当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)

 

ドル足掻記
「ぷりーず こんてぃにゅー?」
 
 
 

  ギルス「ボクの所為だ!!ボクの所為で・・・魔王ドルアーガは復活を遂げてしまった・・・・・・。ボクが、怒りに、憎しみに身を任せてしまったから・・・コレじゃ、アイツら悪魔共と何ら変わらないじゃないかっ!!」

ギルスの自悔の言葉は続く。
セティは、何とかしたいと思いつつも、彼に掛ける言葉が思い付かなかった。
しかし、そんなギルスの前にクローヴィスが歩み寄る。

  クローヴィス「ギルス君・・・」
  ギルス「クロちゃん・・・ボクは・・・」
  クローヴィス「いい加減・・・目を覚ますんだ!!こぉの莫迦チンがぁっ!!」
  ギルス「げふればっ!?」

クローヴィスの渾身の右がギルスの頬をとらえる。ギルスはそのまま4回転半エビ反りスピンをしてもんどりうって倒れた。柳田理科雄センセー、この描写って科学的に検証するとどうなんでしょう?

  セティ「きゃあっ!」
  ユフタル「ぬおっ!?」
  シルバードラゴン「・・・テメェ何しやがる?」
  セティ「ギルスさまっ、大丈夫ですか?・・・あぅあぅあぅ、クローヴィスさん・・・なんて事を・・・酷いですぅ・・・・・・」
  シルバードラゴン「この野郎、今ギルスは精神的に参っているというのに、人でなしめ!
テメェなんか地獄に落ちやがれ!!」(←確定してます。STAGE53後編参照)
  ギルス「クロちゃん・・・何で・・・」
  クローヴィス「君が莫迦だから莫迦と云ったまでだッ!君がアンシャーの挑発に乗ったのは確かに君のミスだ!!だからと云って、それで自分を責めているだけで何の解決になる?」
  ギルガメス「・・・クロの云う通りだ、ギルスよ。」
  ギルス「御先祖ちゃん・・・」
  クローヴィス「
あの、『クロ』って呼び捨てにされると何か僕、ホントにサイボーグとか抜きにして猫みたいなんだけど・・・

しかし転移魔法で現れたギルガメスはクローヴィスを無視して続ける。

  ギルガメス「カリアの『魂の牢獄』の呪いが解かれなかったのは何故だと思う?ナーガル神も云っておられたであろう、『アンシャーが死なぬ限り解けない』と(STAGE53後編参照)。お前は奴のペテンに掛けられたのだ、カリアの魂が喰い尽くされた云々は関係無い、奴が生きている事が呪いの存続の証明だったのだ。お前を嵌める為に、ダミーの肉体を用意してな・・・」

つまりSTAGE54で消滅したアンシャーはダミーだった(と筆者は考える)。フードの中は闇だから気付かなかったけれど、きっと奴の鼻は赤くてボタンの様に丸かったに違いない。

  カイ「・・・なに云ってんだか。」
  ギルガメス「奴はドルアーガ復活の為にお前を怒りと憎しみの権化にするつもりだったのだ。つまり、奴にとって『黄泉の国』での闘いは茶番に過ぎなかった。お前が勝ち進めば今の様にお前の怒りを利用するつもりだったし、逆にお前が負けたとしてもドルアーガ復活に少々時間が掛かるが邪魔者が消える・・・そう、
どちらでも良かったのだ。100年の歳月を掛けて準備を整えてきたアンシャーの事だ、数年や数十年計画が遅れてもそう大きな問題では無かったのだろうな。」

ここら辺は、いんたーみっしょん辺りからアンシャーとエンカイド・サキュバスとの会話とかの中で伏線張ってますのでまあ御理解頂けるものと思っております。

  ギルス「じゃあ、カリアは・・・」
  セティ「まだ望みが絶たれたわけでは無いのですね!良かったですねギルスさま・・・・・・、??兄さんどうしたの?
難しい顔で握り拳をして。
  ホルス「いや・・・別に・・・」

この時ホルスはこう思っていた。「何故この役はオレじゃなかったのだ?」と。
自虐の念に囚われ、塞ぎ込んでいたギルスに喝を入れる。この或る意味
バイプレイヤー冥利に尽きるオイシい役は主人公の親友たる立場の自分ではないのか?と。いくらナムコキャラの大先輩とは云え、ゲストに過ぎないクロ輔なんかに取られてどうするのだ?と。
おまけにゲーム本編には無いギルガメスの科白まで有るではないか!?
そこまで筆者はオレを三下扱いしたいのか?酷いや姉さん(磯野家嫡男の心の叫び)!!って感じだ。
そんな彼の、せめて僅かでも存在感を示したい意地が次の科白(本編でも有ります)に含まれているように筆者は考えますの。

  ホルス「・・・まあ、状況は完全に呑みこめんのだが、ギルス、あまり一人で抱え込むんじゃないって。オレ達が、仲間が居るだろう?お前が何かをしくじったとて、皆でどーにかすればいいんだよ。な?」
  ギルス「ホルス・・・みんな・・・」

ギルスは顔を上げる。ホルスも、セティも、クローヴィスも、シルバードラゴンも、ユフタルも、そしてゴブリンも(←だから何で?)優しく頷く。

  ギルス「ありがとう・・・みんな、ありがとう・・・。そうだ、そーだよね、確かに過ぎた事を悔いても何も始まらない・・・、今は、目の前に在る脅威を、どうにか、しないと・・・。・・・・・・行こう!ドルアーガの塔に!!」

いつの間にか、ギルガメスとカイの姿は消えていた。
きっと、もうギルスは大丈夫だと判断して天界に戻ったのであろう。
それとも、お八つのプリン(前回参照)が誰かに食べられやしないか不安になったのか。

 

 

 

そして、バビリムのイシター神殿。

  プリースト「では改めてカリアさんは私どもがお預かり致します。イシター神殿の総力を挙げて、カリアさんを看護致しますので御安心下さい。」
  ギルス「お願いするよ・・・」
  セティ「ギルスさま・・・」

ギルスの傍に行こうとするセティの肩をホルスが制する。

  ホルス「二人っきりにさせてやれ・・・」
  セティ「あぅあぅあぅ・・・でもぉ・・・」
  シルバードラゴン「二人っきりってのはなァ・・・」
  セティ&シルバードラゴン「
せめて何か間違いが起こらない様に総てのドアは開けておくべきでは!?
  ホルス「
何ワケの解らん事を云ってるんだお前らはっ!?
  クローヴィス「
何処かのキテレツ校則に在る『異性同士が同室する際の心得』かい?
  セティ「あぅぅでもでもでも・・・」
  シルバードラゴン「・・・確かに、云ってるオレ達もナンか違うと思うけどな。」
  ゴブリン「
でもSTAGE32当時と違って肉体は生きてるワケだから『間違い』が有っても、ネクロフィリアなヒトでなくたってOKだけどね兄貴!
  セティ「あぅぅぅそんなぁ・・・」
  シルバードラゴン「オレ達に不安を募らせんじゃねェっ!!フレアブレス!!」
  ゴブリン「ぎゃぁっ!」(KO)
  ホルス「
コレもなんか違うよなァ・・・

 

 

おちゃらけ集団そっちのけでこちらはすっかりシリアスになってしまったギルス。
目の前の、物云わぬ少女を優しく抱き寄せる。

  ギルス「カリア・・・ごめん・・・約束したのに、まだ、辛い目に遭わせてしまってるね・・・、お蔭で、残り10ステージ割ったってのに出番無いままで・・・。でも、必ず・・・、キミを救える、かは解らない、でも、でも必ず、アンシャーとドルアーガを倒して、ここに戻ってくるよ・・・。」

ギルスはカリアの額からティアラを外す。

  ギルス「キミのティアラを借りていくよ・・・コレで、キミと一緒だ・・・一緒に、一緒に戦おう!最後の戦いだ!!」

ああでもコレはビジュアルイベントだから「イシターのティアラ」を入手した事にはなんないよ。

  ギルス「ええっそんなのサギだ酷いや姉さん!!

・・・まだ引っ張るか磯野家ネタ!?

 

 

 

 そして翌日、一行はロズール街道北、ドルアーガの塔へと赴いた。
STAGE18当時の廃墟とは違い、天からの光明を遮るが如く、禍禍しく聳(そび)え立つその塔からは強烈な霊気が噴出しており、そこに居るものの身を心を締めつけるが如く威圧してくる。

  ホルス「うう、まるでアタマがおかしくなりそうだ・・・」
  ワルキューレ「
オホホホホまるで逝っちゃうくらいに?
  フェアリー「(囁く様に)
↑このヒトは始めからおかしいです。
  クローヴィス「塔の中でも無いのに・・・セプター(
STAGE49参照)までまるで役に立たない・・・」
  ギルス「
それはつまり、セリア姫がチアガールやスク水のコスプレをしないって云う事かい?」 
  ホルス「
違うだろ!
  セティ「
(でも・・・ギルスさまが元のボケキャラに戻った・・・良かった・・・)
  フェアリー「(囁くように)
↑良いんかソレで。
  シルバードラゴン「・・・結局、ゴールドアーマーでないとこの霊圧から身を守る方法が無いと云う事か。じゃあ、ギルス一人で入るしかねーな。」
  セティ「え。でも・・・」
  ギルス「大丈夫だよセティ。・・・ありがとうみんな、ここからは一人・・・いや、カリアと二人で行くよ。」

ギルスは、胸にしまったティアラを示しながら云う。

  クローヴィス「すまない。最初はただのポッと出ゲストだと思ってたけど、ここまでストーリーに噛んできた以上、最後まで付き合うつもりだったんだが・・・」
  フェアリー「(囁くように)
噛み過ぎやっちゅーねん。
  ホルス「(つられて囁く様に)
そのお蔭でオレの影がめちゃ薄なったっちゅーねん。
  セティ「あのう・・・兄さん・・・?」
  ホルス「ゴホン。・・・いいか、でも、コレだけは憶えとけよ、」
  クローヴィス「
『君は一人じゃない。』
  ホルス「
わああまた美味しい科白をッ!!
  シルバードラゴン「・・・因みに、↑の科白も本編ではクローヴィスの科白だぜ。」
  ホルス「と、兎に角、お前にはオレ達が付いている!だから、いつでもカードで呼べよッ!」
  ゴブリン「
因みに↑は本編でもホルス兄貴の科白だぜ!良かったな面目躍如だぜっ!!
  ユフタル「
そうなのか?・・・いや、それは兎も角ホルス殿の云う通りで御座る。イザと成ればこの某(それがし)にも是非御用命下され!!」
  フェアリー「(囁く様に)
アンタいっつも三行半(みくだりはん)じゃん。大体、こんなトコ居ててスーマールの守り放棄してどないするん?
  ユフタル「
ぐはっ!!?

 

 

  ギルス「じゃあ、行って来るよ!」

ギルスは軽く手を振って塔の入り口へと歩いていく。

  クローヴィス「頑張れよ、ギルス君・・・」
  ホルス「
でも次のWORLD8こそは出番くれよ・・・
  ゴブリン「
オレの出番もおくれよ兄貴・・・
  フェアリー「(囁くように)
無理だっつーの。て云うか何で私突然このシーンで登場したん?
  シルバードラゴン「イシター様・・・ギルスに、御加護を・・・」
  セティ「ギルスさま・・・生きて、必ず生きて帰って来て下さいね・・・」

一行は、ギルスが塔の中に入りその姿が確認出来なくなるまで後姿を見送っていた。
・・・先程フェアリーに核心を突かれ真っ白になったユフタルを除いて。

 

 

 これよりギルスの孤独な、最も過酷にして、そして最後の戦いが始まる。

 

 

 

と云う事で!遂にココまで来ましたよ!!次回からは通常ステージ最終章、WORLD8「ドルアーガの塔」編!!!
正直筆者も管理しきれないくらいに暴走してしまったキャラやストーリー展開をここで収束出来るのか?最後の戦いの割に妙に盛り上がりに欠ける展開に陥ったりしないか?そもそも何かクリア時のオチを用意しているのか!?様々な懸念を孕みつつも、残り後僅か、もしココまでお付き合い頂けたならばもう少し付き合ってやって下さいませ。

 

 

☆つづく☆
 
・一話先に
・一話前に
・戻る