(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
少女は今だ虚ろな目を中空に彷徨わせていた。
その肩を抱く少年の呼び掛けにも一向に応えようとはしない。
カリア「・・・・・・・・・・・・」
ギルス「カリア!カリア!!・・・コレはどー云う事なんだ!?奴は倒した筈なのに!・・・やっぱりQ2に繋がないといけないのか?それとも会員専用のパスワード?24時間営業の書籍・ビデオ販売店で入手しろと云うのかっ!?」
ナーガル神「だからエロサイトとちゃうっちゅーねん(STAGE53後編参照)!!落ちつかんかいギルス、この娘はまだ『心』を閉ざしたままや。コレは、まだ『魂の牢獄』の呪縛が解けとらん事を示しとる。」
どーでもいい事ですが、この手の「店内で女性客を殆ど見ない本ビデオ販売店」ってどーして胡散臭いと云うか何処かからクレーム付きかねない名称なんでしょう。某大阪府で見た「なみ△い書店」なんてロゴマークからして某世田谷区平屋一戸建家長の頭頂部イメージしてますのでR170通って看板見る度に「いいのかアレ!?」と思う次第です。例の財団の方は御存知なのでしょうか?サザ△ボンみたく訴えないのでしょうか?
クローヴィス「・・・と云う事は・・・」
???「クックック、こう云う事だな・・・」
あの嫌悪感を抱くイヤな笑い声と共に、アンシャーが現れた。
アンシャー「相変わらず自分の事を棚に上げて云いたい放題だな筆者よ、・・・・・・閑話休題(それはさておき)。・・・クックックク、残念だが・・・私程の実力者ともなると、そう簡単には死ねんのだよ・・・。残念と云えば、その娘も残念な事だな。その者の魂は充分に味わい尽くした。『憂苦』『恐怖』『絶望』エトセトラエトセトラな負の感情・・・・・・いやぁ実にグラッチェ!最高だったぞ!!・・・もう解るな、その娘の魂はすっかり喰らい尽くされていた、もう手遅れだったのだよ!!ファッハハハハハ!!」
ギルス「・・・・・・それだけか・・・」
アンシャー「『それだけ』?ククク失礼した、コレを云い忘れておったな、・・・『御馳走様』。」
ギルス「・・・云う事は・・・それだけかあぁぁぁっ!!!」
プチン。
カイ「お八つにプリン持ってきたけど・・・食べるギル?」
ギルガメス「・・・まずい!!」
カイ「ええっまだ食べてないじゃない!(STAGE50前編参照)」
サキュバス「『まずい』ってその意味とは違うよ!?あっはははナーガル神殿に行ってる間にすっかりボケが染み付いた様だねカイ?・・・ほら御覧よ、アレを、」
カイ「・・・・・・!?そんな・・・」
サキュバス「感じるかい?あの王子さまから溢れ出る思念の流れが。やってくれるねェ、アレこそがあのアンシャーのジジイの真の狙いだったのさ・・・」
ギルガメス「ギルス・・・嵌められたか・・・」
ギルス「うおおおお!!許さん!許さんぞアンシャー!そこで動くな!殺す!殺す!!殺す殺す殺す殺す殺してやるぅ!!」
先程の「プチン」はプリンをカップから皿に落す音ではなくギルスの中で何かがキレた音ですので誤解無きよう。
更に云うなら、「おやつ」って八ツ時(午前及び午後の二時頃)に食べるからそう云うのだそうな。って事は、もし六ツ時(午前及び午後の六時頃、所謂日の出日の入りのお寺の鐘を撞く頃)に食べる風習があったなら「おむつ」って呼んでたの?朝食や夕食にお菓子で済ます奴って「オムツ野郎」だったのか。・・・筆者の事!?
クローヴィス「落ちつくんだギルス君、君はまだ前回の疲労が取れていない、今突っ込むのは危険・・・うわッ、」
ギルスは肩を掴んできたクローヴィスの手を振り払って更に彼を突き飛ばした。
ギルス「退いてろクロちゃん!!アンシャァァァァァッ!死ねェェェェェェ!!」
アンシャー「クックック見事だ王子!素晴らしい憎悪の念!!イイぞ、もっと、もっと激しく私を憎むがいい!私は、貴様の愛する女を永劫の地獄に堕とした張本人なのだからな!」
ギルス「ウワァァァァァァァァ!!」
アンシャー「ファッハッハハハハハ!!来たぞ!コレを待っていたのだ!!」
ドクン。
ギルス「・・・・・・・・・・・・・・・え?」
突如、周囲の空気が脈打つような感覚が襲った。同時に、まるで周囲が人肌に温もられたか如く中途半端で気持ち悪い感触を示し始めた。異様な雰囲気に、怒りと憎しみで我を忘れていたギルスの動きが止まる。
ギルス「・・・・・・これは・・・?」
アンシャー「クックック、至上最大のショウの始まりだ・・・」
ナーガル神「アホが・・・シクりよってからに・・・・・・」
ナーガル神が苦々しげにそう呟いた。尚、ダハツクしょーじ(STAGE53参照)が「ショウってワイらのよかオモロいんかいなそれともショウもないんかいな?」と同時に呟いたがそれは完全に無視されていた。
何かが蠢(うごめ)いている。
それが何か、は特定出来ないが、何かが起こっている。まるでスタンドバイミーな波紋使いのバックでゴゴゴゴゴって書き文字が流れるが如く。
ギルス「アンシャー、何をしたんだ!?」
アンシャー「クックック私は何もしておらぬよ。貴様が開いてくれたのだ、魔王を獄する最後の鍵をな。クックック・・・」
クローヴィス「そ、それは一体・・・?」
ナーガル神「『怒り』と『憎しみ』。人が持つ、いっちゃんプリミティブにして大きなエネルギーを持つマイナスの感情。ソレも、純粋で且つ意思の強い人間のそれを糧とする事で、魔王ドルアーガは甦るんや。アイツを封ずる、絶対凍土の獄を破る力を得てな・・・」
アンシャー「私の科白まで取ってからに説明御苦労だなナーガル・・・・・・閑話休題。兎に角そう云う事だ!クックック、私の見込んだ通りだ!!見事なまでの憎しみの感情!私も色々と苦心した甲斐が有ったものだ!!コレで今度こそ復活だ!!!『黄泉の門』を越えて、最凶の魔王・ドルアーガのッ!!!」
突然辺りに轟音が響いた。
まるで野獣の咆哮を思わせるそれは、今居るナーガル神殿の北、「凍てついた神殿(STAGE48)」から湧き起こり、同時に、そこからドス黒いエネルギーの噴流が立ち昇る!そしてそれは、そのまま「黄泉の国」の天蓋(つまり、地上から見た「地面」)を突き破っていく!!じゃあ「黄泉の門」越えてないじゃん、と云うツッコミは取り敢えず聞き流しましょう(・・・)。
クローヴィス「そんな・・・・・・」
ナーガル神「・・・・・・・・・」
ギルス「なんて・・・ボクは、なんて事を・・・」
膝を崩折れるギルス。そんな失意のギルスに追い討ちをかける如くアンシャーは云い放つ。
アンシャー「フハハハハ御苦労だったな勇者よ!礼を云うぞ!!最早これでその巫女にも貴様にも用は無い!!せめてもの礼に貴様らの命を奪うのは免じてやろう。悔恨の念に囚われながら、世界が闇に覆い尽くされる様を眺めているがよい!!自ら導いた結末をな!!その忌まわしいブルークリスタルロッドが有ったとて無駄、既にサファイアメイスは量産段階にあるからな!総ては我らの望むままに!!ファハハハさらばだ、ファッハハッハハハハハハハハハハッハッハ!!!」
絶対BBSのカキコなら削除されそうな冗長なバカ笑いを残して転移魔法で消えるアンシャー。ギルスも、クローヴィスもそれをただ黙って見送るのみであった・・・
その異変は、各地で確認された。
まずは天上界。
アヌ神「ぬう・・・・・・」
女神イシター「ああ・・・目覚めてしまった・・・『彼』が・・・」
ガールー神「愚かな・・・警告したにも関わらず、怒りに心を囚われよって・・・(STAGE43参照)」
ナンナル神「フン・・・所詮人間はこの程度か・・・」
ラマン神「強大な『力』を感じる・・・。かつての『奴』とは異質のものだ・・・。サファイアメイスか・・・」
ナブー神「・・・総ては因果の流れのままに。ギルス、オヌシは如何にこの先の運命の錦を綴るのかの・・・・・・」
続いて地上、リビルの森。
イムドーグ「クワァァァァッ!!」
森の番人(STAGE4参照)「フンババ様!コレは?」
フンババ神(♀)「今更ながらに儂の性別なんぞ明記せんで良いわ(STAGE7とか相当過去の掲示板参照)!!・・・フン、あのギルス、しくじった様だね。」
イシス王国。
女王イシス「この禍禍しい気配は?・・・何事かっ?」
バビリム王国、ラジャフの村(STAGE15)
村人「うわぁ三下なオイラにも科白有るですか?って、わああ地震だぁ!!」
大地が揺るぎ、村のはるか北から妖気が溢れてくる。それは天へと真っ直ぐ伸び、その天を覆い隠すかのように。
その様は近隣の諸国から見る事が出来た。例えばナラクの村(STAGE32)。
元・盗賊ガドラン(STAGE34参照)「あーららら見ろよ次ィ元、地震でピサの斜塔が真っ直ぐになっていきやがる!!」
TVシリーズル△゜ンに精通していないと解らんぞそのネタ。
兎に角、ちとクドい表現だがそのドス黒い妖気はまるで天高く聳(そび)える塔の様に真っ直ぐ、高く伸びていった。
・・・そして、スーマール王城。
ユフタル「ぬおおおオッ!?まるでこの世総てが揺らいでおる様だぁっ!!!」(きっと八倍角)
ホルス「(耳を押さえながら)少なくともおっさんのデカ声で周囲の空気は大きく揺らいでるぜ!」
セティ「(やっぱり耳を押さえながら)!!?、兄さん、ユフタルさん!あれ、あれを、バビリムの方を見て下さい!!」
ホルス&ユフタル「んぁ!?(←ホルスは耳を塞いでいるから、ユフタルは自分の大声にかき消されてセティの声が聞こえない)」
セティ「あぅぅぅだから・・・その・・・バビリムを・・・見て・・・」
ホルス&ユフタル「んあーーー聞こえんなぁーーっ?」
セティ「聞コエンデモイイカラトットト見テミロコノスットコ共ガァッ!!」(槍で二人を串刺しにして窓の方へ突き出す)
ホルス&ユフタル「ぐほっ!?」
シルバードラゴン「メチャクチャやるなコイツも、ふつー死んでっぞ!?・・・しかし、あれは・・・、まさかギルスの奴、しくじりやがったのか?」
そして、ホルス達が見た、バビリムの方角には・・・
遥か北西に、禍禍しく聳え立つ巨大な塔。
平和であった大地に、亀裂を穿(うが)つ楔(くさび)の如く聳えるその姿は、正に伝説に在る魔の巣窟、「ドルアーガの塔」と寸分違わぬものであった。
いや、そのものである。「黄泉の国」より甦り、サファイアメイスの力を以って瞬時に悪魔の塔を復活させてしまったのだ!!
クローヴィス「やはり・・・魔王は復活を遂げて地上に現れたのか・・・」
ホルス「??」
セティ「クローヴィスさん?・・・それに、ギルスさまっ!?」
ギルスとクローヴィスはナーガル神により地上へと強制送還されていた。
ここでの再会のインパクトを与える為に筆者はワザとSTAGE49以降からホルスとセティを召喚させなかったのだが、その辺りホルスやセティの登場しないステージの経緯をクローヴィスがかいつまんでホルス達に話す。
しかし、当のギルスは沈んだ表情で口を開こうとしない。
ホルス「魔王が遂に・・・しかも、サファイアメイスを持って・・・最悪の展開だな。」
セティ「で、でもでもでも、お二人がご無事でホント良かったです!ねえギルスさま・・・、ギルスさま?」
ギルス「・・・・・・・・・」
シルバードラゴン「どーしたギルス、オメーらしくねェぞ?」
クローヴィス「ドラゴン?・・・まさか、セリアを攫ったのは?」
シルバードラゴン「ゲッてめぇ討竜士か!?・・・何だよヤんのかゴルァ!」(やっぱりドラゴンと討竜士は天敵同士らしい)
ホルス「(両者を手で制して)解った解ったでも今は思いっきりシリアスな事態だからそーゆーので行数は消費せんでくれ。クローヴィスもそのナンとか姫が本ゲームに関係ない事くらい見当付いてるんだろ!?」
クローヴィス「・・・薄々はね。」
ホルス「じゃ本題に戻るぞ。・・・ギルスどうした?今回お前のボケは殆ど無いぞ?もっと元気を出して・・・」
ギルス「もう、いいんだ・・・」
ホルス&セティ&クロ「???」
ギルス「もう、ボケている場合じゃ無い・・・ホルスさっき云ったろ?『最悪の展開だ』って。それを導いたのはボク・・・世界を闇に包んでしまったのはボク・・・『光の勇者』であるはずのボク・・・ボクの所為で・・・・・・この世界は・・・ううう、うわあああああああああっ!!!」
ホルス「・・・・・・」
セティ「・・・・・・」
クローヴィス「・・・・・・」
ユフタル「・・・・・・」
シルバードラゴン「・・・・・・」
ゴブリン(←何で)「・・・・・・」
ギルスの慟哭のみがスーマール王城内に響き渡った。
・・・で、スイマセン、ホントはここ一話で済ます予定でしたが結局長引いて次回にまで引っ張ります。
ギルスが失意のドン底に堕ちると云う意味で「ZAP」を使わせてもらった今回「ゆー ざっぷ とぅ・・・?」はここまで!次回はヘコみまくりのギルスが復活するか?「ぷりーず こんてぃにゅー?(仮題)」をお送り致します。