Coleman NorthStar2000LP LANTERN
コールマン最強のランタン、NorthStar2000 のLPガスモデル。正式な型番は 2500-790J。
グローブガードが標準装備で、古い灯台とか船舶の灯具に似た雰囲気のいい形をしている。
ベイルからベンチレーター、グローブガード、グローブまでが一体なので、マントルの交換が簡単。自動点火装置が内蔵されているので点火も楽。チューブ型マントル採用で、320キャンドルパワー(白熱球 200W 相当)の光量。
燃焼音がやかましく、テーブルの上に置くには明る過ぎるので、キャンプサイトの隅で虫寄せとして使う人が多いとも聞くが、最初のノッチあたりで止めておけば、それ程やかましくもなく、ちゃんと風情のある灯りになる。
ホワイトガソリンの方が絶対的なコストは安いが、残燃料の抜き取りの手間や、停電時などに室内で使用する事を考えてLPモデルを選んだ。また、ガソリンモデル本体の2/3の価格で、ソフトケースが付属しているのもオトク。
とは言うものの、オートキャンプ用の道具なんて洒落たもんは持っていないので、チェア1脚と組み合わせて1hキャンプ用。We're all alone (浅井愼平が出てたアサヒ黒生のCM曲)なんぞを聴きながら、故郷の仲間を想う。その他、真夜中の整備作業にも。

|
snow * peak TITANWARE
スノーピークのチタニウム製の食器。
ステンレスより軽く、アルミより丈夫で錆びず、イオン化されないので金属臭くなく、生体適合性に優れていて金属アレルギーの心配は無用というのがチタンの売口上。
だけど、熱伝導が低いので、調理器具としては実際どうなのよ?という疑問は持たなきゃならない。飯とか炊いたら変に焦げつくぞ、たぶん。
でも、単車乗りたるもの、“チタン”とか“カーボン”という素材には弱くなければならないんだ。“和牛”より“黒毛和牛”に、“地鶏”より“炭焼き地鶏”の方に、大した裏付けもなく惹かれる様に、理由無く惹かれるそれがチタン。それが単車乗りの悲しいサガ。
で、シェラとかマグとか武器とかを買い揃えていく事になるのだが、ここでひとつカスタマイズしたくなるのもチタンならでは。買ったままでは無粋なグレー。焼け、綺麗な虹色に。
たとえいつか、大恐慌が訪れて路上で孤独な老後を過ごそうとも、大戦争が勃発して焼け出されようとも、私は虹色の食器で飯を食う。

|
KTC nepros
9.5sq.SLIDE HEAD HANDLE
滅多に触らせて貰えなかったラチェットセットが宝箱に見えた。軽やかなギアの音を立てる魔法の杖だった。初めて自分で買った安物のラチェットで、錆びたボルトを力任せに回して、10mm のソケットビットを花びらみたいに広げてしまった。次のラチェットは、ビット同士を軽くぶつけてみて澄んだ音がした、クロムバナジウム鋼(の焼入れ鋼のヤツを選んだ。“TOUGH”とだけ刻まれた無名メーカーの製品だったが、そいつは本当にタフで、今でも現役だ。(※新潟の ダイヤ精工株式会社 というメーカーの製品らしい。)
最近では、ラチェットハンドルを使わなくなった。捩じ切ったボルト、それから、ネジ山をバカにしてしまった雌ネジ、数知れず。特に小さなボルトでは、力加減が判りにくく、オーバートルクが心配だ。何より重い。ジーンズの尻ポケットなどに刺して調子を見ながら軽く走るには、ヘッドが重過ぎるんだ。
その代わりによく使うのが、スライドヘッドハンドル。エクステンションバーとの組み合わせで、T型ハンドルとして使うのが好きだ。錆びていないちゃんとしたボルトなら、ラチェットよりも早く回せる。力加減にも不安が無い。
私が愛用している KTC nepros のものは、球状のヘッドで非常にコンパクト。溝付きなので、不必要にヘッドが回ることもない。ハンドルの先端が作業の邪魔にならない様に、両端はギリギリまでスライドし、中央ではカチッと小気味良くロックされる。

|
SEIKO
CHRONOGRAPH
黒い文字盤に赤い針のクロノグラフ SND127P1。
セイコーの逆輸入モデル。1990年頃の SEIKO SPEED MASTER(国内モデル)に酷似していて、価格は1/3。ムーブメントは日本製(7T92)で、組み立てはコストの安いシンガポールかどこか。アラームやタイマー等の機能は無いが、実動するクロノグラフとデイト表示という基本フォーマットはちゃんと押さえられている。100m防水。国内向けの低価格帯モデルにありがちな中途半端な装飾を一切廃したのが、逆に上品な高級感に繋がっている。視認性も良い。
日本では低価格帯はALBAブランドだが、海外ではどの価格帯でもSEIKOブランドらしい。一般の時計店には置いてなくて、ネット通販か秋葉原の怪しげなお店で購入可能。取扱説明書はコピーでメーカー保証も無し(販売店保証だけは一応ある)。
但し、バンドのクオリティは高くなく、タグ・ホイヤー等のステンレス無垢のバンドと比べると、やはり重量感が足りない。ガラス(ハードレックス)もサファイアクリスタルと比べると表面硬度が低いみたいで、程無く傷が入ってしまった。

|
Caroline
私の好きだった絵本。外人の女の子が動物の友達を連れて、キャンプにスキーにドライブにサイクリング、ヨーロッパ一周から、カナダ、アメリカ、インド・・・極めつけは、北極や月にまで行ってしまうお話。アポロの月面着陸より4年も前に月に行ってるが、日本に来るストーリーが無いのが残念。作者はピエール・プロブストというフランス人で、90歳を過ぎたお爺ちゃん。もう50年間も同じ物語を描き続けているらしい。
昭和40年代に小学館より刊行され、後に絶版となった、“オールカラー版世界の童話”に、“カロリーヌとおともだち”(12巻)、“カロリーヌのつきりょこう”(19巻)、“カロリーヌのせかいのたび”(23巻)、“カロリーヌのぼうけん”(35巻)として、3〜4話ずつ計15話収録されていた。
最近になって、その後もフランス語で出版され続けていた新しいストーリーを加え、“カロリーヌとゆかいな8ひき”シリーズ全31巻として、神戸のBL出版より復刊。1980年代から90年代にかけて描き直されたらしく、色遣いも構図もストーリーも、当時のものとは若干違っている。
当時のものは、海外のアニメーション、たとえばディズニーやトムとジェリーの様な、鮮やかな濃いめの色合いで、遠近感に富んだ構図だった。現在は、やや淡めの色で、全ての登場人物(動物?)がほぼ同じ大きさで描かれている。“ひとくいじんしゅ”が出て来る様なピーなお話は絶版のまま。
左が当時のもので、右は復刊された現在のもの。当時のものは真っ赤な形式不明のコンバーチブル(英車 MG-TC?)だが、現在のものでは黄色い仏車 Citroen 5CV Type C3 に変わっている。ストーリーも、ドライブからクラシックカーレースに。
■原書の出版元 HACHETTE社(フランス)
■現在の訳書の出版元 BL出版(日本)
当時の訳書は ■Yahoo!AUCTIONS で(※絶版のため非常に高価)
|
TATTOO
娘の名前と天使の翼。
友達からは“天使の翼が抜けてしまうのはいつだろうねぇ”なんて脅されます。
岩手にある CHARACTRISTIC TATTOO STUDIO のアーティスト彫汐(SION)さんに彫って頂きました。
|
Artist : SION
/Charactristic Tattoo Studio
Design : KENJI KISHIMOTO 1999
|
|
Artist : SION
/Charactristic Tattoo Studio
Design : KENJI KISHIMOTO 2001
|
息子の名前と麒麟の鬣。
“女の子は父親の胸を、男の子は背中を見て育つべきだ”という勝手な持論により、右肩の後ろに彫る事にしました。
|
|
Pierce
初めてピアスを通したのは19歳の夏だった。
今じゃ珍しくもないけれど、その頃はファッション雑誌のホモの外人モデルが着けているぐらいで、街ではあまり見掛けなかった。
ピアサー?そんなものは店に無く宝石店では近所の町医者を紹介していた。“ピアスに失敗すると一瞬にして失明する”(笑)などと本気で信じられていた時代だった。縫い針とエタノール。その頃住んでいた海の見える4畳半の部屋は、ずっと薬用アルコールの匂いがしていた。
長い間ホワイトゴールドかシルバーのフープを使っていたが、ここ数年、“自立”を表すという青紫色の半貴石アイオライトのピンタイプを使っている。
赤い石が人間の感情を青い石が理性を表すのだとすると、サファイア色に少し赤みが差すアイオライトは“消え残る情熱”。完全な青になりきれない。なりきらない。
|
BMW Motorcycles,
Someday
月並みな言い方をするなら、いつかはBMW。
実は、私の親父も単車乗りで、古いBMWに乗っている。私が物心つく頃から今に至るまでずっとだから、もう30年近くになるだろうか。
ある時、実家で古いモトチャンプを読んでいて、親父の若かった頃の話が記事になっているのを見つけた。
当時、カワサキメグロ Z7 に乗っていた親父は、ツーリング先で、驚くほど速く、それでいて静かに巡航する一台の単車に出会う。
それが BMW R69S。当時、世界最速とされていた“バイエルンの黒い疾風”。
数年後、彼は自分のBMWを手に入れる。私が生まれるよりもずっとずっと前の話。
私はBMWに乗り続ける親父を見ながら、いつかは自分のBMWをと思っていたのだが、最近になって、親父が乗っているのがBMWなのか、それとも、ある時点での一台の世界最速マシンなのか、解からなくなってしまった。今の親父に尋ねたところで、“水平対向2気筒の味”という答えになってない言葉で力説されるだけで、本当のところはわからない。ひょっとすると、親父自身もその頃の事を忘れてしまっているのかも知れない。
世界最速マシンなら、たとえば ZX-12R や隼でしょう。BMWなら最新の K1200RS でも最高速は 245km/h。うさぎと亀の寓話の亀にたとえられ、確かに、たとえば東京から福岡までの距離を最短時間で移動できる可能性のある単車ではあるけれど、世界最速の冠は・・・
大型二輪の免許もあり、収入もそれなりにある今、BMWを手に入れる事をいまひとつ決めかねている理由。

|
“bar cendrillon” Kiss-FM KOBE 89.9MHz
Kiss-FM で真夜中の24時から放送されてたJazzサウンドベースのラジオストーリー“バール・サンドリオン”。港のバーを舞台に繰り広げられる短編のラジオドラマ。神戸に住んでいた頃、車を走らせながらよく聞いていた。開局当時の洗練された Kiss-FM の雰囲気を残す番組だった。
大震災のあとしばらく放送が無くなっていたが、数年前に神戸に戻った時には、週末だけは再開していた。但し、マスターも店のロケーションも全く変わっていて、震災前までの、汽笛の聞こえる海沿いの店は、北野あたりの山の手にある事になっていた様だ。マスターも聞き慣れない男性の声。
最近はまた久仁亮子さんがマスターとして復活していると噂に聞いたが、私自身が神戸を遠く離れてしまっているので、あの“お客さま”という声は、まだ聞けていない。
|
“nocturne” Kiss-FM KOBE 89.9MHz
その後、夜明けまでは、延々と曲だけが流れ続けていた“ノクターン”。ショパンの夜想曲から取った番組名らしいが、クラシックではなく、ジャンルはかなり曖昧。午前2時、3時、4時と、時報代わりに、Suzanne Ciani の“Drifting”という心地良いインストゥルメンタルが流れていた。
数年前にJFNに加盟し、現在では、雰囲気もヘッタクレも無い全国共通東京FM制作のトークショーが流れているらしい。AM放送と変わらないじゃないか。
■Drifting / Suzanne Ciani 〜 Album“History of my HEART”

|
|