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★ジオジオからのメッセージ
           



■最新のBOOKLANDに戻る


242号

続いてブッククラブでお付き合いいただけること、ほんとにありがとうございます。
このBOOKLANDもブッククラブの方にむけてサイズを今までのB4からA4サイズに変えて リニューアルです。

今月末で閉店のお知らせに対し、いろいろとご心配をおかけして誠に申し訳ございません。
特に、健康の面をご心配くださった方が多かったのですが、頭と顔と根性以外に悪いところはなく、 いたって元気です。
閉店については単に経営上の問題ということです。全面的に廃業ということも考えたのですが、
子どもや子どもの本とのつながりを何か残しておきたいと思い、ブッククラブは続けることに しました。
ジオジオにとってブッククラブは修行の場であり、同時に本屋冥利に尽きる仕事でした。
また。店頭で伺うお話、振替用紙に書かれた感想や子どもの反応などは、貴重な資料であり、 ジオジオの宝物となっています。
これからは店でということは出来ませんが、ぜひ、ご意見や ご感想など、ふるってお寄せいただけたら幸いです。

上郡町で川端誠さんの原画展が催されています。今月18日まで。
それに合わせて、12月3日に川端誠さん村中季衣さんの対談形式の講演会が催されました。
昨年のちょうど今ごろに川端さんの講演会が同じ場所であり、その時に出たばかりの 「うんこ日記」が紹介されました。
この絵本は川端さんと村中さんの共作なので、 次はお二人で、ということになりました。
口数の点では対照的な(村中さんが機関銃タイプ)お二人ですが、絵本に対する思いは 共通の熱いものがあるのだろうと思います。
1時間半では話し足りないという感じでした。

この会を主催したのは「この本だいすきの会 上郡支部」です。
この会の中心メンバーのMさんはじめ、会員の方にもジオジオのブッククラブの会員の方がいらっしゃいます。
多くはお孫さんへのプレゼントにと、毎月本を送っているのだそうです。
地域での活動には難しい面もあるでしょうか、一方では地域ならではのよい所もあると思います。
今回の催し(原画展)は、昔の酒蔵を改装したギャラリーで、展示も 地元の山で集めた木の枝で作ったイーゼルに架けています。
(12月3日付朝日新聞に 写真が載っていました。)
このイーゼルを作ったのはMさんのお父さまで、3作品の 原画の数だけ作ったのですから、手間と労力は大変だったろうと思います。
川端さんも村中さんも大変気に入ったようで、終了後にはいくつかもらうことになって いるそうです。

店は閉めますが、本屋をやめる訳ではないので、今後とも子どもや子どもの本に 関するイベントなどで、
ジオジオができることがありましたら、お声をかけてください。
という訳で、ブッククラブ会員のみなさまには、この通信を引き続きお届けします。 よろしくお付き合いお願い致します。

 えぐさもとはる   2005.12



今月の新刊より


佼成出版

「わがままいもうと」
ねじめ正一 作
村上康成 絵
扁桃腺で寝込んでいる妹が、アイスが食べたいと言うので、
お兄ちゃんはバニラアイスを 買ってきたら、
イチゴがいいと言うので
大急ぎでイチゴモナカを買ってきたら、
モナカはいやだ、 アイスがいい...
次々と変わる妹の要求に振り回されるお兄ちゃん。
だんだんあせってくる お兄ちゃんの様子が
ねじめ正一さんの独特の文体と村上康成さんのユーモラスな絵で展開 されます。
(1,050円)


絵本館
「ひつじのよる」
ヤナキヒロシ 作
眠れない少年が、ひつじの数を数え始めたら、ベッドのまわりはひつじだらけ。
気分を変えて雲の数を数えたら、雨が降りはじめた。
静かな眠りにつく前の一瞬の気分の高揚感(?)と、 その後にくる心地よい眠りを描いた絵本。
作者ヤナキヒロシさんは「雲のまにまに」という、 ひつじを主人公にした絵本も描いているところを見ると、
よほどひつじが好きなのでしょうか。 (1,050円)


偕成社

「よこしまくん劇場」
大森 裕子 作
まっ白のフェレット、よこしまくんは、いつもよこしまのシャツを着ています。
見栄っぱり、横柄、格好つけで、へそまがりで、ぶっきらぼう、
強気だけれど打たれ弱く、 素直じゃないけどにくめない、
そんなよこしまくんと仲間たちの日常をつづったコント集(?)。
仲間たちも個性派ぞろい。
読者はよこしまくんはじめ、登場する人物(動物)のどれかに自分を 見るはずです。
よこしまくんシリーズ第3弾!おすすめです。
既刊「よこしまくん」(気になる本たち28)「よこしまくんとピンクちゃん」
(1,050円)


講談社

「まんげつのよるに」
木村裕一 作
あべ弘士 絵
吹雪の中で別れ別れになったガブとメイ。
生きる気力を失ったメイと、記憶喪失となった ガブは再び出会います。
しかし、ガブの目には、メイは「ごちそう」としか映りません。
必死にガブの記憶を取り戻そうとするメイ。
これが本当のシリーズ最終巻。
しかし、前作で終わっていてもよかったのにという読者も 多い。
シリーズ、しかも人気の高いシリーズの終わり方は難しいと思います。
(1,050円)


絵本館

「またぶたのたね」
佐々木マキ 作
ぶたよりも足が遅いオオカミが、一度ぶたを食べたいと、
「ぶたのたね」をうえる。
すると木にぶたがなった...
佐々木マキさんのナンセンス絵本、「ぶたのたね」の第2弾
「また、ぶたのたね」が12月中旬刊です。
(1,260円)


絵本館

「おかあさんのパンツ2」
山岡ひかる 作
わたしのパンツをおかあさんがはいたら、
模様がかわってしまう...。
「おかあさんのパンツ」の 第2弾、
「おかあさんのパンツ2」が12月中旬刊です。
(893円)



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