(本シリーズの内容は一見実際のゲーム内容を模しているようにも思えますが、これまで以上に全くゲーム本編を無視して物語が進みますので余りにも鵜呑みにし過ぎると莫迦を見ます)

 

ドル足掻記

「STAGE63:パックランド」
〜TRIP5:猛攻!?ナムコスターズ!〜









  
『一番、レフト、まっぴ・・・』

  ハイプリ「一回の裏、ナムコスターズの攻撃は一番の
『まっぴ』選手からです。」
  アンシャー「元ネタ(『マッピー』。1983年アーケード)によると
『正義感にあふれるフレッシュポリス』との事だが、果たして公僕がこの様な事をしていて良いものやら・・・・・・閑話休題(それはさておき)。この選手は足を自慢としておるようだな。」
  ハイプリ「そうですね。・・・あ、ピッチャーのギルス王子の初球をバントしてきました!ピッチャー前に転がった球をギルス王子、一塁に送球するもセーフ!いきなりに足の速さを見せ付けてノーアウト、ランナー一塁ですっ!!」

  ギルス「うわぁ、こんなカタチで実況されたらボクらが科白入れてる間が無いようっ!?」
  カリア「・・・ギルス、そー云いながらあなた、
ちゃっかり割り込んでるケド・・・?」
  ハイプリ「さあ先頭打者が出塁しまして続くバッターはセカンドの
『ばろん』です。」

  ギルス「(セットポジションでランナーを見ながら)うーーー。」
  ホルス「ギルス気負うなよ!ランナーを必要以上に気にしなくてもいいぞ!もっとバックを信頼しろ、打たせて取っていきゃイイんだ!!」
  ハイプリ「なんか
すっかり野球対決っぽくなってきてますねアンシャーさん!?」
  アンシャー「そもそも筆者めは
野球はちっとも詳しくないズブの素人なのだがな・・・・・・閑話休題。しかしこの『ばろん』とは何者だ?
  ハイプリ「
アンタ解説でしょう?知ってて下さいよっ!?・・・・・・っと、ばろん選手も果敢に初球攻撃!しかしサード正面のボテボテゴロですっ!?」
  ホルス「よっしゃ任せろ!」
  ハイプリ「サードのホルス選手、ゴロを軽快に捌いて二塁送球してランナーフォースアウト!更に二塁から一塁へ・・・」

しかし一塁手・ゴブリンが送球を受けようとした瞬間、バッターランナー「ばろん」が高く跳躍した。

  ハイプリ「あーーっと!何と云う事でしょうか?ばろん選手、空中で宙返りをしつつ
隠し持っていた爆弾をゴブリン選手目掛けて投下、爆風に巻き込まれている間に悠々一塁セーフです!!・・・・・・ここで情報が入りました、ばろん選手はどうやらナムコ初の2P同時プレイ対応ゲーム『スカイキッド(1985年アーケード)』の主人公だそうです!」
  アンシャー「
初の同時プレイ・・・『リブルラブル(1983年)』で二人プレイをしないと云う前提での話だな・・・・・・閑話休題。しかし爆弾を落とすとは思いっきり守備妨害ではないか!?妙にまとも(?)な野球対決かと思いきや遂に堪えきれず暴走を始めたか筆者よ!!

因みに、『スカイキッド』はサイドビューの横スクロールシューティングゲームで、「宙返り」と「爆弾投下」は同ボタンを用いるが爆弾投下中に宙返りを行うことは出来ない。更に云えば、
筆者は今回の話書く時にナムコスターズの各選手の元ネタ調べてて初めて「ばろん」の正体に気付いたのはちょっと内緒にしててね。





  ハイプリ「さて、アウトカウントは一つ増えましたが依然ランナー一塁でナムコスターズは三番の
『ふぁいか』選手です!」
  アンシャー「
発音がなっておらんな。『ふぁいか』ではなくて『ふあいか』だ!!」
  ハイプリ「えーーーっ!?
元ネタは『ディグダグ』の『ファイガー』なんですから『ふぁいか』でイイじゃないですかっ?
  アンシャー「私に文句を云うでない!初代『ファミスタ』ではそーなっておるのだっ!!」

ぽかちーーん。
またもこの二人が無駄話をしてる間にバッターの「ふあいか」はギルスの初球を打ち返していた。・・・って云うか、ここまで全員初球攻撃だぞ。実は棒球しか投げてないのかギルス?

  ギルス「がーーーーんっ!?ボクが
実は繊細なガラスの肩だって事がバレた!?
  ホルス「
ワケ判んねえよ!・・・タマは一・二塁間を転がってる、セカンド・・・・・・イシス女王!お願いします!!」

しかし、イシス様は二塁上で悠然と立っているのみであった。

  女王イシス「
・・・何故に、妾(わらわ)がわざわざ動かねばならぬ?その方らが動けば済む事ではないか?
  セティ「あぅー、これはチーム競技なんですからその様な事を仰られても困りますぅ・・・」

  ハイプリ「あーーっと、バビルズ守備の乱れから打球はセンター前に転がるヒットになってしまいました!コレで一死ランナー一・二塁です!」
  アンシャー「ふむ・・・、いよいよ急造チームの脆さが出てきおったな。さて、次は最も危険な四番バッターであるが・・・どう出るかな、クックック・・・」

  
『四番、センター、ぱっく・・・』








  ハイプリ「さあ、
何だか盛り上がってるのかグズグズの展開だか判らなくなってる感のありますこの試合ですが、多分ココが大きな見せ場の一つでしょう、ワンナウトでランナーを一・二塁に置いて遂に登場、仮面バッター『ぱっく』ですっ!?」

ぱっくは悠然と右バッターボックスに立つや、手にしたバットを高く斜め上方に突き出した。

  アンシャー「ほう・・・」
  ハイプリ「こ、この仰角は?よよ、
予告ホームランです!ぱっく選手、不敵にも予告ホームランを仕掛けてきましたよアンシャーさん!?」
  アンシャー「少しは落ち着け。お主STAGE45で初科白貰った時はそんなキャラでは無かったではないか・・・・・・閑話休題。まあしかし、このナムコスターズの貧打線では本塁打を狙えるのは奴独りだけ・・・解らぬでもないが、ここで一気に勝負を決めるつもりか・・・?」
  ハイプリ「ええっ?
『一気に勝負を決める』って事は試合を九回まで引っ張らないとかそう云う意味なんですか?そしたら、わたしの出番ももうすぐ終わりなのですか!?そんなぁ?ねえどうなんですか答えてくださいよアンシャーさぁん!!」
  アンシャー「
だから私に訊くなと云うに!私が知るワケなかろう!?いい加減落ち着け!・・・そもそも、この試合はコールド制を設けておるのかすら判らぬでは無いかっ!試合開始前にルールを明示していない時点で筆者がそれらを考えておらぬ事は明白ではないかっ!?」

うぐぐ・・・(←図星)
と、兎に角、与太で行数喰うワケにもいかんから先に進めよう・・・(←逃げた)

  セティ「ギルスさま・・・」
  ホルス「ギルス、ここが正念場だぞ!」
  カリア「ギルス!?」
  ギルス「・・・・・・(にやり)」

不敵にもギルスの口元には笑みが浮かんでいた。

  ギルス「ここでいよいよボクの真価を見せる時が来た!さっき(TRIP2TRIP3)では失態を見せてしまったからね、今度こそ決めてやる!!」

そう云ってギルスは懐からスペルカードを取り出した。

  ホルス「
またかよ!?しかももう『ヒビキ』も半分経過したってのにまだブレイドかっ!」

・・・だってこの下書き書いてた当時はまだ『ブレイド』放映中だったんだもん・・・多分またどっかで『響鬼』ネタは入れようかと思ってます。

  セティ「(後ろから覗き込んで)アイスゴーレムの・・・カードですか?」

  ハイプリ「あーっとギルス王子、またもカード技を使う模様ですよ?」
  アンシャー「
・・・普通アレはボークではないのか・・・?

しかしそんなツッコミに構わずギルスは左手に嵌めた弓篭手(グラブ)へカードをスライドさせる・・・・・・って、グラブにカードリーダー搭載してるのかよ?(←ナニを今更)

  
”blizzard.”

  ギルス「・・・てやあっ!」

ギルスの投げたボールは吹雪を纏いながらキャッチャーミット目掛け飛んでいく!

  ぱっく「むうう?」

ぱっくは渾身の力でそのストレートを振り抜こうとするが、インパクトの瞬間ボールもろともバットまで凍り付いてしまった!そのまま強引にバットを振り抜いたものの、完全に打球の勢いは殺されてしまい・・・

  ぱっく「・・・くっ!?」
  ギルス「・・・・・・討ち取ったり!」

  ハイプリ「ギルス王子打球を難なくキャッチ、アウトですっ!カードを使ってうまく打球を殺し、ピッチャーライナーに討ち取りました。これでツーアウトランナー一・二塁です。・・・しかし『ブレイド』ネタ好きですねぇ・・・?」
  アンシャー「だから
『響鬼』放映前に作ったネタだからな・・・・・・閑話休題。しかし、コレは果たしてボークなのやら打撃妨害なのやら・・・野球のルールから逸脱しておらぬか・・・・・・?
  ハイプリ「
イヤですねぇ今更そんな事は云わないで下さいよ・・・さて、次のバッターは五番『にゃむこ』選手ですね・・・・・・・・・あああっ!!!
  アンシャー「今度はどうしたのだ?」
  ハイプリ「
『にゃむこ』ですよ『にゃむこ』!『にやむこ』じゃ無いんですよっ!?さっきのふあいか選手は『ふぁいか』じゃないのに、今度は『にゃむこ』でイイなんて不公平ですよ、それで良いんですかアンシャーさんっ!?
  アンシャー「
だからそう毎度毎度私に文句を云うでないわっ!!

すこーーん。
またもムダ話と云うか何気ないイチャモン話をしている間に、にゃむこ(云うまでも無く『マッピー』の「ニャームコ」ですね)もまた初球攻撃。さっきの「ぱっく」への球も含めて
全部ストレートか。変化球投げられないのかギルス?

  ハイプリ「打球はセカンドの頭を越えてセンター前ヒッ・・・・・・あれ?」

  女王イシス「・・・・・・ふん。」

打球が二塁手・イシス女王の頭上を越そうかとする瞬間、女王が唱えた氷結呪文がボールを捉え、凍りついたボールが勢いを殺され落下、そのまま彼女のグラブに納まった。

  女王イシス「ギルス王子に倣ってみたが・・・・・・
要は動かなくとも守りが鉄壁であれば良いのであろう?
  セティ「あぅ・・・」
  ホルス「さっき(ふあいかの打席)の事、根に持ってられたのかよ・・・?」





  ハイプリ「思わぬイシス女王のファインプレーによりスリーアウトチェンジです!それでは次回はバビルズ二回表の攻撃をお送りしますっ!!」
  アンシャー「おい・・・、
モノ(呪文だけど)を投げつけて打球を止めるのは明らかに反則であろう・・・?最早完全に野球を無視しておらぬか・・・?」

イヤだからそれ云っちゃお終いですって。

  ギルス「
ダレもこの話にまともな野球対決なんて期待してないしね。」
  女王イシス「
うむ。
  カリア「あのねぇ・・・」






 

☆まだつづく☆  

 

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