(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
カリア「遂に、やっと着いたのねバビリムに。」
ギルス「うん。でも戦いはこれからだ。」
そう、これまで(STAGE1〜14)はただの道中だったのだ。だからおちゃらけに終始していたけど、ここからはそんな事も無いように見せかける事はしないつもりでもないかに見えてないかもしれないけど本心はそんな事は絶対無いとは云いきれない感じなんでドゾ宜しく!?
ギルス「行こう、まずはラジャフの村だ。」
二人は、国境沿いに位置する村ラジャフへと歩を進めた。
・・・所変わって、こちらはスーマール帝国。
ここは皇帝の住まう王城。その皇帝の間。一段高い玉座に鎮座まします一人の男・・・云うまでも無く彼がスーマール帝国皇帝・バルスツーカその人である。
バルスツーカは苦々しげな表情を浮かべ、豊かに蓄えられた顎鬚を弄びながら呟いた。
バルスツーカ「ヘロドトーの奴め、しくじりおったか・・・」
その傍らには、ヘロドトーの敗北(前回参照)の一報をもたらしたと思われる、「にーぬま」印の伝書鳩(STAGE3参照)が、その役目を終えて焼き串になって湯気を燻(くゆ)らせていた。
???「ドラスコル、只今御前にまかりこしました。」
自らをドラスコルと呼んだその男は、細面の長髪でなかなかの美男子である。だが、その肌は病的なまでに蒼ざめており、更に身にまとった装束も黒ずくめ、おまけに口元には尖った犬歯が見え隠れなんて書いてて「これって思いきしネタバレやんああなんてステロタイプなの吸血鬼てナンでこうもみんなブラムでストーカーでアンのライスなのだ!?」とか思ってしまう。と云うか、「吸血鬼」は女ならラミア(蛇女)、男ならバイア(初代「ゼル伝」で登場する四つ目の怪物。なぜか赤いコウモリに分裂して簡単にはアイテムを落とさないヤな奴)を連想する筆者の方が変に偏っているのだろうか。
いずれにしても、ドラスコルが吸血鬼と云う事実に触れるのはまた先のお話。
バルスツーカ「卿(けい)にはバビリムへ向かってもらいたい。バビリム駐屯軍司令官として、あの小僧に決してバビリム市内の土を踏ませてはならぬ!」
ドラスコル「判りましたちゃんとタラップの下にブーブーマットを敷いて機内ペーパークイズアウトだからグアムの地を踏ませる事無く東京直行、ところで泥んこクイズの泥ってホントに美味しいの?という目に遭わせて御覧にいれます。」
バルスツーカ「ナンだそれは?」
ドラスコル「(あっさりと)ただの冗談です。バビリムの王子は必ずやこのドラスコルめが捉えてみせます。」
バルスツーカ「うむ、期待しておるぞ。」
???「・・・・・・陛下、お待ちあれ。」
もう一人、フードに身をすっぽりと包んだ一人の男が音も無く現れた。フードの下はただの蔭だけとは思えぬ程真っ暗けで暗黒そのものといった感じで、そこに二つの目が怪しく光っていた。きっと要塞の材料にする少年を拉致る為に銀河を駈ける汽車の乗務員みたいに風呂嫌いでおまけにそれを覗きに来た女の殺し屋が気絶する程脱いだらスゴいんだと思う。
???「良いのか?そんなに前半でトバすとSTAGE8の様に本編に割くスペースが無くなるぞ。それに、私は今朝朝シャンしたばかりだ。・・・・・・閑話休題(それはさておき)。陛下、このアンシャーめもドラスコル卿に同行仕(つかまつ)りましょう。必ずや王子めを御前に・・・」
バルスツーカ「おお、そなたも行ってくれるか。頼んだぞ。」
アンシャー「ククク・・・、有難き幸せ。」
まあ皆さん見当が付くだろうしこの場でバラしても余り影響が無いと思うので書きますが、このアンシャーこそがSTAGE11でサキュバスの云っていた「闇の司祭」である。「ザ・ブルークリスタルロッド」やった人にはもう全部バレバレだと思うけど、彼の正体、目的などはまた後程に。
話を戻してこちらはラジャフの村に辿りついたギルス。・・・しかし、そこは若者の死体が累々と転がる惨状を呈していた。
カリア「酷い・・・。誰が一体こんな?」
村人「『バビリム市民軍』がスーマール軍の襲撃を受けたんですだ。」
ギルス「『バビリム市民軍』?」
村人「はいな。・・・・・・って、あ、あなた様はもしや!?」
ギルス「そう見ての通り越後の縮緬(ちりめん)問屋の隠居とその妾(めかけ)です。」
カリア「違う!!」
「ちりめん問屋」を水産物商と云うベタボケを使おうと思ったのですが、数年前筆者の知る人物(一応国公立大卒業)がマジボケでそんな事を云ってしまっていたので使えませんでした。残念。(←そうか?)
アンシャーの台詞ではありませんが本当に行数が危ないので要約しますと、「バビリム市民軍」は文字通りバビリム市民によって構成された反スーマールのレジスタンス。「レジスタンス」って良い響きだよね。だから反政府側はみんな自分たちを「レジスタンス」と呼んで為政者側は「反政府ゲリラ」とかいうベタダサな呼び方するんだと思うよ。って、またこんなの書いたら行数がかえって危なくなる!
兎に角、市民軍はここラジャフを拠点にしていたが、スーマール軍のゲリラ狩り部隊に見つかってしまい、しっちゃかにやられているらしい。このままではリーダーのホルス(STAGE12参照)の命も危ういらしい。
ギルス「ホルス・・・やっぱり生きてたのか!よし救けに行こう!!」
カリア「敵はナイトが主体よ!物理攻撃には強いけど魔法攻撃には強くないからマジシャン系が有利だわ。早速イシス様(STAGE13参照)をお呼びしましょう!」
ギルス「いや行数が無いから省略。」
カリア「あらら。」
・・・ちゃんとイシスの活躍は次回で書きますので。
さて、このステージはボスの黒騎士バルド(やっと名前が出た!)を始めとするナイトと弓兵アーチャーが主体。いずれも物理攻撃主体型なので物理防御を上がる盾系、つまりはスモールシールドを装備すると良い。ボスの種族でもあるアックスナイト(ブラックナイト)は、斧を装備している為攻撃力が高い反面命中率が低い。特にボスのバルドは強力な武装(アイアンアックス、レッドラインシールド)をしている為接近戦はかなり危険。マジシャン系を多数持っているなら総力で一度潰しておいたほうが良いかもしれない。
さてまたまた行数の都合でバルドはセリフすら無いまま敗れ去る。
ギルス「ホルス!!」
ホルス「ギルス!?お前・・・、生きて・・・!!」
ホルスと呼ばれた、その精悍な顔つきの剣士はギルスの元へ駆け出し、彼を抱擁するや否や熱いベーゼを・・・・・・
ギルス&ホルス&カリア「するかっ!!」
・・・それは残念(何が?)。
ギルス「セティだったらもう大歓迎だけど。・・・・・・で、セティは?無事なの!?」
ホルス「セティは・・・帝国軍に捕まった。安否すら判らん・・・」
ギルス「何!なんて勿体無い!!」
カリア「ナニよその『勿体無い』って!?」
ギルス「一体彼女は今どんな目に・・・・・・・・・・・・じゅる。」
ホルス「何だその『じゅる』は?『じゅる』はッ!!」
ゴクリ。
ホルス「コラ誰だ生ツバ飲み込んだ奴は!!全くどいつもこいつも!」
カリア「だからエロいネタはダメだって云ってるじゃない!」
ギルス「ゴメンちゃい。・・・でも、彼女は大丈夫だろうか・・・」
ホルス「ああ・・・・・・」
カリア「(こんな時にあたしまで暗い顔してちゃダメね・・・。だってあたしは本ゲームのアイドルだもん!)だったら、早いとこセティさんを救けましょ!」
ギルス「そうか・・・、そうだね。」
ホルス「ああ・・・、そうだ。そうだな、お前が戻ってくれたなら百人力だ。今度こそ、スーマールどもをやっつけてくれる!・・・で、キミは誰だ?」
ギルス「越後の縮緬問屋の妾で・・・」
カリア「違う!それはもういい!!あたしはイシター様の巫女、カリア。色々積もる話も有るでしょうし、道すがらお話しましょう。」
「本ゲームのアイドル」か・・・、セティの存在にジェラシー感じてないかカリア?
取り敢えず、次回へ。