(本シリーズの内容は一見実際のゲーム内容を模しているようにも思えますが、これまで以上に全くゲーム本編を無視して物語が進みますので余りにも鵜呑みにし過ぎると莫迦を見ます)
ドル足掻記
「STAGE63:パックランド」
〜TRIP6:女三人+一頭寄れば・・・?〜
アンシャー「・・・まだ続くのか?このグダグダした展開は・・・?」
ハイプリ「続きます(きっぱり)。・・・さて、一回の攻防を終えましてバビルズ、ナムコスターズともに0点のまま二回表です。この回のバビルズの攻撃は五番のセティさんからです!」
セティ「あうううう・・・わたし、こんなの初めてですからどうしたらいいのか判らないですよう・・・」
ハイプリ「あっと、セティさん消極的なのか、投球前からバントの構えです・・・でも妙な持ち方ですねアンシャーさん?」
アンシャー「・・・私には槍を構えているようにも見えるがな。」
読者の皆さんもバントの構えでバットの持ち手を逆にして、尚且つバットの先端をピッチャーに向けたような体勢を想像してくださいませ。今のセティの構えはちょーどそんな感じで。
ホルス「おいセティ!そりゃ持ち方が逆だろうが!?」
ギルス「イヤそれでいいっ!それでこそセティの真価が発揮できる!?」
セティ「あうっ?」
ハイプリ「さあピッチャーぴぴ、大きく振りかぶって第一球、投げましたっ!」
ぴぴのうなる左腕は剛速球のストレートとなってセティに迫る!
ハイプリ「速い!本試合最速のストレートですっ、コレを『30万パーセク速い』と云うのですねアンシャーさん(STAGE58前編参照)?」
アンシャー「違うに決まっておろうが!『速い』でなく『早い』だ!そもそもスピードガンは156キロを示しておろうが!?・・・・・・閑話休題(それはさておき)、またこうしてムダ口を叩いておる間に展開が進んでしまうぞ?」
ハイプリ「はぅっ!?」
アンシャー「あの娘の真似か・・・・・・?」
セティ「ナメルナァァァァッ!!」
ハイプリ「ひぃっ?ご、ゴメンなさいマネなんかしてっ!?」
アンシャー「本当に真似だったのか・・・って閑話休題!違うだろそれは!?」
その通り。しかし思いっきりハジけてるなハイプリ・・・名前も決まって無いのに。
兎に角、セティは御馴染みバーサク・カウンター発動で「ぴぴ」の剛速球を強引にバットの先端で突き返したのだ!!
ホルス「おおっ!」
ギルス「ホラね。これぞ秘打『黒田節』!」
カリア「またド△ベンネタかい!?」
ハイプリ「こ、これは痛烈なピッチャー返しです、このままセンター前ヒッ・・・とぉ!?」
しかし、セティの会心の打球は二塁上に立つショートのグラブの中に納まっていた。無念にもショートライナーで凡退・・・だが、あの打球のスピードからしてショートの定位置から二塁ベースまで移動・捕球までするのはかなり至難なのだが・・・・・・。それでも、ショートは当然と云った風で白い歯を光らせながら微笑んでいたが、その顔はギルスたちの良く知るものであった。
ギルス「御先祖・・・ちゃん!?どーして?」
アンシャー「・・・ふむ、そう云えばナムコスターズの遊撃手は『ぎる』であったな。」
ギルガメス改め、ぎる「悪いなギルス。ここの連中とは古馴染みなモノでな。今回はこちらに付かせてもらうことにしたのだ。・・・それに、『チーム1のハンサムで人気もNo.1』と持ち上げられていたら(マニュアルより)やはり味方せずにはいられまい!?」
そう云って「ぎる」が片手を上げると、途端に観客席から黄色い声援が湧き起こった。
アンシャー「・・・・・・尤も、ネズミだの自動車だの飛行機だのと云ったイロモノばかりが揃ったチームで『一番のハンサム』と云われても自慢にならぬ気がするがな・・・・・・閑話休題。『観客席』とか云っておるが、この球場には観客など居たのか!?」
ハイプリ「居たんでしょうきっと(投遣り)・・・・・・あれ?でも、なんか黄色い声援に混じって赤いものを感じるんですけど?」
カイ「ギ〜〜〜ル〜〜〜〜!?」
カリア「赤いものって嫉妬の炎デスか・・・!?」
ギルス「まあカイ様と違って若いコ達にチヤホヤされちゃ御先祖ちゃんだってねぇ・・・」
カイ「(ギヌロ)」
ギルス「ひいいいっ!?」
ハイプリ「・・・。あ、でも、カイさんはナムコスターズのメンバーには入ってないんですね?やっぱり服装がチアガール向けのイメージだからですか!?」
アンシャー「違うな。あ奴が下手に野球なんぞ始めた日にはヘッドスライディング(カイの頭突き)で死人続出で大惨事だぞ?」
ハイプリ「ぶるぶる・・・それは怖いですねぇ・・・」
カイ「アンタらそこで勝手な事ばかり云ってるなーーーっ!カイの頭突きーーーっ!?」
セティ「きゃあ観客席からダイビングですぅ!?」
ちゅどーーーん!!!
『危険ですから座布団やカイを投込まないでください・・・』
ギルス「国技館?」
違います。
尚、余談ですがファミスタ系の一部の作品ではカイも選手として登場するものがあるそうです。筆者は野球ゲームはあまり好きではなかったので詳しい事は判りませんが・・・勿論、それらの作品でも彼女が殺人ヘッドスライディングを炸裂させる、なんてフィーチャーは組み込まれてませんよ。
カイ「当たり前でしょーーーっ!?」
ハイプリ「・・・えー、カイさんの闖入で実況席ブースが破壊されてしまいましたので、今度はこちらバックネット前(主審すぐ後ろ)から実況を再開させていただきます・・・」
アンシャー「全く、相変わらずの無差別破壊技よの・・・まあ、球場そのものが壊滅しなかっただけましか・・・」
カイ「もう一回喰らいたい?(ギヌロ)」
ハイプリ「いえもうお腹いっぱいです・・・、さて気を取り直して、ワンナウトでランナーなし、次は六番、イシス女王ですっ。」
ちょっとセティの打席だけで文章トバし過ぎましたので少し端折り気味にいきます。
イシス様は果敢に初球攻撃に出ましたが平凡なピーゴロ、ピッチャーがゴロを捕球してそのままタッチに行こうとするが・・・
女王イシス「ええい近寄るな無礼者!退がっておれいっ!!」
ぴぴ「!!!」
ハイプリ「あーっと出ましたイシス女王必殺の『女王の威厳』!ぴぴ選手、王家のオーラに気圧されてタッチできないままに一塁セーフになってしまいましたっ!!」
アンシャー「ここにきて無理矢理にゲーム本編の設定を盛り込んだようにも見えるな・・・」
ハイプリ「やだねぇ今更そんな事云わないで下さいよお父っつぁん。さあ待望のランナーが一塁に出塁して七番のシルバードラゴン選手です・・・が・・・?」
そのシルバードラゴン、四ツ足でバッターボックスに立っており、バットは口に咥えていた。
シルバードラゴン「はわふぉい!(訳:さあ来い!)」
ハイプリ「・・・・・・」
アンシャー「・・・・・・」
セティ「・・・・・・」
カリア「・・・・・・」
ギルス「・・・・・・ちょっと、無理があったかなァ?」
ホルス「あり過ぎるわ!?」
ぴぴ「・・・・・・ところで、オレはどこに投げればいいの?」
野球のストライクゾーンは基本的に打者の肩から膝までの高さ。お銀ちゃんの場合、四ツ足なので前脚の付け根から膝関節までの範囲がそれに相当する・・・・・らしい。ど低めの、しかも狭すぎる範囲に球を寄せ切ることが出来ず、結局シルバードラゴンは四球で出塁する。
ハイプリ「な、なんか強引過ぎる気もしますがともあれワンナウトでランナー一・二塁のチャンスですっ!ここでバビルズは八番、キャッチャーのユフタル将軍です!」
アンシャー「・・・しかし、今になって気付いたが、ユフタルめはキャッチャーのプロテクターの代わりにヘヴィナイトの甲冑を着込んでおるのだな・・・」
ハイプリ「今頃気付いたのですか?」
アンシャー「筆者めが今更になって斯様な設定を決めおったのだ!・・・・・・閑話休題。しかし何故に打席の際も鎧を纏っておるのだ!?」
ハイプリ「ハゲを隠す為でしょうか?」
アンシャー「おお成程・・・・・・ってちょっと待てい!打者はヘルメット(勿論野球用)を被るからそれで充分では無いかっ!?」
ユフタル「ぬををををををっっ!!!」(←フォント四倍角でお読み下さい)
またまたしつこく実況席の無駄トークの間にユフタルは初球攻撃。この試合はやたら初球攻撃が多いような気もするが筆者的にきっちりとした野球描写は面倒(て云うかそもそも無理)なので出来ればスルーして頂きたいの。
さてユフタルは八番ながらもバビルズ随一のパワーヒッター、どん詰まりながらも打球はライト前へ落ち、悠々一塁セーフ・・・・・・かと思いきや。
ハイプリ「遅っ!?ユフタル将軍、遅すぎですっ?どん詰まりの打球以上にどんくさい足の遅さで一塁に送球が渡ってアウト!『ライト前ゴロ』に倒れましたカッコ悪ーっ!?」
アンシャー「・・・鎧なんぞ着込んでおるからだ・・・・・・まさかこれも『ヘヴィナイトは1/2行動だから』とか無理矢理ゲームのフィーチャーを絡めたネタだと云う事なのか?」
カリア「・・・ね、ねぇみんな、まともに野球する気があるの・・・?」
ハイプリ「ユフタルさんは凡退しましたがその間にランナーは進塁しており二死ながらランナー二・三塁と依然チャンスです。そしてバビルズ次の打者は九番のカリアさんですね。」
ホルス「・・・しかし、カリアで大丈夫か?」
ギルス「イザとなれば触角攻撃があるから大丈夫だよ。それでボールを打ち返してくれるさ!」
セティ「あう・・・でもカリアさんの触角攻撃でボールが串刺しになったり両断されたりしたら大変ですよ?」
カリア「アンタら勝手な事云うなーーーっ!?本気で前髪からビーム出して焼き払うわよっ!?」
ギルス「ひーーーっ!?」
カイ「カリア・・・・・・若しかして、わたし似!?」
自分に秘めた凶暴性を自覚してるのかカイ。
つーか、筆者の勝手に造ったオレ設定ですが。スミマセン。
さて「ぴぴ」、第一球を投げるが高めにすっぽ抜けてしまい、カリアは身を引いて避けるがボールが前髪をかすめてしまった。
アンパイア(のバンパイヤ)「デッドボール。テイクワンベース。」
ハイプリ「あっとこれは痛い『ぴぴ』選手!カリアさんの触角をボールがかすめてしまい痛恨のデッドボール・・・・・・コレで二死満塁です!!」
アンシャー「・・・成程。あの巫女めが、なかなかの知能犯よの。わざと触角を前に垂らして四球を誘うとは・・・・・・」
ハイプリ「まるでワザとユニフォームをダブつかせてデッドボールを誘う明訓高校ナイン顔負けの戦術ですねっ?」
アンシャー「また通好みな喩えを持ち出してきたな・・・」
カリア「て云うか触角触角連呼すなっ!?」
余談ですが、筆者的には常々カリアのコスチュームの胸の強調具合が気になっていたので「巨乳(?)をかすめる四球」ってのもネタに考えてみたのですが、若し本当にそれだけの巨乳だったら胸がストライクゾーンに入ってしまい、球が当たってもストライク扱いになっちゃうのでは・・・・・・?
カリア「ないない。」
ハイプリ「つ、つまりカリアさんはそれほどの巨乳ではないと?あーやって胸を強調してるのは実は寄せて上げてのフェイク乳だと云う事ですか!?そーやって殿方の気を引こうなんて結構姑息?」
カリア「やかましっ!!殴るわよ?」
ずばん!!
あ・・・、コレ、殴った音じゃないです。
ボールがミットに収まった音。筆者が余談かましてる間に、またもトップバッターのゴブリンが三球三振に倒れて三者残塁のまま攻撃終了ー。
ギルス&カリア&以下略「アホかーーーーっ!?」
ハイプリ「・・・これで二回表を終了して、依然0−0の好ゲームです。」
アンシャー「どこが好ゲームなのだどこが!?」
ハイプリ「しかしこのイニングはバビルズの女性陣が活躍しまして、一時満塁まで持ち込んだのに惜しかったですねぇ・・・」
アンシャー「しかしその内容も実は四球に死球、そしてフィルダーズチョイス(なのか?)でまともなヒットすら出ておらぬがな!?・・・・・・閑話休題。しかし今思ったが、イシス王国の女王めが『女王の威厳』とやらを遣うのならば、それを駆使して盗塁を繰り返せば難なく一点取れていたのではないか?」
・・・・・・・・・あ。
コレは意外な盲点だった!?
どうしよう、もうこれで勝敗がついてしまうかも?
・・・兎に角、次はナムコスターズの攻撃。
果たして、次にイシス様に打順が回る前に点を取る事が出来るのか?まだ野球対決は続くのでした。
☆まだつづく☆