(本シリーズの内容は一見実際のゲーム内容を模しているようにも思えますが、これまで以上に全くゲーム本編を無視して物語が進みますので余りにも鵜呑みにし過ぎると莫迦を見ます)
ドル足掻記
「STAGE63:パックランド」
〜TRIP4:大爆発?ギルス豪打大火山!〜
ハイプリ「ハイ!いよいよ始まってしまいましたバビロニアンキャッスルズ対ナムコスターズによる『ファミスタ』対決!!わたくしハイプリーストの実況と、」
アンシャー「クール解説のアンシャーでお送りしよう、クックック・・・」
ハイプリ「いやー『パックランド』ステージですからそちらに絡んだネタで対決するのかと思いきや、まさかこんな展開になろうとは思いもよりませんでしたよね、アンシャーさん?」
アンシャー「それ以上に我らが喋る事で、地の文が殆ど出てこない状態になっている事の方がある意味驚きではあるがな・・・・・・閑話休題(それはさておき)。野球対決ときたは良いが、何しろ相手はそれを本職とする連中、果たして王子めは如何にして勝つつもりかな、クックック・・・」
ハイプリ「そのギルス王子率いるバビルズ先攻で試合は始まりまーす。」
アンパイア(のバンパイヤ)「プレイボール!!」
『一番ファースト、ゴブリン・・・』
ハイプリ「さあ、プレイボールとなりましたが、バビルズのトップバッターはなんとゴブリンです!?意外とこのヒト(?)出番が多いですねぇ・・・?」
アンシャー「フン、ヘタレ癖の付いている筆者が自分を投影させてしまっているのであろうよ。」
ハイプリ「ほうほうナルホド、だからヘタレ軍師のアンシャーさんもこうしてしつこく出番を貰っているワケなんですねっ!?」
アンシャー「黙れ黙れええええええっ!?前回に続きまたも私をヘタレ扱いするかあああああっ?」
ハイプリ「イヤでも読者の皆様も最早あなたが『影の黒幕』だなんて思ってはいませんよきっと?すっかりイメージが定着しちゃいましたからね。くす。」
アンシャー「ぬがあああそれもこれも筆者めの陰謀かああ・・・」
アンパイア(のバンパイヤ)「・・・トライック!バッターアウト!!」
アンシャー&ハイプリ「あ?」
なんか下らない会話を続けている間にゴブリンは三球三振に討ち取られていた。
ゴブリン「ううう・・・面目ねェ兄貴・・・」
ホルス「・・・ま、どーせ人数合わせに入れたよーなモンだしな・・・あまり期待はしてなかったがよ。」
ゴブリン「ガーン!?」
元盗賊ガドラン「俺様に任しときな父っつあーーん!?」
カリア「兄貴とか父っつあんとか、相変わらず色んな呼び名されてるわね・・・」
ハイプリ「・・・え、ええと、そろそろまともに実況解説しましょうか?」
アンシャー「うむ。こんな下らぬ与太で行数を稼ごうという筆者の思惑に嵌るのも癪に障るでな・・・・・・閑話休題。次は元盗賊のガドランであるな。」
ハイプリ「はい。この人もいつの間にやら準レギュラーの地位を確立しましたねぇ・・・しかし倍行動を持つローグですから、足でかき回すと面白くなりそうですね。」
アンシャー「・・・それも塁に出ればの話であるがな、クックック・・・」
ハイプリ「さてナムコスターズの先発『ぴぴ』、大きく振りかぶって第一球・・・」
ずばん。
ずばん。
ずばん。
元盗賊ガドラン「あーららららららっ?」
ハイプリ「三振!またも三球三振ですっ!敢えて違いを挙げるなら、先程のゴブリン選手はオール見逃しでしたがガドラン選手はオール空振りでした!」
アンシャー「云ったであろう?足が速かろうがローグの命中率は50%、ゴーレムよりも低いのだぞ?バットに当てるのを期待するだけ無駄と云うものよ。」
ハイプリ「そうですねぇ・・・、それでは次からクリンナップとなりますが、三番バッターのホルスさんも・・・?」
アンシャー「うむ。あやつがこれまで活躍した事など一度も無いからな。期待するだけ全く無駄であろうよ。」
ハイプリ「成程ぉ。激しく納得ですね。」
ホルス「うるせーぞお前ら!!解説者席で勝手な事ばかり云ってンじゃ無ェっ!!さあ来い!『ぴぴ』だかヒッピーだか知らねェが、バビリム一の剣豪・ホルスがテメーの球なんざブッた斬ってやるぜっ!!」
ハイプリ「と、妙に意気上がっているホルス選手ですが・・・」
・・・十秒後、ホルスはどてっ腹に死球を受けて突っ伏してしまっていた。
アンシャー「・・・・・・御約束であったな。」
ハイプリ「・・・・・・全く。」
ホルス「・・・う、うるせぇ・・・」
因みにナムコスターズの先発投手である「ぴぴ」とは「P.P.」、ナムコ往年のレースゲーム『ポールポジション(1983年)』を指しており、イメージ通りの150キロを超える剛速球を自慢とする左腕投手である。その渾身のストレートを腹に受けたのであるから、ホルスのダメージ度合を窺い知るには余りあるであろう。・・・まあ、いつも敵ボスの攻撃でKOされ慣れているホルスの事だから、あまり心配なんかしてないけどね!?
ホルス「だから黙れってばよ!?」
『四番ピッチャー、ギルス・・・』
カリア「ギ、ギルス!?」
ハイプリ「さて二死ながら一塁にランナーを置きまして、遂に登場しましたバビルズ主将にて四番のギルス王子!・・・ですが、何故かギルス王子、ヘルメットでなく学生帽(?)を被り、更には口に葉っぱ付きの小枝をくわえております!アンシャーさん、コレは一体・・・」
アンシャー「・・・毎度のボケネタだろうな。」
ギルス「・・・花は桜木、男はギルス!!がっはははは!ようやったで、ヘタクソのおんどれにしては上出来やでホォールス!?」
セティ「あぅ・・・ギルスさまそれは一体・・・?」
ギルス「ああもう!セティ、違うだろ?ここは妹キャラらしく『こらーハッパー!お兄ちゃんをいじめるなーーっ!!』って云うところだろ!?」
カリア「何なのよそれは?」
セティ「あうぅ・・・、こ、こらーはっぱーおにいちゃんをいじめるなー。(棒読み)」
ホルス「セ、セティ・・・オレの事をそこまで・・・。ううう、オレは今猛烈に感動している・・・(感涙)」
シルバードラゴン「ネタだってのにマジ涙流して・・・哀れな・・・」
ギルス「兎に角!ココはこのわいの豪打で特大場外ホームランを打って見せまっせ夏子はーーーん!?」
カリア「誰よナツコって?」
セティ「はぅっまたもライバル出現!?」
シルバードラゴン「イヤ・・・だから、ネタだろ?」
勿論です。
ハイプリ「え、えーと・・・、ナニが何だか、と云う気もしますが、ピッチャーぴぴ、ギルス王子に第一球、投げ・・・あっと、すっぽ抜けです!ボールが高めに外れてしまいました!!」
アンシャー「む?・・・・・・となると、悪球打ちには絶好球と云う事かっ!?」
瞬間、ギルスの視線が「ギヌロ」と不気味な擬音を発した。
カリア「視線が擬音を発するかーーーッ!?」
ギルス「がっははは来たでぇーーーっ!グワラゴワァラグワァキーーーン!?」
ハイプリ「ああっとギルス王子ど高めのくそボールを強引にひっぱたきましたーっ!?ボールは一瞬にして見えなくなりましたが、も、若しかして本当に大場外ホームラン?」
セティ「凄いですぅギルスさまっ!」
ギルス「見たか、これぞ名付けて、『男・ギルス豪打大火山』!?」
ハイプリ「何と云う事でしょう、流石は主人公決めるべきところは決めると云いますか、兎に角バビルズ初回から2点先制・・・」
アンシャー「フン、慌て者が、よく見てみるが良い!」
ハイプリ「はい?」
よく見てみると、ナムコスターズの捕手、「にゃむこ」がホームベースよりも相当後ろに下がって、空を見上げていた。やがて彼はキャッチャーミットを頭上に掲げ・・・・・・・・・ぱすん。
アンパイア(しつこいけどバンパイヤ)「アウト。」
一斉にずっこけるバビルズ面々。
ハイプリ「ななな、何と云うコト!?豪打爆発に見えて、結局のところは特大のファールフライだったのですかっ?肩透かしにも程があります!?」
アンシャー「そもそも、『グワラゴワァラグワァキーーーン』とはボールが当たった音ではなくて王子が口で云っていただけではないか・・・」
ギルス「ち、バレたか。勢いで誤魔化せるかと思ってたけど・・・」
ホルス「勢いでどうゴマカすつもりだったんだよ!結局オレは残塁、無駄死にかっ!?」
ギルス「いつものコトじゃん。」
ホルス「うるせーーーーっ!?」
ぱっく「ふん、この程度か・・・。これならば我ら『ナムコスターズ』の敵ではないな。我らの強さを存分に見せてくれる!」
ナムコスターズ面々「おおおーーーっ!!」
ハイプリ「さて、と云う事で一回表バビルズの攻撃は0点にて終了、今度は後攻ナムコスターズの攻撃に移りますっ!」
アンシャー「・・・まさか、この調子で9回裏まで続けるつもりか・・・・・・?」
☆まだつづく☆