当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)

 

ドル足掻記
「STAGE18:ドルアーガの塔」
 
 

 

 ギルス一行は崩れた塔の廃墟の前に立っている。

  カリア「これが『ドルアーガの塔』・・・、不気味な所ね。こんな所に、聖竜クォックスが・・・?」

ここはかつて魔王ドルアーガが居城としていた塔。英雄ギルガメスによって魔王が滅ぼされた後、魔力を失った塔は瞬時に廃墟と化したと云う。ブルークリスタルロッドの精霊とも云われる聖なる竜、クォックスは一時はドルアーガの魔力の支配に陥り敵に回った(「ドルアーガの塔」)が、ドルアーガの封印後正気を取り戻し、暫くの間はこの塔の廃墟に棲んでいた事はギルガメスの伝説(ザ・ブルークリスタルロッド)にも記されている。しかし、100年経った現在も尚彼がここに居るのかは誰にも知られてはいなかった。

  ホルス「そんな事を知っていた奴(ナゾの道化師。前回参照)は何なんだよ一体。」
  ギルス「兎に角入ってみよう。」

塔の中は陽の光が届かず、真っ暗けのけである。・・・普通ダンジョンてそういうもんだけどね。

  ホルス「暗いな・・・」
  カリア「
暗がりに乗じて変なトコ触っちゃダメよ!
  ホルス「
ホント自意識過剰だなこの女・・・
  ギルス「
こんなトコとか・・・?」
  カリア「やっ、ちょっと、そんなトコロ・・・」
  ギルス「うりうりコレはどうだ?」
  ホルス「コ、コラギルス!!流石にホントにやったら『
よいこの番組』(?)的に拙いだろ!?」
  カリア「ひ、ひょんなひゅひでひゃなふっひゅひにゃいれぇぇ・・・(
訳:そ、そんな指で鼻フックしないでぇぇ・・・)」
  ホルス「・・・・・・・・・。判ったから気が済んだらもう止めろな。カリア、
君も変にノらないよーに。
  カリア「
へへバレてた?

まあ、普通鼻フックしてても鼻が詰まらない限りあんな話し方にはならんもんな。

  ホルス「兎に角、今から灯りを点けるから!しょーも無いボケで行数喰う真似は止めろよ!」
  ギルス&カリア「はーい。」

最初カリアはツッコミ役のはずだったのに、どんどんバカが伝染している様だ・・・
それは置いといてホルスは火口から火を起こし、ランタンにそれを移した。

  ホルス「さあ行こうか。・・・・・・・・・わぁっ!」

ホルスがランタンを前に向けた瞬間、巨大な顔が目の前に照らし出されていた。人間のものではない、緑色の巨大な爬虫類のようなそれであった。

  ???「よく来たな・・・勇者の子孫達よ。」
  カリア「あなたが・・・、クォックス!?」
  クォックス「『道化師』の話を聴いて来たのだな?」
  ホルス「奴を知っている?奴は一体何者なんだ!?」

クォックスはホルスを一瞥したが、それには答えずギルスの方を向いた。

  クォックス「私の助けを借りたい様だが・・・まずはお前の力を見せてもらおう。老いたとはいえ、この私に勝つ事が出来るのかな?」

「カイの冒険」や「ザ・ブルークリスタルロッド」で見る限り、当時のクォックスは「ボク」という一人称やその口調から幼体ではないかと云う推測が出来る。クォックスは自らを「老いた」と云うが、100年の歳月が竜族にとって永いのかどうかはその設定によって異なるのではあろうが・・・、少し気にはなる。

 

 

 

 さてここでクォックス、即ちドラゴン族が初登場するわけだが、ドラゴン族の殆どはブレス攻撃属性を持つ。ブレス攻撃はSTAGE13のファイヤポットで触れた通り、全ての防御力を無視して純粋に攻撃力分のダメージを与える危険な攻撃。ブレスは投射攻撃なのでギルスが相手する分には巧く誘導して(小ワザ集参照)やり過ごす事も可能では有るが、配下クリーチャーでの防衛は少々困難かもしれない。一応物理攻撃と同じ命中判定なので回避力の有るホルスならば応戦は可能かもしれないが、ボスのクォックスは攻撃力が有る(しかも、強化系ポーションで攻撃力を上げる事が多い)のでカリア一人では回復が追いつかない事も考えられるので、彼を倒す事は考えずにカギ集め・ジュエル確保を優先した方が良いかもしれない。

  クォックス「確かにそれも手では有るが、私よりも先にジュエルを押さえられるのかな?」
  ギルス「
やぁいお前の母ちゃん出ベソー!!
  クォックス「む・・・、
ベタな挑発だな・・・そのようなもの相手に・・・・・・、・・・やはり許せんそこへ直れえェいッ!!

あんたそんなあっさり挑発に乗るなよ判ってて。大体ドラゴンは卵生だからヘソ無いでしょ!?
クォックスの科白ではないが、ここで彼より早くジュエルを奪うのは少々厄介かもしれない。このダンジョンではザコとしてクオックスとリザードマンが登場する。リザードマンは「ドルアーガの塔」でお馴染み、♪私の私の彼はギッチョなトカゲ剣士であるが、本作では攻撃力を犠牲にしてHPと物理防御を強化した壁クリーチャーと云う扱い。ギルス以外では武装強化するか魔法攻撃で無いと倒すのが困難な、結構面倒な連中でもある。クォックスにしてもザコの中ではHPの高い部類で例のブレスも持っている為、意外と梃子摺(てこず)るのだ。
そこで通常にやっていては先にジュエルを奪われると判断したギルスは、クォックスを挑発してこちらへ誘き寄せ、自ダンジョンへの侵攻を足止めしようとしたのである。実際のところ、ボスクォックスはどちらかと云うとギルスよりジュエルの方を優先するタイプなので同部屋になって誘導しないと成功しにくいのであるが。しかもこの場合、常に軸ずらしをしないと追いかけてくるクォックスのブレスを浴びる事になり、気は抜けない。必要に応じて「ブック・オブ・リターン」を投げつけて追い返したり、いっそのこと自ダンジョンにクリーチャーを置かず手持ちクリーチャーを投げて壁にしてしまうなどの手を駆使しても良いかもしれない。
勿論、
筆者の使う手段はそれが完全な策でも無いし、もっと良い手だって有るかもしれないのでここに書いてある戦法に余計な過信は御遠慮下さいね。結構カギやジュエルの初期配置の「運」に作用される要素も多くて同じステージでもここに書いた戦法自体が通用しない事も有るんですよホント。

 

 一方こちらはギルスダンジョンのある一室。

  カリア「・・・ヒマねー。」
  ホルス「
オレ、初登場(STAGE15)からまだ戦闘してないような気がするが・・・?

そう、STAGE16で触れた通り、ここも結局クォックスを巧く連れまわしたギルスが彼をワープホールに入れる間もなくジュエルを奪ってしまったので、彼の戦闘の機会は訪れなかった。この話の直後がSTAGE16と云う事になり、そこでも彼は活躍出来ずじまい。さあ彼に活躍の機会は有るや否や?

 

 

 

  クォックス「・・・・・・少しハメられた気もするがまあ良い認めよう。それでは私の知る限りの情報を与えよう。」

ではその内容は例の如く筆者が地の文で。既にSTAGE14でヘロドトーが云っていた通り、スーマールのバビリムとイシスへの侵攻は魔王ドルアーガの復活と関係が有る。もともとドルアーガの塔はドルアーガがブルークリスタルロッドを奪い天界に攻め込む足掛かりとして築いたものであり(正確には少し真相は異なる。これについては以前から書いている通り、神と悪魔のスタンス・確執についていずれ別枠を設けて触れるつもり。予定では10話くらい先だけど・・・)、その関係かこの廃墟にも帝国のナイト達が攻め入ったと云う。その時はクォックスが追い払ったのだが。

  クオックス「しかしかつては魔力の一閃で塔を完成させ、私を闇の支配の虜とさせたドルアーガにしては動きが遅すぎる。あんなナイトどもを寄越すとは・・・、未だ復活に至っていないのかも知れぬ。」

帝国軍は今度は大イシター神殿に奉納されている「天界のプレート」を使えないか試していると云う。

  カリア「『天界のプレート』?」
  クォックス「神々が天界へ昇る資格の有る者に与えるプレートだ。詳しくは『ザ・ブルークリスタルロッド』をプレイすると良いだろう。」
  カリア「
さりげなく宣伝ですか?
  ギルス「確かにギルガメス様が集められたといわれるプレートが神殿に奉納されてるけど・・・」

因みに「ザ・ブルークリスタルロッド」でギルが天に昇る方法は大きく三通り有る。「プレート」はその一つ。後のステージで触れるが、実は本作ではギルは天に昇るのにこのいずれの手段も用いなかったらしい(どういう事かはまたその時に)。でも確か残る二つのうち一つがスーマール帝国の至宝「天空のチャリオット」(チャリオット;馬車型の戦車。映画「ベン・ハー」みたいなの)だったはず。帝国軍よそれ使えば楽勝なのに何故だ?

  ホルス「スーマールのバビリム駐屯軍司令官、ドラスコルはあっさりしてる割に不死身だとか吸血鬼だとか云うウワサの有る、強い魔力を持つ奴らしい。奴なら本当にプレートで天界へ昇りかねん。そうなったら、バビリムはどんな神罰を受けるか・・・!」

この世界には神の怒りに触れアヌ神の雷によって滅ぼされた「ソドンの町」の伝説が有るらしい。勿論、旧約聖書「創世記」のソドムとゴモラの町がモデルであろう。少なくとも神罰が命中率10%に低下したゴーレムの一撃を喰らう程度STAGE10参照)で済まされる事はあるまい。

  クオックス「アヌ神は今や人間を全く信じておらぬ。本当にやりかねんぞ。急ぐが良いだろう。・・・餞別にこれをおぬしに授けよう。『バイブル』だ。」

運が良ければここでクォックスのカードを入手出来るのだが筆者は取り損ねた。取っておくと結構便利だけどね。片やバイブルは「使う」とルーム内の敵味方全アンデッドが「消滅」する。最早復活も出来ないのでSTAGE14で有ったら楽勝なのにチクショウというカードである。

 

 

  ギルス「それじゃ急ごう、まずはハルカスへ向かう!!」

 

 

・・・と云う事でやっとSTAGE16へと戻るわけです。道化師の云った「良い事」はクォックスの情報とバイブルのカードで満たされた。もう一つの「悪い事」:「夜に気をつけろ」とはいかなる意味か?でも実は暫く先はそれに触れる事無くお話が展開しますので悪しからず。

 

 

 

☆つづく☆
 
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