(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
前回アンシャーの魔宮を出立したエンカイドは、自身の居城でギルス迎撃の準備を行っていた。
ミラーナイトA「(左手を高く掲げ)イーッ!エンカイド様、部隊の配置が完了致しました。後は奴の到着を待つばかりです。」
エンカイド「そうか、御苦労だったな。・・・ギルスよ、今回も趣向を凝らした持て成しをしてやるぞ・・・」
ミラーナイトB「『宴会奴』の名に恥じぬ、ですな、イーッ。(STAGE29参照)」
ミラーナイトC「ところで『宴会奴』って筆者が電△プレス△の『P△奴』から取ったとの専(もっぱ)らのウワサなのですが、あの男PS持ってないクセに何故そんな雑誌読んでるのでしょうか。しかも聞くところによると奴は白黒ページしか見ていないそうですぞイィィーッ!?」
エンカイド「・・・別にそんな事はどうでもいいだろう。しかし何故にオマエらはイーイー云ってるんだ?」
ミラーナイトA&B&C「それが我等戦闘員の勤めでしょうがイーーーーッ!!」
エンカイド「・・・・・・。ギルスのパーソナルデータをコピーして俺が生まれ、そして更にそのコピーとしてコイツ等が生まれた。コピーの世代交代を経るうちにどんどんボケ体質ばかりが目立ってきているのか・・・?」
所謂、ナマモノ学で云うところの同属婚姻に伴う劣性形質の顕在による奇形化、平たく云えば「血が濃くなった」のか。
エンカイド「・・・ま、まあいい。ところで、『もう一人』の方はどうした?」
ミラーナイトB「イーッ。現在『悪魔の森』でデーモンどもが追跡中です。あと半刻もすればカタがつくでしょう。」
エンカイド「そうか。・・・しかし、『悪魔の森』はギルスの通過ルートでも有るのだな。・・・・・・あそこのデーモンはタチの悪いのが揃っているが。だが、奴にはあそこでくたばって欲しくはないな・・・」
ここまで云ってから、エンカイドは急に語気を潜めて誰にも聞かれない様に呟く。
エンカイド「・・・マスターは、俺とギルスとの直接対決を望んでおられるからな。それの勝敗がどちらに傾くかを抜きにして・・・・・・な。」
その頃、ギルスは妖しげな潅木(かんぼく)が鬱蒼(うっそう)と林立している、「悪魔の森」を散策していた。
ギルス「いやあの、ボク別に散歩とか森林浴とかしてるわけではないのですが・・・」
言葉の綾だ気にすんな。そして、そんなギルスの前に巨大な影が立ち塞がる。
ギルス「巨大な『影』!?シャドーマンか?シャドーライトも無いのにどうして??」
グレートデーモン「フン小僧が、アニメ版の名称を用いよってミーハー者が!やはり原作を知る身としては『カ△゛マン電池』の名称の方が含蓄が有っていいぞ!!」
ギルス「そう云うものなのか?」
知らねーよ。「知らない」と云えば、どう云うわけか筆者の周りで「カゲ△ン」(アニメ版で無く原作)を知る人って居ないのだ。大学時代、筆者の知人H君が学校にエロコミ雑誌を持ち込んできて(!)それを読んでたら丁度「△ゲマン」のパロディな読切が有って「これって『カゲマ△』のパロだよね!」って云ったら周囲の人間みんな「何ソレ」って云うのよ。そんなに知名度無いのかな?若しか原作者があの「のらくろ」の作者のお弟子様で現在同作品の継筆権を持ってられるなンて云うのも知られていないのだろうか。無念であります小隊長(せうたいちゃう)殿。アニメ版に伴って原作(小△館て△とう虫コミックス。絶版)復刻しないかしら。
グレートデーモン「ええい長々と!本編に進めんだろう?」
ギルス「アンタもノってたじゃないか!」
グレートデーモン「煩い黙れ!!大体なんで生きてる人間がこんなところに居るのだ!?それも二人も!・・・まあイイ、生けるものはこの世界には存在してはいけないのが決まり。共々始末してやる!」
ギルス「なんだよ『生けるもの』って、アンタらも生きてるんじゃないか?」
グレートデーモン「ツッコむのはそこでなくて『二人』のところだろう?『もう一人が誰か』気にならんのか?」
ギルガメス「・・・それでは戦闘だ。」
カイ「ここは前回触れた通り、ゲーム本編としてはSTAGE47の直後に訪問する事になります。ボスを始めとするグレートデーモンとはここで実質上の初顔合わせになるわけね。」
ギルガメス「グレートデーモンは如何にもな後期型クリーチャーらしく、HPと攻撃力と魔法防御が高い。ザコのグレートデーモンでも迂闊に近寄ると痛い目に遭う。」
カイ「おまけにボスの方は強力な武装で物理防御もあるし、何より2マス射程で強力な攻撃を仕掛けて来るわ!」
ギルガメス「私は標準状態、若しくは少々の武装をすれば大抵の相手は止められる自信はあるが、ボスのコイツは私の弱点の闇属性だけに相手をするのは厳しい。」
カイ「また『ぺふぺふぺふ』ってなるの?(くすくす)」(STAGE46後編参照)
ギルガメス「・・・・・・。奴らは闇に属する生物だけに私を始めとする光属性で相手をしてしまいがちだが、実は奴らが飛行型である事を逆手にとって弓で攻撃する方が効率が良い。ボスが2マス射程だから尚更だろう。最初はボスがギルス追尾型なのでゴールドアーマー+ナンナルで強化したギルスで潰してしまえば良い。そうすれば武装を失う。」
カイ「でもボスは脱いでも強いわよ。・・・わたしは脱いだらスゴいけど、なんちて。」
ギルガメス「旧いCMネタだが一体どうしたのだカイ?・・・確かにボスは武装を失っても格闘能力は高いがまあこの後もギルス追尾になる事が多いのでそれなら楽勝だろう。そうでない場合は、回避率の高いクリーチャーで足止めしておけばいい。意外とモンクが使えるかもな。それが心配ならリターンとUターンを駆使して常にギルスでボスを潰すようにすれば良い。自ダンジョンが狭い(STAGE47参照)だけにその方が上策かもしれん。敵ダンジョンは少々広いのでブック・オブ・マップが有れば非常に便利だ。ザコはグレートデーモンの他メイジゴーストやスケルトン、ネクロマンサーなど。ギルスが上記の装備なら問題は無い。そろそろこの辺りから序盤に大量のMPを必要とするので、初期MPを確保する様にデッキを調整したり、ダークポットを組み込むと云った戦略を常時展開する必要が有るな。」
カイ「・・・ねえギル。」
ギルガメス「どうしたカイ?」
カイ「今回筆者でなくてわたし達がステージ解説してしまったけれども、コレだと何かあなたが出番欲しくて無理やり入ってきたみたいでまるでガっついてる様でちょっと幻滅なイメージ受けないかしら?」
ギルガメス「・・・そんなものかな。」
カイ「そんなものよ。それに、今回あなたハイブローなボケもやっていないからすっごい中途半端だし。」
ギルガメス「君は私にボケて欲しいのかシリアスで居て欲しいかどっちなんだ?」
・・・少なくとも筆者的にはボケキャラで居て欲しいなぁ。ああっそんな白い目で見ないでぇっ!
グレートデーモン「づわああ!畜生覚えてやがれ!!」
グレートデーモンは飛び去っていく。ところで誤解しない様に補足(筆者の勝手な解釈)を付け加えるのならば、ここのグレートデーモンはアンシャーの手下ではなくナーガル神に仕える「地獄」の獄卒と考えた方が無難であろう。あくまで冥界の支配者はナーガル神であり、アンシャーは一部の反逆悪魔達を率いて自身の勢力圏を冥界の辺境に展開している、と云う風に考えた方が自然である。前回「凍てついた神殿」を「ナーガル神の領域」とわざわざ但し書きしたのはそこらへんの事情による。
そして、ギルスはデーモン達が飛び去って行った方向に一人の人間が倒れているのを見つける。先程ボスのデーモンが云っていた「もう一人」であろう。
ギルス「おおっお約束な展開!恋愛要素込みのファンタジー系RPG&SRPGの女性キャラとの出逢いでは王道な・・・・・・なんだ男じゃんか。ちぇっ・・・って、ああああんたクロちゃん!?」
クローヴィス「なんだいソレはまるで僕が腕にガトリング砲を装着してグルグルニャーッって叫ぶみたいじゃないか・・・・・・って、うう、ギルス君か。デーモンを追い払ってくれたんだね、すまない助かったよ。」
討竜士クローヴィスについてはSTAGE36を参照してね。
ギルス「しかしクロちゃんどーしてここに?」
クローヴィス「その『クロちゃん』って呼名を無理やり定着させる気だねギルス君。・・・以前君にも話した通り、僕はセリアを追って旅をしているのだが・・・」
ここからは地の文で。STAGE36でギルス達と別れた後クローヴィスは南にある大国スーマールへ情報収集に赴いた。彼はそこで帝国の荒廃ぶりに驚くと共に、「黄泉の門」が開放された事実を知ったのだ。
クローヴィス「君は、地獄の番犬『ダハック』の事を知っているかい?」
ギルス「知らいでか!クロちゃんみたいなゲストキャラと違ってボクは正当なシリーズの主人公だよ!!冥界神ナーガル様の神殿の門番をしていると云う三つ首のドラゴン。伝説によると、奴に勝てたのは御先祖ちゃん(ギルガメス)だけだと云う・・・」
「ザ・ブルークリスタルロッド」ではシナリオによってこのダハックとギルガメスとが闘う場合が有ります。
で、話を戻しまして、クローヴィスはこのダハックがセリア姫を攫ったドラゴンではないかと考え、この「黄泉の国」へと赴いたのであった。
STAGE46ラストでユフタルが云ったウワサの「人影」は、彼を指しているのだ。
ギルス「でもクロちゃんがどうやってここに入れたのか解らないよ!ハッ若しかして肉体は死んでいても脳だけは生きていてとか云う後づけコジツケ御味御付(おみおつけ)な理屈?」
クローヴィス「別に宇宙戦艦は関係ないよギルス君。これの力さ・・・」
クローヴィスは一本の短い杖を取り出す。
クローヴィス「これは『セプター(王杓)』。攫われたセリアの残した唯一の持ち物だ。これの力を解放すると所有者の周囲に魔力遮断の結界を張る事が出来る。」
これによって彼は「黄泉の門」の瘴気の結界を「中和(エヴァ用語)」して抜けてきたらしい。
クローヴィス「でも、おかげで僕はスーパースウォードを始めとする魔力を持つ強力な武器を使えなくなった。本来のセプターの効力は『所有者の魔力を抑え込む事』だったからだ。」
ギルス「『所有者の魔力を封じる』?若しかして、お姫様がチアリーダーとかスク水とかのヘンなコスプレ変身魔法を使わない様に持たせていたとか?」
クローヴィス「なんで君がそこまで知っているんだ?」
当時「セリア姫四変化」は有名でしたよね。ファミコン版では「裏」で見れたそうですが筆者「表」クリアで精魂果てました。ところでゲームブック(東京創元社刊)のイモムシ変化はなかなか強引だと思う。因みにあの本の真のエンディングはやっぱりメタモールの魔法を使わない方だと思いますがどうでしょう?
で再び話を戻しまして、強力な武装を使えず、ダハックと対峙するも「討竜剣」の技だけではどうにもならずほうほうの体で逃げ戻るが今度は獄卒のデーモン達さえもどうにも出来ず(竜じゃないし)、しっちゃかにやられていた所にギルスが来た、と云う事だそうな。
クローヴィス「奴は恐ろしいドラゴンだ。今更愚痴だけど、本物のドラゴンバスター(STAGE36参照)が有れば・・・」
ギルス「(ホンモノ持ってたところでセプターが有る限り使用出来ないんじゃ?って云うツッコミは彼とゲームシナリオ書いた方に悪いから黙ってよう)」
クローヴィス「で、ギルス君。君はどうするんだ?ダハックのところへ行くのかい?」
そこでギルスは改めて、と云うか初めて自分の経緯をクローヴィスに話す。
ギルス「・・・と云う事で、ボクの目的地がナーガル神殿である以上、闘うかどうかは別にしてダハックのところには行く事になるね。」
クローヴィス「なら話は早い!僕を連れていってくれ。何としてもダハックにリベンジしたいんだ!君と僕が組めばきっと何とかなる!!」
ギルス「つまり・・・ボクが持ってるドラゴンバスターを貸してくれと?」
クローヴィス「そう!しかも君がジュエルを展開している間は僕はセプターを使わなくても良いから今度はドラゴンバスターもファイヤシールドもジェットブーツもゴールドアーマーも装着出来る!!」
ギルス「ちょっとクロちゃんそこまで貸すなんて云ってないでしょ!」
・・・斯くして妙なコンビが出来上がってしまった。クローヴィスは攻撃力の高いクリーチャー。そして勿論ドラゴンに対して追加ダメージを持つ。しかしそれでも武装しない限りクォックスクラスのドラゴンは一撃で倒せないし、防御関係に特典が無い、中途半端さが目立つ存在でもある。御使用の際には武装強化を念頭に。以上の理由で筆者は滅多に彼を使わなかったのだが。
ギルガメス「・・・ギルスに強力な味方が出来た様だな。」
カイ「・・・そうね。でも、コレだとあの二人で掛合いが出来る訳だしあなたの出番減るんじゃないかしら?」
ギルガメス「ガーーンそうだったのか!?」
・・・いや、あの、ホントに御先祖ちゃん、アナタってガっついてません!?
ミラーナイトA「イーッ!ギルスめが『悪魔の森』を抜けました!しかも例の男も同行している模様です!!」
エンカイド「フン、今更一人が二人五人のサ△ケが十人になろうが同じ事。この『魔剣』で全て薙ぎ払ってやるわ。ようし皆の者、出撃だ!!」
ミラーナイトA&B&C「(一斉に左手を高く掲げて)イィィーーーーーーッッ!!!」
エンカイド「・・・しかしやっぱり『イーッ』はベタじゃないか?」
ミラーナイトB「筆者はベタネタ好きだから良いのではないですかイーッ?」
エンカイド「同じベタなら『ダークダークダーク』や『ギルギルギル』連呼もなかなかイイぞ?(STAGE47参照)」
ミラーナイトA「おお成程!!」
ミラーナイトC「それならば筆者は『超人バ△ム1』がヘンにお気に入りだからア△トマン風に『ムヒョヒョヒョヒョ〜〜〜』と云うのは如何ですかイィィッ!?」
エンカイド「おおそれも脱力感満点でイイなぁっ!?」
(その後、戦闘員の叫び声であーでもないこーでもないと四人で話し合う・・・)
・・・・・・結局、ボケ役(のコピー)ばかりだからボケ出すとツッコミが居なくて収拾つかないまま延々ハマってしまうのか。何かヤな集団だ。
さて次回は、遂にSTAGE50(でも正確な50話目はSTAGE46後編って気付いてました?)にしていよいよエンカイドとのリターンマッチ!!そしてきっと多分またも前後編構成(ばらすな)!前回アンシャーが仄めかした「アレ」とか「魔剣」とは何の事か?
次回「闇騎士の館」、御期待下さい。