当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)

 

ドル足掻記
「STAGE30:ヘロデ要塞」
 
 
 

 スーマール王城への最終防衛ライン、ヘロデ要塞に到達したギルス達を待ち受けていたのは、アンシャーの腹心である謎の白銀の騎士・エンカイドであった。
(註:ところで、ぷろろーぐで触れてる様に、本来はギルス達はワープホールを通してダンジョン間を移動しているはずなのですが、現在の文面は直接地上を徒歩で次のダンジョンを向かってる様になっています。でも戦闘時点ではお互いのダンジョンからのスタート。なんか矛盾してる様ですが、やはりダンジョン間を移動するモグラ式ではお話を繋げ難いのでこの矛盾点は無視して下さい。お願いだから)

 

  セティ「(「マップ」でボス位置を捕捉して)ボスが侵入してきます!」
  ギルス「よし、今の内にボクの武装とピケの展開を行おう。」

このステージは、ジュエルルームの位置がランダムではない。そして、ワープルームの位置の関係でギルスよりも先に敵ボスの方がこちらに侵入するようになっている。「マップ」コマンドはセレクトボタンで自・敵ダンジョンの切り替えが出来るが、先に敵ダンジョンをつぶさに見て敵の侵攻ルートを予測しておくのも重要である。
 そして、ギルスの待つルームにエンカイドが進入してきた。

 

 

 

  エンカイド「ふふ、やっと逢えたな、ギルス!」
  ギルス「そんなにボクに逢いたかったの?
若しかしてサイン欲しいとか?
  エンカイド「
うん実はそうなんだけど色紙持ってきてないからこの割り箸の袋でもいいかい?
  ギルス「いいよ。えーと、
『エンカイド賛江』でいいのかな?」
  エンカイド「出来れば
『宴会部長・宴会奴賛江』がいいな。」
  ギルス「おーけー!!」
  ホルス「
なんなんだお前らは!!
  セティ「ギルスさまのボケに同調してボケ倒せるなんて・・・
羨ましい。
  ホルス「
羨ましいのか?

それに結構セティってギルスとボケ同調してるよ。

  セティ「やだぁそんな恥ずかしいですっ。」
  ホルス「ナニ照れてる!」
  ユフタル「エンカイド、御主一体・・・?」
  エンカイド「ふふん、いい加減気付きそうなものだがな。ギルス、キサマではこの俺を倒す事は出来ん。何故なら!」

エンカイドは自ら兜を脱いだ。その下に有ったのは・・・恐るべき事に二つの目・一つの鼻・二つの耳に・・・

  ホルス「それは普通だろ!
  セティ「待って兄さん!あ、あれは・・・、」
  ホルス「な!?まさか・・・?」
  エンカイド「そうその通り。ギルス、俺は云わばキサマ自・・・、」
  エンカイドを除く全員「
サキュバス!!
  エンカイド「くそうそう来たかっ!」

そこに有ったのはギルスと寸分違わぬ顔。しかし、その髪の色はギルスのブラウンと異なり灰がかった黒で、肌の色も白みがかり、その黒い瞳には憎悪の念が感じられた。少なくとも、サキュバスの変身は容姿を完全にコピー出来るのでこんな違いは発生しないはずなのだが・・・

  エンカイド「そうさ、俺はサキュバスの変身ではない。俺は云わばギルス、キサマ自身なんだよ!」

戦闘に入る前から長くなったので地の文を使います。STAGE25で石に変えられたメドーラの住人の体を砕いて作った暗黒呪法の粘土を基に闇の傀儡(くぐつ)を創り上げ、STAGE23でカリアの首飾りから奪ったギルスの髪の毛を埋め込んで闇の生命を吹き込んだ存在、それがエンカイドである。ある意味クローン人間とも思えなくも無いのだけど、元々は「ドルアーガの塔」に出て来たミラーナイトの進化形である。
「ドルアーガの塔」のミラーナイトは、ギルガメスの分身と云われながらも
実質コピー出来たのは容姿と足の速さだけ(実はジェットブーツを取らないと足が遅いままって知ってた?)だったのだが、それは単にドルアーガのリサーチ不足と云う問題であったらしい。アンシャーはギルスの髪の毛を使う事でそのパーソナルデータの入手に成功したのであろう。そして、ギルスの能力をコピーした闇のナイト・エンカイドが完成した。
(註:「エンカイド」とはどうやら「ギルガメッシュ叙事詩」に登場する、ギルガメッシュのライバルとして神の手で粘土から造られた巨人・エンキドゥがモデルの様です)
STAGE27で触れた、カフカスの迷宮の研究テーマの仮説Aが実はこれ。石化した人をブレイクスペルで粉砕し練り上げて粘土を作ったと考えれば整合性が出てくるので、三つの仮説の中では最も可能性が高い。
ところで、バジリスクやポーション・オブ・ペトロで石化したら黒い石になるので、さながら彼は
「黒い土から造られた人間」と云うべきか。だから「赤い土から造られた人間」と違って瞳は黒なんだね。
(註:綾△レイや渚△ヲルの瞳が赤いのは「赤い土から造られた」からでなくて、生物学で云うアルビノ(白色個体)をイメージしたものの様です)

  ホルス「カリアからギルスの毛を・・・?」
  セティ「(赤くなりながら)そ、そんな、
それってドコの毛なんですか・・・?まさか、ギルスさまとカリアさんがそんな、あうあうあう、(STAGE23参照)」
  ギルス「誤解だよ!まだ彼女とはそんな関係じゃ・・・」
  セティ「
『まだ』!?それじゃ、いずれそんな関係に・・・」
  エンカイド「なりたければ、俺を倒す事だな。尤も、キサマと同じ顔、同じ能力の俺を倒せるのならな!」
  ギルス「う、うわあああっ!!」

ギルスは反射的にブック・オブ・リターンをエンカイドに投げつけた。エンカイドはそのままジュエルルームに飛ばされる。

  ギルス「はあはあ、ボクは既にフル装備している。同じ能力の相手となんて戦えないよ。」

賢明な判断である。エンカイドはポーションも沢山持ってるので単純な力押しも困難だし、何より敵ダンジョンには大量にミラーナイトが居る。

  ホルス「でも、所詮は一時凌ぎだぞ?どーする!?」
  セティ「ギルスさまが強ければ相手も強い・・・だったら、
若しかしてギルスさまが弱ければ!?
  ユフタル「成程!
ギルス殿の力をコピーするのなら奴も弱くなるはず!
  ホルス「そうと決まれば早速ギルスの弱体化だな。丁度いい具合にここに『なまりのうでわ(命中率20%ダウン)』と『なまりのあしかせ(回避率20%ダウン)』が有る。さーてギルス、
キリキリお縄につけいっ!
  ギルス「うわあホルス止めてくれ、マブダチつっても立場上
主君のボクに向かってえぇ・・・」
  ホルス「るせぇ、ジタバタすんねいっ!」
  セティ「・・・なんか、
兄さん嬉しそう・・・・・・」

日頃冷や飯喰わされ続けた恨み今ここに晴らさん、て感じだろーか。

 さて、斯くして武装弱体化されたギルス、両手両足に鉛の拘束具を付けられて殆ど囚人同然の状態でホルス・セティに連れられて敵ダンジョンに侵入。

  ホルス「さあ出てきやがれエンカイド!」
  ギルス「なんか妙に強気だなぁ・・・。」
  セティ「に、兄さんアレ!」
  ギルス&セティ&ホルス「!!!」

そこに居たのはエンカイド。しかし、ギルスのコピーをして両手両足に鉛の拘束具を付けるだけでいいのに、ナニを悪ノリしたのか全身を荒縄で亀甲縛りして天井に吊り下げられていた。おまけに口にはなんかゴルフボールみたいなのを咥(くわ)えている。

  エンカイド「むがもがが、まぐもげがもぎむむ。(訳:ふはははは、待ちかねたぞギルス)
  セティ「これじゃ、弱体化どころか
身動きすら出来ないですね・・・」
  ホルス「『能力をコピー』って、
純粋なパラメータ以外に大ボケ思考までコピーしてたのか?」
  セティ「
『嗜好』をコピー!?あわわわ・・・、そんな、ギルスさまってマゾ趣味が有ったんですかっ?(涙目)」
  ホルス「
『嗜好』じゃ無い!『思考』だ『思考』!!
  ギルス「しかしそれにしても口にボール・ギャグまで嵌め込んで!
ギャグ繋がりでそこまでギャグに命賭けるなんて、負けた!!
  ホルス「・・・負け、なのか・・・?」

因みにボール・ギャグとは口に穴開きのボールを咥えさせる拘束具。喋れない上に口を閉じる事が出来ないので自然に涎(ヨダレ)垂れ流し状態になる。でもこんな単語を人前ですらすら出しちゃうと周囲に引かれるので注意しようね。
(註:ギャグとは本来は「猿轡(さるぐつわ)」とか歯科医で用いる開口器を指す言葉なので、「こんな単語」でSMを連想する方が問題なのかもしれませんがね)

  ホルス「まあいいや。動けないのなら、このまま倒して・・・」
  ギルス「いや待った。動けないなら、
コイツこのままにしてカギ取ってクリアしてしまおう。
  セティ「そうですねっ♪」
  ホルス「そうか。よしそれじゃ行こう。」
  エンカイド「・・・・・・・・・・・・!!」
(←今、漸く自分のボケが本当に「命賭け」と云うか致命的だと気付いた)

先程、敵ダンジョンには大量にミラーナイトが居ると書いたが、こいつらもギルスの能力をコピー、と云うかエンカイドの演技指導を受けて全員宙吊り状態。ここまで徹底したら最早感動すらおぼえる(嘘)。
ギルスは敵ジュエルを奪い、ヘロデ要塞を後にする。

 

  ギルス「恐ろしい敵だった・・・
  セティ「そうでしたっけ?」
  ギルス「だが・・・、いずれまたボクの前に立ち塞がるだろう!恐ろしい・・・」
  ホルス「
ある意味、またこんな展開だと(ゲーム内容から逸脱し過ぎて)恐ろしいな・・・

 

 

 

 ・・・スイマセン今回は(最初の構想を無視して)キャラがみんな一人走りして戦闘すらせずに終わってしまいました。
ですので大分行数喰いましたがここでステージの解説します。

 ここの敵はエンカイドを始めとするミラーナイトとバジリスクだけと云うかなり偏ったステージ。よって総ての肝はミラーナイト対策という事になる。
ミラーナイトは敵ボスの能力をコピー出来るが、その総てをコピーするわけでもない。詳細は
小ワザ集を御覧頂くとして、ミラーナイト対策には大きく以下のアプローチがある。
 @ギルスを弱体化させ、結果弱くなったミラーナイトを配下クリーチャーで倒す。
 Aギルス自身を一撃死出来る程攻撃力強化(&HP低減化)を行い瞬殺する。
 Bアンサモン・ネゴシエイターで無力化する。
 Cスタン・スピン・ペトロで足止めしてその間に逃げる。
最も効率が良いのはBだが、これらのカードは所持数に限界が有るのであくまで緊急時(Cも同様)。ミラーナイトがメインであるこのステージでは@かAのどちらかを基本対策として、且つBやCを併用する必要が有る。Aは敵に囲まれたり攻撃が空振ると却って危険なので@が最もオーソドックスな戦法。
お奨めはハンターボウ(攻撃力−5・命中率−10%)+なまりのうでわ(命中率−20%)。これだけしておけばミラーナイト2体がかりでもソードナイト1体を倒せない事さえある。これだとバジリスクがなかなか倒せなかったりするが、そういう場合はアンサモン。後はマトックを活用して出来るだけ戦闘を回避したりショートカットを設けよう。
ここまで戦力を落とせばエンカイドもこちらのピケをまず突破出来ない。奴はギルスを追尾する傾向があるが、一度KOしてからこちらを追ってきた場合、Uターンを投げれば奴の死んだ場所(こちらのピケ)に飛ばされるのでまた死んでもらう事が出来る。
いずれにしても、ここはかなりデッキの組み方が厳しい。敵ジュエル右横の敵が大量に居るルームにカギが有ったらお手上げな事態も有り得るので運も少し必要。逆に一度クリアした後トレーニングでやる分にはいろんな攻略法が有って楽しいんだけど。ここでは結構重宝するカードが入手出来るのでトレーニングで粘っておくのもいい。特にミラーナイトとリフレクトシールド(物理・魔法の双方に対応出来る盾)は必ず入手したい。
ところでなんかこれだとエルフのジジイ(
STAGE24参照)の云ってた「鏡に映らないもので対抗せよ」って言葉が活きてないような気もするが気のせいという事にしときましょう。
 じゃこんなとこでステージ解説も終わるけどいいかエンカイド?

  エンカイド「ぐむむ、まがが、まがごまがむぎままもがもむがめま・・・(訳:むぐぐ、まだだ、まだ終わらぬキサマを倒すまでは・・・)

まだ緊縛放置プレイ状態かい。まあ確かにこのまま終わられちゃ鳴り物入りで出てきた甲斐も無いよな。

 

 

 

 さて、遂に通常ステージもここで折返し点、そして次回はWORLD4完結の「スーマールの城」だっ!!・・・・・・・・・まだ半分なの!?よーやるわオレも。

  

 

 

 

☆つづく☆
 
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