当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)

 

ドル足掻記

「STAGE58:ドルアーガの塔・39階(後編)」

 

  ホルス「セティ!!」

バビリムのイシター神殿に、セティが転移してきた。前回謎の影にKOを喰らい、12ターン経って『塔』に存在出来なくなって強制送還されたのだ。

  セティ「ううん・・・・・・」
  モンク「うーむコレはいかんな。すぐに安静にさせんと。ベッドに寝かせるので着替えの準備を。」
  プリースト「は、はいっ。」
  ホルス「な、ななな、だだだ大丈夫かセティ、そーか着替えだな、よし
オレが脱がせ・・・
  プリースト「
お兄さんナニ云ってんですかっ!?早く男の方は出てって下さい!!
  ユフタル&モンク&ゴブリン「むう残念。」
  プリースト「
貴方達もですッ!!

とまあ毎度毎度セティ絡みの下なネタで恐縮ですが、コレには世の「妹萌えぇぇぇ」な輩に対する警鐘、反面教師として、「いかに重度のシスコンが見苦しい存在か」を描いてる側面が有るのですよ。・・・・・・なんて、信じる!?

  クローヴィス「・・・まあ、僕はセリア一筋だけどね。」
  シルバードラゴン「て云うか、
オレも倒されてるのに無視かよ。ったくコレだからヤローどもは・・・」

ところで、STAGE1とかで触れた通り、カードで召喚されたクリーチャーはカード自体を依代(よりしろ)として存在している筈。よって、ダンジョン内で死に相当するダメージを受けても本体が死に至る事は無い。でも・・・、御覧の通りセティは深手を負ってここに戻ってきた。ある種のヴァーチャルリアリティと云おうか、死には至らなくとも本体にも何らかのダメージだの後遺症だのは残る様だ。ただこれまではそう云う描写は無かったけれども、謎の影の攻撃が常軌を逸する強力なものだった為、本体にも相当なダメージが与えられた様だ。と云うか今そう決めました。最早リプレイから外れ完全に筆者の暴走的空想世界と化してる本コーナー、どーせならイくトコまで逝けと思い、敢えて本筋から離れるオリジナル展開に致しましょう!!そう、セティはここで「戦線離脱」します。もち後の方の伏線で・・・。でもバラしたら意味ねーよな。

 では与太はここまでにして本編。

 

 

 

  ギルス「ナイトメア(STAGE50参照)・・・何で・・・・・・『ソウルエッジ』はボクが・・・?」

前回セティをKOさせた謎の影、別に引っ張らなくてもバレバレなのでクドいとは思ったのですが、その正体は闇の呪法によって組上げられた闇の騎士、ナイトメアなのでありました。
しかし、ナイトメアの生成には魔剣ソウルエッジ・イビルアーマー・イビルゴーントレットの3つの武具が必要。二度とエンカイドの様な犠牲者を出さない為に、今はギルスが最も重要で希少なソウルエッジを持っている筈。もう新たにナイトメアは生まれない筈では・・・?

  『クックックまだ判らぬ様だな?王子よ、私はあの時、貴様を始末する気は無かった・・・魔王復活の為に。それ故に、ナイトメアを生み出しはしたがそれを使って貴様を倒すつもりも無かったのだ。私があの時試したかったのは、伝説に在る闇の騎士ナイトメアの生成、そして・・・その複製法。
  ギルス「!!!」

ギルスは窺(うかが)い知らぬ事なのだが、STAGE50後編ラストでエンカイドの「コア」はミバによって回収されている。アンシャーはそれを解析し、ナイトメアのデータを入手した。あとはミラーナイト生成の応用で、予め用意しておいたソウルエッジのレプリカント(複製)を基にして量産型ナイトメアを完成させていたのであった。

  『残念ながら太古の存在であるソウルエッジの完全な複製を造りあげる事は出来ず、結果この量産型ナイトメアどもはオリジナルに較べて相当性能は落ちる。しかし、それを補って余りある「数」を満たす事が出来る!・・・ククク王子よ、主武装を失った(前回参照)貴様に打つ手立てが有るかな?「来るべき時」の為に私の準備は怠りなく整っている!今更貴様ら人間ごときにどうにか出来るものでは無いわ!!フハハハハッ・・・!!』

毎度のバカ笑いが徐々にフェードアウトしていく。再びアンシャーが行動を開始した様だ。
そして、ギルスの目の前に居る2体のナイトメアもじりじりと間合いを詰めてくる。

  ナイトメアA&B「斬ル・・・!!

 

 

 

一方、アンシャーは自ジュエルを出てワープホールへと向かう最中であった・・・やっぱ筆者は板チョコ入りのアイスが一番だね。大学時代良くお昼にしてたし。

  アンシャー「確かに『最中』で『モナカ』と読むが、ここでそんな事を暴露する必要が何処に有るのだ?それに100円アイス一個を昼食代わりにするお主は只のバカか筆者よ!?・・・・・・閑話休題(それはさておき)・・・。(きっとこの『閑話休題』を私に云わせる為にムリムリにボケたのであろうな)最中、もとい最早ギルスに為す術は有るまいて。ミラーナイトどももナイトメアで粉砕し、今度こそゆるゆるとカギを集めるとしてくれようぞ、クッククク・・・」
  ギルス「待(むわ)てぇぇぇぇいっ!!」
  アンシャー「ぬう?」

アンシャーの眼前に、ナイトメア達に阻まれていた筈のギルスが現れた。

  アンシャー「何故だ?何故こうも早く現れる?如何に貴様とて二匹のナイトメアを倒す術など無い筈!?」
  ギルス「ふん・・・答えは、これだっ!!」
  ナイトメアA「
斬ルッ!!
  アンシャー「!!?」

ギルスはアンシャーに向けてカードを投げ付ける。瞬時にそれは暗黒の騎士へと姿を変え、アンシャーに強烈な斬撃を叩きつけた!

  アンシャー「ぐはっ・・・まさか、アンサ・・・」
  ギルス「その通り
『アンさんもンな後無体なコトしはりましたらいけませんえ』と云う芸者トーク!?
  アンシャー「違う!!・・・・・・ぐふっ。」
  ナイトメアB「
ヲヲヲヲヲッ!!

更に召喚したナイトメアに滅多矢鱈に斬り伏せられ、敢え無くアンシャーはKOされる。
ナイトメアは流石に量産型で性能が落ちるとは云え、格闘戦にかけては他のザコクリーチャーなどの比ではない。まあ自ダメージや皆殺しと云ったマイナス属性も有るので使いにくいのも事実であるが。それだけに相手をするのは非常に厄介な部類。まともに戦うよりもアンサモンで無力化し、逆にこちらが使っちゃうのが上策なのだ。その点ではミラーナイトに似ているね。でも気を付けないと・・・

  ギルス「ようし良くやったぞ!」
  ナイトメアA「
ヲヲヲマダ斬リ足リヌ!!
  ギルス「え?・・・うわぁっ・・・・・・
ぺふぺふぺふ。

・・・となりますので注意。アンシャーは例によってギルス追尾傾向が強いのでダンジョン奥地にカギ取りに行く時に道を塞ぐ使い方が良い。自分の退路も塞ぐけど、リターンすれば良いし。
敵ザコはナイトメアの他スルーメイジやイビルアイ・サラマンダーなど投射系の敵が多いが攻撃力は軒並み低いのであまり気には掛からないでしょう。このお話ではギルスがナンナル弓を失っちゃったけど基本的にドイツもコイツもナンナルで狙撃すればOK。あくまで注意すべきはナイトメアとアンシャーのみ。
そうそう、ダンジョン奥地と云えば、マップ中心近くの袋小路なルームにこんなのが居るんですよ。

  ???「・・・ダークホール。」
  ギルス「うわっ・・・!アンシャー?・・・いや違う!ダミーかっ!!」

このステージに一体だけ居るザコのアンシャー。攻撃力こそやや低いがダークホールの性能は同じ。勿論、クリーチャー説明に反して攻撃でMP減らないのも同じ(・・・)。違いは何故か「皆殺し」と云うお茶目属性を持つ(まあ、ゲームバランス考えてでしょうけど)のと鼻が赤い事くらい(嘘。←ぷりーず こんてぃにゅー?参照)。
とは云え兎に角相手するのは厄介な奴。しかも
筆者やはり生前(?)の行いが悪いのかこいつが居るルームにカギが有る事しばし。しかも位置的にも相手有利な配置なので、ココだけの為にタイマーを残しておいた方が良いかも。で、ギルスはタイマーを使ってザコアンシャーを倒す。

  アンシャー(本体)「クックック!!かかったなギルス、我が分身の所にカギを置いていたのは正解だった様だっ!・・・云ったであろう、『真の策士』足る者、常にイレギュラーを想定して幾重にも策を張り巡らすものなのだっ!!・・・クククどうやらシルバー・タイマーを使い切った様だな?しかもアンサモンで奪い取ったナイトメアももう居まい!?・・・今度こそ手詰まりだな!?今再びダークホールの餌食となるが良い!・・・クッククク、若し我が『闇』に永遠の忠誠を誓うなら、この場は見逃してやっても良いぞ・・・?」
  ギルス「むぐ・・・・・・降伏なんて、たらん、」
  アンシャー「『足らん』?何が足りぬと云うのだ?」
  ギルス「
タラン!貴様は何年私の部下をやってきたと云うのだっ!?目標ボラー要塞!ハイパーデ△ラー砲発射!!
  アンシャー「そう来たかっ?
若しか極々一部の読者は私のカードリスト通称を見て『ボラー要塞ってナニ?』と思っていたかもしれないがココまで引っ張ってなお無理やりネタ公開か?しかもこれだけでもまだ大部分には理解出来ぬと思うぞ!?・・・・・・閑話休題。・・・どうやら『私』に仕える気は無い様だな。ならば・・・死ぬが良い!精々ナーガルにでも面倒を見て貰うのだな!!」
(註:上のギルスの科白、アンシャーの云う様に判らない人に解説。「宇宙戦艦ヤ△ト」TVシリーズ3期「マザーシャ△バート編」最終回でのデス△ー総統の科白の引用。この回に登場したボラー連邦ベ△ラーゼ首相の機動要塞が「ブラックホール砲」なる小型のB.H.を生み出す超兵器を使ってきたのですよ。・・・で、そのまま「ダークホール」を操るアンシャーの通称になったんだとさ。どう?安直でしょ!?)

アンシャーがギルスに魔法攻撃を仕掛けようとした刹那、黄色い液体の入ったビンが飛んできた。ラベルには手書きで「おろなミんC(スィー)」と書かれている。

  アンシャー「見るからに怪し過ぎるぞ?・・・どうやら貴様の十八番、ポーション・オブ・スタンの様だな。だが、それを使ったところで今更何となる?私を倒そうにも一撃与えたところで麻痺は解けるし、逃げたところで一度同じルームになれば私はゴールド・タイマー(前回参照)を使う。どの途貴様に術は有るまい?クックック折角の余興だ、貴様の策に乗ってやろう、最期の悪足掻きを見せてもらおうか?ファッハハハハハハハッ!!」

アンシャーはバカ笑いしながらワザとビンを手で掴み、その中身(スタン剤)を一気に呑み干した。 勝利を確信した事への余裕か。
・・・しかし、これが決定的な命取りとなった。

 

 

  アンシャー「(麻痺してるのでたどたどしく)・・・ぐぐっ、き、きき貴様、なな何をするつもりななのだ?更にまだ何を飲ませようとする?ううう動けない私に向かって、コレではまるでハ△肇な銅像コントではないかっ!!」
  ギルス「
すごく旧くて若い世代には通用しにくいよ?・・・閑話休題(あれ立場逆だ?)。これは別に怪しくもなんも無い、ただのディフェンダーポットだよ。」
  アンシャー「ほほうおまけに私のHPまでふふ増やしてくくれると云うのかね。これはかかか忝(かたじけな)いこれでで体力抜群精気漲(みなぎ)りよよよ
夜もビンビンだね!」
  ギルス「キャラ変え過ぎだよアンタ・・・クォックスといい(
STAGE55参照)この所みんな変だ・・・閑話休題(←これを使ってるギルスも相当変)。兎に角かかったな!これでボクの勝ちだッ!」

ギルスがディフェンダーポットを所持数限界の4本呑ませた所でスタンの麻痺効果が切れた。

  アンシャー「(麻痺が解けたので再び饒舌に)フハハハハハッ?何を負け惜しみをほざく?最早私の勝利は揺るがぬ、貴様の言葉など笑止千万片腹痛くて片平な△さも昔は新婚さんいらっしゃいに出演していたぞ!?・・・・・・閑話休題。もう世迷言など喋れぬ様口を封じてくれる、ダークホール!!」

アンシャーの妖しげな科白とジェスチャーと共にギルスの周囲に暗黒空間が生まれ、彼を呑みこんで行く・・・・・・そしてその暗黒が晴れた時、ギルスは1ポイントのダメージを受けた。

  アンシャー「なんと?
  ギルス「
聖拳平城京。
  アンシャー「
何故にそこで筆者のいんちき年号記憶法(他、「哭くよ一筒背中も煤ける平安京」「ハクション大魔王遣唐使廃止それからどした」など、って勿論ウソです)を持ち出す?・・・・・・閑話休題。と云うか何故だ?何故私の自慢のダークホールが・・・・・・ああっ!!」

またもかなりクドい表現ですいません。もう皆さんお判りですね。
ディフェンダーポットは最大HPを3増強させるかわりに攻撃力を2下げる。それを4回使った為に・・・アンシャーの攻撃力は
最低値の1になってしまったのです。
と云う事で、これが対アンシャーの窮極の手段
「逆ドーピング」。受けるダメージが1ならば、例えゴールド・タイマーを使われようともダメージはたったの8です。やり方は御覧の通り、最初にアンシャーに遭遇した時にスタンで固め、あとはディフェンダーを投げつけるだけ。もち奴のHPは増えますが、もとよりナンナル弓で撃てばあまり差は有りません。別に無理に倒さずに引き摺りまわしても別に痛くも無いし。この戦法も前回のミラーナイトピケ同様、STAGE54でも有効ですのでコレで多い日ももう安心(何が?)。
 ギルスはちゃっちゃとアンシャーを斬り刻んでKOさせると、カギを入手した。

  アンシャー「ぐぐ・・・何故だ?何故、私の策がこうまで悉く破れる?100年の、歳月を費やして準備したのだぞ・・・・・・貴様らなぞ、所詮は私の掌で動く『駒』に過ぎぬと云うのに・・・!?」
  ギルス「・・・それが、原因じゃないのか?」
  アンシャー「何だと?」
  ギルス「・・・お前は、自分の手下も、スーマールの皇帝(
STAGE31参照)も、ドラスコル(STAGE57参照)も、そしてボクやカリアさえも『自分の手駒』としか考えていないだろう?『イレギュラー』などと云いつつも結局は総ての動きを予測していた気になって自分の策に酔い独り『真の策士』ぶっていただけじゃないのか!?・・・でも、それは違う。ボク達は、ボク達の意志で動いているんだ!決して誰かの意のままに動く『駒』なんかじゃないっ!!

ゲームキャラがそれを云うのは自己否定じゃないか?

  ギルス「折角ここは久々にシリアスに決めたいのに外野は黙っててよ?・・・兎に角、お前は自分の思っている程の策士なんかじゃない。周囲の動きも、その心理も、場の状況さえも読みが甘い!・・・だからこそ、100年前だって色々小細工を弄しながらも結局御先祖ちゃんに敗れたんじゃないのか(いんたーみっしょん参照)!?このヘタレ策士!!
  アンシャー「・・・・・・!!」

核心を突かれ・・・アンシャーはそのまま崩折れ、動かなくなる。
ギルスは振返りもせずにそのルームを後にする。

 

 

 

今回はメチャメチャ長くなりましたが、今暫しお付き合いの程を。

 今、ギルスは3本のカギを持ってジュエルルームに居る。『闇の司祭』アンシャーの祭壇・・・そこに、奴のサファイアメイスが据えられている。これを浄化すれば・・・既に相当消耗しているアンシャーを滅ぼす事が出来る。そして、それによりカリアが・・・

  アンシャー「ヒヘハハハハ!!甘い、甘いぞナ王子よ!?・・・先程は良くも云いたい放題云ってくれおったな?・・・しかし、しかし私は『真の策士』ィィっ!私には、まだ、切札が残っているううう?

ジュエルの横で死亡復活したアンシャーが叫ぶ。しかしその声は渇き切り、その目の色は狂気と恐怖に淀んでいた。「たかが人間に」「『駒』に過ぎない人間に」、それも一度ならずも二度までも、決定的に敗北せんとする今この現状に、彼の魔界随一の『策士』としての、『闇の司祭』としての他の『闇』の者からの畏敬と羨望を一身に受けていたと云う自負が揺らぎ、脆くも崩壊しているが如しであった。
しかし、崩壊しかけているが故に本人にはその事が判っていない。アンシャーは再び奇声を放つ。

  アンシャー「キケケッ、確かにポーションによるパラメータ変更では武装強化と異なりKO後もその能力を引き継ぐから私の攻撃力は1のまま・・・だが!如何に貴様とて、あれだけカードを使ってはもう手札など残ってはいまい?ヒャファハァ、しかし、私にはまだナイトメアのカードが残っているぅっ!クケーッ!アンサモンもタイマーも使い切った状態で、果たして、勝てるかぬぁ!?フッハヒハッハ!!

イカれた笑いをあげ、アンシャーはカードを取り出す。そのカードは見る間に暗黒の騎士に姿を変える。暗黒の騎士は手にした魔剣を大きく振り上げ・・・・・・渾身の一撃を振り下ろす。

  ナイトメア「斬ル。
  アンシャー「
フヒャハハ、い?・・・うぎゃあああああっ!

しかし、ナイトメアがその憎悪の剣を向けたのは他ならぬアンシャー自身に対してであった。・・・暗黒の騎士に織り込まれし「皆殺し」の呪い。例え召喚した張本人であろうと、近くの者は誰であろうと斬り伏せられるのだ。

  アンシャー「うぐわわ、や、止めろ、止めてくれえぇぇぇっ!なな何を血迷ったのだエンカイド、私は、貴様の、マスタ・・・
  ナイトメア「
えんかいど?誰ノ事ダソレハ?我ノ名ハないとめあ。総テヲ・・・斬リツクス者!!
  アンシャー「
ひぎゃあぁぁぁぁぁっっ!!

再びナイトメアの剣がアンシャーを貫いた瞬間、ギルスはサファイアメイスを浄化し始める。アンシャーはそのまま床に崩折れ、ナイトメアは動きを停止する。

  ナイトメア「ヲヲヲ・・・・・・マスター、これが、俺達の末路なのですよ・・・」
  ギルス「えっ!?」

しかし次の瞬間ナイトメアは黒き塵となって消失していた。
果たしてエンカイドの「魂」が量産型ナイトメアの中にも残っていたのか。もしそうだとして、エンカイドは自分を生み出しながらもその運命を弄(もてあそ)んだアンシャーに復讐の刃を向けたのか。はたまた・・・いや、それを知る術はもう無い。
ところで、アンシャーも流石に自滅するだけの「ナイトメア召喚」てのはゲーム本編ではしない様ですが、
自ダンジョン移動中に自軍ナイトメアに「皆殺し」で斬り付けられて勝手に力尽きる状況はしばしば発生します。弓戦士パルキス(STAGE28参照)なんかにも自滅傾向は有りますが、「自ダンジョンで勝手に死んじゃう」確率はこの面のアンシャーが最も高いと思います。流石はヘタレ軍師!!

  アンシャー「ぐぐぐなんと云う事だこれまでの『燻し銀な黒幕(?)』の私のイメージが今回一回だけで『ヘタレ軍師』に変わるとはっ!?・・・・・・閑話休題・・・・・・まだ、マダ、終る訳には行かぬ・・・、かくなる上は、止むを得ぬ、・・・ドルアーガ、さま、の元へ・・・」
  ギルス「しまった!」

虫の息であったアンシャー、ギルスの隙を突いて転移魔法で姿を消した。

  ギルス「逃げられたか・・・でも、もうあれでは戦えまい・・・あと残るは魔王、ドルアーガのみ!アイツもどうせそこに居る!行くぞ!!・・・カリア、もうすぐだよ・・・」

 

 

 

しかし、ここ39階の階段にはこう書かれてあった。

『59階直通階段』

  ギルス「えーーーーっ!?『直通』!?20階分一気に上れって?今までで一番長いやンか?チクショウなんか妙に後半シリアスに続け過ぎと思ったら、最後にこんなブービートラップかますなんて酷いや姉さん!!

誰が姉さんだ。兎に角、しぶしぶギルスは階段を昇り始める。

 

・・・只今ギルスは階段を移動中。59階を目前にして、最上階まであと2階。
そして、その59階には・・・・・・。

次回、遂に『奴』の登場!!乞う御期待!?

 

 

☆つづく☆

 

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