当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)

 

ドル足掻記
「STAGE7:フンババの大木」

 

 

 

 リビルの森の東の外れ。二人は目の前にそびえる一株の巨木を見上げている。森の入り口である西端からも見る事の出来たその大木を・・・
その大木の蔭から、杖を持った一人の老婆と巨大なワシの様な鳥が音も無く現れた。

 

 

 

  フンババ神「人間風情がこの森に何の用だ?とっとと立ち去るが良い!!」

森の神は一喝。二人は思わずたじろぐ。

  フンババ神「・・・・・・・・・・・・なんちゃって☆」(両手の爪先を頭頂にもってくるポーズ)
  ギルス&カリア「・・・・・・・・・は?(絶句)」

STAGE1に引続き「はっちゃく」ネタを使っても解るヒトどれだけ居るんだい大体解るヒトがあまり居ないから未だに筆者カラオケで「ムリすんなタンゴ」を歌う踏ん切りつかないんじゃないかって、良く考えたら今時「ひらめいた!」って死語のよーな気もしなくも無いよね先生!
いやホントはフンババ様にこんなコトさせる予定は無かったんだけど、この所ギルスばっかりボケ役に回っていたからマンネリにならない様に貴方様に少しボケていただきました。だから神罰は落とさないで下さいね?

 

 

  フンババ神「(最初、儂の事を男だと思っとったようだし奴には絶対バチ当ててやる)ゴホン。まあ、森の魔物を追い払った事については礼を云わなければならないな、バビリム王子ギルスよ。」

フンババは云うまでも無く神の一族である(「ギルガメッシュ叙事詩」では敵役ですが)。彼女の力を持ってすれば、のりお(STAGE5参照)や十勝っち(STAGE6参照)を撲滅する事など容易いはず。では何故彼女はそうしなかったのか。以下はその事に対する筆者の考察である。

 −−基本的にこの世界の神々は人間に対して不干渉のスタンスを取っている。それは人間の自主性に委ねていると云うよりも、神々の王アヌの人間に対する不信感の現れである。いずれ語る事になるが、かつての「ドルアーガの塔」のエピソードも基は人間の歪んだ欲望が発端であり(但しその裏には悪魔が絡んでいたが)、この時もアヌは不干渉を決め込んでいた。結果的にバビリムの王家と巫女に肩入れした女神イシターの根回し(と、これも後で語られる悪魔側の事情)によりアヌはギルガメスに黄金の鎧を与え、ドルアーガは打ち倒される。一度はギルガメスの活躍により人間に対する最後のチャンスとしてブルークリスタルロッドで再び地上を照らす事をアヌは認めたのだが、今またも人間は神の信用を失墜させるような事態を招いている。神々の王であるアヌが人間に不信感を抱き、不干渉のスタンスを取っている限り、彼に従属する他の神々が表立って人間に肩入れする事は許されない。その意味ではいわばイシターは神々の中でのアウトローであり、その彼女ですらアヌ神の目をはばかって巫女に降臨する形でしか人間に助力を行っていない。フンババが自分の領域とはいえ地上界に自分の力を顕現させないのはこうした事情に因るものであろう−−

しかし、この後のフンババの言動を見る限り、彼女はギルスに人間界の未来に対する期待を見出していたのかもしれない。そうすると、ギルスを試す為に敢えて奴らを野放しにしていたのかもしれない。・・・・・・実も蓋も無くゲーム的に解釈すると「レベルアップの当て馬」と云う事だが・・・

 

  フンババ神「本当にお前にイシターの使いたる資格が有るか、試してやろう。我が使い、イムドーグに勝てたならばイシス王国のあるサヘル砂漠への道を開いてやろう。」
  イムドーグ「クワァァァァァッ!!」

傍らの巨鳥が大きく嘶(いなな)いた。
因みに、イムドーグを始めとするワシはフンババの神鳥であるらしい。
STAGE2で村の老人がイーグルのカードをくれたのはそうした由来による。

 

 

 

  イムドーグ「ケェェェェェッ!!」
  ギルス「うわぁお願いだから言葉喋ってよぉ!ボケを返せないじゃん。
お笑いは言葉のキャッチボールだよぅ。」
  カリア「だからこれはコントじゃないってば!」

 イムドーグのダンジョンはこれまでのものよりやや広い。それは当然、彼(?)はWORLD1の中ボスなのである。BGMだって違う。彼のジュエルもこちらより一段階強い「グリーンオーブロッド」。WORLDボス戦は必ずこちらよりも一段階強いジュエルとの戦いとなり、自動的にブレイブボーナスの対象となる。
このダンジョンはやや広いといっても、ワープホールへ向かうには一本道を通らねばならず、そこにピケを展開してカリアも配置すれば大丈夫であろう。
ところで、先ほどのイムドーグの奇声は彼がカードを使った声。ブック系カードのようだが、それは見た事の無い文字の刻まれた石板であった。

  『求めに応じ、大いなる森の恵みを齎(もたら)さん!』

  ギルス「あああなんだこの光は!?」
  カリア「あたし達を・・・包んでく?」

イムドーグの使ったカードは「サモンズ・オン・フンババ」。彼の守護神、フンババを召喚するカードである。通称「神のプレート」と呼んでいるこのカードは流石神のカードだけあって他のカードよりも大きな効果を得る事が出来る。但しその効果が敵味方無差別に発生するものも多く、使い方は少々難しかったりする。
「サモンズ・オン・フンババ」はルーム内のクリーチャーの最大HPを3増やし、同時にHPも3回復する。この効果は敵味方全体に及び、イムドーグだけでなくギルスやカリア達にもその恩恵が施される。

  カリア「でも・・・、この部屋あたし達とこの鳥さんしか居ないわよ。若しかして無駄骨?
  イムドーグ「クワッ!?」

イムドーグはギルスと同部屋になると委細構わずこのカードを使う傾向にある。その為、予めピケを張る拠点を決め、そこの敵クリーチャーを一掃した後ピケを張ってイムドーグを待っていれば、奴は勝手にみんなのHPを底上げしてくれる。そうすれば相対的にこちらの方が戦力が上がり、迎撃は容易になる。
敵はジャイアントトードやバットなど動物系がメイン。ここまで来れたギルスなら問題は無いはず。
結局、その大いなる恵みが仇となり、イムドーグは敗れ去る。

 

 

 

  フンババ神「ふっふっふ、面白い奴だ。」
  ギルス「でしょう、
毎週土曜日にポンキッキーズの『爆チュー問題』観てコントの勉強してますから。」
  カリア「そういう意味じゃないって!」
  フンババ神「儂は
『トムさんの紙芝居』が好きだったがな。」
  カリア「フンババ様も観てらっしゃるんですかっ!?」

・・・でもガチャピンのあの活躍ぶりはなんだろう君はヒャック△ンなのかい?

  フンババ神「まるでおぬしの祖先ギルガメスを観ているようだ。でも、それが『神の使い』の証なのであろうな・・・」
  カリア「あの
ボケっぷりがですか?」
  フンババ神「違う!!
ギャグパートとシリアスパートの切り替えはきっちりせんかい!

すみません。

  フンババ神「全く・・・、では約束通りサヘル砂漠への道は開いてやろう。それから、お主にこの『グリーンオーブロッド』と『サモンズ・オン・フンババ』を与えよう。」

グリーンオーブロッドはクリスタルオーブより一段階強いランク2のジュエル。より多くのカードを組み込める。サモンズ・オン・フンババは説明はもう不要だろう。敵が来る前に自軍のHPの底上げに使うのが定石だが残念ながらコストが高く現時点での使用は困難。

 

 

 

  フンババ神「さらばだギルス。お前の行く末を見ているぞ・・・・・・」

フンババ神は消え、東に続く道が現れた。
その道をずんずん進むと、やがて道は開け、一面の砂漠が視界に広がった!

  ギルス「これが・・・、サヘル砂漠・・・・・・」
  カリア「でも、
森抜けてから突然砂漠って少し地理的に変よね。普通潅木樹林とかサバンナとか間に挟まない?

 

 

 ・・・聴こえないフリ。と、兎に角次回よりWORLD2「イシス編」スタート!じゃ!!

 

 

 

☆つづく☆
 
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