当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)

 

ドル足掻記
「STAGE57:ドルアーガの塔・29階」
 
 

 

またも延々と続く階段を昇り、昇り昇り昇り・・・ギルスは今、「塔」の中腹とも云える29階に差し掛かっていた。

  ギルス「前回から云おうと思っていたんだけど・・・なんで下りれる階が限定されるんだよう!?せめて途中の階で下りれれば一休み出来るじゃ無い!」
  ???「(あっさりと)別に階段の段に腰掛けて休めば良い問題だろう。」
  ギルス「
やだよ階段で座ったら下からぱんつ覗かれるじゃない!
  ???「(あっさりと)別に男だから良いだろう。」
  ギルス「
男相手なら良いかもしれないけどショタな御婦人が涎(ヨダレ)垂らして見てたらどーすんの?
  ???「(あっさりと)なんて解釈だ。だが・・・、貴君のイメージイラストは
思いッきし短パン+白タイツ(註:正確にはブーツです)で何かショタ人気を狙ったものが無い気がしない事はない様な感じではないかもしれないな(?)。」
  ギルス「何それ!!って、この
あっさりした口調、まさか!?」

ギルスは声のした方角を見やる。そこに居たのは黒い影。つまり、5人居る飛騨忍者の手練の内で、最初に敵に捕まり挙句敵に唾を吐いて挑発かました為にカラス使いの忍者に斬られた・・・

  ???「(あっさりと)また赤影ネタSTAGE3参照)か。しかも原作マンガ版。相変わらずマンネリなものだ。しかし・・・私は違う。それこそそのマンガ版で『紅影』ときて、くノ一を連想したが実際登場するのはハゲデブチビの三点バースト(しかも本当に火を吹く)オヤジと云うくらいの違いでな!」
  ギルス「なによそれは?」
  ???「(あっさりと)
ただの冗談だ。・・・・・・久しいな、バビリムの王子よ。」

それを「黒い影」と見紛(みまご)うたのは、彼の羽織るローブに代表される様に、彼の衣服が全身黒尽くめであったから。対照的にその肌は病的に青白く、口元には尖った犬歯が・・・

  ギルス「ドラスコル(STAGE22参照)・・・、キミも、ドルアーガの魔力で復活していたのか・・・」
  ドラスコル「結局、ここまで来てしまったのだな。私は・・・、貴君とは争いたくなかった・・・。だが・・・どうやらそうもいかない様だ・・・」

ドラスコルが自身の左胸を手で押さえつける。ギルスにもそこから邪なる魔力が溢れ出るのが感じられる。まるで心臓が早鳴りするが如く、間断なくそして猛烈に。

  ドラスコル「(天井を見上げ)何故・・・私は・・・、闇の力などにこの身を染めてしまったのか・・・・・・。うっ、あああああっ!!」

ドラスコルからの闇の魔力の波動が一層強いビートを刻み、彼の身体は変質を遂げていく。・・・何をその代償に捧げたのかは判らない、しかし、その失ったものの代りに得た、「闇」に染め上げられし忌むべき身体。「吸血鬼真祖」・・・バンパイヤロードとしての姿に。

  ドラスコル「ううう・・・・・・・・・、(気を取り直し、そしてあっさりと)王子よ、私を討ってくれ。私をこの闇の呪縛から、今度こそ、完全に解放してくれ・・・」
  ギルス「しかし・・・ボクは、敵対しない相手には・・・」
  ドラスコル「(あっさりと)今の私は既に『闇の意志』による傀儡(くぐつ)同然だ。このままでは貴君に害を及ぼす。
貴君のイメージダウンは元より、それに乗じて貴君の仕事も全部乗っ取ってしまうぞ?ホされても良いのか?
  ギルス「芸能界ですか?」
  ドラスコル「(あっさりと)
勿論冗談だ。しかし、このまま私を放置すると、私は貴君を攻撃してしまう。生き残りたくば、貴君が愛する者を守りたいのならば、私を倒す他無いのだ!」
  ギルス「でも・・・」
  ドラスコル「何を迷う必要がある?もう私は・・・(目の色が変わり)グワアア!!」

ドラスコルはギルスに襲いかかった。完全に「闇」の支配下に堕ちたのだ。

  ギルス「酷い・・・酷すぎるよ・・・こんな形で戦うなんて・・・」

 

その頃、「塔」の39階・・・ここには、「闇の司祭」アンシャーの祭壇が据えられている。
そして、そこで妖しげな水晶球に29階の戦況を投影して眺める一つの闇。

  アンシャー「ククク・・・一旦は改心の素振りを見せたドラスコル(STAGE22参照)相手だ、さぞ相手はし難かろう王子よ?」

  ギルス「・・・折角、これまで・・・・・・冒頭ではボクがボケ倒すパターンを確立させたのに・・・ボクがボケる間もなく戦闘突入なんて・・・酷すぎるやぁいっ!!!

  アンシャー「そっちの方かっ!・・・・・・(誰も居ないのについ大声を出してしまい周囲をきょろきょろ見やって)ゴホン。閑話休題(それはさておき)。クックック、どう戦うか、是非愉しませて頂こうではないか!ククククク・・・」

 

 

 

  エクソシスト「(キンキン風に)はい消えたッ!
  ドラスコル「グオォォッ!(消滅)」
  ギルス「とりゃっ!」(「せいぎのつるぎ」を振り下ろす)
  ザコ敵(ブラックドラゴン)「ギャオウ!!」(即死)
  ホルス「うーーーーむ・・・」
  シルバードラゴン「なんかあっけ無ェな・・・」
  セティ「すごく
あっさりしてるって云うか・・・」
  ギルス「(セティの声真似で)
『あっさり者』ってナンか『うっかり者』みたいですね!STAGE22参照)」
  セティ「
あぅぅもう昔の事は忘れて下さいよぅギルスさまぁ!!

このSTAGE57、傍目には結構カッコ良いかもしんないです。ボスのドラスコル(正確には「ドラスコルソウル」)を始めとするバンパイヤロード、ブラックドラゴン、そしてグレートデーモンを主体とした黒一色なステージ。まああとバンパイヤとかネクロマンサーも居るけど。その大半が光属性を弱点とするので対策としてはその一点に尽きます。ただ筆者はギルスには(上記の様な「せいぎのつるぎ」装備でなく)ナンナル弓を装着させる事が多いですね。ボスとタイマンするには便利だし。ブラックドラゴンを一撃で倒せませんが、基本的に筆者は投射系は軸ずらしで逃げて、逃げられない場合だけアンサモンしますので。別に前回と違いアンデッド主体でもないのでエクソシストは防衛要員だけで良く、多分バイブルも不要。シルバードラゴンが強いですね。自分側も敵側もダンジョンが狭く、一点ピケを張れば充分なので難易度としては低いです。と云うか、STAGE55〜57まで簡単過ぎ!人をバカにしてませんか?・・・まあ、「ボス・オンパレード」に出るボスって最初に出た時と較べ弱く感じるのが普通だし、

  ギルス「特撮モノの再生怪人なんてのは元よりも大きく弱体化して戦闘員と何ら変わらないのが定説だしね!」
  ミラーナイト「イィーーーッ!」
  ホルス「・・・またコレか。」

斯くして、『あっさりと』戦闘は終結。因みにドラスコルはSTAGE22の時よりも大きく武装強化されているが今のギルスはそれ以上に強い武装を出来る筈なのでタイマンで負ける危険性は無いでしょう。

 

 

 

  ドラスコル「(あっさりと)・・・これで、やっと終れるのだな・・・王子よ、感謝する。」
  セティ「!?」
  ギルス「いやあそれ程でもぉ。」
  ホルス「
何を照れてる?STAGE22と同じ様な展開じゃないか?一体何に感謝するってんだよ解ってんのか!?
  ギルス「
さあ?」(ユーメルみたいに肩をすくめる)
  ホルス「あのな・・・」
  ドラスコル「これで、闇の力、忌むべき呪縛から解放されると云う事だ・・・、そう、
さながら『だるまさんが転んだ』でついうっかりくしゃみして動いた為にオニに捕まってしまったのが味方の活躍で解放されるかの様に!!
  シルバードラゴン「なんだそりゃア!?」
  ドラスコル「(あっさりと)
ただの冗談だ。・・・・・・閑話休題(それはさておき)、」
  ホルス「
(ドラスコルってこんなキャラだったのか?)
  セティ「
(ナンでも当初はこういう『あっさりと』淡々とひたすら無意味にボケ倒すキャラにする構想が有ったらしいんですけど、WORLD3で巧く表現できなかったから今回ムリムリにその設定を盛り込んでいるらしいですよ?)
  シルバードラゴン「
(マスターROM初回審査でリテイク喰らったのを幸いに納期に間に合わなかった新仕様をゴテゴテ盛り込むゲームメーカーみたいなモンか?)
  ギルス「
(イヤきっと週刊少年Jな某手品師マンガで最終回にも関わらずいきなり新キャラでしかもパンチラまでしでかした令嬢キャラを無理やり登場させた感じかな?)
  ホルス「
(ワケが解らん!!)
  ドラスコル「
((あっさりと)実はその手品師マンガと同じ週刊Jだった某西部劇マンガの最終回で脈絡も無く明示されていた各登場人物の年齢設定みたいなものなのだ。)
  ホルス「
何でお前まで声を潜めてる?しかもあっさり口調でッ!!
  ドラスコル「・・・勿論、
冗談だ。・・・闇のものに魂を売りさえしなければ、私も、陛下も、スーマールもこのような事にはならなかっただろうに・・・」
  セティ「どう云う事ですか?」
  ドラスコル「私は、
『力』が欲しかったのだよ・・・。バルスツーカ陛下のお役に立てる為に。」

ドラスコルは、主君バルスツーカに対し絶対の忠誠を誓っていた。この点では弓戦士パルキス(STAGE28参照)にも似ている。ただ、パルキスやユフタルのような生粋の武人ではなく、元々魔法や呪術に傾倒のあった彼はそのベクトルをこちら側に向けてしまった。彼は闇の存在(恐らくアンシャー)にその魂を売り、バンパイヤロードとしての不死の身体と強大な魔力を身につけた・・・・・・人としての身体と心を失う代りに。だが、それでも、この「力」がバルスツーカの為になるのならばと考えていたのだが・・・、

 

  (地上で)ユフタル「あやつは・・・、口調はあっさりしておったがその表情はいつも物憂げで・・・陛下やアンシャーの出す非道な命令にも一切の不平も出さず従っておったが・・・」
  クローヴィス「その実、彼も苦悩していたんでしょうね・・・主君への忠誠と、自分の心理との葛藤に。」

 

  ドラスコル「(あっさりと)だが・・・その忌まわしい日々ももうこれで終る。王子よ、貴君のお蔭で、私は人のままで死ねる。身体はこの醜い異形だが、人の心を取り戻して。王子、貴君に出会えて、良かっ、た・・・・・・」

ドラスコルがそう云い遺すや否や、その肉体は一瞬にして黒き灰となって崩れ落ちた。

  ギルス「そう・・・それこそ正に『あっさりと』。(カメラ目線)」
  シルバードラゴン「
オメー誰に向かって喋ってンだ?

そしてその一山の黒き塵も瞬く間に「あっさりと」消失してしまった。闇にその身を捧げてしまった経緯も、当人の想いも違っていたが、その結末だけを見れば前回のヘロドトーと何ら変わりは無い。

  ホルス「だが・・・、怨念と執着を遺したヘロドトーと違い、ドラスコルはこれで本望だったのだな・・・」
  ギルス「どしたのホルス、
急にキメの科白なんか云っちゃって。
  シルバードラゴン「ケケッ、そりゃアレだ、
ぷりーず こんてぃにゅー?でクローヴィスに美味しい科白ばかり取られたもんだから躍起になってるダケだろ?・・・こんな科白、本編には無ェもんなァ!?
  セティ「兄さん・・・・・・
可哀そう。
  ギルス「
かわいそう・・・
  シルバードラゴン「
哀れな奴・・・
  ホルス「
うわぁお前らそんな哀れんだ目でオレを見ないでくれぇッ!?

 

 

 

 ・・・再び、「塔」の39階。

  アンシャー「クックック・・・結局ドラスコル卿も及ばずか・・・、まあ奴も所詮は神輿(みこし)の一つに過ぎぬ。寧ろなかなか良く踊ってくれた方だぞ、ククク・・・」

アンシャーは道衣を翻すと、祭壇から音も無く降りた。その手には、サファイアメイスとスペルカード一式が握られている。それらを懐にしまいながら、再び説明的な科白を呟く。

  アンシャー「・・・余計なお世話だ。ドラスコルも消えて私と掛合い出来る連中が居なくなった為仕方無いだろう!・・・尤も、私は独り言呟くのは嫌いではないがな。筆者よ、貴様の様にな!!・・・・・・閑話休題。さて、ではいよいよ次は私の出番かな・・・、次の到達点はここ、39階だからな。」

なああまた階をすっ飛ばすんかい!

  アンシャー「いくら私がツッコミ系のキャラクターだとて無理に掛合いに参加する必要は無いぞ筆者!?・・・・・・閑話休題。その通り。ここと29階の階段は直結している。ここまでの間の階(2〜18階・20〜28階・30〜38階)に何が在るかだと?・・・ククク、我々も魔王復活の為の準備として相当散財したからな、財政救済の為にここ(ドルアーガの塔)を雑居ビルにしてみたのだが・・・・・・昨今の不況下の折に、『高層ビルに飛行機が突っ込んだら危険』とか云う理由で全くテナントが埋まってくれぬのだよ・・・って、今は何時の時代の話しだッ!!」

って何独り芝居してやがんだよ。ネタも不謹慎だし(すみません)・・・しかし、あの天下の「ドルアーガの塔」を雑居ビル扱いかね。諸行無常ちうか何と云うか・・・オールドファンが見たらなんて思うよ?

  アンシャー「そうなのだよ少しはこの少ない予算を遣り繰りする私の苦労を解ってくれヨヨヨ・・・って何を云わすのかっ!!・・・・・・閑話休題!クックック、しかし問題無い。ここで王子を倒せば対抗勢力は居なくなり、我々が独占企業になること間違い無し!フハハハハ!!」

「独占企業」って何ナンだ?

  アンシャー「・・・何?STAGE54であんなにあっさり負けておきながら大丈夫かだと!?」

いや訊いてるのはそんなんじゃないってば。

  アンシャー「ククク、あの時はあの時。魔王復活の為に加減をしたのが判らぬか?・・・私にはまだ切り札が有る。真の策士とはそう云うものなのだ。だからこそ、あそこで王子を見逃すと云う余裕を持っておれるのだよ(ゆー ざっぷ とぅ・・・参照)。では、次回『ドルアーガの塔・39階』で王子の最期、光の希望の終焉の時を愉しみに待つが良い!クックック!!因みに最上階まであと31階だ!!ファッハハハハハハハ!!」

(勝手に云うだけ云われちまったよ)・・・・・・続く。

 

 

☆つづく☆
 
・一話先に
・一話前に
・戻る