」
アンシャー「御意。まず王子に同行していた巫女を攫っております。・・・巫女をこれへ。」
アンシャーの合図と共に、カリアがナイトに連行されてやってきた。説明する必要も無いだろうが、STAGE21のラストでアンシャーと会話していた影はサキュバスで、前回カリアを攫った後アンシャーに引き渡したのだ。
カリア「ちょっと離してよ!いくら敵に捕まるのがヒロインの宿命でももう少し待遇の仕方が有るでしょ!?」
アンシャー「勿論家庭用ゲーム機ソフトの倫理基準に抵触しない範囲での待遇は行うさ。・・・・・・閑話休題(それはさておき)、クククなかなか威勢のいい娘だな。」
バルスツーカ「で、この娘をどうするのだ?娼館に売り飛ばすとか奴隷調教とかのゲームにでも使うのか?」
カリア「いきなり倫理基準吹っ飛んでる!」
アンシャー「まあ色々遣い途(つかいみち)は御座るが、取り敢えずはこれを・・・、」
アンシャーはカリアの首に掛かってる首飾り(註:これは筆者の創作です。イメージイラストではカリアは首飾りしてません)を引きちぎった。
アンシャー「何でもこの娘、あの王子の毛を御守り代わりにこの首飾りに入れておるとの事。御覧有れ・・・」
アンシャーは首飾りの中から一本の毛を取り出した。・・・が、妙にシワシワによれている。
アンシャー「・・・・・・・・・」
バルスツーカ「・・・・・・・・・」
カリア「・・・・・・・・・」
アンシャー「・・・妙に縮(ちぢ)れているがコレはドコの毛かな?」
バルスツーカ「(顔を赤らめて頬に手をやりつつ)まっ、なんてはしたないコト。」
アンシャー「最近の若者の性道徳は乱れていると云うが、まさかな・・・、お主大体『倫理基準』どうこう云う以前に自分が・・・」
カリア「あーーーーっ!!ナニ誤解してんのよ!ただギルスの髪の毛を無理やりに押し込んで入れたからシワシワになっただけじゃない!そーやって煽るような表現使うんじゃないっ!大体ホントにそうなら『家庭用ゲームソフトの倫理基準』以前に例の条例に引っ掛かるじゃないっ!!」
バルスツーカ&アンシャー「そうかそれは残念。」
カリア「ナニ期待してんのよこのオヤジども!」
・・・そーいやカリアは17歳で「児童」に分類されるんだね。ところで、ホルスとセティの歳はいくつ?
アンシャー「ま、まあ、この毛どこの毛あそこの毛であろうと全く問題は無い。コレを使えばなかなか面白い事に・・・」
バルスツーカ「まあ良い。今度はぬかるで無いぞ。」
アンシャー「クックックお任せ有れ。・・・・・・閑話休題。今回もかなり冒頭に行数を喰ったが大丈夫か筆者よ?ククク・・・」
カリア「ああ、もーイヤ。主人公も敵役も筆者もボケ捲るゲームのヒロインなんて・・・」
ゲーム本編は全キャラ真面目過ぎて面白くも何とも無いんだもん。いぢり倒したくなっちまうさ。
一方、その頃ギルスはホルス・セティと共にユーフレイト河西岸に差し掛かっていた。無論攫われたカリアを取り戻す為にスーマールへと向かっている最中なのである。
ここで筆者が少し気になった点は二つ。まず一つはカリアが攫われてもカードが有れば召喚出来るのではないか?と云う点。STAGE1で触れた通り、ゲーム本編を見る限りカードは召喚の証券で、召喚するもの自体を封入した物では無い、と思われる。ならば彼女の本体は取り戻せなくても戦闘時だけは召喚出来るのではないだろうか?・・・まあコレはアンシャー辺りが召喚封じの呪符でも施していて召喚出来ないのであろう。
もう一つは、バビリムの守り。間違い無くバビリム最強トリオであるギルス・ホルス・セティ抜きでまだ不安の残る国の防衛は大丈夫なのだろうか?もう一つ、内政の復興の問題も有る。「ドルアーガの塔」の時代ではギルガメスの親友、サルゴンが執政官として内政を取り仕切っていたおかげでギルは冒険に赴く事が出来たのだが・・・(ザ・ブルークリスタルロッド参照)。まあ、余計な心配なのかもしれないが。
ホルス「ここはユーフレイトと云うよりもその支流のテグル河になる。ここを渡ればスーマールの影響圏だ。」
ギルス「済まないな、二人とも。」
セティ「ギルスさま・・・」
ギルス「やっぱりボクってボケ役だからツッコミが居ないとダメなんだ。」
ホルス「オレ達はその為だけについて来てんのかっ!?」
セティはともかく、ホルスはそーかも。
盗賊ガドラン「ああっ父ーっつあーん!」
ホルス「誰が父っつあんだ!」
セティ(の背後からギルスが)「兄さん意外とフケ顔(←ビジュアルモード時)だし。」
ホルス「セティ!!」
セティ「あうぅ、ギ、ギルスさまぁ・・・やめて下さいぃ・・・」
ホルス「と、兎に角!河を渡った途端村を襲撃していたお前を見つけたとは!ここで逢ったが100年目覚悟しやがれ神妙にお縄を頂戴しろい!」
ギルス「ホントに父っつあんになるつもり?」
今回の相手はまたも盗賊ガドラン、STAGE19と同じコンセプトで十分です。ローグには常に先制を取って一撃で倒すように心掛ける。敵のメインはローグの他はオーグルとアーチャーなので軸ずらしで回避した方が手っ取り早いでしょう。少々ダンジョンがだだっ広い所為で、自ダンジョンにきっちりピケを張っておかないとあっさり攻略される恐れも有るので注意しよう。
ホルスとセティが陣取るジュエルルームにガドランが侵入して来た。
盗賊ガドラン「あーらららら父ーっつあんにカワイコちゃん、と来たらやーっぱ女のほうだね!」
云うなりガドランはセティの方へ大ジャンプ。しかも衣服は元の位置に残ったままで本人は縞のパンツ一丁。こ、これが噂のル△ン脱ぎ!!?
セティ「いやあああ、来ないでくださぁい!!」
ホルス「あ、あの野郎今回ただでさえ下ネタが多いのにセティにまで!」
盗賊ガドラン「いっただっきまーーっす!」
セティ「来ないでくださ・・・・・・イト云ッテルダロウガ死ネコノサル面ガ!!」
盗賊ガドラン「・・・・・・・・・あり?」
ガドランの抱擁を間一髪で避けたセティ、反射的に槍を突き出しガドランを貫いた。セティ最大の持ち味、回避率60%+カウンターの炸裂。実はガドラン(ローグ)の命中率は50%しかないので、彼に元々勝ち目は無かったのだ。きっと不△子サンも同様の回避+カウンター(バネでパンチの出る仕掛け)の技能が有ったんだね。ガドランはそのままノックアウトされる。
セティ「あーーん兄さん怖かったですぅ・・・」
ホルス「オレには・・・お前の方が怖い・・・・・・」
ゲーム本編でのセティの大人しい性格で有りながら凶悪なカウンターを持つ辺り、きっと彼女は上記のようにキレると怖いタイプだと思う。・・・迂闊に浮気でもしたら刺されそうな、業(思い込みとか情愛)の深いヒトなんだろうね。彼女狙いで好感度フラグを立ててる人は要注意!(←くどいですがこのゲームはギャルゲーでは有りません)
さて、こーしてガドランがダウンしている間にギルスが敵ジュエルを押さえて戦闘終了。
今回は相当戦闘を端折れる事が解っていたから前半にトバし捲っていたのだよ。様(ざま)を見たかアンシャー!!
ホルス「何云ってんだ筆者!って云うか、そしたらオレまた・・・」
皆まで云わずとも良い。君は何もしていないよ今回も。
盗賊ガドラン「・・・まーったく、女に気を取られてやられた事バレたらまーた次ィ元にどやされっちまう・・・」
ホルス「誰だ次ィ元って?」
ギルス「多分ヤクザがドリンク剤飲んで無敵になったり鉄仮面のセーラー戦士が出たり攻撃が全てクロスカウンターになるボクサーが出たり亀型の宇宙船でボスと戦ったりするパロディ満載のゲームに出てくるバズーカを持ったザコでしょ!?」
セティ「ギルスさまそれ何のネタか解りません!」
筆者も適当に書いたのでかなりあやふや。「銀△任侠伝」でピンと来たヒトが独りでも居ればそれでよし。
盗賊ガドラン「と、兎に角、まだブタ箱に入る気はねえゼ、あーばよーーっ!」
ガドランは転移魔法を使って消えた。
ホルス「畜生また逃げられた!」
セティ「待って兄さん、これ・・・、」
流石にガドランも完全脱出の準備は整わなかったらしく、「ジェットブーツ」と「アンチペトロ」を残していた。
ジェットブーツは装備すると8ターンだけ倍行動が可能になる。尤も、既に倍行動のホルスなどには無効。コストは少々掛かるが使用局面は多彩なのでMPに余裕があれば持っておきたい。片やアンチペトロは石化のバッドステータスを解くが、ギルス自身が石化中には使えない。そもそも石化は2ターンで解ける事を考えると、あまり使える代物でも無い気がしなくも無い。
ホルス「流石に他の品物は見つからなかったな・・・」
セティ「でも、ジェットブーツが見つかっただけ良かったじゃないですか。」
ホルス「そうだな。よしそれじゃ先へ進もう。」
かくして一行はスーマール国境地点へと向かう。それでは次回は「エルフの隠れ里」です。