当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)

 

ドル足掻記
「STAGE40:炎の崖」
 
 

 

 「炎の崖」・・・それは、煮え滾(たぎ)るマグマが蠢(うごめ)く巨大な火山の火口であった・・・

  ホルス「ちょっと待てッ!前回の、いやコレまでの回のドコを見てもここが火山(それも活火山)だという記述は一切無かったぞ!!突然そんな把手付けたような設定持ち出すなよ!」
  ギルス「でもゲーム本編もそんな感じの記述だったし・・・」
  セティ「『嵐の山』のイメージに囚われすぎて火山かどうかなんて考えもしなかったですしね。」
  ギルス「ホラそれに好意的に解釈すれば
『火山熱による上昇気流で低気圧が異常発達してこの山には強風が吹き荒れる』とも取れるじゃない。」
  ホルス「それも把手付けたような理屈だがな・・・」

 

 一方南へと足を向けていた討竜士・クローヴィス(STAGE36参照)。

  クローヴィス「(呟く様に)・・・でも気付かなかったのかな?僕の持っていたファイヤシールドには『クムガル山の溶岩を鍛えて作った盾』とか云う説明書きがしてあったんだよ。そこを読んでいればあそこが火山だという事は一目で判ったのにね。・・・勿論、ドラゴンバスターを求めてひょっこりあそこに現れたはずの僕がどうしてクムガル原産のはずのあの盾を持ってたか、なんて野暮な疑問は抱かないで欲しいな。」

・・・さいですか。

 

  ギルス「ところで、この『ギルガメスの道』によるとギルガメス大王はここから『天の回廊を経て天界に昇る』と有るけれど、そんなの見つからないよね?」
  セティ「確かにそんなものは有りませんね・・・」
  ホルス「でもオレ達の目的はゴールドアーマーであって別にその回廊は関係ないだろう?」
  セティ「でも兄さん、アヌ神さまが関わっておられる以上無関係とも云えないわ。若しかしたら、天界に昇る必要が有るかもしれないし。」
  ギルス「セティの云う通りだよホルス。それに、仮に天界に昇る必要が無かったとしても歴史的な遺物として保存しておきたいんだ。」
  ホルス「そして史跡名勝として観光客を呼び込むハラか?
更に土産物屋を開いて饅頭とかサブレとか熊の木彫りの人形とかを売りつけ・・・(STAGE16STAGE20参照)」
  ギルス「いやあ良く解ったねえ?」
  ホルス「アホか!!・・・全くお前とカリアは似た者同士、正にお似合いの二人だな。」
  セティ「ええっそんなやっぱりギルスさまとカリアさんはそんな関係・・・あうあうあう、」
  ホルス「
話が先に進まんからこのパターンいい加減に止めろ!

それにツッコミ役を自負するカリアだし、それは心外だと草葉の陰で思ってるだろう。

  アンシャー「クックックその様に勝手に巫女を『完全に死んだ』扱いにしてはこのWORLD5のストーリーの意味が無いのではないか筆者よ?・・・・・・閑話休題(それはさておき)。ククク暫く登場しなかったから私の存在を忘れたりしてなかったかね読者の諸君?」
  エンカイド「ふっふっふ俺様も居るぜ!次は見ているが良い、以前(
STAGE30)よりもオドロキの展開を見せてやる!!(←緊縛プレイ以上の展開だと、本気でヤバい描写になるのではないか?)」
  バルスツーカ(の亡霊)「・・・・・・・・・何故ワシの扱いはあんな小さかったのか・・・(
STAGE31参照)」
  チーフリザード(の亡霊)「右に同じウガァ!(
STAGE20参照)」
  リザードキャプテン(の亡霊)「左に同じウガガァ!!(
STAGE24参照)」
  エンカイド「おおっとアンタらも居たのかい!?」

コラ突然乱入するな!ホントに進まんから引っ込んでくれ!!

 

 

 

 ・・・話を戻しまして再び「炎の崖」。火口のマグマが一度盛り上がったかと思うと、突然そこから何かが飛び出した!それは自ら炎を纏(まと)うかのようにして形を整えつつある。さながら燃えさかる炎が翼のような・・・

  ギルス「キング△ドラ?
  ???「不正解ナリ。我ノ名ハ『フェニックス』ナリ。神々ガ御社(みやしろ)ヘノ道標ヲ示ス存在ナリ。
『力』『知恵』『勇気』ヲ備エシ真ノ勇者ヨ!汝、神々ガ元ヘ赴カント真ニ願ウナラバソノ強キ『意思』ヲ以ッテ我ヲ乗リ越エテ行クナリ!!」
  ホルス「けッ、結局は天界に昇らなければいけないのか。」
  セティ「そして、毎度の如く戦闘なのですね・・・」
  ギルス「
ようし見せてやるボクのイシの力、円盤石よりモ△チーをバース!!さくら吹雪っちィィ!!
  フェニックス「
原作ヲぷれいセズニ、あにめノ内容ダケデねたヲ引用スルノハ無謀ナリ!!
  ギルス「がーーーん見抜かれていた!」
  ホルス「何をだ。」

 

 

 

では戦闘です。今回登場するフェニックスはかなりクセの強いクリーチャーですが、それ以上にボスのフェニックスが特徴的でこの面もボス対策がメインと云えるでしょう。
まずはザコのフェニックスから解説。一言で云えば炎攻撃を持つ飛行型クリーチャー。HPが低いが「転生」の特殊能力を持つ。「転生」は、HPが0になってから12ターン後に90%の確率で復活する、アンデッド達の「再生」の強化版の様な能力。とは云っても、特に厄介な障害物(含むクリーチャー)の無い限りは12ターン有ればルームを抜けたり出来るのであまり気にしなくて良い。流石に繰返し通るルームに居たら面倒だけど。
で、問題はボスの方。HPは11しかないので、弱点(弓・氷)を突かなくてもそう恐れる事は無いのだが、異様に攻撃力が高い。おまけにラマン神の神器と云われる風のヤリ「エンリル」を装備していて2マス射程。更に「しらべる」コマンドでも記載している通りファイヤシールド装備の為に炎攻撃を吸収・・・

  セティ「えっちょっと待って下さい、クローヴィスさんも同じ様にファイヤシールド装備でしたけど(STAGE36参照)、『しらべる』コマンドでは『炎属性吸収』の特殊能力の記載有りませんでしたよ?」
  ギルス「へーセティって
クローヴィスの事には詳しいんだね。」
  セティ「(赤くなって)あぅぅ、やだギルスさま別に何でもないですよぅ。」
  ホルス「(ジト目で)
そーゆー態度をするから怪しいんだ・・・

ふーむ気付かれたか。いやシスコン兄貴の疑念の事じゃないよ(ホルス「だから違うって!」)、確かにクローヴィスはクリーチャー解説に「炎吸収」の記述はないが、このステージのボスには記述が有る。これは、ファイヤシールドの有無に関わらずボスが標準で炎吸収の能力を持つ事を意味する。だからボスをKOさせて(ファイヤシールドを消滅させて)も炎吸収の能力は依然所持している事になる。尚ザコのフェニックスには吸収能力はない。このステージ以降、単純なパラメータ以外に特殊能力の面(特に吸収属性)で同種のザコとボスで能力に差異が生じる事が出てくる。面倒でも一度ボスの能力はちゃんと「しらべる」しておくに越した事はない。
 で、肝心のボス対策だが、最初はピケ展開後ギルスも待機して総動員でボスを潰して武装強化を奪うのが良い。その後は・・・

  フェニックス「・・・12ターン経過ナリ。我不死鳥ノ如ク復活スルナリ!」
  ホルス「おう待ってたぜ。」
  セティ「それでは・・・お願いします。」
  女王イシス「任せるが良い。・・・はああっ!」
  フェニックス「ヌオオオッ!?弱点ノ氷属性デ我瞬殺ナリ?」

そして12ターン後。

  フェニックス「我三度復活ナリ・・・・・・」
  女王イシス「はあっ!」
  フェニックス「ヌオオオ!!」

更に12ターン後。

  フェニックス「ワ、我ハ何度デモ黄泉返ルナリ・・・・・・」
  女王イシス「はああっ!ええい
妾(わらわ)での科白掛け声ばかりではないかっ!
  フェニックス「ヌオオ
ソレヲ云ウナラ我モ断末魔ノ叫ビバカリナリ!

・・・以下延々リフレイン。
結局90%の確率で復活する為、ピケで仕留めてもまず確実にその場で復活する。だから復活直後に叩ける様な強力なピケを一点集中で布陣しておけば良い。最有力候補はやはりイシス様。居ない場合はアーチャー系複数かセティ・ホルスなど。注意すべき点はエンリルを失っても攻撃力が10有るのでイシス様やセティは一撃で倒される危険が有る事。鎧を着けるか、少々勿体無いがファイヤシールドを持ってたら着けさせても良い。
ただファイヤシールドが有る場合は(複数でない限り)配下よりギルスに着けさせた方が良い。
このステージはフェニックス・ファイヤメイジ・ドラゴンフライ・ファイヤゴーレムなどの炎攻撃な連中が多いから。この面が初登場のファイヤゴーレムは文字通り炎攻撃のゴーレム。ゴーレムが炎攻撃になって氷弱点が増えただけなので通常ゴーレムと同じ対処で十分。あと他にスルーメイジ・ソードマスターと云ったWORLD5登場の後期型クリーチャーも居る。まあここまで来れた人に特に解説は要るまい(
行数の都合とも云う)。
あとは少々マップが広い程度だが、ボスを完璧に止めれば奴に出し抜かれる心配も無い。ブック・オブ・マップ(
STAGE38参照)が落ちてるルームも有るのでそれを活用するのも良いだろう。

 そしてギルスはフェニックスのジュエルを押さえる。このジュエルは、なんと神の至宝クリスタルロッドの一つ、「グリーンクリスタルロッド」である!!

 

 

 

  フェニックス「見事ナリ!我、今コソ天界ヘノ途、『天ノ回廊』ヲ開クトキナリ!!」

フェニックスは一際高く舞い上がると、火口めがけ大きく羽ばたく。一陣の疾風とともに湧き上がる熱気と噴煙はかき消され・・・、凍りついた溶岩の大地に突き立てられるが如く一本の氷の橋・・・「天の回廊」が姿を現した!

  フェニックス「行クガ良イ、心ニ翼ヲ持ツ者ヨ。地上ノ試練ヲ乗リ越エタ勇者ニ輝ケル証トシテ、コレヲ授ケル!」
  セティ「これは・・・さっきあなたが使っていたグリーンクリスタルロッド!」
  ホルス「神の至宝をこんなに簡単に・・・いいのか?」
  ギルス「
多分緑は量産型だからいいんだよ。きっと赤いの(レッドクリスタルロッド)はカスタムモデルだからダメだろうけど。
  ホルス「じゃ
青(ブルークリスタルロッド)は旧型なのか?

ガデムさんに「旧型をなめるな!」と体当たり掛けられない事を祈るよ(何の話だ?)。

これで「天の回廊」が何かは解ったけれども、一応補足説明を。
「ザ・ブルークリスタルロッド」における「天界」は、バビリムのイシター神殿の真上に存在しており、そこへ昇る方法は
STAGE18で少し触れたように大きく3つ。一つは「天界のプレート」を足場にする。一つは「神々のチャリオット」を使う。そしてもう一つは神の資格を得て天から降りてくる光に乗る方法。つまり「天の回廊」はこのいずれにも属しないこのゲームオリジナル。
更に云うなら、今回ギルス達が向かう天界こと「空中神殿」は「ザ・ブルークリスタルロッド」では炎と正義の神ガールーの神殿である。いつの間にか神々全員がココに引っ越したのであろうか。まあそれを云うなら前回の「嵐の山」はラマン神の神殿である事は変わりないがガールー神の領分(ここ「炎の崖」と「大迷宮ラビリンス」)とラマン神の領分(「嵐の山」)は全く別の位置に存在する。本作品の方が「ザ・ブルークリスタルロッド」よりも行動範囲が広いからマップを縮小・簡略化したのであろうか。
まるでドラクエUのアレフガルドみたいに。

 

 

 

いずれにしても、三人は「天の回廊」を昇り始める。

  ギルス「今、ボク達はギルガメス大王と同じ道を歩いている・・・。ゴールドアーマーを授かり、カリアを、この世界を救う為に!」

いやだからさっき云ったように厳密には違うと思うけど・・・

  道化師ユーメル「ふふふ、もうそんな瑣末な揚足取りはいいんじゃなーい?」
  ホルス「ユーメル!てめえ、こんなところにまで現れやがって!」
  道化師ユーメル「スゴいでしょ、
コレで通算7回、連続で4回登場だヨ!
  ギルス「
それを云うならボクなんか最多出場だい!
  セティ「
ギルスさまは主人公だから当たり前ですぅ!

いやそうでも無いぞ。ギルスはいんたーみっしょんに登場してないから登場回数は今回入れて42回。本当の最多出場は43回のオレ(筆者)なのさっ!

  ホルス「なんだそりゃ?」
  ギルス「冗談は置いといて、天界にまで現れるキミは・・・一体何者?」
  道化師ユーメル「HAHAHAまだ気付かないのかい?
ヒントは初登場(STAGE17)の時に与えていたんだよ。云っただろう、『預言』って。

 

 

果たしてユーメルの正体そしてその目的とは?
そして天界でギルスを待ち受ける展開とは?
↑の文は筆者が意図的に書いた駄洒落か否か?
様々な謎を秘めつつ、WORLD5はここに完結、次回よりWORLD6「空中神殿」編!!

 

 

☆つづく☆
 
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