(本シリーズの内容は一見実際のゲーム内容を模しているようにも思えますが、これまで以上に全くゲーム本編を無視して物語が進みますので余りにも鵜呑みにし過ぎると莫迦を見ます)
ドル足掻記
「STAGE63:パックランド」
〜TRIP9:野球対決の行方は? って終わるのまだ続くの!?〜
”........."SAMURAI GIANTS."”
カリア&ホルス「なんじゃそりゃーーーーっ!?」
三枚のカードを使って謎のコンボを完成させたギルスだが・・・
ハイプリ「ま、回ってます、いつもより余計に回っております!?」
アンシャー「『いつも』とはいつの話だ?」
ハイプリ「イイじゃないですかそんな些細な事。ギルス王子マウンド上で高速に回転を続けておりますが・・・・・・、あっと跳びました!身体を回転させたまま、高く跳び上がりました!!」
ギルス「うおりゃあああああっ!!」
ボールを投げるギルス。回転の勢いも乗せての快速球。しかし、ボールがギルスの手を離れた瞬間、たちまちにボールは数十個に分裂した!!
ハイプリ「あああっ!?ぶ、分身魔球ですっ!?」
ホルス「だ・・・大回転(ホルス=トルネード)・ハイジャンプ(ゴブリン=キック)・分身(ミラーナイト=ジェミニ)魔球かよ・・・」
セティ「『侍ジャイアンツ』ってそー云う意味だったのですか・・・?」
カリア「そうか!一つの魔球では勝てないと思って、これまで繰り出してきた総ての魔球を足してみたのね!!」
シルバードラゴン「そんな魔球・・・・・・これまで出してたか!?」
これっぽっちも出してません。
ユフタル「ぬををををっ!?(←四倍角)こ、これは、某(それがし)のミットでは受けきれぬ!?」
ハイプリ「ああっと、ユフタル将軍立ち上がりましたっ!?仁王立ちです?」
アンシャー「ふむ・・・満塁だけに捕逸(パスボール)は避けたいところであるからな。身体で受けようという肚か・・・」
ハイプリ「あれ?『侍ジャイアンツ』の最終回のパロディじゃなかったのですか!?」
アンシャー「今時このネタを振っても判る読者も少なそうだから敢えて触れなかったのだがな・・・」
ぱっく「・・・・・・・・・ふんっ!!」
数十個ものボールが迫るなか、ぱっくは強引にバットを振り出した!
ぱっく「違う!これはバットではなく『829エッヂ』と称ぶのだっ!!」
・・・あーそーかよ。
んじゃ、改めて「ぱっくえっぢ(棒読み)」を振り抜くぱっく。
ハイプリ「って筆者さん地の文で私の科白を取らないで下さいっ!?・・・・・・って閑話休題(それはさておき)、」
アンシャー「って今度は私の決め科白を取るのか?・・・・・・ってこれではまた話が進まぬでは無いか閑話休題!!」
ハイプリ「は、ハイそうでしたっ!?ぱっく選手、迫る球群へとエッヂを振りぬ・・・・・・あああっナンですかこの光はっ!?」
ぱっくの「829エッヂ」がボールの一つに触れた瞬間、紅いフォトンブラッドの光が強く輝き、場の一同は思わず目を覆ってしまう。
・・・なんか「光で目を覆う」描写ばっかりなんだけれど、光が収まりだして皆が恐る恐る目を開いてみると・・・
ぱっくは、ボールのインパクトの体勢のままで硬直していた。
分身していたはずのボールは一つに戻っており、「829エッヂ」の真芯に捉えられていたが、その位置から動かないままで尚もグルグルと回転を続けていた。
ハイプリ「・・・こ、これは、ギルス王子とぱっく選手の力が拮抗していると云う意味ですかっ?」
アンシャー「クラッ△ュギアばりに物理法則を無視した描写だがな・・・」
カリア「うわ、ふる・・・」
ホルス「執筆時点(2004年)なら兎も角、アップしたの2006年だからなァ・・・」
ギルス「むむむ・・・・・・」
ぱっく「・・・・・・ぬおああああああっ!!」
ハイプリ「あああっ!ぱっく選手強引に振り抜きますっ、ま、また紅い光が・・・?」
ぱっくが渾身の力を込めて振り抜いた瞬間、「829エッヂ」とボールの間に紅い光が僅かに灯った。それは、真円から扇形をくり抜いたと云おうか、はたまた雪印6Pチーズから一個か二個抜き取ったカタチと云おうか・・・・・・まあ要は、
カリア「・・・・・・・・・パックマンなカタチ?」
セティ「成程!『仮面ライダー555』では○・△・×でしたもんね?」
今更な話ですが、「オルフェノクの王」の為に造られたとか云う例の三本のベルト、多分アレってその「王サマ」が配下のオルフェノクを裁く時の判決に用いるのが目的ではなかったのかとか筆者は邪推します。
ギルス「そうか!即ちベルトを装着して被告オルフェノクに技を繰り出し、○(ファイズ)なら無罪、×(カイザ)なら有罪、△(デルタ)なら審理続行って具合にだね!?」
ホルス「結局どんな判決が出ても被告死ぬンじゃねーかソレ!?ってまた脱線してるし!」
・・・ありゃりゃまただよ。
さて、兎にも角にもボールに対して「829」の必殺技が炸裂したと云う事は・・・?
ハイプリ「あああーーーっ!ボ、ボールが灰になって崩れ去っていきます!?あのボールは実はオルフェノクだったのですね?」
アンシャー「そんなわけ無かろう!?」
ぎる「ギルスはイビルアイを隠し球にしたくらいだからな・・・判らんぞ。」
カイ「ギルあなたそれに引っ掛かってるじゃない(TRIP7参照)!?・・・って、ボールが消滅したら一体どーなるのよこの打席の結果は?」
球場に居た全員の目がアンパイアに注がれる・・・・・・さあ貴方の真実は!?行列の出来ないドル足掻記ッ!!!
ハイプリ「あーーーーーーっ!?アンパイアのバンパイヤ、両腕を大きく振っています!ここに来て遂に没収試合を宣告しました!あまりにも破天荒な試合展開にとうとう堪えきれなかった模様です?」
アンシャー「今更ナニを云っておるか!延々6話分もこの様なグダグダな展開を引っ張っておいてこんなオチか?これでは逃げてるのと同じではないか筆者よ!?」
・・・いや、やっぱ対決はダンジョン勝負で締めておいた方が良さげだと思ったからそろそろ野球対決は幕にしようかと・・・
アンシャー「モノは云い様だな・・・」
ギルス「イヤまったく。」
カリア「ギルス!あなたが云える立場じゃ無いでしょ!?」
一方ぱっくは、暫く思案気の表情で沈黙していたが、やがて口を開いた。しかし、姿こそぱっくのままであったが、その口調は元のパックマンのものに戻っていた。
ぱっく「・・・・・・コレではラチが明かないや。勝負方法を変えようか!?」
ギルス「・・・・・・仕方ないね。」
ホルス「(・・・でも、現実はオレ達がリードしてたわけだし、本当はこっちが勝ってたのに『泣きの一勝負』入れてきたようなものなのかもな!?)」
カリア「(こんな展開になる事を想定していたから、筆者はワザとコールドとかノーゲームとかのルールを曖昧にした(TRIP5参照)のね・・・)」
セティ「(筆者さん用意周到なんですね。)」
カリア&ホルス「(イヤ全然違うって。)」
ぱっく「では、改めてダンジョン勝負だい!・・・出て来い、NAMCOT!!」
ギルス「なむこっと!?」
ぱっくはベルトからパック=ギア(TRIP2参照)を抜き取り、頭上に高く掲げた。と同時にそれは再びサファイアメイスに戻り、蒼い光を放ち始めた。
それと共に、これまでの舞台であった「ピッカリ球場」が少しずつ消失していく。
ハイプリ「ああっ、ナンと云う事でしょう、ぱっく選手、もといパックマンがダンジョンを維持していた魔力を解放する事でこの『ピッカリ球場』が消えてしまいます!!これで皆さんとお別れする事になってしまいました!皆さん今まで本当に有難う御座いました!そしてさようなら!!また会う日まで!!!」
アンシャー「・・・まるで最終回みたいな口振りだな・・・」
ハイプリ「実際最終章じゃないですか。それにアンシャーさんの出番も多分終わりですよ。」
アンシャー「なんと!?」
ドルアーガ「あら、まだアナタは科白が多かっただけイイんじゃないの〜ン?アタシなんて、TRIP3でグランド整備して終わりなのよン!?一応ラスボスのアタシがこんな扱いで終わっちゃうなんて・・・・・・・・・(ダミ声で)一体何のゲームの二次創作やってンだってんだシメるぞ筆者ァ!?」
正直、筆者もまさかこーなるとは思いませんでした。
大まかなオチしか考えず、各キャラが突っ走るままに話を続けてきた結果がこの様になるなんて・・・・・・ホント凄いよなぁ。
アンシャー「そもそもその『突っ走らせた』事が問題ではないのか?少しはキャラクターを制御しろ!」
ハイプリ「兎に角もう私たちの出番は終りなんです・・・・・・それじゃね、バイバイ♪」
ドルアーガ「うきゃーーーー・・・・・・・・・」
そして光が収まり「ピッカリ球場」がナムコスターズやバビルズの面々、実況解説とか観客達なんかと共に消失すると同時に、ギルス達四人の前には異様な形状の建物が聳(そび)え立っていた。
ホルス「これは・・・・・・塔か?」
ギルス「若しかして、さっきのって『NAMCOT』と『ナムコッ塔』と掛けてたとか?」
セティ「はぅっ、ギルスさまぁ、いくらなんでもそれはベタベタですよう。」
???「はっはっはよく判ったね!!」
カリア「ホントにそーなの!?」
その声は、遥か頭上から聞こえてくる。
ギルス達が上を見上げると、塔の天辺に等身大の団子が立っていた。パックマンだ。
パックマン「コレがオイラ達の最終決戦の舞台、『ナムコッ塔』だ!!サファイアメイスとやらが欲しいのなら、この塔に挑んでみるんだね!でも、この塔の各階にはオイラが厳選した凄腕のガーディアン達が待ち受けているんだ。・・・果たして、最上階の6階に居るオイラまで辿り着けるかな、だははははははっ!」
笑いながらパックマンは塔の中へと引っ込んでいった。
セティ「あ・・・」
ホルス「これは、行くしかねーな、ギルス?」
ギルス「そうだね。恐らく、今度こそ、これが最後の戦いだろう、行くよみんな!」
ホルス「おうっ!」
セティ「はいっ!」
カリア「・・・でも、最後の舞台が六階建ての塔(?)ってなんかスケールがヘボくない!?ドルアーガの塔の1/10だし・・・」
ギルス&ホルス&セティ「・・・・・・・・・」
そー云う細かい突っ込みはナシにしようぜ、奥さん!!
では、ファミスタ対決篇はここらで強引に切りまして、次回より「ナムコッ塔」での戦闘へと移ります。まだ終わらないのかよ・・・
☆まだつづく☆