当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)

 

ドル足掻記
「STAGE42:ラマン神殿」
 
 

 

 ゴールドアーマーを求めて、「神々の試験」に挑むギルス一行。ナブー神殿を後にし、次に目指すは嵐と力の神、ラマンの神殿。

  ホルス「だけど、ラマン神の使いとは対戦済(対プルタルコス戦。STAGE39参照)だし、案外あっさりと認められたりしてな。」
  セティ「でもそううまく行くでしょうか?またいつもの通り戦闘に傾(なだ)れ込みそうな・・・」
  ギルス「ワンパターンだしね。」

ああっコレはゲームの事でなくて筆者の文脈の事ですよヘンに誤解しないで!?

  ???「それがこのゲームの定め、そしてオレの本意であるのだ。」

神殿から、背の高い一人の戦士の装束をした男が現れた。云うまでも無く、ラマン神である。

  ラマン神「よく来たなギルス。このオレが嵐と力の神ラマン。オマエの力は地上のプルタルコスより聴いている。」
  セティ「
(小声で)どう云う風に聴いておられるのでしょうね?」
  ホルス「
(同じく小声で)どーせロクな事は云われてないだろ。」
  ギルス「
(やっぱり小声で)いや意外と『抱かれたい芸能人(?)ランキング一位』とか持ち上げてもらってるかも。」
  ラマン神「
(つられて小声で)それは絶対無い。
  ギルス&ホルス&セティ「
(何故かまだ小声で)わあっ聴こえてたのですか!?」

お前ら「神」の能力を侮ってないか?

 

 

  ラマン神「オレは中道に位置するもの。光にも闇にも与しない。ただオマエが神の目に適う存在であるか否か、その力のみを見たいだけだ。我が軍最強の戦士を前に、その力を見せてみよ!」
  戦士アクルガル「
覇ァァァァァァ!!我こそが『嵐の兵団』最強の戦士アクルガルなりィィィ!!ギルス殿ォォォ今こそ我と勝負勝負勝負ゥゥゥゥッ!!!
  ギルス「うわあまた濃そうなヒトのお出ましだあっ!」
  ホルス「ある意味ユフタルのおっさん以来だな・・・」

その頃、こちらは地上「嵐の山」の旧ラマン神殿。

  戦士プルタルコス「まあまあカンサ殿(STAGE38参照)まずは一献。」
  剣士カンサ「とっとっとっと。・・・ところで、お主が『嵐の兵団』の長ではなかったのか?」
  戦士プルタルコス「(ゲソ揚げを口に運びながら)表向きはそうなのですが。実質のリーダーはアクルガル殿です。まあ
マンガなんかで良くある『裏番長』とか『影の番長』とか『宇宙番長』みたいなモノなのですよ。」
  剣士カンサ「結局は・・・
お主も地上界に左遷されたようなものか?」
  戦士プルタルコス「かもしれませんな。・・・尤も、
『嵐の兵団』からも除名され一介の剣士に成り下がった貴殿よりは待遇はマシだと思いますが。」
  剣士カンサ「余計なお世話だ。(盃を飲み干す)・・・・・・・・・いくら世代交代が世の倣(なら)いとはいえ、呑まなきゃやってられんな。」
  戦士プルタルコス「全くですな。・・・おーいスナズリお代りー!」
  給仕(のバイトのストームソルジャー)「はーい8番テーブルスナズリ追加よろこんで−!!」

・・・何オヤジ二人でクダ巻いてやがるんだろう・・・

 

 

 

  戦士アクルガル「オオオ貧弱貧弱貧弱ゥゥゥ!!この程度のォ力ではァとてもこの我の相手は務まるものに非ずゥゥゥゥゥゥ!!!
  ギルス「げげっ一瞬にしてピケ全滅!?」
  セティ「どうしましょうギルスさま?」

「嵐の兵団」最強の肩書きは伊達ではない。アクルガルは本気で強い。エンリル(STAGE40参照)により射程2で且つ攻撃力18、ホーリーアーマー装着によりHP44を誇る。更に奴もストームソルジャーの為にカウンターも所持する。近接戦ではまず相手にならない。

  ギルス「ふふんでもストームソルジャーを想定してピケ第二陣を布いているんだ、セティ一旦退くよ!」
  セティ「は、はいっ。」

二人は隣のルームへと退却する。・・・・・・あれホルスは、だって?・・・ヤだなあ野暮は云いっこ無しだよ。

  ホルス「(床に横たわり)最初からこーなるの読めてたがな・・・

負けるなホルス!!(←負けてるって)

 

 

 

  ギルス「よーしここがピケ第二陣!総員番号!!」
  メイジ「
いーち。
  ファイヤメイジ
ツヴァイであります!」
  ブレイクメイジ「
スリーでごんす。」
  スルーメイジ「
スーあるね。」
  ギルス「よしよし息もぴったり今度こそ奴を止める!」
  セティ「番号の云い方バラバラだし、息はちっとも合ってないような・・・」

カウンターを持つ相手の対処法の一つとして、その射程外から攻撃すると云うものがある。今回ギルスはそれを実践した事になる。ただSTAGE21のセティとは違いアクルガルはHPも有るしホーリーアーマーで魔法防御も有るので有効性は薄いかもしれない。寧ろホーリーアーマーの弱点(闇)を突いてSTAGE37で入手出来るブラックドラゴンを複数置けば凄く強いかも。

  戦士アクルガル「無駄無駄無駄ァァァ!!雑兵が束になっても我は止めれぬゥゥゥ。見よ我が主人の大いなる力、その御業(みわざ)をヲォォ!!!

アクルガルは懐からカードを取り出す、と同時にそれは石板へと姿を変え・・・「神のプレート」!?そして・・・彼が召喚する神は勿論、嵐と力の神ラマン!

  『求めに応じ、疾風の笞(ムチ)振いて汝が敵を討ち滅ぼさん!!』

轟音と共に一陣の疾風がギルス達を打ち据え・・・次の瞬間、マジシャン達は全滅していた!!
「サモンズ・オン・ラマン」の効力はルーム内の全ての敵に5のダメージを与える。これは属性無視の攻撃なので、物理や魔法の防御の如何にも関わらず、またウィスプの様な絶対防御属性を持つ相手でも確実にダメージを与える。5ポイントのダメージなんて終盤に差し掛かってる現在に於いて低すぎるよーな気もするが、御覧のようにマジシャンなどのHP5以下の敵が多数居る時使えば一掃出来て便利。スルーメイジやウィスプなどの厄介モノに有効。

  戦士アクルガル「轟け雷鳴ィィィ!!唸れ烈風ゥゥゥ!!我今猛烈に熱血正に無敵無敵無敵ィィィィィ・・・・・・いっ!?
  ギルス「
そろそろお約束の時間(『行数の都合』と云う名の)だし、暑苦しいのもヤだし頭冷やしててね。

これまたお約束ですな。筆者がよく使う、ピンチの際にはちょいと一服召しませポーション・オブ・スタン。
 ここも基本的には対アクルガル対策がメイン。前述のブラックドラゴン総動員なら倒せなくも無いけど、コイツがギルス追尾型なのを逆用してわざと倒さずに引き摺り回すのも可。そー云う時にはスタンなどの足止アイテムは非常に有効。

 

 

一方敵ダンジョンのメインは当然ながらストームソルジャー。あとアーチャーか。STAGE39同様のストームソルジャーを一撃で倒せる武装+リフレクトシールド装備なら問題無い。あと特色めいたクリーチャーにハイプリーストが居る。平たく云えばカリアの廉価版。カリアと同じく部屋内一体に有効な回復魔法と高目の魔法防御を持つ。カリアと違いHPがザコプリーストと同じ5で回避率も無いが、複数体用意出来るし、STAGE22でカリアを失って後不安だった回復要員が充実する。彼女達の有無でピケの厚みが大きく変わるので是非ともここで複数入手しておきたい。

  プリースト「でも、これで私たちはもうお役御免なのですね・・・」
  戦士プルタルコス「そうかここでも世代交代の波か・・・」
  剣士カンサ「(既に大トラ)
オラァもっと酒持ってこぉぉい!!
  ギルス「
わああアンタら下(地上)で呑んでたのと違うの?
  セティ「でも残念ですね。プリーストさん達とはこれまでずっと一緒に戦ってきたのに・・・」
  プリースト「あ、でもホントは
少しホッとしてるんです。これでもうセティさんにカウンターで刺されなくてもいいんだ、って思うと♪STAGE25参照)」
  セティ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぅぅぅ。」

コレで安心してセティをピケに置けるね!
さてアクルガルさえどーにかすればここはそれほど苦しくはない。一部敵の多い箇所もタイマーなどを活用すればいいでしょ。・・・・・・と云う事でギルスが勝利を収める。

 

 

 

  戦士アクルガル「ぬぬぬぬオノレ卑劣卑劣卑劣ゥゥゥゥ!一度もまともに勝負せずに勝利を掻っ攫(かっさら)うなど戦士の風上にも置けぬ置けぬ置けぬゥゥゥゥゥゥ!!!
  ラマン神「ええい見苦しいわ!!」
  戦士プルタルコス「(コイツも出来上がってる)
そーだそーだ引っ込めこの顔面クリフハンガー!!(←断崖絶壁のように顔が厳ついと云う意味らしい)
  剣士カンサ「(既に手遅れ)
うひゃひゃひゃひゃ酒だ酒だ鮭だぁぁぁ!?
  ラマン神「
阿呆見苦しいのはオマエらじゃ!だから左遷されたのが解らんのかこの空(うつ)けモンが!!
  プルタルコス&カンサ「あひゃーーーーーーーーーーーー・・・・・・」

ラマン神の一蹴で二人は遠く蹴飛ばされ、地上に落下していった。ここで「お手紙ちょーだーい」だの「やーな感じぃーー」とか云わなかったのが元・神の側近としての意地か。

  ホルス「何じゃそれは。」
  セティ「でも結局ギルスさまアクルガルさんと勝負しませんでしたし、やっぱりコレって『力』の試験には合格した事にはならないのでしょうか?」
  ラマン神「そうではないぞ。確かに聴きしに勝る力、見せてもらった。」
  ホルス&セティ「??」
  ギルス「
そうボクは逃げる『力』をフルに発揮して勝利を収めたのだ!!
  ラマン神「それも違う・・・」

アクルガル率いる「嵐の兵団」はラマン神を象徴する「力」そのもの。その「力」に抗するにしても受け流すにしても生半可の実力では太刀打ち出来ない。ラマン神は自らの実力を知り、敵の実力を把握してそれを活用する術・・・いわば「眼力」を試したかったのだ、と云う。

  ラマン神「オマエは敢えて『力』に同じ『力』で挑まず、それを逆手に返す手段を用いた。本来ならオレはオマエの祖先ギルガメスの様に全ての障害を力で捩(ね)じ伏せる方が好きではあるがな。しかしオマエにはオマエの力の遣い方がある。我が力、いかように使うか見せて貰うとするか。」

ラマン神は先程アクルガルが用いた「サモンズ・オン・ラマン」と「エンリル」をギルスに授けた。「サモンズ〜」は前述の通りとして、最強の槍「エンリル」は攻撃力4と回避率+10%の効果を持つ。槍系なので命中率は−10%だが篭手を着ければ良い。特に倍行動の敵とかを間合に引き寄せる手間が軽減するけど、筆者あまりこの武器使わない。同コストの他の最強クラスの武器と異なり特別な攻撃属性を持たないのが理由かも。逆に云えば、極端に強い相手も居ない面弱い相手も居ないと云う事なのだが。

 

 

  ラマン神「さあ行けギルスよ!オマエの心の命ずるままに!!」
  ギルス「よーしそれでは・・・」
  ホルス「おうっ。」
  ギルス「まずは
心の欲するままに・・・・・・、厠(かわや)だっ!!うおおお洩れる洩れる。
  ホルス「
・・・・・・あのな!!
  ラマン神「
おおオレの言葉を早速実践して・・・・・・うむ神妙なり!!(感涙)」
  セティ「そんな涙まで流されなくても・・・」
  ホルス「
それにコレって実践なのか?

「心のままに生きる」・・・クチで云う程簡単には出来ない行為、これこそが本当の「力」の証明なのかもしれない。「心のままに」とは「本能の赴くまま」、ある意味「秩序」とは反する言葉、そんなのを提唱するラマンは確かに中道に立つ者である。大体、STAGE31(スーマール王城。当然、アンシャーなど闇の勢力の一拠点であった)とかで「サモンズ・オン・ラマン」手に入るしなぁ。無節操と云うか何か兎に角正にマイウェイを行く神、それがラマン神なのだろうか。

 そして次回は、ある意味マイウェイ度ではラマンにも負けず劣らずの炎と正義の神、ガールーの神殿だ!!

 

 

☆つづく☆
 
・一話先に
・一話前に
・戻る