(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
では、ここから時間軸が元に戻り、STAGE16の続きとなります。 ハルカスを後にしたギルス一行は、バビリムの南、都市を二分する大河ユーフレイトのほとりに位置する英雄ギルガメスの陵墓に辿りついた。
カリア「凄い霊気を感じるわ・・・」
ギルス「何せ地球のエネルギーを開放する扉と云われる前方後円墳だもんね。」
ホルス「それで腕から発した磁力で鉄製品を吸付けて自らの体をカギにしてダイビングってか?」
カリア「ホルスさんナニ云ってるの?」
やはり・・・、バカがどんどん周囲に伝染(前回参照)してる・・・。
ホルス「ゴホン。冗談はともかく、英雄ギルガメス様は『神に近い力を持つ』と云われたお方だからな。」
ギルス「それに、ここにはギルガメス大王がドルアーガを倒した時にアヌ神様から授かったと云う黄金の鎧『ゴールドアーマー』、神剣『エクスカリバー』、神速の靴『ジェットブーツ』などといった神器も奉ってあるんだ。」
女神イシターの巫女であるカリアはこれらの神器の霊気を感じ取ったのかもしれない。
カリア「ヘぇー。だったらさ、そんな強力アイテム使えたらこれからの戦い楽勝じゃない?熊の木彫りの人形も捨て難いけどそれよりもよっぽど魅力的だわ!」
ホルス「まだ熊の木彫りに固執してんのか(STAGE16参照)?・・・大体、偉大なるギルガメス大王の墓をあばくわけにはいかんよ。」
ギルス「それに、多分そんな強力なアイテムはボクにはまだ使いこなせないだろうし。」
カリア「MPコスト的に・・・ね?」
ギルス「ぎくっ。」
ホルス「身も蓋も無ェ話だな・・・」
取り敢えず、三人は今後の戦いにギルガメスの加護を祈るべく、墓前に向かった。
しかし、墓の入り口に何人かの男たちが屯(たむろ)しているのが見えた。
ホルス「あ・・・、あいつら、墓をあばいてやがる?」
ギルス「ダメだよヨシ△ラ先生そこ発掘の許可はしてないよっ!」
カリア「それ誰よ?・・・・・・と云う以前にあなたたち一体何者!!」
???「ああ、ヤっベェ今この国戦場だから警備が薄いと踏んでたのに父っつあんだしーつこいねぇ昭和一ケタはぁっ!!」
カリア「父っつあんってナニ?」
ホルス「あいつ・・・まさかユーフレイト沿岸で出没する盗賊ガドラン!?」
盗賊ガドラン「そう、『世界中の警察がオレに血眼、とーころがコレが捕まらないんだナァ。まあ自分で云うのもナンだが、狙った獲物は逃さない神出鬼没の大泥棒』それがこのオレ、ガドラン様だ。ところでここの科白は山田康雄さん想像して聞くのが一番だけど栗田貫一さんでも広川太一郎さんでも良いよ。でも古川登志夫さんは個人的にパスね!?兎に角ずらかれぇっ!」
ホルス「ナニ長々とワケの解らない事吐かしてやがるっ!」
ギルス「そーだよ『ヅラ刈れ』ってボーボボ連載化に対する相乗りな科白かい?」
ホルス&カリア「お前もナニ云ってやがるんだっ!」
ガドランを始めとする「ローグ」は、倍行動出来るがその他の能力は最低クラス。何より命中率が低く攻撃力も無いのでこんな奴に倒される恐れは有るまい。しかし、ボスがローグの攻撃を受けた場合、手持ちのカードからランダムに一枚盗られて失ってしまう。別に盗ったカードはそのまま相手ボスに渡るワケでもないし、当然このステージ間だけで次のステージではカードは再び使えるのだが・・・、
盗賊ガドラン「この小娘のカードは頂いたゼ!?(←少年マガジン風に語尾のイントネーション抑揚で御聞き下さい)」
ギルス「あーららららららカーリアァ!!」
盗賊ガドラン「オイその『あーららららららら』ってオレの科白だろ?」
ホルス「と云うかそれル△ン三世のパクリだろっ!!」
ギルス「はっはっはナニを今更!」
ホルス「なに笑ってやがるカリアを早く取り戻せよ!」
・・・なんか深刻さが全然伝わらんが、この様にカリアなどの重要なカードを盗られるとお話にならない事態になる事も有るので可能な限りローグの攻撃は受けない様にしたい。基本的には常に2マスの間合を保ち、一撃で倒すように武装と篭手を装備すればよい。
しかし、ボスのガドランだけは一撃では倒せない(最初レッドラインシールドを装備している)ので、一撃を喰らうのは覚悟した方がいいかもしれない。ただ、このダンジョンはローグの他はゴブリンとアーチャーがメインなので、ローグ対策としてレッドラインシールドでなく回避率の上がるスモールシールドを装備した方が良いかもしれない。意外とガドランはギルスを追尾するが、倍行動だけに流石に逃げ切れない。ここは腹をくくろう。カード取られるのが痛いだけで別に攻撃自体は恐ろしくないし。
・・・あれ?ギルスを追尾するって事は・・・?あーららららららまーたまたまた(防衛の為自ダンジョンに居る)ホルス出番無し?
ホルス「畜生(チックしょ)ぉぉぉぉ!!またかよ!しかも奴(筆者)までルパ△の真似しやがって!!」
因みに筆者は△パン三世フリーク度レベル2(最大5)を自称している。・・・タイトルを聞けば大体の話の筋をなぞれる位の、初級に毛の生えたよーなレベルね。ル△ンフリークは奥が深いので迂闊に自己過大評価出来ないのよね。
ま、兎に角、カリア抜きでもガドランがこっちを追っかけてる限りはそのまま力押しでクリア出来ます。
盗賊ガドラン「くぅっふふふふふ、勝ったと思ってるようだがコレは陽動なーのさ。オレ様に気を取られてる間に既に手下どもはお宝を持ってトンズラさせてもらったぜ。このカードは要らねぇから返すぜ(カリアのカードを投げる)。それじゃあーばよ父ーっつあーーーん!!」
ホルス「ちくしょおおお待てぇぇぇいガドラーーーン・・・・・・」
カリア(いつの間にか召喚したらしい)「何、地団駄みたいな踊りしてるの?」
コレ御約束の通称父っつあんダンス。
・・・にしてもホルスって不遇だなぁ・・・・・・
ホルス「お前の扱い方が悪いだけだろ!!」
・・・嫌だねぇそれは云わない約束でしょ、「父っつあん」。
ホルス「・・・ダメだ!!ギルガメス大王の装備は全て奪われている!」
ギルス「何てことだ・・・、偉大なる国宝を奪われるなんて・・・」
カリア「・・・・・・・・・」
ホルス「・・・・・・・・・」
ギルス「・・・・・・・・・」
カリア「(ダメだわこの雰囲気・・・何とか元気付けなきゃ)・・・ねえ、でも、その神器だなんだって云ったって、結局はギルガメス様あってのものでしょ?それほど固執する必要は無いんじゃないの?」
ホルス「カリアきみは何を云っている?大王の偉大なる装備が闇の者の手に渡ったらどうするんだ!?」
ギルス「止せよホルス。カリアはボク達に気を遣って云っているんだよ。大王の装備を奪われた事で気落ちしないように・・・。それに、今はバビリムの奪還が先決だしね。」
カリア「そうそう、あたし達がそれ以上にガンバれば良いだけの話じゃない、ねっホルスさん♪」
ホルス「う・・・、ま、まあその通りだが・・・。兎に角、『市民軍』から人員を派遣して奴らの消息は追わせよう。」
と云う事で、ギルス達は改めてバビリム市へと歩を進める。結局ガドラン騒ぎを聞きつけた帝国軍が正門南方面の守りを固めてしまった為に、ギルス達はもう一つの道である西方面、ウルドの丘(STAGE16参照)を目指す。
ドラスコル「(あっさりと)しかしコレは陽動、と云うか策略なのです。」
アンシャー「いきなり出てきてあっさりとそう云われても読者には理解出来んぞ?・・・・・・閑話休題(それはさておき)。わざと雑魚兵ばかりを南方に回して物々しく警備させ、警戒した王子達が西方に迂回路を取るのを見計らって、こちらの精鋭をウルドの丘に伏せておきこれを討つ。所謂(いわゆる)「擬兵(ぎへい)の計」の応用であるな。・・・そうだなドラスコル卿?」
ドラスコル「解説恐れ入ります。」
・・・とでも解釈しないと「二通りもある道」を両方ともわざわざ通り、しかも悉(ことごと)く戦闘になる理由を説明出来んのさ。
ギルス「・・・にしても、どーしてガドランはカリアのカードを返したのだろう?」
カリア「あたしのカードはコスト的に使えなかったからじゃないの?結局、あいつらギルガメス様の装備を使う事も無かったじゃない。」
ホルス「しかし大王の装備はともかくカリアと奴の装備してたレッドラインシールドのコストは同じ30だぞ。それは違うんじゃないのか?」
ギルス「判ったきっとカリアは売り物にならないんだ。」
カリア「ちょっと失礼ねこんな魅力的なチョー美少女に買い手が付かないって云うの!?」
ホルス「自分で『美少女』って云うなよ。それもチョー付けで・・・」
ギルス「でもラブコメマンガでも大抵カリアみたいなツッコミ型はメインヒロインになるけど読者人気は一位とは限らないじゃない?結局読者受けするのは大人しくて従順なタイプだもんね・・・」
ホルス「それセティの事か?」
カリア「ひっどーーーい!!この作品のヒロインはあたしなんだってばぁぁぁっ!!負けないわよっ!」
・・・やっぱカリアってセティにヒロイン的危機感感じてたのか(STAGE15参照)。ま、まあセティがどんなキャラになるかは彼女の救出後で御確認下さいな。でも、「ツッコミ型」がメインヒロインになるのは、やっぱり女のコに突っ込み入れられたい(構ってもらいたい)マザコン予備軍な顧客層の需要有っての事だろうしなぁ・・・(←また暴言だ)
ところで、さっきはカリアが連中を慰めてたが、こんなおちゃらけなノリでいる限りカリアが気を回さなくてもコイツ等そんなに落ち込まないよーな気もするや。
では、次回はウルドの丘での激戦。