(本シリーズの内容は一見実際のゲーム内容を模しているようにも思えますが、これまで以上に全くゲーム本編を無視して物語が進みますので余りにも鵜呑みにし過ぎると莫迦を見ます)
ドル足掻記
「STAGE63:パックランド」
〜TRIP3:見参!バビロニアンキャッスルズ!!〜
”......evolution "KING"!!”
ギルスの周囲を舞う13枚のカード。それは段々と距離を狭めていき・・・
セティ「はわわわわっ!?ギルスさまっ?」
カリア「まさか・・・ギルスも変身を・・・?」
ホルス「キ△グフォーム・・・ってか・・・」
ばらばらばら。
しかし皆の期待(?)に反して、カードは一斉にギルスの足元に落ちてしまった。
セティ「あぅ?」
カリア「あら?やっぱりバルスツーカは『皇帝(emperor)』だから『カテゴリ・キング』にはならなかったのかしら!?」
ホルス「いやそれ以前に気になっていたんだが、ギルスお前ェ、バルスツーカのカードをいつ手に入れたんだ?ちょっと見せてみろよ・・・」
云いつつホルスは足元のカードを拾い上げる。
ホルス「何だコレはっ!?スペルカードじゃ無ェじゃねーかっ?バルスツーカの肖像に黒い枠なんか描いてあって、これじゃまるで、」
ギルス「ぶっちゃけて遺影!?いえーい!!」
ホルス「下らねェよ!故人を弄ぶようなマネをするなっ!!」
ユフタル(声だけ)「うぉぉぉぉぉん陛下ァァァァァァッ!!!」(←やっぱりフォント四倍角でお読み下さい)
ギルス「また出たな謎の幻聴!」
カリア「(耳を塞ぎながら)でも幻聴の癖にナンなのよこの大声はっ!?」
ぱっく「っていつまでやってるんだ!?」
ギルス「あ、ゴメンゴメン。・・・んー、折角ライダーネタ勝負と行きたかったのに巧くいかなかったなぁ・・・。まあいいや、今度こそ勝負だ!」
ぱっく「よし、それでは、出でよ・・・」
ホルス「いよいよダンジョンバトルかっ!一体今回はどんなダンジョンが・・・」
ぱっく「・・・『ピッカリ球場』!!!」
セティ「なんですかそれわーーーっ?」
ハイプリースト「ハイ!と云う事で唐突にギルス王子とパックマンこと仮面バッター『ぱっく』の間で野球勝負が始まってしまいましたっ!!本日はこちら『ピッカリ球場』より『ナムコスターズ』と『バビロニアンキャッスルズ』による一戦をお送りさせて頂きますっ!今回実況を勤めさせていただきますのは、結構筆者のお気に入りだったにも拘らず出番に恵まれずその結果出番構築の為にこんな所にまで駆り出されてしまいましたわたくし、ハイプリースト!!・・・そして解説と致しまして、知ったかとツッコミならお任せあれの御馴染みヘタレ軍師、アンシャーさんですっ!?」
アンシャー「誰がヘタレなのだ誰が!?いつもいつも勝手なイメージ操作をしおってからに筆者め!!・・・・・・と、閑話休題(それはさておき)。クックック矢張り解説役には私が適任であると云う事であるな・・・そんな訳で、今回はわざわざ冥界より出向いてやったぞ。」
ハイプリ「はいお願いします。何だか私と同部屋ですけど『皆殺し』属性でダークホール攻撃なんかしないで下さいね。・・・さて、前代未聞の野球対決と云う事で、アンシャーさんこの展開にはどう思われますか?」
アンシャー「『前代未聞』なのだから私にどう答えろと云うのだ?・・・まあ少なくとも、これまでジュエルの力で野球場を造った阿呆など見た事も無かったのは事実だがな。」
ハイプリ「確かにこれまでのゲームの流れを無視し過ぎですね・・・。さて、現在グラウンド整備作業中なのですが、今の内に両チームのスターティングメンバーを発表させて頂きましょう。」
アンシャー「・・・!ちょっと待て!?あのグラウンド整備員、若しや・・・?」
ハイプリ「ハイ、あの方も今回冥界より御出張されてまして・・・」
その人物(?)は、八本の腕におのおのホウキやらローラーやらライン引きを手にして黙々と作業を続けていた。
アンシャー「・・・かつては『闇の盟主』とまで称された『彼』にあのような真似をさせるとは本当に何でもアリだな筆者よ・・・・・・閑話休題。しかし、手に手に清掃・整備用具を持っておるあの様はまるで『ソージロボ』だな・・・」
ハイプリ「今時の読者に『ロボダッチ』は理解し辛いと思いますけど・・・」
整備員(ドルアーガ)「うっひょっひょ〜〜、くりーんくりーんくりーーーん・・・♪」
カリア「み、妙にノリノリね・・・」
ギルス「ま、お祭りみたいなモノだしね。」
セティ「で、でも、あまりにもこれまでのお話と整合性が付かなさ過ぎでは・・・?」
今更まともな展開なんか期待してないでしょ?
ホルス「連載当初から徹頭徹尾まともな展開なんてこれっぽっちも無かっただろーがッ!!」
・・・さて、唐突な展開が続きすぎた為にちょこっと混乱された読者様も居られるかもしれないので状況を改めて解説。
かつてファミコン時代のナムコの代表作の一つに『ファミスタ』こと『プロ野球ファミリースタジアム』シリーズが存在していました。その名の示す通りの野球ゲームでして、当ゲーム内に登場する球団は実在するプロ野球団をモチーフにしたものですが、それらに交えてナムコキャラクターを動員した夢のチーム「ナムコスターズ」が登場し、更にその四番打者としてパックマンこと「ぱっく」なる選手が存在していたと云うのは最早語り草となっております。当初筆者は「ぱっく」の名称と『仮面ライダー555』とを掛けてネタにするだけで終わるつもりだったのが、結局ネタ披露する前に『555』放映終わってしまうわ、ついでに『ブレイド』も交えるつもりがこっちまで放映終わってしまってしまった上に、しかもこれから本当に『ファミスタ』ネタで話を引っ張ろうなんて一体どーゆー了見なのでしょうか!?
・・・・・・いえ、総て筆者の暴走故なのは重々承知していますが・・・
アンシャー「・・・いつも暴走しておるだろうが。」
ハイプリ「では、改めて両陣営のスタメン発表でーす。」
★先攻「バビロニアンキャッスルズ」
1番・ゴブリン(一塁手)
2番・ガドラン(中堅手)
3番・ホルス(三塁手)
4番・ギルス(投手)
5番・セティ(遊撃手)
6番・女王イシス(二塁手)
7番・シルバードラゴン(右翼手)
8番・ユフタル(捕手)
9番・カリア(左翼手)
★後攻「ナムコスターズ」
1番・まっぴ(左翼手)
2番・ばろん(二塁手)
3番・ふあいか(三塁手)
4番・ぱっく(中堅手)
5番・にゃむこ(捕手)
6番・ぎる(遊撃手)
7番・いんで(一塁手)
8番・らりいX(右翼手)
9番・ぴぴ(投手)
ハイプリ「ギルス王子率いるバビロニアンキャッスルズ(以後バビルズと略します)は、御馴染みレギュラーメンバーに加えユフタル将軍やゴブリンさんなど準レギュラーでどうにか人数合わせした感じですねぇ。」
アンシャー「所詮は筆者の思いつきで作られた急造チーム、苦戦は免れまいて・・・・・・閑話休題。片やナムコスターズの面々は1986年発売の初代『ファミスタ』準拠のメンバーであるな・・・・・・成程、この球場が『ピッカリ球場』とか云うのもこれで納得だな・・・この球場は初代『ファミスタ』の舞台であるからな・・・」
ハイプリ「そ、そうだったのですか?」
アンシャー「・・・尤も、球場名やスタメンメンバーを確認する為だけに筆者はわざわざ箱・取説付きの初代『ファミスタ』を中古屋で求めたなどと云うヨタ話は秘密であるがな、クックック・・・」
ハイプリ「思いっきりバラしてますね・・・、と、兎に角、グラウンド整備も終わりいよいよプレイボールですっ!!」
ギルス「しまっていこーーーーっ!」
バビルズ一同「おーーーーーっ!!」
カリア「・・・って、あたし達先攻でしょ?コレってどちらかと云えば後攻が守備に就く時に云う言葉じゃない!?」
ホルス「それ以前にオレ達、ナンの疑問も無しに野球なんか始めてるけど、コレでいいのか・・・?」
だからソレ云うなって。
では次回よりいよいよ試合開始だ!
☆まだつづく☆