当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)

 

ドル足掻記
「STAGE26:ローマル平原」
 
 
 

  アンシャー「クックックいよいよ御出立ですかなユフタル将軍。」
  ユフタル将軍「アンシャー・・・・・・!」
  アンシャー「貴殿が王子討伐を拝命されたのでこの私がエリドの反乱分子鎮圧を拝命仕り申した。この任務にはここに控えし我が腹心エンカイドを遣わします。エンカイド、」
  エンカイド「・・・・・・・・・」

アンシャーに侍っていた白銀の鎧に身を固めたナイトが無言で会釈する。兜の風帽を下ろしたままで顔は見えない。

  ユフタル将軍「今更・・・貴様に云う事など無いが、民こそが国の宝である!それを無下に扱う事は・・・、(青スジ立てて)絶ッ対に許さんからな!!いずれ貴様とは決着をつけてくれようぞォッ!!・・・・・・御免!」
  アンシャー「
『云う事など無い』割には結構云いたい放題ではないか・・・・・・閑話休題(それはさておき)。ククク古来より『魚心有れば水心恋心有れば下心』と云うではないか(←後半間違い)。大人しく隷属すれば良し、さもなくば・・・、解っておるなエンカイド!?」

エンカイドは無言でうなづく。

  アンシャー「クックック、こうして与太を無くせば相当行数は節約出来るのだぞ少しは構成を考えたらどうだ筆者よ、ククク・・・」

よけーなお世話だ。

 

 

 

 さて、メドーラを後にしたギルス一行はローマル平原地帯にさしかかっていた。

  セティ「わたし、スーマールってもっと都会チックでせせっこましいイメージ持ってたんですけど、こんなだだっ広い土地も有ったんですね・・・」
  ホルス「ここは本当は穀倉地帯のはずで、麦畑やなんかが無いといけないはずなんだが。」
  セティ「どう見ても手付かずの荒野にしか見えないけれど・・・、ギルスさま何をなさってるんですか、草叢(くさむら)に身を屈めて?」
  ギルス「
いやミステリーサークル跡を探してるんだ。きっと畑はグレイな人達がサバイバルする為に消失したに違いない!
  セティ「(またも目を輝かせて)成程それはあるかも!流石ギルスさま鋭い!!」
  ホルス「・・・。セティ、やっぱお前こちらには戻ってこないのか・・・?」

気苦労が耐えないねホルス。フケ顔(STAGE23参照)になったのはその所為?

  ホルス「るせいっ、・・・・・・!?、ギルス、セティ、御巫山戯(おふざけ)はここまでだ!囲まれたぞ!!」

見ると周囲に多数のナイトが集結していた。

  ユフタル将軍「貴殿がギルス王子であるなあっっ!!!(←フォント変えてませんが横倍角だと思って下さい)
  ギルス「わぁっデカい声!」
  ユフタル将軍「某(それがし)はスーマール重騎士団長ユフタルと申すッ!帝国騎士団の誇りにかけてぇっ!!貴殿が首級貰い受けるッ!!!いざ尋常に覚悟召されいいいっッ!!!!」
(←くどい様ですがフォント変えてませんが四倍角でお読み下さい)
  セティ「あーん耳がどうにかなりそうですぅ・・・」
  ギルス「凄い熱血ぶりだ
父ちゃんオレは今猛烈に感動・・・する前に昏倒しそう。(ぽてちん)」
  セティ「ああっギルスさま!」
  ホルス「しかし遠くに居るオレ達でこのザマだ・・・あいつら大丈夫なのか?」

見ると、周囲のナイト達は皆ひっくり返ってる。兜が防音を果たすどころか内部で反響してしまったらしい。

  ユフタル将軍「ぬうう情けない!こうなったら自分一人でも・・・」

と前進するが彼自身も自分の大声に圧倒されたのか足元がおぼつかない。

  セティ「えらくヨタヨタとした足取りですね・・・」
  ギルス「
そうかだからヘヴィナイト達は1/2行動なのか!
  ホルス「違うだろ・・・?」

勿論違う。さてここではユフタルを始めとするヘヴィナイトが初登場する。「ドルアーガの塔」で云うところのハイパーナイトだ。なんか深夜番組に有りそうなネーミングだなぁ。ところでこいつらの兜って両脇にツノの生えたバイカーのメットって感じだけど、ファミコン版発売当時の資料(コミック△ンボン別冊の攻略本。筆者が10年以上前に古本屋で50円で購入。裏ドルアーガの宝箱出現法も完全記載しているが結構記載間違いや愉快な内容があって機会が有ればまたネタにしたい)では頭頂部だけにツノ(トサカ?)が有ってドムみたいな十字のスリット(覗き窓)が付いてるデザインだったはず、いつの間に変わったのでしょうか?
それは置いといて、ヘヴィナイトは重装な鎧に身を固めている為防御力が高いが前述の様に1/2行動である。ゴーレム(
STAGE10参照)の攻撃力を落として(それでもこれまでのナイトより強い)、物理防御を上げた感じ。しかしその物理防御は6もあるので、武装強化しない限り物理攻撃で倒すのは困難。おまけにゴーレムと違い命中率も高いので接近戦はなるだけ避けたい。

  ギルス「それじゃホルス、セティ、あと宜しく!」
  セティ「あっギルスさまドコに行かれるのですか?」
  ギルス「あんな大声で暑苦しい人の相手なんか出来ないよ、ボクは速攻でカギを集めるから、足止めしといてね!」
  ホルス「わああオレ達だけジュエルルームに置き去りにしてトンズラこく気かっ!?」
  セティ「わたしあんな大声の人の相手するのイヤですぅ!」

事実、ユフタルはかなりの重装備の為直接ガチンコで止めるのは厳しいかもしれない。奴が1/2行動なのを幸いにさっさとカギを集めてジュエルを取った方が早いのも事実。実は筆者は一度もユフタルと勝負した事が無い。奴がこっちのダンジョンのピケに辿りつく前に大抵勝負がついてしまうのね。
その為には、敵ダンジョンでも可能な限りの戦闘を回避する事が肝要。このステージは
STAGE9みたいに、相当フィールドは広いがルーム間の連結も広い。ザコクリーチャーはボスが居ない間は動かない性質を利用して、常にルームの端っこを歩く様にしてナイトに囲まれたら一旦そのルームを出て、今度は反対側から入る、などと云う行動をすれば結構相手をやり過ごせる。結局敵はナイトしかおらず、敵の数は多いものの飛び道具使いは居ないのでこの手を使えば楽勝のはず。「ドルアーガの塔」でもフロア45やフロア53などナイトしか居ないステージは楽勝だったでしょ?

 

 

 

  ホルス「・・・と、云うわけだ残念だったなおっさん。」

結局ユフタルはカギを一つも取れぬまま敗北する。

  ユフタル将軍「うおおおおお!!無念ンンンン!!・・・これが帝国の運命かぁっ・・・・・・!!(←横倍角)
  セティ「(耳を押さえて)あーんこの人まだ声でかいですぅ・・・」
  ユフタル将軍「・・・これも、全て
『奴』が・・・、アンシャーが来てから・・・!奴の所為で、陛下がぁッ・・・!!」(←縦倍角)
  ホルス「一年前に皇帝の人が変わったと聞いた(
STAGE24参照)けど、一体何が有ったんだ?」
  ギルス「
と云うよりもセリフ文字の横倍角と縦倍角の違いって何か訊きたい!

筆者も知らん。・・・えっとまた行数喰ったから地の文にします。STAGE24で触れた通り、元来バルスツーカは厳格であったものの民の声を良く聞き国を善く治めた名君であった。ユフタル達帝国騎士団もそんな皇帝を誇りに思い仕えていた。しかし、一年ほど前にアンシャーが皇帝の前に現れ、彼に取り入って帝国教会の司祭に就任した。その後バルスツーカは何故かアンシャーの言しか取り入れなくなり、税率を急激に上げたり、意にそぐわない者を容赦無く処刑すると云う恐怖政治を行う様になり、果てはバビリムとイシスへの侵攻を命じてしまった。イシスにはヘロドトーが差し向けられたが、バビリムではナイト達が無抵抗の市民を虐殺すると云う不名誉な任務を受け、ユフタルは常々心を痛めてきたのだと云う。
(註:これまで明言はしてませんでしたが、既に御解りの通りアンシャーは悪魔です。そんな奴が司祭を任じる事の出来るスーマール帝国教会って一体どの神を崇めてるんだろう?とか思いましたが、「悪魔が自分の教会の司祭になっていても」全く何もしなかったところを見ると既に人間に不信満々で不干渉を決め込んでるアヌ神の教会、と考えた方が自然かもしれません)

  ユフタル将軍「・・・王子よ、感謝しますぞ!貴方の御蔭でこのユフタル戦士として死ぬる事が出来る。・・・・・・ハラキリ御免!!」(←三倍角)
  ギルス「
ちょっと待て三倍角ってナンだ?
  ホルス「じゃ無くて!待てよおっさん!主君に忠義尽くして死ぬのは騎士道かもしれんが、国を、民を守るのも騎士の務めだろッ!!」
  セティ「きっとそのアンシャーって云うのが総ての元凶、悪魔に違いありません!だからそれらを打ち払う為にわたし達に力を貸してください!」
  ギルス「あ・・・、ボクのセリフみんな取られた・・・」
  ホルス「
お前無駄な科白が多いから肝心な科白カットされるんだよ。
  ユフタル将軍「騎士の・・・務めか・・・。解り申した。
我が命、貴方に捧げようぞ!!最早ユフタルは騎士団長に非ずゥ!一介のヘヴィナイトとしてええぇぇッッ!!(←四倍角)・・・・・・あれ?」
  ユフタル以外の全員「・・・・・・・・・(至近距離で大声を喰らい昏倒)」

なんかまともに戦うより声を張り上げてたらそれだけで勝てたんでないのユフタル?・・・まあ兎に角、ここでユフタルがパーティに加わるけども入手するカードはヘヴィナイト。ユフタル個人としてのカードではなく、ホントに「一介のヘヴィナイト」に成り下がってやンの。律儀なオヤジだ。

  ユフタル将軍「出陣前にアンシャーの側近の『エンカイド』と云う奴を見かけ申した。・・・奴には何か只者で無い気配を感じました。いずれ相対する事も有るでしょう、くれぐれも気を付けられよ。」
  ギルス「
ふぅん『宴会奴』か。でもお祭り騒ぎならボクも負けないぜヘイヘイ!
  ギルス以外の全員「・・・・・・・・・
(無視して前進)
  ギルス「
わぁん流石にボクも『これはスベった』と思ったけどそんな露骨に無視しないでようっ!

 

 

 ・・・実は毎回スベってるのではないかとも思いながらも次回へ続く。
  

 

 

 

☆つづく☆
 
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