(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
ホルス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(黙々と歩く)」
ギルス「・・・・・・・・・(やや苦笑い)」
セティ「・・・・・・あのぅ兄さんそのだからアレは・・・・・・あぅぅぅ、」
前回の仕打ちが余程腹に据えかねたのか、ホルスは一向に口を利こうとしない。
セティ「(小声で)あのギルスさま一体どうしましょう?」
ギルス「(同じく小声で)そうだね、ホルスのツッコミが無いとトリオユニットとしてやっていけないし。」
セティ「(やっぱり小声で)そう云う意味じゃないですよぉ!」
ホルス「(しっかり聞こえてるぞお前ら・・・)」
???「歩を止めるが良い、そこな人間どもよ。」
ギルス「?」
突然の呼びかけに、三人は足を止める。声の主の姿は無く、また周囲の岩に反響してその方向すら掴む事は出来ない。
???「吾輩はこの『竜の塒(ねぐら)』に住まう地鎮竜・ティアマト。主ら人間どもがこの地に何の用かっ!」
ギルス「えーとゴンズール暦で云うと今日は・・・日曜?」
セティ「あの・・・その・・・『曜』でなく『用』を訊いてるんではないか、と思うのですが・・・その、あぅぅ」
ホルス「・・・・・・・・・」
ギルス(横目でホルスを見て)「(やっぱりホルスでないとツッコミにキレが無いなぁ・・・)」
ホルス「・・・・・・それ以前にお前のボケが強引でなってないだろうがッ!!」(←ユフタルのお株を奪う四倍角)
ギルス&セティ「わぁっ!!」
ホルス「全く黙ってりゃこんな感じで見てられんし。もーいい相手してやるよ。ギルスこれでオレが必要だって解ったろう?」
ギルス「はいよくわかりましたホルスさん。(←棒読み)」
ホルス「・・・解ればいいんだ。」
遂に己のレーゾンデートル(存在価値)を「ツッコミ」と認めてしまったホルス。・・・吹っ切れたんだね、君も。
ホルス「るせぇっ!!」
ギルス「そうそうこのツッコミレスポンスの速さが欲しかったんだよ。」
ティアマト「吾輩は別に構わんが、一向に話が先に進まんぞ?」
ホルス「・・・にしても、あいつが前回クローヴィスの云ってた『竜の塒』に居るドラゴンなのだな。」
セティ「人の言葉を話せるドラゴンなんてわたし初めて見ました!」
ギルス「そうかセティは見てないけどクォックス(STAGE18参照)も喋れるんだよ。歳を経たドラゴンは人語を解すると云うけど・・・」
ティアマト「違うな。」
セティ「?」
ティアマト「『歳を経たから人語を解した』のでは無い。『経験を積んで人語が発音出来る様になった』と云うだけだ!」
彼等竜族は人間よりも遥かに長命で、魔力・知力・体力・時の運が勝てば天国負ければ地獄早く来い来い木曜日(by高嶋パパ)とか云うくらい優れている生き物と云われる。だから人間の言葉くらいはすぐに理解出来る。理解は出来るが、発音が出来ない。そして愚かなる人間には高尚な竜語が理解出来ない。案外ギャースとか云うドラゴンの咆哮一つ取っても実は「デフレ傾向が強まる日本経済情勢の中にあって、新卒採用が増加している背景は何だと思う?IT関連技術者の不足と云う事もさることながら、ヒューマンキャピタル、つまり人材=『人財』、ヒトを人件費と云うコストでなく資本の一環として考える様になって云々」てな事を喋っているのかもね。誇り高き竜族としてはその違いは明確にさせておきたかったのかもしれない・・・・・・でも「ウル△ラクイズ」初期の番組締め科白持ち出しても解んないよカヲル君。
(註:この「竜族の人語の理解」については、ハヤカワ文庫「マジカルランド」シリーズ(ロバート・リン・アスプリン著/矢口悟訳/水玉螢之丞画)を参考にさせて頂きました。尤も、筆者も似たような見解を以前から持っておりましたが)
ティアマト「しかし・・・、クォックスを知っていると云う事は、若しや主はバビリムの王子か?」
ギルス「何故それを?」
突如陽の光が遮られたかと思うと、眼前の岩壁から何かが舞い降りてきた。・・・・・・クォックスよりも一回りか二回りかは大きな、漆黒の竜である。その竜はギルスを一瞥したあと、うつむき加減で呟く様に口を開いた。
ティアマト「ふん、あの痴れ者めが・・・。吾輩に、このような小僧を試せと云うのか・・・?」
ギルス&ホルス&セティ「??」
ティアマト「まあ良かろう。いずれにしてもこの先へ進めるのは神に比する『力』を持つ強者のみ!それに敵う力が有るか、その証を吾輩の前に示せ!!」
セティ「・・・結局、何するにも戦闘で解決させるのですね・・・」
ギルス「そう云うゲームだしね。でも総てを麻雀やカードゲームや料理勝負や釣りやパチンコで解決させる世界よりはよっぽど解り易いと思えない?」
セティ「それはそーですけど・・・」
ギルス「それにエスカレートすると(お子様にはとてもお見せ出来ないがっぷり四つでいんぐりもんぐりな描写)で万事解決する世界も有るらしいし・・・」
ホルス「アホかっ!!」
ではティアマトとの勝負と行きましょう。
ギルス「そうか、ティアマト!・・・総ては・・・奴が!奴の所為で!!」
ホルス「あン?」
セティ「どうかなさったのですかギルスさま?」
ギルス「そーだよ、奴(ティアマト)を選んだばっかりに筆者はメギドラオン一撃でラスボスに瞬殺される羽目になったんだ。奴を選び(ラスボスが魔法タイプになる)さえしなければ・・・(STAGE5参照)」
ホルス「またえらく古い話を持ってきやがって!それはこのゲームと関係無いだろう!」
ティアマト「それにアプスーを選んだ(ラスボスが物理タイプになる)ところで『異形胞子飛弾』でボロボロにされていたと思うがな?結局、主のレベルが低かっただけであろう?」
・・・解ってるんですそんな事くらい。でも一応主人公はレベル66だし武装も最強クラスだし、仲魔も平均レベル70以上だったはずで一周目なら絶対楽勝クリア出来たはずなんですよォっ!!ラスボスでこれだと隠れの「ベーやん」はドーすんですかっ!結局「天罰」か「ジャッジメント」に頼らないと駄目なんですかぁっ!?
ホルス「もう良いから早く本題に入れッ!!また行数を取ってるぞ!!」
ありゃりゃホントだ。もうパターン化されてるけどではまた一気に解説。
ここの敵のメインはブラックドラゴン・ワイバーン・ドラゴンフライ。ティアマトを始めとするブラックドラゴンは闇属性のブレス攻撃を行う。闇属性はバンパイヤやサキュバスも持っていたので珍しくは無いが、WORLD4辺りから登場するホーリー系の防具だと倍ダメージを受けてしまうので注意。特にホーリーゴーントレットは魔法防御が上がる分、この頃では常備アイテムになってる事が多いのでデッキ確認・調整は忘れずに。
敵のメインがドラゴン系の為、前回入手したドラゴンバスターが最大の威力を発揮する面でもある。ギルスの場合、基本攻撃力7+武器攻撃力5+竜殺ダメージ8=20で、ブラックドラゴンを一撃で仕留められるのだから本当に頼りになる。ただ、一応覚えて欲しいのはドラゴンバスターは単純にダメージに+8するだけであり、弱点属性による「倍ダメージ」とは意味合いが異なる。武装やドーピングの度合によっても異なるが、ドラゴンバスターよりも弱点属性の攻撃の方が威力が上の場合も有る(逆もまた有り得る)、と云う点である。まあこれは終盤の一部ボスに適用する話であり現時点ではあまり気にする必要は無い。
このステージで少々厄介なのはダメージ床や狭路が多く、しかも敵が投射系の為に攻撃を回避出来ないケースが多いと云う事。少々のダメージは覚悟して回復手段を充実させるか、はたまた前回触れた様に少し運が要るがファイヤシールドを入手するか。ファイヤシールドが有れば炎攻撃のワイバーンとトンボ君は無力化出来る。あとは邪魔なブラックドラゴンをドラバスの他アンサモンかテイマー調教すれば良いだろう。
ボスのティアマトはドラバス装備のギルスで潰すのがオーソドックスだが、ファイヤシールドを持ってるのならば(ザコ対策でギルスがドラバスを持つ意味も薄れるので)ホルスかセティにドラゴンバスターを与えて迎撃させるも良し。あと、意外とモンクが足止に使える。奴の弱点(光)属性で三発当てれば倒せるし、回避率が有るので攻撃を避けられるかも。まあでも一撃当たれば死ぬので複数用意しても止められるのは多分一度きり。その間に一気にカギを押さえてしまいたい。
ギルス「ジュエルゲットだぜい!」
ティアマト「ほう・・・、なかなかやるではないか。・・・成程『竜殺剣』を手にしておったか。ふん・・・道理でな。」
ホルス「何だよその険のある云い方は。ドラゴンバスターが有ったから勝てたと云いたいのかっ!?」
ティアマト「そうではない。伝説の竜殺剣と云えども実際の所はスペルカードの一つに過ぎん。強力な武器やクリーチャーを所持していた所でそれを活用出来ねば話にならん。カードを活かすも殺すもその使用者次第なのだ。」
ギルス「その通り!特に固有ユニットでなく意味の無いユフタル将軍を飼い殺すもザコ無視で使い勝手のいいイシス様をイカすもボク次第なのだっ!」
その頃スーマール城。
ユフタル「ぬおおおおおっ!?やはり某(それがし)は飼い殺しだったのかっ!!!」(←本家フォント変えずの四倍角)
同じくイシス王城。
女王イシス「変に片仮名で『イカす』と書いたら何か淫猥な響きがするではないかっ!妾(わらわ)を何と心得るっ!!」
セティ「そんなギルスさま不潔ですぅっ!」
ホルス「いきなり何を云い出すんだセティ!オレ達にはスーマール城やイシス城での出来事は見聞き出来ないはずなんだぞっ!?」
ギルス「それ云ったらイシスやスーマールにもボクの発言は聞こえないはずだけど?」
ティアマト「ええい良い加減にしろっ!全く話が進まんではないかっ!!」
ギルス&ホルス&セティ「はーーーい。」
ティアマト「・・・・・・兎に角、主の『力』は見極めさせてもらった。良かろう先へ進むが良い。次は『大迷宮ラビリンス』であるな。くれぐれも心するが良い。主には更なる試練が課せられる事になるであろう。そして、それを乗り越えた時、何故その竜殺の剣を手に出来たのかを知る事になるかもしれんな・・・」
一行は「竜の塒」を後にし、「嵐の山」の東にある「大迷宮ラビリンス」へと向かう。
三人が遠く小さくなるまでそれを見ていたティアマトが一人(一頭?)呟く。
ティアマト「・・・・・・これで良かったのだな、道化よ?」
背後から何者かが答える。
???(ま、誰かはバレバレでしょうけど)「HAHAHAボクが居たのバレてたのかい?」
ティアマト「知らいでか、この痴れ者が。」
???「でも彼らの『力』は本物だったでショー?」
ティアマト「確かにそれは認める。だが、次はどうかな?吾輩の見た所、彼奴等は余りにも巫山戯(ふざけ)が過ぎる。次の『智』の試練には不適当とも思えるが。」
???「・・・・・・・・・HAHAHA!そりゃ傑作だぁね!!」
ティアマト「・・・笑い事か?」
ティアマトの心配を余所に、物語は「智」の試練、「大迷宮ラビリンス」へと続きます。