当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)

 

ドル足掻記
「STAGE21:バビリムの門」
 
 
 

 バビリム市・正門・・・、バビリム市の城壁と外界を繋ぐ連結点であり、そして最重要防衛拠点でもある。
もうお解りの事とは思うが、バビリムやスーマールはいわゆる「城郭都市」である。日本の様な「城下町」とは趣が異なる。勿論、コレには雑多な民族が分布する大陸とほぼ単一民族の島国との違いが有る。日本国内の場合は
戦争ってのは単なる利権争いであり、労働力たる民間人に殺戮が及ぶケースは少ないが、大陸では「民族間の血の争い」などと称しての大量殺戮が有り得るからである。だが、もともとバビリムは軍事力を持つ国では無かった。100年前(「ドルアーガの塔」の時代)のスーマールの侵攻が契機となって、城壁の強化やギルス達シェラインナイト(神殿騎士)の設置となったわけなのだが、結局はまたもスーマールの侵攻を許したのである。 意味ねーの。

  カリア「ねえギルス、ホルスさん。何か変じゃない?」
  ギルス「
ゲーム本編と違ってキミがホルスに『さん』付けしてる事?
  カリア「違うわよ。ウルドの丘(
前回)から先、あたし達帝国軍と遭遇してないじゃない!」
  ギルス「そー云えば・・・」
  ホルス「成程な。正門にまで御案内して、そこで一気に叩くハラか。」

因みに、「さん」付けの理由はセティにだけ「さん」付け(3−1クリア時)するの不公平だと思ったから。
しかし・・・・・・そのセティが・・・・・・

  ホルス「セティ!?」
  カリア「えっ?」
  ギルス「本当に・・・セティなのか?」

正門前に、槍を傍らに携えた紫の髪の少女が一人立っていた。
しかし・・・その瞳は虚ろでありながらも、不気味な殺気がみなぎっていた。

  セティ「・・・・・・コロス・・・」
  ギルス「何云ってるのセティ!ボクだよ、ギルスだよ!!」
  セティ「ギルス・・・?ギルス・・・テキ・・・、テキ・・・・・・、コロス!!」
  カリア「何か変よ彼女!?まさか、操られてる?」
  ホルス「畜生何て事だ!」
  ギルス「落ち着け
きっとドコかに北欧製のバーサーク電波発信装置が有るはずだ、まずそれを叩こう!
  ホルス&カリア「
有るワケ無いだろ!

筆者「Gガンダム」は数回しか観た事無いんだけど、その内の一回があの一部で好評を博した「セー△ーガンダム」こと「ノーベルガンダム」のアレンビー初登場の回でした。既に「強化人間」と云う概念の存在するガンダム世界に於いてあんなバーサークシステム持ち出したのは少し衝撃的(?)でしたね。ただ筆者がセティ初登場のこのシーンでアレンビーを連想した、それだけの話。

 

 

 

  セティ「テキ・・・クル。ハヤク・・・コイ、・・・コロス・・・!ミンナ・・・」

セティは最初自分から能動的に動く真似はしない。ギルスと同部屋になった時に行動を開始する。その為、始めはジュエルルームに入らずにカギ集めを優先しよう。但し、ジュエルルームはダンジョンの中心にある為、最終的にはジュエルルームを抜けて奥の部屋に入る必要が有る。そして、ここからが本当の勝負なのである。

  セティ「テキ・・・。コロス!!」
  ギルス「待ってくれセティ!正気を取り戻してくれ!!」
  セティ「コロス!!」
  ギルス「(両手を広げて)ならばボクを突け!キミには愛する者を殺せないはずだっ!」
  ホルス「ギルスお前いつの間に人の妹に手を!」
  カリア「ちょっとちょっと
いつもの与太に決まってるじゃない・・・」

さすが自称ヒロインよく解ってらっしゃる。

  カリア「自称じゃないって!」
  
(ぐさっ)
  ギルス「痛(いって)ええェェェッ!!」
  カリア「あっさり刺されて・・・、『自称』はあなたの『愛する者』発言の方か。」
  ホルス「流石にそう呑気に云ってる場合じゃない!やめろセティ!」
  セティ「ジャマ・・・スル?ジャマスル・・・テキ!テキ・・・ミンナ、コロス!」
  ホルス「ちいィ止むを得ん峰撃ちで気絶させる、許せセティ喰らえ我が剣技!」

やっとまともに剣技が振るえると思ったら妹相手とはやっぱり不遇だのう。ゲーム本編での説明では「踊る様に華麗」と称される剣さばきであるが、ただクルクル回ってる様にしか見えない。コレで倍行動なのだからホント疲れるんじゃないのホルス?。今思ったがコイツの愛称「タスマニアンデビル(ワーナーのアニメキャラ)」にすれば良かったかしら。

 

 

  セティ「オノレ・・・、シネ!!」
  ホルス「ぐわぁぁぁっ!」
  カリア「ああっホルスさん!」
  ギルス「ホルス・・・
また前回に続いてやられ役?
  ホルス「るせいっ!・・・・・・ぐふっ。」

セティは槍使いなのでランスナイト同様2マス射程なのはすぐに理解出来ると思う。しかしそれ以上に彼女にとって特徴的なのは60%もの回避率とカウンター属性。攻撃を躱(かわ)されてカウンター喰らうのだから敵に回すとタチの悪い事この上無い。しかも攻撃側のホルスは倍行動なのでカウンター受ける回数も倍。・・・と云う事でいつもよりも余計に早くやられちゃうのね。

  ギルス「コレじゃダメだ!カリア逃げよう!」
  カリア「えっちょっと待ってよ
二人で駆け落ちだなんてまだ心の準備が・・・、
  ギルス「何云ってンの?
逃げ回って兎に角カギを集めるんだよ!」
  カリア「そーなの?・・・ヤダあたしったらカン違い・・・・・・てへ☆」

・・・・・・壊れてるなぁカリア。
対セティ戦のアプローチは「ひたすら逃げ回る」のが一番オーソドックス。魔法攻撃で集中攻撃して倒す(魔法攻撃の命中率に相手の回避率は関係ない)とかホルスに回避率を上げる武装をさせて倒すといった戦法も無くは無いが、セティはひたすらギルスを追尾する傾向にあるので、正面切ってガチンコするのにMP割くぐらいなら始めからケツ捲るのに集中してた方が良いのかもしれない。・・・と云うのが筆者のコンセプトだが、
STAGE18で触れたようにコレが完全な策でも無いし戦法は個人の嗜好で良いと思う。
セティ以外の敵の主体はランスナイト・アマゾネス・エクソシスト。しかるべき武装さえしていれば問題の無い相手だが、こいつらに手間取ってるとセティに追いつかれる恐れもある。特に狭路が多いこのダンジョンでは、追い詰められたらリターンで逃げて、セティが大きく離れてからUターンで戻る手段も有効。

 

 

 

  ギルス「ジュエルを押さえた!」
  セティ「ア・・・」

ギルスがセティのジュエルを奪った瞬間、彼女はその場にくずおれて動かなくなった。同時に、彼女から発散されていた殺気も霧散していった。

 

 

 

  セティ「う・・・、」
  カリア「気が付いた?」
  セティ「・・・・・・ギルスさま?それに、兄さん・・・。わたし・・・何を・・・、きゃっ!ギルスさまも兄さんも酷いケガをなさって・・・一体どうされたのですか?」
  ギルス「ああこれは
キミが兄貴を思いっきり殺意を込めてんがくく」
  ホルス「(ギルスの口を背後から押さえて)い、いや何でも無い。それよりお前は大丈夫なのか?」
  セティ「ええまだ少し頭がボーっとするけれども大丈夫です。でも、わたし、帝国軍に捕まってからの記憶がうまく思い出せないの。確かナイト達が沢山居る部屋に連れこまれて・・・」
  ギルス「(鼻息を荒くして)ふんふんそれから?」
  カリア「(どきどきわくわく)」
  ホルス「ギルス!
おまけにカリアまでナニ期待してる!?大体君はエロネタ駄目だと再三云ってたじゃないか!STAGE11STAGE15参照)」
  ギルス&カリア「えへへへ。」
  セティ「そしたら・・・、フードの怪しい男が立っていて
5円玉を懐から取り出して目の前に・・・
  カリア「
そんなベタな手段!?
  セティ「そして
変な文字や数字の書かれた紙の上にその5円玉を置いて、わたしの指をその上に・・・
  ホルス「
狐狗狸(こっくり)さんかいっ!

ジュエル奪うだけで解けるような後腐れの無い洗脳なんだもん、こんなの連想してしまうよ!?(←するの?)

  セティ「その後の記憶は思い出せないの・・・気が付いたら、今兄さんたちが・・・・・・」
  ホルス「(セティを抱きすくめて)・・・もういい。終わったんだ。何も気にしなくていい・・・」
  セティ「はい・・・」
  ギルス「その役ボクがやりたかったなぁ・・・フラグ立てるのに痛ててて」
  カリア「(ギルスの耳を引っ張って)はいはい。ギャルゲーネタ(
STAGE8など参照)はもういいから。」
  ギルス「
なんだカリア妬き餅?
  カリア「
やかましっ!
  セティ「あの・・・あなたは・・・・・・?」
  カリア「あああたしはフェニクのイシター様の巫女カリア。まあこのバカのお目付役みたいなものね。」
  セティ「(上目遣いに)お目付役?・・・ホントに、
それだけですか?
  カリア「(顔を赤らめて)そ、それどういう意味よ?別にギルスとあたしはそんな特別な関係じゃ・・・」
  ギルス「
うんうんいいねぇこんなベタな雰囲気。

でも、筆者こんなラブコメめいた文章書くの苦手です。・・・やっかみとかじゃなくて。

  ホルス「まあ兎に角、会話だらけで相当行数喰ったし先へ進もう。後残るは司令官のドラスコルだけだ!」
  ギルス「じゃあセティはラジャフに戻ってて。」
  セティ「・・・・・・。」
  ホルス「・・・セティ?」
  セティ「・・・わたしも連れて行ってください!今まで、わたし、足手纏いばっかりで、ギルスさまにも兄さんにも迷惑ばかりかけていたけど、最後の戦いくらいは・・・」
  ギルス「・・・無理にでも付いていく気だね。判った、行こう!」
  ホルス「お、おいギルス、」
  ギルス「それに
『足手纏い』とんでもない。回避率高いしカウンター有るし攻撃力も有るしおまけに可愛いし今まで全然活躍してないホルスよりよっぽど使える!いろんな意味で。
  ホルス「
ガーーン!核心を突きやがって・・・

・・・いや、あくまで筆者の見解ですよ。使い方ではホルス滅茶苦茶使えるはずだし・・・

 

 

 

その頃イシター神殿。

  ドラスコル「どうやら王子は正門を抜けたようです。」
  アンシャー「その様だな。」
  ドラスコル「(あっさりと)貴方の策が失敗したのに反省の色が有りませんな。」
  アンシャー「あっさりと皮肉を云わずとも良い。寧ろこれで卿の真の実力が振るえようと云うもの。」
  ドラスコル「もとより、王子めはこのドラスコルが直々に倒して見せましょう。」
  アンシャー「お任せしよう。私は所用故にこれよりここを離れる。」
  ドラスコル「(あっさりと)
今日は落し紙は用意してますので持って行かなくても結構です(STAGE16参照)。
  アンシャー「この期に及んでそうあっさり云えるとは余裕だな・・・」

 

 

 

 アンシャーは神殿の出口へと音も無く向かう。ふと、傍らから女の声がする。姿は見えない。

  ???「いいのかいアイツで王子さまは止められるのかい?」
  アンシャー「奴はあれでも相当の実力者。あわよくば王子を倒せるやも知れぬ。ならばそれで良し。そうでなくても・・・、解っておろう?」
  ???「ああ解ってるさ。ふふふ面白くなってきたねぇ・・・、あっははははは!」

 一頻(ひとしき)り笑い終えて、女の気配は消えた。

  アンシャー「『???』にしたところでこれが誰か一目瞭然ではないか筆者よ?・・・・・・閑話休題(それはさておき)。いよいよ闇の者の暗躍も見えてきたところで、次回WORLD3完結『イシター神殿』を楽しみにしておるが良い。クックック・・・」

 筆者の科白取るんじゃねぇっ!

 

 

 

☆つづく☆
 
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