当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)

 

ドル足掻記
「STAGE14:王家の墓」

 

 

 

 イシス王家の巨大墳墓、ピラミッド。その余りにも大きい四角錐の巨岩の塊は、それを見上げる二人に強烈な威圧感を浴びせ掛けた。

  カリア「大きい・・・」
  ギルス「
流石UFOの交信塔だけの事はあるね。
  カリア「ゴメン、それに関してはツッコミは控えるわ・・・」

ディープ入ったUFOマニアさんの前で迂闊にUFO話すると逆に猛ツッコミ受けるらしいんですね。でもボクらシロートにはUFO(未確認飛行物体)とエイリアンクラフト(異星人の宇宙船)が別物なんて云われても解んないですってば!

 

 

 

  ???「ヒャッハハハハァ!!遅い、遅ォ過ぎィるのだぁギルスゥゥゥ!!」

声のする方を見上げると、ピラミッドの中腹に道衣をまとった一人の赤い弁髪の男が立っていた。大口を開けてベロ丸出し、涎(ヨダレ)を滴らせつつ目は視点が合わずイっちゃってる、そんな様子が遠くからでも認識出来る程怪しい雰囲気大開放出玉大放出な感じである。

  ギルス「奴がヘロドトー!?」
  カリア「予想はしてたけど
あんな変態さんの相手するのやっぱ厭アァァ!
  ヘロドトー「ぎひひヒヒ、オレはお前の様に生命力の強イ奴の魂が好きナのさ。・・・ハァハァ、アあ美味そうだァ、早くオ前の魂を喰わセろぉォぉ!!」

「魂を喰う」描写って、皆さんはどんなのを連想します?筆者は「ゲゲゲの鬼太郎」で雪ん子が魂のアイスキャンデーを舐める描写と、「妖怪始末人トラウマ!」で加牟波理入道(かんばりにゅうどう。厠神の一種)が魂(正確には尻子魂)を塩もみにしてスライスして生で食べる描写を連想しました。特に後者の方を御存じの方、筆者が持ってる秋田書店刊の特製本は収録順がオリジナル(白泉社刊)と違う気がするのですが、その真偽を知ってたら教えて頂けないでしょうか?

 

 

 

 さて与太はここまでにして戦闘シーンに。ヘロドトーを始めとするネクロマンサーってのは実に厄介な連中である。何せ攻撃がヒットする度にこちらのMPにもダメージを与えて削っていく。MPが無いとカードも使えず、ドンドン深みにハマるので出来るだけ早目に倒したい。もう一つ、早目に倒したい最大の理由がある。それは・・・

  カリア「敵のスケルトンがこんな所でバラバラになって倒れてる!」
  ギルス「バラバラ殺人か。
ようしこのコ△ンが味皇のジッちゃんの名にかけて解決してやる!
  カリア「
それ金△一君とミ△ター味△子(主人公の声が△ナンと同じ高山みなみさん)とごっちゃになってる!ベタだけど捻り過ぎ!大体元から死んでるって!!

・・・多分、既に随所でこのネタは使われてると思いますが。精進せいよ陽一クン!

  ヘロドトー「ああアあァぁ遅い遅いィィ!お前らが来ルのが遅いから手持チ無沙汰にスケルトンを分解シてたんだァァァ!」
  ギルス「正に
『骨折り損の待ちくたびれ儲け』!!
  カリア「何よそれ?」

COMボスは自分の通る道を配下クリーチャーが塞いでいた場合、攻撃して倒してから通過する事が有る。皆さんも初めて入ったルームのはずなのに敵が死んでて不思議に思った事は無いですか?

  カリア「ま、まあいずれにしても奴は自分で戦力を削いだ事になるわ。チャンスよ!」
  ヘロドトー「ところガどっこイ!!」

ヘロドトーが指を鳴らすと、バラバラのスケルトンのパーツが集まり出して、復活してしまった!
 少し脱線が入り過ぎたが、コレがネクロマンサーを厄介者にしているもう一つにして最大の理由、「ネクロマンシー」である。ネクロマンサーと同ルームに居る全てのアンデッドは、攻撃力が+1になる上に、通常50%の再生率(説明が遅れたが、アンデッドのクリーチャーはHPが0になっても12ターン後に50%の確率で復活する「再生」能力を標準装備している)が90%にハネ上がる。下手にルームの通過に手間取ると、再び復活した相手と戦うハメになる。よって、ネクロマンサーは優先的に倒す必要が出てくるのだ。

  ヘロドトー「さあァヤれスケルトン!」
  ギルス「ならばこっちも目には目歯には歯骨には骨!スケルトン召喚!」
  ヘロドトー「バァカめスケルトンの攻撃力7でハ一撃で同じスケルトンは(HP8なので)倒せんぞ!!」
  ギルス「
『全てのアンデッドが攻撃力+1』だろ?」
  ヘロドトー「んが?」

「骨には骨を」って書いたが「目には目を」の原点であるハムラビ法典には本当に「腕の骨を折ったら相手の腕の骨を折れ」と云う条文が有るそうな。
いずれにしても、ネクロ+アンデッド対策には天敵である光の攻撃属性を持つクリーチャー(現時点ではモンク)か、ネクロのボーナス(敵味方全てに作用)を逆利用してアンデッドで対抗するかの二つのアプローチがある。ただしどちらにしてもネクロマンサーを優先的に倒さねばならない状況には変わりは無いが。
 ギルスの召喚したスケルトンは攻撃力ボーナスのおかげで敵スケルトンを一撃で粉砕し、更にコイツを盾にしたギルスがヘロドトーに接近、ノックアウトさせる。
ここのダンジョンはスケルトンの他メイジゴーストが大量に登場する。「隠れ」属性で呪文の飛び道具も放つ、位置を把握していないと要らぬダメージを受ける相手なので注意。ヘロドトーは結構ネチこくギルスを追いかける点にも注意しよう。
もう一体のスケルトンを活用して敵ジュエルルームの防衛陣をうまく蹴散らし、ギルスは何とか敵ジュエル「ファイヤオパールメイス」を奪う。

 

 

 

  ギルス「さあヘロドトー、子供達をどこへやった!」
  ヘロドトー「ヒあハハ、『遅い』と云ったロうが。ガキ達はみィんな生贄としてスーマールに送っチまったよぉオヲぉ!」
  カリア「何ですって!?」
  ヘロドトー「ヒハハはハハ、
こレで、復活だぁよ!『魔王ドルアーガ』の復ッ!活だァよおオおヲオぉォ!!これでェこの世はオ終りなんだヨおおおおををお・・・・・・うッ」

 喚き散らしていたヘロドトーであったが、白目を剥いたかと思うと、そのまま崩折れて動かなくなった。

  ギルス「死んだか・・・」
  カリア「と云うよりも、
イカすドラッグをキメ過ぎてそのままイっちゃった、て云う方がしっくり来るような・・・

否定はしない。

 ギルスはファイヤオパールメイスを浄化し、「レッドオーブロッド」を入手すると、再びイシス王宮へと向かった。

 

 

 

  女王イシス「そうか・・・、子供達は生贄に・・・・・・、」
  カリア「申し訳有りません。あたし達がもう少し早く、」
  女王イシス「いやそなたらの所為ではない。もっと妾がしっかりしておれば・・・」
  ギルス「
(これで好感度稼ぎは一からか・・・)
  カリア「
(今度それ云ったら殴るわよ!?)」   

 

 

  女王イシス「王子よ。そなたはバビリムへ戻り、帝国と戦うのであろう?何かの救けにもなれるかも知れぬ。妾のカード(STAGE13参照)はそのまま持っていくが良い。妾の力が必要な時はいつでも呼び出すが良かろう。」

実際、筆者今回のプレイではかなりお世話になりました。

(註:ところで、このステージをクリアすると「秘密の通路」が開き、隠しステージである「ナムコワールド」への侵入が可能になるのですが、ストーリーとは何ら関係の無いただのお遊びステージなので、ここのお話は本編終了後の番外編として登場させる予定ですので悪しからず)

 

 

 

 イシスの王宮を後にし、東に歩を進める二人。やがて小高い丘を登りつめると、その眼下遥か遠くに大河で二分された大きな街並みが一望出来た。

 カリア「ギルス、見て!あれは・・・」
 ギルス「バビリムだ・・・、遂に、遂に還ってきたんだ・・・・・・我が故国バビリム・・・。」
 カリア「ギルス・・・」
 ギルス「この剣と・・・、英雄ギルガメスの名にかけて、この国をスーマールの支配から解放してみせる!!」

 

 

 ・・・威勢はいいがすっかりヘロドトーの最後のセリフ(ドルアーガ復活)の事忘れてりゃせんかい?まあ、少なからず「魔王ドルアーガ絡み」ってのは最初から予想してたんだろうけど。それに、どのみち真相を探る為にスーマールへ行くにはバビリム通過しないといけないしね。

 兎に角!お話は急展開模様を見せつつ(?)次回よりWORLD3「バビリム編」に突入!ここから登場人物も増えていくのでも少しキャラの書き分けもちゃんとしないといけない気がしつつもこれからも宜しく御願いしますね。

 

 

 

 

 

☆つづく☆
 
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