(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
『長いワープゾーンを抜けるとそこは雪国だった。しかも夜。ワールド6に行ったみたいだね。まる。ぎるす』
クローヴィス「また絵日記ネタかいギルス君(前回参照)?さりげに川端文学!?しかもここはWORLD7だよ?」
ギルス「ああそうか、初代『スーパーマリオ』(6−3)を想定したけど、『2』(7−3)でも良かったんだ?」
アンシャー(突然現れる)「ワープゾーンからそう云う方向へネタを引っ張ったのか!?大体ここに雪など無いぞ?・・・・・・閑話休題(それはさておき)。ナーガルに案内された様だなギルスよ、ようこそここへクックククック。」
ギルス「なんかJASRACに引っ掛かりそうな科白だな!」
クローヴィス「ネタが旧くて今の若い子には通用しにくいかもしれないけどね。」
アンシャー「それを云うならSTAGE3のブルーナイトネタの方が旧いし思いっきりJASRACに抵触しておらぬか(筆者:スイマセン)!?・・・・・・閑話休題。しかし、ここまで来るのが少しばかり遅かった様だな。見たのであろう?あの巫女の姿を。あの娘の魂は我らが充分に堪能させてもらった。殊のほか美味であったぞ。ククク・・・」
ギルス「アンシャー!・・・許さん!絶対、倒してやる!!」
アンシャー「クックック威勢は良い様だが、今こうしている間も巫女の魂は責苦を受けておるのだぞ!?・・・我が秘儀『魂の牢獄』は死ぬるに等しい苦痛を受ける状態に在りて死んで逃れる事叶わず、その者の魂が完全に崩壊するまで我らが供物となる、正に芸術的とも云える秘術であるからな!クククク、ファッハハハハハハハハ!!!」
クローヴィス「こ、こいつ・・・イカレてやがる・・・(註:ほぼ原文通りの科白です)」
ギルス「あの笑い方は正にそうだ・・・(註:こんな科白は有りませんしアンシャーのバカ笑い描写も本編には有りません)」
アンシャー「余計なお世話だ!どうも筆者はいんたーみっしょんからこっち私の笑い方にケチを付けたい様だが、貴様の笑い方こそ引き笑い+含み笑いのイヤらしい笑みではないかっ!!(筆者:ンな事バラすな!)・・・・・・閑話休題。討竜の剣士よ、イカれてるかどうかはコレを見てから云うのだな!」
そう云ってアンシャーは自分の懐をごそごそまさぐり出した。
ギルス「ま、まさか衣服の前を御開帳させて『ほうらオジさんこんなん持ってんどー』とかやるつもりなのかっ!?春なら季節柄兎も角(?)、もうすぐ秋風吹きすさぼうかと云う今この時期にやるなんて?風邪引くぞ!?」
クローヴィス「・・・やっぱり・・・イカレてやがる・・・」
アンシャー「だからいい加減にしろ!話が進まんではないか!!大体そのつもりならSTAGE23〜STAGE28辺りであの巫女に(若しくはSTAGE21以前、洗脳前のセティに)やっておるだろう?」
いやそー云う問題なのか?
それは置いといて、アンシャーは懐から何かを取り出す。鎚鉾(メイス)の様だ。鎚の部分に青い宝石をあしらえたもので、尋常で無い闇の魔力を感じる。それがジュエル、それも並のランクのものではない事は一瞬にして理解出来た。
ギルス「まさか・・・、サファイアメイス!?完成させていたと云うのかっ!?(STAGE20参照)」
アンシャー「クッククク、その通りだ王子!私もあの忌まわしい雌伏の時(いんたーみっしょん参照)から何も手をこまねいていた訳ではない。永い研究の末に、このサファイアメイスを創り上げる事に成功したのだ!!貴様らが光の象徴と仰ぐ、あのブルークリスタルロッドと同等の魔力を持つこのメイスを持つ私に挑む、こっちの方がイカレているのではないか!?ファッハハハハハハ!!」
再びバカ笑いするアンシャー。
アンシャー「フン、『バカ』と云う方が馬鹿なのだぞ!?」
なんだい駄々っ子理論かい。さっきも結局クロちゃんに「イカレてる」て云われたから「イカレてるのはお前」て云い返してるし、アンシャーお前って若しかして負けず嫌いの捻くれモンか!?
それは置いといて、少し私見を。
最早読者様の9割以上は忘れ去られていると思いますが、以前筆者はアンシャーがスーマールに築いた実験施設・カフカスの迷宮で研究していたテーマは3つくらい仮説が有ると述べました(STAGE27参照)。仮説Aはミラーナイト(エンカイド)創造(STAGE30参照)、仮説Bは「黄泉の門」開放(STAGE31参照)ですが、残る仮説Cがこの「サファイアメイス」鍛造ではなかったのでしょうか。まあ、実際このレベルのものをガレオ如き魔道士に創れるかと云う疑問が有りますので、本当は仮説Aのミラーナイトなんでしょうが、可能性として否定は出来ないと思います。
アンシャー「・・・・・・閑話休題。さて、王子よ、」
一頻(ひとしき)り笑い終えたアンシャーが歪んだ欲望に愉悦するかの様に目を細めながら話し掛ける。
アンシャー「『死して逃れる事能(あた)わぬ』辛苦とはどの様なものか、あの巫女が如何な境遇に在るか知りたくはないか!?」
ギルス「知りたくない。(了)」
アンシャー「勝手に終わらせるでない。・・・クククまあそう云うな、お主が想いし女の境遇なのだぞ、知りたくない訳が有るまい?特別に教えてやるとしようぞ、貴様らも同じ目に遭わせてなぁ!?」
アンシャーが両手を広げ、妖しげなジェスチャーを取る。と同時にクローヴィスの身体が暗黒に包まれる。STAGE31でバルスツーカを死に至らしめたあの暗黒の光(←でも良く解らん単語だ)である。
クローヴィス「ううっ!?」
ギルス「クロちゃん!!」
暗黒の球体は次第に収束し、クローヴィスの姿が顕わになる。彼はまだ意識は有ったが、精気の抜け落ちた表情をしている。明らかに精神・肉体に計り知れないダメージを受けている様だ。
クローヴィス「うう・・・まだ、僕は大丈夫だ・・・、でも、これ以上あの攻撃を受けると危ない・・・早く、逃げるんだ・・・・・・」
ギルスはクローヴィスに肩を貸しながら、ルームの外へと退出する。
アンシャー「ククク・・・逃がさぬぞ王子・・・」
ギルス「な、ナンなのこのジグザグジグザグ通路は?若しかして『ディグダグ』コピー基盤に対するナムコの密かな抗議行動なのか?」
クローヴィス「・・・勘ぐり過ぎだよギルス君。大体今頃そんなのを抗議してどうなると云うんだい・・・」
このステージはジュエル・ワープの各ルームが集中した中心部を通路状のルームが外郭として囲んでいるような構造になっている。そして、その外郭ルームの大半が壁によってジグザグの通路になる様に構成されている。時間稼ぎの構造の様だが、その真意は・・・?
アンシャー「クッククク、知りたいか・・・」
ギルス「知りたく有りません。(END)」
アンシャー「だから終わらせるなと云うに!こう云う事だ!!」
アンシャーが再び魔術を使うジェスチャーに出る。ギルスとクローヴィスは咄嗟に壁に隠れる、が。
暗黒の球体は壁に隠れている筈のギルスを襲った。
ギルス「うわぁぁぁッ!」
クローヴィス「馬鹿なッ!壁を隔てて攻撃するなんて!?しかも僕達は奴と直線上に居ない!スルースペル(スルーメイジの呪文)でも攻撃不可能なはずだ!」
アンシャー「クックック、これこそが私の切り札、『ダークホール』なのだよ・・・」
アンシャーの攻撃はルーム内の任意の一体が対象となる。カリアやハイプリの「ヒールプラス」の攻撃版と考えて良い。ルーム内ならドコに居ようが対象になり、しかも魔法攻撃でデフォルト命中率100%だから避け様が無い。
アンシャー「クックック!解って貰えたかな?何故我が魔宮がこのような構造になっておるのか。お主らがこのジグザグの通路でもたついている間に私が追い付き、この『ダークホール』の餌食とする為なのだ!!」
ギルス「な、なんて技だ・・・確か御先祖ちゃんと闘った時(「ザ・ブルークリスタルロッド」)はビーム攻撃じゃなかったか?」
アンシャー「あれから100年経っておるのだぞ!?私も自己研鑚に励み、『ダークビーム』に勝るこの技を編み出したのだ!!総ては、我が野望の為に・・・クククク・・・」
ダークホール。ミラーナイト。魔剣ソウルエッジとナイトメアの呪法。「黄泉の門」開放の儀式。そしてサファイアメイス・・・。いんたーみっしょんで本人が語った通り、この100年の間にいくつもの下準備を行ってきたアンシャー、結構勤勉な奴である。
ギルス「つまり・・・、『ウォーターマグナム』よりも『ウォーターボール』の方が技としては便利という事か!」
クローヴィス「あと気を付けるべきは『セントヘレンズ大噴火』と云う事だねギルス君・・・。でもこのネタもかなり旧いよ。」
アンシャー「何故にそういう結論になるのだお主ら?この局面でそうボケられるとはまだ結構余裕なのか!?・・・・・・閑話休題。しかし私は常々思うが『アトランティスドライバー』は水の抵抗や浮力の関係で水中で出す限り威力は全然無いと思うのだが、あれで死亡した仮面の貴公子超人は実は虚弱体質なのか?どうだ?」
ギルス&クロ「どうかと云われてもここでアンタもボケるトコじゃないと思うよ?」
アンシャー「おぬしらに合わせようとこちらも大変なのだ(←そうなのか?って云うかそんな必要有るのか?)・・・・・・閑話休題。しかしお主らにはもう為す術も有るまい。クックック大した勇者様だ!惚れた女一人救けられぬとはな。貴様も、あの娘と同じく『魂の牢獄』の虜となるが良い!!」
アンシャーは狂った笑みを浮べながら音も無くギルスに近寄っていく。万事休すか?
しかしギルスは、突然矢を弓につがえるとアンシャーめがけ矢を放った!
アンシャー「ぐおっ!?・・・そ、それはナンナル弓か・・・?愚かな、その程度の攻撃で私と正面切って撃ち合うつもりなのか・・・?・・・むっ!」
次の瞬間、クローヴィスも宙に舞っていた。
クローヴィス「討竜剣『垂直斬り』!喰らえっ!!」
アンシャー「ぬおおおおおっ!」
アンシャーは咄嗟に何かを懐から取り出そうとしたが、それを思い留まり手を止めた。そしてそこにクローヴィスの剣が迫る。ギルスとクロの捨て身の攻撃でアンシャーは倒れた。ええったった二撃で?実はヤワい!?
アンシャー「馬鹿にするでない!・・・ククク中々勘が良い様だな、私が以前(多分STAGE21辺りから)『音も無く』移動すると描写していた事から飛行型と見抜いたか!ゴールドアーマーとナンナル弓で武装すれば私に弱点効果で24のダメージが入る。そこにクローヴィスの剣撃で7ポイント、丁度私のHPは31だから倒れる計算となる・・・だが、私は12ターン後にジュエルで復活するぞ!?ジュエルはこのダンジョンの中心部に有るから貴様らが外郭部でカギを集めている間にすぐに追いつける(勿論コレもこう云う事態を想定しての構造だ!)。果たして今度もうまく行くかなククククク・・・・・・ぐふっ(KO)」
・・・説明的な科白を有難う。
ではここからは地の文で引き継ぎます。このステージは前述の特徴的な構造とアンシャーの特異な能力の関係でアンシャー対策が総ての肝。当然の様に、アンシャーはこのステージ構造を活かしたギルス追尾型のアルゴリズムなので、いかにアンシャーを止めるかに掛かります。
最もオーソドックスなのが前述のギルス武装でアンシャーを都度に撃ち落す事。あと4ポイント分アタッカーポットかなんかで攻撃力を上げれば一撃で倒せる。ジグザグ通路はマトックで切り開き、同時にアンシャーが入って来た時にすぐに狙撃出来る様にしておきましょう。「マップ」コマンドで常にアンシャーの位置は補足しておく事。あとシルバーマトックが複数、ブック・オブ・マップも必需品となる。
アンシャーは魔法防御が異常に高いが、もともと魔法攻撃系のザコでは(奴の攻撃力に耐えられず)止められないのであまり気にする必要無し。クリーチャーで足止めする場合は魔法防御の高いグレートデーモンが有効だが、サキュバスを召喚したりするし何よりギルスと同部屋の場合は必ずギルスを優先して攻撃するので始めからクリーチャーの足止は考えなくても良いかもしれない。
後、注意すべきはグレートデーモンが大量に屯(たむろ)するダンジョン中心部エリア。敵ジュエルに入るには必ずこのルームを通らねばならないが、一度に大量のデーモン相手は少々骨かもしれない。前述の武装ならば各個撃破出来るが、その間にアンシャーに追い付かれかねない。ここまでサモンズ・オン・アヌやガールー、タイマー等を温存しておかないと最後の最後で力尽きるかもしれないので注意。この面は終盤にしては久々にデッキのカード選択がシビアになる事も有るので調整は万全に。
尚、アンシャーにはもっと効率の良い戦法や注意すべき点がいくつかあるが、それはまた別の機会に(ネタバレ?)。
アンシャー「ククク・・・やりおるな、勇者よ・・・」
どうにかこうにか苦戦しながらもギルスがサファイアメイスを奪って勝利を手にしていた。
ギルス「口程にも無かったな!まあ所詮『しらべる』コマンド説明文で『相手のMPを奪う攻撃』と書いて有りながら実質MP減らないような嘘ッパチ攻撃する奴なんかに、ボクは負けない!!」
クローヴィス「さりげにイチャモン付けてないかいギルス君?」
ギルス「兎に角、これでボクの勝ちだ!カリアの呪いと共に、消え去れアンシャー!!やあっ!!!」
ギルスはサファイアメイスに念を込める。「浄化」の儀式である。
アンシャー「ククククク・・・見事だ・・・・・・それでこそ私の見込んだ・・・」
クローヴィス「!?、何を云っている?」
アンシャー「クッククククク・・・・・・」
意味深な笑いを残し、アンシャーは消滅していく。
クローヴィス「!!、この光は・・・?」
ギルスとクローヴィスを聖なる青い光が照らし出している。「浄化」により、サファイアメイスは神の至宝「ブルークリスタルロッド」へと生まれ変わったのだ!
ギルス「これが・・・神の窮極のロッド・・・・・・」
クローヴィス「でも、ベース(サファイアメイス)が有ったとは云え人間の手でこれを創れるんじゃあ『窮極のロッド』も有難味もあまり無いような気もするね。」
ギルス「クロちゃんもさりげにイチャモン付けてるよ!?」
いずれにせよ、アンシャーが倒れ、これでカリアを蝕む「魂の牢獄」の呪いは消えた筈である。ギルスは急いでワープゾーンを通り、ナーガル神殿へと戻った。
ギルス「カリア、やったよ!アンシャーを倒したんだ!!これでキミの魂は、救、われ、たん、だ・・・・・・、カリア!?」
カリア「・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・続く。