幕末史跡探訪

 

西日本編。水色は交通アクセスを表示しています。最寄りの駅(バス停)名と、徒歩での所要時間を(アバウトですが)書いています。勿論これ以外にも行き方は色々ありますので、ご参考までに…ということで。

9月23日、「京都守護職本陣・金戒光明寺(黒谷)」を追加しました。



京都府  大阪府・兵庫県  山口県  高知県


★京都府

名所・史跡

所在地

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霊山歴史館 京都市東山区清閑寺霊山町1 幕末・維新の総合資料館。料金は、特別展(春・秋)600円、常設展(夏・冬)300円。月曜日休館。隣接する霊山護国神社は、坂本龍馬、中岡慎太郎の墓所として有名。尊攘の志士たち1043名の墓碑があります。墓域の拝観は300円。
市バス東山安井下車、徒歩10分。

長州藩邸跡 京都市中京区河原町御池 現在は京都ホテルになっています。ホテル前に桂小五郎の像があります。長州屋敷跡の石碑はホテルの横(御池通り側)です。
地下鉄東西線市役所前駅下車、徒歩3分。

加賀藩邸跡 京都市中京区御池通木屋町下る 長州藩邸の向かい側。現在はガソリンスタンド。木屋町通りをさらに下がる(南下する)と、彦根藩邸と土佐藩邸跡もあります。すべて、現在は石碑が残るのみ。
上記に同じ。

京都御所 京都市上京区烏丸通 幕末関連史跡は、蛤御門(禁門の変での弾丸跡が残っています)、堺町御門、鷹司邸跡、来嶋又兵衛最期の地、猿ケ辻、学習院跡など。
地下鉄烏丸線今出川駅または丸太町駅下車、徒歩2〜3分。

京都守護職本陣
金戒光明寺(黒谷) NEW !
京都市左京区丸太町通岡崎上る東入黒谷町 文久2年、京都守護職に任ぜられた会津藩主松平容保が本陣とした場所。会津藩墓地もあります。
市バス岡崎道下車、徒歩5分。または京阪電車丸太町駅下車、徒歩20分。
相国寺とその周辺 京都市上京区 境内墓地に「長藩士戦亡霊塔」あり。近くには「薩藩戦死者の墓」、上善寺には入江九一ら八名の首塚がある。
地下鉄烏丸線今出川駅下車、徒歩2〜3分。
池田屋騒動の址 京都市中京区河原町三条東入る 現在は碑が立つのみ。後ろがパチンコ店…というのがどうもねぇ(苦笑)
京阪三条駅下車、徒歩5分。

翠紅館跡 京都市東山区 現在は料亭・京大和。梁川星厳、梅田雲浜、桂小五郎、久坂玄瑞らゆかりの場所。
市バス東山安井下車、徒歩10分。

木戸孝允旧邸 京都市中京区 桂小五郎(木戸孝允)の明治2年からの別邸。現在は旅館。
市バス河原町丸太町または河原町二条下車、徒歩5分。

桂小五郎・幾松寓居跡(幾松) 京都市中京区 桂小五郎の寓居跡で、現在は高級料亭・幾松になっています。お昼時には隣の維新庵にお手頃価格のお弁当もあります。
京阪三条駅下車、徒歩5分。

三本木遊郭跡 京都市中京区 のちの木戸孝允夫人、幾松が籍を置いていた吉田屋もここにありました。史跡を示す碑がないので、ちょっとわかりにくいかも…。
地下鉄烏丸線丸太町駅下車、徒歩5分。
 
河原町〜木屋町界隈 京都市中京区〜下京区 中岡慎太郎寓居跡、土佐藩邸跡、彦根藩邸跡、坂本龍馬海援隊屯所跡、近江屋跡、武市瑞山寓居跡、吉村虎太郎寓居跡、大村益次郎遭難地、佐久間象山遭難地…など。
阪急河原町駅、京阪四条駅、三条駅などから徒歩。

新選組壬生屯所旧跡(八木邸) 京都市中京区壬生 新選組の初期の屯所兼宿舎。抹茶と名物の屯所餅(壬生菜入り)付き1000円で見学できます。近くには前川邸(非公開)もあります。
阪急大宮駅下車、徒歩10〜15分。または市バス壬生坊城下車、徒歩5分。

壬生寺 京都市中京区壬生 沖田総司が近所の子供たちと遊んだと伝えられる寺。初代局長・芹沢鴨らの墓もあります(墓所拝観は100円)。八木邸のすぐ近く。
上記に同じ。

光縁寺 京都市中京区 新選組関係者の墓所。山南敬助、松原忠司、沖田氏縁者の墓があります。拝観料100円。
阪急大宮駅下車、徒歩7〜8分。

新徳寺 京都市中京区 文久3年2月23日、京都入りした浪士組(のちの新選組)の本陣となった寺。
阪急大宮駅下車、徒歩10〜15分。または市バス壬生坊城下車、徒歩5分。

島原・角屋 京都市中京区 新選組御用達の揚屋。長州の久坂玄瑞が密議を行なった場所でもあります。
市バス島原口下車、徒歩7〜8分。

島原・輪違屋 京都市中京区 こちらは置屋です。
上記に同じ。

西本願寺 京都市下京区堀川通 新選組が壬生から移り、屯所を置いた寺。
市バス西本願寺前下車。

高台寺月真院 京都市東山区 伊東甲子太郎ら御陵衛士の屯所跡。円山公園と霊山護国神社の間、『ねねの道』途中にあります。
市バス東山安井下車、徒歩10分。

無鄰菴 京都市東山区 山県有朋が明治27〜29年に造営した別荘。木造2階建の母屋、茶室、煉瓦造2階建の洋館、庭園とから成り、明治36年には洋館にて無鄰菴会議(出席者:元老・山県有朋、政友会総裁・伊藤博文、総理大臣・桂太郎、外務大臣・小村寿太郎)が開かれました。
地下鉄東西線蹴上駅下車、徒歩10分。または市バス神宮道下車、徒歩7〜8分。

嵯峨天龍寺 京都市右京区嵯峨 禁門の変の際、来嶋又兵衛率いる遊撃隊、土佐の中岡慎太郎らが拠点とした場所。
京福電車嵐山駅下車、徒歩5〜6分。または阪急嵐山駅下車、徒歩10分。

御香宮神社 京都市伏見区 鳥羽・伏見の戦いで、西軍の薩摩藩が陣を敷いた処。御香の水が有名です。
近鉄桃山御陵前駅下車、徒歩3分。

伏見奉行所跡 京都市伏見区 鳥羽・伏見の戦いで、会津藩や新選組など東軍側が本陣とした場所。現在は石碑のみ。
近鉄桃山御陵前駅下車、徒歩7〜8分。
 
寺田屋 京都市伏見区 薩摩藩、坂本龍馬ゆかりの旅館。龍馬の遺品等が展示されています。参観は400円。
近鉄桃山御陵前駅下車、徒歩15分。または京阪中書島駅下車、徒歩5分。

石清水八幡宮 京都府八幡市男山 文久3年4月11日、孝明天皇の攘夷行幸の際、吉田稔麿や杉山松介らが随行しました。また、禁門の変に至る長州藩の京都進発の際には、久坂玄瑞(義助)や寺島忠三郎らが参詣しています。男山の山腹にあるのでケーブルが出ていますが、表参道からのんびり歩いて行かれることをお勧めします。
京阪八幡駅下車、ケーブルまたは徒歩。

天王山
十七士の墓
京都府乙訓郡大山崎町 禁門の変の際に、久坂玄瑞、真木和泉らが陣を敷いた山崎にあります。山頂近くにある「十七士の墓」には、戦いに敗れ天王山中で自刃した真木とその同志16名が眠っています。天王山は標高270.4メートル、ハイキングコースが出来ています。
阪急大山崎駅/JR山崎駅から徒歩、または阪急長岡天神駅から阪急バスにて山崎第2小学校前下車。

 

★大阪府・兵庫県
長州藩蔵屋敷跡 大阪市西区土佐堀1丁目 物流の拠点であった大坂の長州藩蔵屋敷(司馬遼太郎氏の小説等でもお馴染みですね)があった処。現在は石碑のみ。
地下鉄四つ橋線肥後橋駅下車、徒歩5〜6分。

薩摩藩蔵屋敷跡 大阪市西区土佐堀2丁目 同上、薩摩藩の蔵屋敷跡。こちらも現在は石碑のみ。
地下鉄四つ橋線肥後橋駅下車、徒歩10分。

適塾(適々齋塾) 大阪市中央区北浜 緒方洪庵が開いた蘭学塾。有名な門下生に、橋本左内、大村益次郎、福沢諭吉、久坂玄機、大鳥圭介らがいます。参観は一般250円。
京阪淀屋橋駅、北浜駅から徒歩5分。または地下鉄御堂筋線淀屋橋駅から徒歩5分。

出石(桂小五郎の潜伏地) 兵庫県豊岡市出石町 元治元年7月の禁門の変後、出石に潜伏した桂小五郎の住居跡がある。資料館には桂の書簡等を展示。他にも城下町ならでは風情が残された町。
大阪・神戸から舞鶴自動車道で福知山ICまで、そこから国道426号で出石へ(約2時間〜2時間半)。京都からは縦貫道を経て福知山へ向かい、国道426号で出石へ(約3時間)。

 

★山口県
松下村塾 萩市椿東新道
松陰神社境内
安政4年、幽囚の身であった吉田松陰が叔父玉木文之進が開いた私塾を継承。高杉晋作、久坂玄瑞、吉田稔麿、入江九一、山県有朋、伊藤博文、品川弥二郎など維新で活躍した数多くの人材がここから巣立ったことで有名。
JR東萩駅から徒歩15分。

吉田松陰幽囚の旧宅 萩市椿東新道
松陰神社境内
吉田松陰の父、杉百合之助の旧宅。野山獄から戻り自宅幽囚となった松陰が家族相手に講義を始めた場所。のちに近所の若者達が集まって来るようになり、松下村塾の前身となった。
JR東萩駅から徒歩15分。

松陰遺墨展示館 萩市椿東新道
松陰神社境内
松陰の著書や遺墨を展示した資料館。松陰と兄杉梅太郎との往復書簡も公開。入館210円、月曜休館。
JR東萩駅から徒歩15分。
 
吉田松陰歴史館 萩市椿東新道
松陰神社境内
松陰の生涯を等身大の蝋人形を使って再現している。全部で20シーンあり、家族や門下生達の人形もあり。入館650円。
JR東萩駅から徒歩15分。

花月楼 萩市椿東新道
松陰神社境内
7代藩主毛利重就が安永5年(1776)に防府三田尻の別邸に建てた茶室。後に萩市内に移され、品川弥二郎が自宅に所有していたものをここに移築。
JR東萩駅から徒歩15分。
 
吉田稔麿誕生地 萩市椿東新道 松陰門下の三秀、松門四天王の一人である吉田稔麿の生誕地。現在は石碑が残るのみで、庭にあったという有名な「大臣松」もないが、来栖守衛著『松陰先生と吉田稔麿』にて旧宅の写真(昭和初期のもの)を見る事が出来る。
松陰神社から徒歩2〜3分。

伊藤博文旧宅 萩市椿東 松陰門下生の一人であり、明治の世に初代内閣総理大臣となった伊藤博文が少年時代に住んでいた家。見学自由(内部は不可)。
吉田稔麿誕生地から徒歩2〜3分。

吉田松陰誕生地 萩市団子岩 萩市内を一望出来る丘の上に、松陰と金子重輔の銅像が建っている。北隣の墓地には、松陰とその家族および高杉晋作、久坂玄瑞、吉田稔麿らが眠る。丘の麓には玉木文之進の旧宅がある。
伊藤博文旧宅から徒歩10分。

東光寺 萩市椿東 3代から11代までの奇数藩主とその夫人が眠る毛利氏の菩提寺の一つ。京都禁門の変の際に自刃した3家老ほか殉難藩士の為に明治29年に建てられた元治甲子殉難烈士墓所もある。
吉田松陰誕生地から徒歩5分。
 
入江九一・野村靖誕生地 萩市土原 松門四天王の一人である入江九一と、同じく松陰門下生だった実弟野村靖の生誕地。現在は石碑のみ。
JR東萩駅から徒歩20分、松陰神社からは徒歩15分。

周布政之助旧宅地 萩市土原 長州藩の重臣で松陰門下生達もお世話になった周布政之助の旧宅があったところ。現在は石碑のみ。
入江・野村誕生地から徒歩1分。

奥平家長屋門 萩市土原 300石余の大組士であった奥平家の長屋門。長さは26.65メートルあるらしい。
周布旧宅地から徒歩1分。

久坂玄瑞誕生地 萩市平安古 高杉晋作とともに松陰門下の双璧と呼ばれた久坂玄瑞の生誕地。石碑の奥に記念碑が建っている。
萩バスセンターから徒歩20分、または萩循環まぁーるバス(西回り)久坂玄瑞誕生地前下車。

久坂玄機誕生地 萩市平安古 久坂玄瑞の実兄、藩医であった久坂玄機の生誕地。
久坂玄瑞誕生地から徒歩3分。

高杉晋作誕生地(旧宅) 萩市南古萩町23
(菊屋横丁)
高杉晋作の生家。平屋建ての母屋と裏庭の井戸が残っている。庭には晋作の歌碑あり。参観100円。
萩バスセンターから徒歩10〜15分。

木戸孝允誕生地(旧宅) 萩市
(江戸屋横丁)
維新の三傑の一人である木戸孝允、旧名桂小五郎の生家。藩医の和田家に生まれたが、7歳で隣の桂家の養子になった。2階建ての大きな家で、小五郎誕生の間や勉強部屋、庭が残されている。勉強部屋には「和田小五郎」の署名付きの少年時代の習字が展示されている。参観無料。
高杉晋作旧宅から徒歩7〜8分。

明倫館跡 萩市 現在は明倫小学校。観徳門、有備館、水練池が残る。
萩バスセンターから徒歩5分。
 
指月公園(指月城跡) 萩市堀内 指月山の麓にある萩城跡が公園になっている。
萩バスセンターから徒歩30分。

萩資料館 萩市堀内 萩城下町絵図、藩主および維新の志士達の写真や遺墨、武具などを展示。入館500円。
指月公園から徒歩3分。

萩焼資料館 萩市堀内萩城跡入口 古萩の逸品を展示する資料館。萩焼以外に、吉田松陰が門下生の吉田稔麿(栄太郎)東行の際に贈ったとされる送序(松陰筆、松浦松洞の挿画入り)が展示されている。松陰および稔麿ファン必見。入館300円。
指月公園から徒歩1分。

旧厚狭毛利家萩屋敷長屋 萩市堀内 毛利一門、厚狭毛利氏の旧宅。現在は家臣が住んでいた長屋(重文)のみ残っている。入館210円(指月公園と共通)。
指月公園から徒歩3分。

松田屋ホテル 山口市湯田温泉3−6−7 創業300余年の老舗旅館。美しい庭園と幕末維新の史跡が有名。万延元年(1860)に建造された『維新の湯』(現在も利用可能)、慶応3年秋に行なわれた木戸・西郷・大久保会見所、高杉晋作憂国の楓、七卿落ち遺跡等、見どころが多い。
湯田温泉バス停から徒歩1分。

高田公園 山口市湯田温泉 文久3年の8月18日の政変で都落ちした七卿の碑、井上馨銅像、所郁太郎の碑、七卿が滞在した何遠亭跡のほか、種田山頭火の句碑、中原中也の詩碑がある。
湯田温泉バス停から徒歩7〜8分。
 
周布政之助の碑 山口市周布町 周布政之助の偉業を後世に伝える為、元治元年自刃した場所近くに建てられた碑。因みに、この辺りは周布町という。
湯田温泉バス停から徒歩15分。

おおすみ歴史美術館 山口市湯田温泉3−1−26 吉田松陰、木戸孝允、高杉晋作、久坂玄瑞、吉田稔麿、大村益次郎、来嶋又兵衛らの書・書状や、山口ゆかりの画人の作品を展示。小さな資料館ながら、常設展示の内容が時々変更されるので、いつ行っても楽しめる。入館200円。
湯田温泉バス停から徒歩7〜8分。
 
旧山口藩庁門 山口市 藩主毛利敬親が藩政府を萩から山口に移した際に建設された門。現在は県庁西口の門として使用されている。
県庁前バス停から徒歩1分。

山口県立山口博物館 山口市春日町8−2 歴史展示のコーナーに、木戸孝允や周布政之助の関連資料あり。
県庁前バス停から徒歩3分。
 
山口市歴史民俗資料館 山口市春日町5−1 大村益次郎に関する資料(自筆の作戦図、蘭文字、数学ノート等)が充実。
県庁前バス停から徒歩3分。
 
東行庵 下関市吉田 高杉晋作の墓所。晋作没後、その菩提を弔った愛人おうの(梅処尼)のお墓や、奇兵隊士たちのお墓もある。

奇兵隊陣屋跡公園 下関市吉田 奇兵隊の陣屋跡。小さな公園として整備。

長府・功山寺 下関市長府 元治元年12月15日、高杉晋作が政府軍と戦う為に決起した寺。
下関駅、御裳川バス停からバスで。30分くらい。

光明寺 下関市細江 文久3年、5月10日の攘夷期限を得て下関に戻った久坂玄瑞率いる一党(光明寺党)が本拠にした寺。

桜山神社 下関市 明治維新を中心とする国事に尽くした人々の霊を供養する為の招魂社がある。

厳島神社 下関市 高杉晋作が小倉戦争に勝利した際に持ち返ったとされる太鼓がある。  
来嶋又兵衛誕生地 小野田市 来嶋又兵衛の生誕地。

大田・絵堂戦役諸隊本陣跡(大田) 美東町 大田・絵堂戦役での諸隊本陣跡。地図や詳しい説明のほか、解説テープ(6分くらい)が流れるようになっているのが画期的。

* 下関観光は、レンタカーで廻られることをお勧めします。バスが出ていますが、本数があまり多くないようです。

★高知県
桂浜 高知市 龍頭岬と龍王岬に挟まれた数百メートルの砂浜で、龍頭岬の上に立つ坂本龍馬像が有名。
JR高知駅またははりまや橋から桂浜行き県交通バスで約30分。
高知県立坂本龍馬記念館 高知市 桂浜公園の小高い丘に立つ龍馬記念館。総ガラス張りの現代建築だが、龍馬の生き様と人間像を多くの史資料や映像、写真を使って紹介。
高知城 高知市 初代藩主、山内一豊が土佐へ入国して築いた城で、天守閣や書院などがほぼ完全な形で現存。


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