(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
それでは前回の予告通り今回と次回のお話はSTAGE15の直の続きとして御覧下さいませ。
ラジャフ村のゲリラ狩り部隊を殲滅したギルス一行は、お互いの経緯を話しつつロズール街道を進んでいた。
「バビリム市民軍」から王子帰還の報せが届いたのか、沿道にはバビリム市から逃れてラジャフなどに避難していたと思われる人々が集まりだし、一行を迎えていた。それはさながらパレードの様でもあった。
ギルス「成程ホルスが太刀持ちでカリアが露払いか。」
ホルス「なんのパレード想像してるんだ?・・・兎に角、みんなこれだけお前の帰りを待ちわびていたんだぞ!」
ギルス「そうか・・・、みんなボクが居ないせいで相当辛い目に遭っていたんだな・・・」
カリア「ギルス・・・、あまり自分を責めない方がいいわ・・・」
ギルス「こうなったら!これまでの分もボクがみんなを笑いの渦に巻き込んで見せる!!」
ホルス&カリア「何の話だっ!!」
・・・でも、ギルス(筆者)のネタで笑える人は殆ど居ないんだろうね・・・。才能の限界を感じますわ。
???「やあやあやあ、大した人気じゃあーりませんか、王子サマ?」
ホルス「誰だ!」
???「ボクだ!!」
見ると目の前に、赤毛で道化師の仮面・道化師の衣装に身を包んだ如何にも道化師そのものな男が立っていた。
ホルス「『ボク』じゃ判らん!ちゃんと名を名乗れ!!」
ナゾの道化師「HAHAHA!名乗るほどの者じゃぁあーりませんよ。ところで王子サマ?アンタは御覧の様に大衆から慕われている。帝国の圧政から解放してくれる勇者サマだって。でも、アンタは本当にホンモノの勇者サマで救世主サマなのかなあ?若しかしてみんな、何の力も無いただのガラクタを崇め奉ってるんじゃなーいのかなぁー?」
ギルス「な・・・」
カリア「い、いくらなんでもそれは失礼じゃないの!?」
ギルス「そうさいくら無能なガラクタでも民衆が崇め奉っている内が華だっ!!ドコかの国の国民の信任の薄いプライムミニスターを見ろ!!」
カリア「そー云う問題じゃないでしょ!」
でも、筆者は政治とは「如何に国民の不満を逸らすべくゴマくらかすか」に有ると思う。その意味では政治はパフォーマンスであり、ツッコミどころ満載なトップを据えてても別にいいのではないかと思う。要はそこで周りが適度にツッコミ入れて国民を笑わせつつ(うまく国民に不満を感じさせない様に)国政を進めりゃいいワケで、対抗勢力が(マスコミの尻馬に乗って)目ェひん剥いてしょーもない暴言の揚げ足取りとか非難ばかりするのはどうかと思うわけよ。それで国が良く変わるワケでも無し。ねえねえイソップ寓話の「かえるの王様」って話知らないの?って云うかまたオレ変に語ってる?ゴメンここは無視して。
(註:今回のお話の草稿は件(くだん)のゴルファーなエピソード発覚前に作成したものです。流石に少し状況が変わったのでこの部分削除しようかと思いましたが、別のネタ挿入するのも面倒だし、「あの方」の状況が変わっただけで筆者の考えが変わったわけでもないので敢えてそのままにして有ります。悪しからず)
ナゾの道化師「じゃあアンタがホンモノだと云い張るのなら試させてもらおうじゃなーい!」
ギルス「望むところだ!味・勝・負!!」
ホルス&カリア「違う!!」
ナゾの道化師「ブラボーー!!アンタも通だねェ。」
かくして戦闘突入。
カリア「あの道化師、『ネゴシエイター』ね。」
ギルス「漂白剤か。」
カリア「それは『ワ△ドハイター』!!全然語呂合ってないじゃない。『ネゴシエイター』、『交渉人』って意味よ。」
ネゴシエイターの攻撃がヒットした人間型クリーチャー(ナイト・マジシャン・プリースト・人間・英雄・亜人)は彼に「説得」されて寝返ってしまう。モンスターテイマー(STAGE4参照)の対人間版と考えてもらっていい。
ホルス「つまり、ここでは人間型クリーチャーは出さないほうがいいワケか。・・・仕方ない、オレ達は休ませてもらおう。」
カリア「そうね。カリアもお休みしまーす♪ガンバってね、ギルス☆」
ギルス「ちょっと待ってよ、アイツの説得に応じなきゃ良いだけの話じゃんか、それとも、奴の説得にあっさり乗るほどボクって人望無いの?」
ホルス&カリア「ヤだなぁそんなコトあるワケ・・・・・・・・・・・・あ、飛行機雲。」
ギルス「この世界に飛行機なんか無いよ!そーやってはぐらかして、くそぉグレてやるっ!」
実際、ホルスもカリアも回避力が有るのでネゴシエイターの攻撃が命中するとは限らないが、それでも命中して寝返られたら洒落にならない。実際、何も知らずにホルスを投入して、瞬時に寝返らされてやられた人も少なくないだろう(筆者含む)。
ただ、ボスの戦闘能力は皆無に等しいのでここまで来れたギルスの武装ならば簡単に撃破出来る。基本的にギルスで倒す構えにすれば良いだろう。どうしても自ダンジョンの防衛が心配なら、動物系でピケを張っても良い。但し、ボスはモンスターテイマーを召喚する恐れもあるので注意。動物・人間・アンデッドの混合ピケで兎に角時間稼ぎするのも良いだろう。何度も云うようにジュエルさえ先に押さえれば勝ちなのだから。
逆に、敵ダンジョン内ではあまりクリーチャーを召喚出来ない。ザコとしてネゴシエイター、モンスターテイマー、そしてエクソシストが3体1セットで配置されているからだ。
エクソシストは光の呪文攻撃をするクリーチャーで、アンデッドに対しては一回ヒットしただけで消滅(死体すら残らず、つまり復活しない)する「除霊」特性を持つアンチユニットである。
つまり、殆ど全てのユニットに対するアンチユニットが組まれているわけである。幸い、ネゴシエイターもモンスターテイマーも弱いので、回復ポーションさえあればギルス独りで突破は可能。エクソシストの呪文だけ注意すればいいだろう。
あと敵ダンジョンは相当広い為、急がないと敵ボスにジュエルを奪われる恐れも無くも無い。リターンとUターンを駆使して防衛に当たればまあ問題は無いだろうが。
結局、二人に見放された形ではあるが大荒れに荒れたギルスが暴れまわって勝利を収める。
ナゾの道化師「HAHAHA!やーるねぇ。なぁるほど確かにホンモノのようであーりますねぇ。」
ホルス「なんかその話し方気に入らんな・・・」
ナゾの道化師「いいじゃあーりませんか。これも何とかキャラの個性で書き分けしたいとしてる筆者の悪足掻きなんだからー。」
・・・バラすなよ。
ナゾの道化師「まぁいいや。勇者サマに良い事と悪い事を預言してあげよう。まずは良い事。ここから北に行った所に伝説の『ドルアーガの塔』の廃墟が有る。そこには、かつて勇者ギルガメスと共に戦った聖竜クォックスが棲んでいると云われてるんだ。若し彼に会い、彼に認められたなら、力になってもらえるかもしれないんじゃなーい?」
ギルス「聖竜クォックス・・・!?」
カリア「成程行ってみる価値は有りそうね。」
ナゾの道化師「もう一つ今度は悪い事。王子サマ・・・」
一瞬、道化師の目が光った様な気がした。
ナゾの道化師「近々、王子サマはとても大切なモノを失ってしまうかもしれない。そーだね、『夜には気をつけろ』、コレだけは云っておこーか。」
カリア「とても、大切なもの・・・?」
ギルス「まさか、ボクが夏休みの自由研究で作った500mlペットボトルを組んで作った五重の塔!?」
ホルス「なんでやねん!」
カリア「そんな無意味にかさばるもののどこが大切なのよ!」
ホルス「って云うかお前いつの間にそんなの自由研究で作った!いくらペットボトルにお金つぎ込んだ!まさか盗んだ!?」
カリア「それ以前にこの世界にペットボトル自体が無いでしょ!」
ナゾの道化師「HAHAHA!!いいねぇ、その雰囲気。それだけおちゃらけでいられるなら大丈夫かもしーれないね。あと、このカードもあげちゃおうね。『ブック・オブ・アンサモン』。使い方は王子サマ次第だよ。じゃあ、シーユーアゲイーーン!」
次の瞬間、道化師の姿は消えていた。何か転移魔法を使ったようだ。
「ブック・オブ・アンサモン」はボス以外のクリーチャーに使うと、それをカードに戻す事が出来る。どんな強力な敵クリーチャーもこれ一枚で無力化出来る上に、それを拾う事で自戦力にする事も出来る。召喚済の味方クリーチャーを再びカードに戻して持ち運びしたりなど、道化師の云う通り使い方次第で色々応用が利く。
云うまでもなく前回ギルス達が云った「伏線」とは、この道化師の「預言」を指している。
ホルス「何者なんだ、アイツ・・・」
カリア「さあ、判らないわ。でも、『ドルアーガの塔』には行ってみた方がいいかも。何か有りそうだし。」
ホルス「そうだな。」
ギルス「・・・そーで無かったらとしたら、この前タイムカプセルに入れた10年保存型缶入カップヌードル・・・?」
ホルス&カリア「まだ云っとるんかい!!しかもまたこの世界には存在せんものをっ!」
・・・では、次回はドルアーガの塔の廃墟からお送りします。