(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
エルフの森を後にして、ギルス達は国境付近の交通の要衝で、「スーマールの玄関口」とも云われる交易都市メドーラへと辿りついた。
セティ「コレは・・・?」
ホルス「これは、全部、街の住人・・・?」
ギルス「街の人全員で『坊(ぼん)さんが屁をこいた』やってるんだね。ここまで動かないなんて見事だっ!」
ホルス「なワケ無いだろ!みんな石に変えられてるんだっ!」
セティ「ギルスさま、それに普通は『だるまさんが転んだ』ですよね・・・」
「坊さんが屁をこいた」は「だるまさんが〜」の関西ローカルの呼称。でも最近(と云っても数年前)は関西の子供でも「だるまさんが〜」とか云ったり「メンコ(関西ではメンコを「べったん」と呼んだりします)」とか云ったりするので少しカルチャーギャップを感じてます。TV布教による文化の一様化と少子化による子供達の世代間による遊びの継承が為されていないなど色々云い様は有るかもしれんですが。
いずれにしても、この街には至るところに元は街の住人であったらしい石像が立っており、動くものはファ△ビー一匹すら居ないさながらゴーストタウンのようであった。
因みにファー△ーって、日本語喋れるバージョンでも何云ってるか理解出来ないのは筆者の耳のせいなのでしょうかね?
セティ「一体何が起こったのでしょうか?」
???「ギギギギギ・・・」
ホルス「なんの音だ?」
ギルス「ダメだよセティいくらお腹空いてるからってそんなみっともなく鳴らしちゃあ、」
セティ「違いますっ!」
ホルス「お前、人の妹をなんか異生物と勘違いしてないか・・・?」
それに音がしたのは向こうの建物から。そして、その建物の影から六本の足と灰色の鱗を持った巨大なトカゲの様な生物がのそりと這い出してきた。
ホルス「・・・あれはバジリスク!そうかアイツが街の人を石にしていたのか。セティ、アイツの目を見るな!石にされるぞ!」
ギルス「見るのなら、ボクの目を見つめていて・・・」
セティ「(赤くなりながら)は、はい・・・」
ホルス「非常時になに人の妹口説いてやがる!早く戦闘準備しろ!」
カリアと違ってセティは受身的なキャラに見えるからなんかこんな展開ばかりになっちまう。マンネリ化には気をつけねば。(←手遅れです)
このステージは筆者的にはただのやっつけ仕事な印象が有ります。まあ要は簡単過ぎると云うこと。全てはボスであり敵のメインとも云えるバジリスク対策が肝となり、それさえ万全なら楽勝だから。
バジリスクは直線の射程の敵に石化(2ターン行動不能)の効果を持つ魔法攻撃を放つ。この攻撃は直線射程型攻撃で唯一貫通能力を持ち、攻撃ライン上全てのクリーチャーに命中する。但し壁は貫通しないし、味方(こちらから見れば敵)が間に居れば攻撃しないのでその蔭に隠れる事は出来る。石化されると混乱時と違いアイテムで回復すら出来ないのでフクロにされるとかなり痛い。
ただ、バジリスクには致命的な欠陥が多い。まず、ゴーレム同様1/2行動である事。実在するバジリスクは水面の上を走行出来る程素早いのにえらい違い(註:別に速さで水に沈まないのではなく表面張力の応用です。因みに、水面走行は結構条件が厳しいらしいです)。そして基本的に投射系アルゴリズムなので、斜め移動で軸をずらせば簡単に回避出来る(しかも1/2行動の為より簡単)事。そして最大の問題は・・・
バジリスク「ギギギギギ・・・」
ギルス「しまった奴の射程に入ってしまった!」
セティ「ギルスさま危ない!」
ホルス「くそうオレ達も間に合わん!ギルス2ターンだけ耐えろ!」
バジリスク「ギギギギギギ・・・・・・・・・、ぽっ(突然後ずさる)」
セティ「えっ?」
ホルス「なんで攻撃してこなかったんだ?」
ギルス「まさか、ボクと目を合わせるのが恥ずかしかったから?そうかボクに惚れたな・・・」
ホルス「ナンでそーなる!」
セティ「あわわわ・・・、そんなバジリスクまでギルスさまの事をす、す、好きだなんて・・・、わ、わたしどーしたら・・・」
ホルス「セティお前まで真に受けるな!」
本コーナーでのセティの性格設定にはゲームやマンガなどから主に3人のキャラクターのそれを参考にさせてもらっています。・・・が、共通して「すぐ勘違いしたり真に受けるタイプ」や「大仰なリアクションをするいぢめられっ娘」でも有ります。いや別にどーでもいい事ですが。
この様に、バジリスクは射程内に敵が居ながらも攻撃を仕掛けない事が有る。アルゴリズム的に解釈すると、ローパーが移動・攻撃ともランダムなのに対し、バジリスクは移動こそ投射型の射程捕捉アルゴリズムで動くが攻撃はランダムで行う、と云う事なのであろう。しかも(ザコの)サキュバス同様、自分の攻撃で状態異常を起こした相手にはその効果が切れるまで追撃しないので、タイマンである限りはそう恐れる必要が無いと云う事なのである。攻撃力も低いし。自ダンジョン防衛は重要拠点をホルスやセティの他、ナイトなどのそこそこ戦力のある奴らで守らせれば問題無し。
ただ、セティを防衛に回す場合、回復には注意しよう。例えば・・・
プリースト「セティさんお怪我をなさってますね、治療いたします、・・・ヒールスペル!」
セティ「あ、どうもありがと・・・ウザッタイワ消エロ小童ァァッ!」
プリースト「え?きゃああああああっ!」
ホルス「セティ!」
セティ「はっ!・・・、に、兄さん、わたし・・・」
ホルス「もういい、もう終わったんだ、何も気にしなくていい・・・(STAGE21参照)」
セティ「はい・・・」
・・・おいおい。ま、と云う具合にカウンター属性は味方のヒールにすら反応する事が有るので注意が必要(小ワザ集参照)。セティの場合、回避力が有るし、HPが少ない分一撃でも当たるとアウトの可能性も有るので回復要員は置かずスモールシールドなどの回避率を上げる武装だけしておくのも手と云える。ま、通常は鎧でHPを上げるのかな。
じゃ行数も危ないのでそろそろ戦闘シーンは終わりにしよう。敵ダンジョンではルーム出入口の真ん中を通ると入った途端バジリスクの一撃を喰らいやすいので真ん中は避ける事。ザコはメイジスライムが数が多く面倒なだけで後のスネークやバットとかは特に問題は無いはず。
ギルス「バジリスクを倒したけど・・・」
ホルス「街の人たちは元に戻らないな・・・」
セティ「この前(STAGE23参照)手に入れた解石薬・アンチペトロを使ってみてはどうでしょう?」
ギルス「おお、ギヤマンの鐘に秘められし超エネルギーに頼るんだね。」
ホルス「それって・・・、『仮面の忍者赤△』の第二部に出てきた南蛮人の科学者、ペドロと掛けてるつもりか?」
セティ「うわぁ、兄さんって詳しいんだ、凄い・・・」
ホルス「こんなの誉められても嬉しくないわっ!」
因みに筆者が実写版「仮面の忍者△影」で好きなのは第一部と第三部。第二部と第四部はおちゃらけが過ぎてどうも好きくない。ところでアニメ版「赤△」は面白くなかったけど、それに伴ってチャンピ△ンに連載された「新・仮面の忍者△影」は途中で敵忍者の大蛇を操らなければもう少し面白くなったかもしれないのに、収拾つかなくなってとんでもなく強引な終わり方(敵忍者が火薬を使ったら土砂崩れを起こしてボスごと自滅)したのが残念。横山先生また描いてくれないかなぁ。 でも映画化はどーかとも思う。
ギルス「ダメだアンチペトロでも石化が解けない!」
セティ「長時間石化したものには効果が無いのでしょうか?」
ホルス「それより・・・、ここはスーマール領だぞ!?なんで自分の国の国民を石に変えるような真似をするんだ?考えられない!国民同士で殺し合うなんて、一体この国はどうなっているんだ?」
ギルス「解ったきっとみんな呪いの首輪を付けられてそれを解く為に国民中で殺し合いしてるんだ!」
セティ「さすがギルスさま名推理ですっ!」
ホルス「アホか!!大体それ『バトルロ△イヤル』のパクリだろっ!」
・・・因みに筆者は映画も原作もヤングチャン△オンのコミックも見てませんので適当に書いてます悪しからず。
さて所変わってスーマール城。
皇帝の間に控えているアンシャーの前に、一人の騎士が大股で近づいてきた。兜の被(かぶ)り過ぎか歳の所為か頭髪は既に禿げ上がり、髭もかなり白くなっているが筋骨隆々たる偉丈夫といった印象の壮年である。
???「アンシャー殿おおぉっ!!」
アンシャー「これは重騎兵団長ユフタル将軍。そんなに意気込んでどうなされた?」
ユフタル将軍「(ずずいっと詰め寄って)メ、メドーラにバジリスクを放ったとは誠かぁぁっ?」
アンシャー「(あいも変わらず妙に力みの入り捲っている男だな、ある意味ドラスコルとは正反対だ)いかにも。ちと魔法の素材が必要だったもので・・・、ククク御蔭でよい素材が調達出来ましたぞ。」
ユフタル将軍「(更に詰め寄り)ぬおおおおっ!!き、貴様ァ国民の命を何と心得るかあぁぁッ!!」
アンシャー「将軍ナニもそんな青筋立てんだかてええやねん(ハラボテマッスル風)。・・・・・・閑話休題(それはさておき)。何かカン違いをされてはおりませぬかな?これは上意、即ち勅命に御座るぞ。」
バルスツーカ「その通り!!」
いつの間にかバルスツーカが現れて玉座に座っていた。
バルスツーカ「これはワシの命によりアンシャーに一任している事。ところで卿(けい)もエリドの闇市の事は知っておろう?直ちに卿にはエリドの反乱分子鎮圧かバビリム王子の迎撃かの何れかの任についてもらう。」
アンシャー「ククク何せあわよくばバジリスクが王子も石にしてくれればとも思っておりましたが流石に当てが外れましてな。・・・・・・閑話休題。さて将軍、何れの任をお選びになられますかな?」
ユフタル将軍「ぐ・・・、同朋を害するのは我が本意に非ず・・・!これよりユフタル、一軍を率いバビリム王子の討伐に向かい申す!御免!!」
足早に去っていくユフタル。
アンシャー「クックック・・・。そう、騎士とは斯く有るべきもの。主君の剣となり盾となり・・・。即ち、我らの『道具』としてな。ククク・・・」
さてそう云う訳で、次回は熱血親父ユフタル将軍とのバトルだいっ!