(本シリーズの内容は一見実際のゲーム内容を模しているようにも思えますが、これまで以上に全くゲーム本編を無視して物語が進みますので余りにも鵜呑みにし過ぎると莫迦を見ます)
ドル足掻記
「STAGE63:パックランド」
〜TRIP8:ちょい時代遅れ特撮対決!〜
ハイプリ「・・・ここでナムコスターズの選手交代をお知らせします。前回で『いんで』選手が退場・行方不明になり、ぴぴ投手に代打が出ましたので、代打ぷうか選手がそのまま9番ファースト、そして7番に『ぼすこ』投手が入りますー。」
アンシャー「元ゲーでは決してあり得ない交代劇だな・・・。まあ『選手退場』と云うルールの存在する野球ゲームなどそうは無いがな・・・」
ギルス「世に名だたる迷ゲー『燃えろ!!プロ野球』ではデッドボールの後に乱闘って演出があったけど、アレはただの演出だけだったもんね!」
アンシャー「うむうむそうだった・・・・・・って閑話休題(それはさておき)!王子貴様、さりげなく私の解説に横槍を入れてくるでない!」
ギルス「ぶーぶー、アンタらばっか喋っててボク達出番が少なくてつまらないんだもーん。」
ぎる「因みに私は、『燃えプロ』では捕手が一人しか居ないCPU某赤兜球団が捕手に代打を出すとゲームがフリーズする『タツ△ワの呪い』が恐ろしかったな。」
アンシャー「ギルガメス!貴様まで入ってくるな!?話に収拾が付かん!こんな事をしておるとまたカイの奴めが頭突きを仕掛けてくるではないかっ!!」
ギルス&ぎる「ひーーーーーっ!?」
おふざけは決して許さない、何故なら私は要石だから!!
・・・・・・、いえ、スミマセン云ってみただけです。
カイ「筆者め・・・・・・(額に青スジ)」
カリア「魚雷先生ですか・・・?」
ギルス「だから御先祖ちゃんはバビロン真拳を使えるわけなのか。」
ぎる「うむ。」
カイ「使わないわよっ!?」
ハイプリ「はいまた暴走が入り始めましたのでここらで実況に戻りたいと思います・・・・・・ってあれっ?確かこの三回表のバビルズの攻撃は二番のガドランさんからでしたよね?バッターボックスには三番のホルスさんが入っていますよ?」
アンシャー「だから云っておろうが、こんな事をしておるから実況解説が全く機能しないのだと!!・・・・・・閑話休題。よく見ろ、ガドランめは一塁ベース上に居るではないか。」
ハイプリ「ホントだ。」
アンシャー「代わったばかりのピッチャーぼすこが、ストレートで四球を与えてしまったのだ・・・・・・。これが噂に聞く、『ノーコンぼすこ伝説』か・・・」
ハイプリ「伝説だったのですか?」
前回の代打と同様、ナムコスターズの登録投手数はぴぴを含めて四名。野手8人+投手4人+代打4人=16人とコンピュータ的に管理し易い数になってるのは措いといて・・・、残る三名の投手はフォークボールを得意とする「せひうす」(元ネタ:ゼビウス)、アンダースローの変化球コンビの「ぼすこ」(元ネタ:ボスコニアン)&「きゃらか」(元ネタ:ギャラガ)である。
先程書いた通り、ぼすこはアンダースローから繰り出される変化球を得意とする投手だが、何故か筆者とその周囲ではCPUの操作する「ぼすこ」はその変化球が災いするのか、やたらと四死球が多く、いつの間にか「ノーコンぼすこ」の異名まで生まれてしまった経緯があるのだ。勿論筆者周辺でしか有効でないローカルスラングですけどね。
アンシャー「ふむ。と云う事は・・・」
ハイプリ「やっぱりお約束なんでしょうね。」
マウンド上では帽子を取って軽く頭を下げるぼすこ。
そしてバッターボックス上には予想通り腹部に死球を受けてうずくまるホルスが在った。流石ホルス!連続死球だよ!!
ぼすこ「すまない、手元が狂った。」
にゃむこ「すまんな、奴は何せコントロールに問題があるのでな。」
ホルス「るせぇ!てめェさっきの投球、さりげなくミットをオレの真後ろに向けてたじゃねーか!?明らかに狙ってっだろ?」
ギルス「まあまあホルス。ここでランナーが溜まるのは好都合だよ。大丈夫、今度こそキミの死は無駄にしない(TRIP4参照)!」
ホルス「だからオレは死んでねーーーっ!?」
ハイプリ「さあバビルズ絶好のチャンスです。ノーアウトでランナーを一塁二塁に置き、バッターボックスに立ちますは四番のギルス王子!」
アンシャー「先だって(TRIP4参照)は下らぬ『ド△ベン』ネタで凡退しおったがな・・・、さて今度はどのようなネタで攻めるのやら。」
カリア「ネタやる事決定かい!?」
セティ「あぅ・・・でもギルスさまだし・・・」
ギルスは無言でポケットから五枚のカードを取り出す。
ハイプリ「またカードですか?一応本コーナーが『ドルルル』を扱っている事に対する配慮なのかはたまた、」
アンシャー「・・・またも『仮面ライダーブレイド』だろうて。」
ホルス「てか、まだそっちで引っ張るのか?もう『ブレイド』はおろか『響鬼』も終わって『カブト』始まってるじゃねーか!?」
ギルス「・・・お婆ちゃんが云っていた、『ハリポタよりもぽたぽた焼き』と。by亀田製菓!」
カリア「だからってムリヤリに『カブト』ネタ(なのか?)を入れること無いでしょ?」
セティ「でもわたし、『おばあちゃんのぽたぽた焼き』の砂糖醤油味は好きですよ?さすがはギルスさまのお婆さまですねっ!」
カリア「ってマジに受けてるしっ!?」
前にも書きましたが、この「ファミスタ対決」の下書きは『ブレイド』放映中に書いてましたのでまだまだこんな感じで続きますので悪しからず。
さて、そんな期待(?)に裏切らないかのように、ギルスはその五枚のカードを順に腰のカードホルダーへと挿し込んでいく。
”......spade"2","3","4","5","6"...”
一同「・・・・・・・・・」
”......straight flush.”
その瞬間、ギルスのバットが金色に光る!
ハイプリ「うわああ、コンボ技ですよ?」
アンシャー「キングフォームに失敗した(TRIP3参照)のにか!?」
ハイプリ「知りませんよそんな事!大体ロイヤルストフラでもないし!?・・・って、ぼすこ選手第一球投げました!」
ギルス「・・・うおおおおおおおっ!!」
ハイプリ「打った!打ちました!!今度は間違いなく白球はセンター方向へぐんぐん伸びていき・・・・・・・・・入りました!入りましたホームラン!!ギルス王子やはり決めるトコロは決めました!!先制スリーランホームラーーーン!?」
アンシャー「フン・・・・・・」
セティ「きゃあああっ!やりましたよカリアさんっ!!」
カリア「流石はギルスね!惚れ直しちゃった♪」
セティ「あぅっ!?」
あ、因みに、ここでギルスが使ったカードは「剣の2(ブロンズソード)」「剣の3(ホワイトソード)」「剣の4(ルーンソード)」「剣の5(ブロードソード)」「剣の6(バスタードソード)」です。実際に『ブレイド』で必殺技だったロイヤルストフラを再現してみたかったんだけど、適当なカードが思いつかなかったのでこんなんになっちゃったっス。更に余談ですが、このスペード2〜6のストフラは筆者がかつて初代『大航海時代』(PC−8801版)の酒場ポーカーで出した最高役と同じ手でした。だからどーした。
ハイプリ「さて、3点ビハインドとなったナムコスターズ、ここでピッチャーの交代です。ここで登場するは『せひうす』選手です!」
先程も述べた通り、「せひうす」はフォークボールを得意とする投手。イメージとしては『ゼビウス』自機ソルバルウの対地攻撃弾「ブラスター」なのかな?
ハイプリ「・・・三振です!せひうす投手、巧みなフォークボールで三振!!セティ選手、イシス女王、そしてこのシルバードラゴン選手をも三振に切って取り、ここでバビルズの攻撃終了です。」
アンシャー「早っ!?早過ぎはしないか?・・・さては筆者め、王子が先制した事でいよいよ試合展開をスッ飛ばしに掛かったか!?」
ハイプリ「ええっ?じゃあ私の出番ももう終わりが近いっ!?調子に乗って実況かましてる場合じゃない?」
アンシャー「しつこいぞお主は!?」
・・・因みにTRIP6でお銀ちゃん(シルバードラゴン)のストライクゾーンが激狭だと書きましたが、球が低めに集まる「せひうす」であればあまり問題はなく投球はストライクゾーンに入ったとお思いくだせぇ。
ぱっく「むぅ・・・よもや先制されるとは。しかし、このままでは終わらせぬぞ・・・」
ハイプリ「ハイそれでは三回裏のナムコスターズの攻撃ですが・・・」
アンシャー「ノーアウト満塁か。」
ハイプリ「早っっ!?さっきのイニング以上に話をスッ飛ばしてませんか?」
アンシャー「本気で巻きを入れに来たな筆者・・・」
はっはっは配分を間違えた結果ですわ。
さて、前回はトップの「まっぴ」の打席で三塁ランナーが隠し球によって倒れた為、この回の攻撃は再び「まっぴ」からの打席となる(こんな展開もゲームの『ファミスタ』ではありえません)のだが、俊足の「まっぴ」はまたもセーフティバントで出塁、更に先程の本塁打で気が大きくなって油断したのか、ギルスは続く「ばろん」、「ふあいか」に連続四球を与えてしまっていたのだ。
ハイプリ「また豪快にやる気が垣間見られない話の飛ばし方ですね・・・?」
アンシャー「まあしかし、見せ場にはなったであろうな。一打逆転のチャンスに・・・次の打者は?」
ハイプリ「あ・・・仮面バッター829!?」
ぱっく「先程(TRIP5参照)は醜態を晒してしまったが・・・、ここで汚名返上よ!俺の本当の実力を見せてやる!!」
ハイプリ「あっとまたも高い仰角でバットを掲げますぱっく選手!そしておもむろに空いた右手(註:ぱっくは右打者です)を腰のベルトのバックルに伸ばしますが・・・・・・、まさかまさか?ベルトを外して下半身御開帳?アンシャーさんの真似(STAGE54・STAGE58前編参照)?いやん乙女にこんなコト云わさないでっ!?」
アンシャー「だから私は露出狂では無いと云うに!?閑話休題・・・どうやらベルトを外すのではなくバックルを開いたようだが・・・?」
ぱっくはベルトのバックルを開いた。TRIP2で描写した通り、バックルにはパックマンが「ぱっく」に変身する際に使用した小道具・パック=ギアが差し込まれているのだが、バックルを開く事であの時パックマンが操作した文字盤が露出するようになっているのだ。(まあ、3年前の作品ですが『仮面ライダーファイズ』御存知ならばお解りかと思います・・・)
そして、ぱっくは文字盤の「ENTER」と書かれた部分を押す。
”exceed charge.”
ハイプリ「ああっ?ぱっく選手のベルトから紅い光が幾条も出てきました!その光はユニフォーム上を駆け巡りながら、ぱっく選手の左腕・・・その手に握られたバットに収束していきます!!」
先程「ストレートフラッシュ」でギルスのバットが金色に輝いたように、今度はぱっくのバットが紅いフォトンブラッドのエネルギーをチャージして一際紅く輝く。
ぱっく「さあ来るがいい!!」
セティ「あぅぅ・・・なんかヤバそうな雰囲気です・・・」
ホルス「この試合、本当の正念場だな・・・」
カリア「・・・・・・ギルス!」
ギルス「ようし!いくぞ!!」
ギルスは、またもポケットからカードを取り出した。今度は三枚。
ホルス「オレのカード?」
ゴブリン「オイラのもあるよ?」
カリア「そして、ミラーナイトのカード・・・?」
セティ「あぅ・・・ギルスさま・・・一体ナニを・・・?」
そして、ギルスは三枚のカードをグラブのリーダーに読ませていく。
”......tornade,kick,gemini...”
カリア&ホルス&セティ「ごくり・・・」
”........."SAMURAI GIANTS."”
カリア&ホルス「なんじゃそりゃーーーーっ!?」
アンシャー「・・・妙なヒキだがまだ続くぞ。」
☆まだつづく☆