(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
ギルス「・・・・・・・・・」
セティ「・・・ギルスさま・・・」
ホルス「・・・・・・」
ギルス・ホルス・セティの三人はカリアを甦らせる為、「黄泉の国」に入るのに必要なゴールドアーマーを求めて盗賊ガドランのアジトが有るという北の霊峰、クムガル山脈への途上にあった。
皇帝バルスツーカ亡き後の帝国の防衛と「黄泉の門」の監視をユフタルに託し、
(回想)ユフタル「スーマールはこの某(それがし)が死守して見せ申す!・・・ただ、国政の為には矢張り君主が必要、陛下の御落胤(ごらくいん)を探し出して御出で頂かねば・・・」
(回想)ギルス「ええっホントに隠し子が居たの?(STAGE28参照)」
(回想)セティ「そんな、不潔ですっ!」
(回想)ホルス「いや皇帝だし妾(めかけ)の一人二人や庶子(しょし。妾の子の事)とかが居ても問題ないだろ?」
(回想)セティ「あうあうあう・・・それじゃギルスさま(←これでも王族)にもそんな女の方が居らっしゃるんですかっ!ふ・ふ・不潔ですぅっ!!」
(回想)ギルス「ちょっと待ったまだボクには居ないよ。」
(回想)セティ「『まだ』?それじゃいずれ作られる気なのですか?あーんそんな不潔ですぅぅ・・・」
・・・・・・。そして、カリアの遺体はバビリムのイシター神殿に安置される事になった。
(回想)プリースト「では、カリアさんは私どもが責任を持ってお預かり致します。」
(回想)セティ「でも、このままだとカリアさんの体が腐敗したりしないですか?」
(回想)モンク「ジュエルを使って結界を張り、『停滞』の呪符を施しますのでその心配は御座りませぬ。」
(回想)ギルス「寧ろ心配なのは・・・」
(回想)セティ「?」
(回想)ギルス「ネクロフィリアな奴がボクの留守中にボクより先にカリアに手を出す事だっ!!」
(回想)ホルス「アホかお前は!どーやったらそんな発想出来るんだ!!」
(回想)セティ「そ、そんなぁ、ギルスさま不潔ですぅぅぅぅっ!!」
・・・・・・・・・・・・。なんて回想シーンだ。
しかし、始めこそこの様にいつもながらのバカ発言していたギルスも、クムガル山脈への旅路についた途端急に無口になった。ホルスもセティもそんなギルスに問い掛けようとはしなかった。結局何だかんだ云っても一番ショックが大きかったのはギルス自身であり、先程のボケトークも失意を見せまいとする虚勢である事を見抜いていたからであった。
しかし、流石に空気が重過ぎる。ホルスは迷いながらもさりげなくを装って口を開いた。
ホルス「ここがクムガル山脈か。王家に伝わる『ギルガメスの道』の伝説によると、ギルガメス大王は『炎の崖より天空の回廊を経て神々の神殿に至る』とあるが・・・・・・、そーだったなギルス?」
ギルス「・・・ああ・・・・・・・・・」
気の無い返事をするギルス。因みに「ギルガメスの道」とはドルアーガ・サーガのエピソード3「ザ・ブルークリスタルロッド」の副題でもある。前回いんたーみっしょんでは「ザ・ブルークリスタルロッド」内のストーリーには結局深く触れなかったが、この先で追い追い関連キーワードが出てくるのでその辺りで触れる予定。しかし、前回云ったようにホントーに辻褄合わないので悪しからず(ンな事バラすなって)。
セティ「あの・・・、ギルスさま。その、確かにわたし達、心中ご察ししますなんて云ったらウソになるかもしれません。って云うか、かりあガ居ナクナッタラワタシノひろいんノ座ハ磐石ダナ様ァミロ・・・ってきゃっ、あうぅぅわたし何を云って・・・」
ギルス「・・・・・・・・・」
ホルス「おいおいセティお前・・・」
セティ「あ、でもそのあのその、うー、でもまだ望みが有るんです!だから・・・その・・・」
ギルス「・・・有難うセティ、ホルス。そーだね。ボクがしっかりしないと。そーでないとカリアを救う事も出来ないし。行こう!」
セティ「はいっ!!」
ホルス「・・・・・・ふと思ったが、ギルスがまともな科白を喋ったらオレって余り会話に於ける存在が無いような・・・」
今頃気付いたんかいな。
ホルス「うるせーっ!!」
さて三人が辿り着いたのはナラクの村。クムガル山脈の裾野に広がる森に面した村。かつては正義と炎の神ガールーの神殿へと拝礼に来る人々の宿場としてそこそこ栄えていたらしいが、何らかの都合(多分アヌ神が人間に不干渉を決め込んだ影響によると思われる)によりガールー神が神殿を去り、それによって急速に衰退した村でもあった。「ギルガメスの道」によると、ギルガメスがここを通った記録も有るらしい。
???「ミ゛ッミ゛ッ!!」
セティ「なんでしょうこの変な声は?」
ホルス「どーせなんかモンスターが村を襲ってるお約束イベントだろ。」
ギルス「二人ともアレを見ろ!」
確かにお約束の如く巨大な嘴(クチバシ)を持ったダチョウのような巨鳥が村を荒らしまわっていた。
ギルス「アレがウワサの快速鳥・ロードランナーか。ねえワイリーコヨーテ見なかった?」
セティ「誰ですかそれは?」
ホルス「・・・・・・。やっぱ、ギルスにはこの様にボケてもらわないとやっぱ落ち着かないな。・・・・・・オレもいつの間にかこのおちゃらけワールドに組み込まれていたのか・・・」
だから今ごろ気付いたのかってば。
ところでワーナーアニメ「ルーニー・テューンズ」で筆者が一番好きなのが「ロードランナーとワイリーコヨーテ」。どれくらい好きかと云うと、毎回谷底に落ちる描写の有るマンネリさとか、「高級鳥のエサ」の妙な安っぽさとか、どこぞがスーファミで出したこの作品のゲームを全く買う気がしなかったとかいうくらい好きだ。知らない人の為に解説すると、猛スピードで荒野を駆け巡る快速鳥・ロードランナーとそれを捕食しようとするコヨーテとのコミカルチェイスバトル。平たく云えば「トムとジェリー」の野外バージョンとも云える。そー云えば「ルーニー・テューンズ」では正統な「トムとジェリー」系の「トウィーティーとシルベスター」も有るけれどもね。最近のトウィーティーの声はこおろぎさとみさんらしいけれども筆者的には土井美加さんだよなぁ。勿論、シルベスターは絶対江原正士さん以外には有り得ないんだのー。ところで、ワイリーコヨーテの声は「エヴァ」のキール議長でも知られる麦人さんが当ててたって知ってた?
ホルス「知るか!そんな事で余計な行数喰ってどうする!!」
・・・あれホントだ。また戦闘に入る前に行数を喰ってしまった。むむむ仕方ない。じゃ戦闘部分は簡単に触れよう。
今回登場するこの巨鳥はロードランナーでなくアックスビーク。直訳すると「斧嘴」。その名の如く斧のような形状の巨大な嘴で攻撃する生物である。モンスターと云うよりは野生動物であり、無闇にテリトリーを侵さない限りは人間を襲う事など有り得ない筈である。若しかしたら、「黄泉の門」が開いた事により周囲に広がった邪気に当てられて凶暴化したのかもしれない。
アックスビークの特長は倍行動。ローグと違い攻撃力の有る倍行動タイプはダブルヘッド(STAGE12参照)以来だから結構戸惑うかもしれない。セティなんか、
セティ「だったらこちらも早いクリーチャーで・・・ホルス兄さんを武装強化してみたらどうでしょう?」
なんて敗北時に云うんだけども、ンなコトしなくてもSTAGE19やSTAGE23のローグの様にギルスが2マス空けて常に先制を取って一撃で倒すようにすれば全く問題ないのだ。
ホルス「そこまでして、オレを使いたくないのか・・・?」
さあね。但しギルスで当たるにはザコアックスビークでもHP12、物理攻撃力4有るのでブロードソード+レッドラインシールド以上の武装は必須だけどね。
このステージにおける最大の問題はボスのアックスビークの方。「斧」繋がりで「だいちのおの」(攻撃力+10!)を武装しており、接近戦はかなり危険。但し、HP・命中率は高くないのでセティとホルスでフクロにすれば大抵潰せる(つまり、ホルスは「使える」のだが武装強化する必要が無いと云う事)。「だいちのおの」は攻撃が地面属性になり飛行型には当たりにくくなるのでイーグルなどを交えるも良し。一度潰せば少々足が有るだけでそう怖い相手では無い。ギルスを追尾する事も有るんでイーグルかバットを壁用に携帯しておいてもいいだろう。
さて、と云うわけで端折り捲ってギルス達はアックスビークを追い払う。
村人「どうも助かりましたですよ。いやあアイツらホントは滅多に村の近くには来ねいものですが最近は急に暴れて・・・」
セティ「やはり『黄泉の門』の影響でしょうか?」
ギルス「そうでなければGLAYチックな集団になにか埋め込まれたか、今(執筆時点)春だし愉快な電波に当てられたのかもしれないし、若しかして『高級鳥のエサ』なんて最近買わなかった?」
セティ「ギルスさま流石色々考えられてますね!・・・・・・?どーしたの兄さん・・・」
ホルス「いや・・・何でも無い。お前達はやっぱりそのままで居てくれ・・・」
セティ「?」
ツッコミが居てこそボケは成り立つし、ボケが居てこそツッコミも光る。当たり前だけど見落としやすいんだよね。
ギルス「ところで、ボク達は盗賊ガドランを探してるんだけどアジトについて何か情報無い?」
村人「ひいいガドランでスかっ!オラァ何も知らねいです。ってゆーか喋った事バレたらお仕置きだべぇぇっってな目にあうですよう。」
ホルス「ってな事云わなきゃ『あっそ知らないんだ、じゃ』で済んだのにな。」(ずいっと詰め寄る)
村人「へ?」
ギルス「(指の骨を鳴らしつつ)さーて、それじゃキリキリ吐いてもらおうかなぁ・・・」
村人「ひいいいい。」
セティ「もう、ギルスさまも兄さんも!・・・御免なさい冗談ですよ。わたし達そのガドランを退治しに来たんです。だから・・・、トットト知ッテル事云ワナイトソノ脂肪マミレノドテッ腹ニ風穴アケルゾコノ糞ガァ!!(村人の顔をかすめる様に槍を突き出す)」
村人「ひえええ解ったダスよサクサク喋るからご勘弁けろおおっ。(失禁)」
ギルス&ホルス「・・・・・・・・・・・・。」
・・・で、その村人の情報によると前述のガールー神殿跡がアジトではないか、と噂になってるらしい。しかし、その神殿に向かうには山の裾野の森林を通らねばならず、そこは以前から「妖精の森」と呼ばれ、妖精達が幻覚を創ってるのではないか、と云われる程非常に迷いやすく村人たちも立ち入らないのでその真偽までは判らないらしい。
ホルス「迷いの森か・・・」
ギルス「フフンでもボクは迷いの森はリビルの森(STAGE4〜STAGE7参照)で経験済みさっ!」
セティ「でもあそこでギルスさまが森を彷徨(さまよ)ってる描写って有りませんでしたよね?」
ギルス「う・・・」
多分あそこは特定のポイントだけフンババ神が結界を張ってて通れなくしてただけだと思う。
ゲーム本編でも森に迷うような描写無かったしね。
では、次回は「フェアリーの森」からファンタジックにお送りします!!(←絶対嘘)