当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)

 

ドル足掻記
「STAGE45:イシター神殿(本店)」
 
 

 

  ホルス「なんだこの『本店』って?」
  セティ「どうやら
STAGE22と区別する為らしいですよ。」
  ギルス「STAGE22は云わば
『バビリム支店』なんだね!」

ならばフェニクの神殿(ぷろろーぐ参照)は「フェニク営業所」なのだろうか?まあ筆者商法の事などなんも知らんのでこーゆー名称の分類基準など全く解らんのだが。
 いずれにしても、
前回ナンナル神殿を後にしたギルス一行の前に、女神イシターが現れた。勿論ホンモノですよ(STAGE11参照)。

  女神イシター「ギルス・・・漸く、漸くここまで来てくれましたか・・・。よくぞここまで『神々の試験』に打ち克ってくれました。しかし、まだ全ての試験が終ったわけでは有りません。私も神族の一員である以上、『全宇宙神格霊的存在下界統治憲章』に従って貴方に試験を課さねばなりません・・・」
  ホルス「やはり、闘いは避ける事は出来ないのですね!」
  女神イシター「その通りです。」
  ギルス「
筆者が思い付きで出した『全宇宙神格霊的存在下界統治憲章』なんて単語を持ち出す事も避けられなかったのですか!
  女神イシター「別にそれは関係有りません。・・・・・・でも、もう少し
タイトでスマートなネーミングに出来れば私も別に異存は無いつもりですが・・・」

あーそりゃあ悪ぅございましたね。

  女神イシター「兎に角、これより私の僕(しもべ)と闘い、これに打ち克つ事で貴方の応えとして下さい・・・・・・・・・お出でなさい、シルバードラゴン!」

 女神の呼びかけとともに、空から一頭のドラゴンが舞い降りてきた。その名に違わぬ白銀に輝く皮膚と、どーやって被せたか解らないが頭に載せられている黄金のティアラが月光を反射して煌いている(←前回に引き続き、まだ夜なのだ)。

  ギルス「シルバードラゴン?そう来たか!?」
  ホルス「どーかしたのか?」
  ギルス「
『ギルガメスの道』によると、イシター様の聖獣は獅子(ライオン)らしいんだ。でもこのゲームにゃライオンなんて居ないからせめてブルークリスタルロッドの精霊であるクォックスSTAGE18参照かと思いきや、そう捻ってきたか?」
  シルバードラゴン「あぁんオメーはバカか?オレの体躯を象徴する『銀』は聖なる金属だって相場が決まってっだろーがよ!イシター様に御仕えする聖なる存在にオレ程うってつけの奴は居ねェだろがこのタコ!」
  セティ「にしては
凄く口が悪い様な気がするのですが・・・」
  シルバードラゴン「
ナニ云ってやがるこのカマトト娘が!トバすぞコラ!?
  セティ「あぅぅぅなんか怖いです・・・」

「銀」はアンデッドや悪魔などの闇の存在にダメージを与えられるので「聖なる金属」と云うイメージが有りますが、銀を象徴する「月」は闇の象徴でもあり、云わば銀は「闇に属する金属」だから闇の勢力に効く、と云う解釈も有るので一概にどうこう云えませんので悪しからず。
 それは置いときまして、
ゲーム本編では「クー」としか哭き声が無くてなんかすんごくアニメに有りがちなペットモノの様なイメージの有るシルバードラゴンにこんな喋りさせたのはFC版「カイの冒険」61階に登場するシルバードラゴンにちなんだものです。アイツも散々悪態を突きながらも結局はZAP(逆ワープ)でトバしたりはしなくて、案外クチの割にイイ奴じゃない?とかちょっと思ってたので。ブラックドラゴンが丁寧な口調でちゃっかりZAPさせてくれるだけにねぇ・・・
 ところでこのWORLD6に登場する神の使徒たちは
みんなドコか変なんですが別に他意は無いと思うんですきっと。だからお願い石は投げないで。匙(サジ)なら諦める(?)。

 

 

 

 では戦闘開始。ここの敵はメインがシルバードラゴン、そしてエクソシスト・モンク・ハイプリースト・アマゾネスと僧侶系と女性系が多い。

  ギルス「つまり・・・」
  ホルス&セティ「??」
  ギルス「
前回触れた『ボスが女のコならザコも女のコが多くていやん嬉し恥ずかしきゃぴるんるんな法則』を逆に適用すれば・・・あのシルバードラゴンはメス!?」
  ホルス「いきなりそんな結論に飛躍するのか?」
  セティ「
あぅぅまたライバル出現ですぅ・・・
  ホルス「セティお前も本気にすんな!
大体ライバルって何だ?
  シルバードラゴン「
な、なんで判ったんだ!?
  ホルス「
うわぁマジかい!!

いやホントのところは性別などゲーム本編では判断付かんのですが、ふっと思い付きで出してみたこの設定の方が面白くなるかもしれないから採用決定した次第ですの。

  シルバードラゴン「テメーらオレが女だからって手加減なんかすンじゃねえぞ!喰らいやがれフレアブレス!!」
  ホルス「気をつけろ光のブレスだ!」
  ギルス「でも・・・、
『光』の『ブレス(息)』ってナニ?意味解んないヨ。
  ホルス「・・・・・・」
  セティ「・・・・・・」
  シルバードラゴン「・・・・・・」
  ギルス「なーんだみんな当たり前のように使ってるけど結局
誰も説明出来る程理解してないんだ、あははは!!」
  シルバードラゴン「チクショウ余計な茶々ばかり入れやがって
マジ殺すソッコー殺すチョー殺す!?
  セティ「きゃあ
逆ギレですぅ!?」

もはやドラゴンのブレスは怪獣が吐き出す「光線(?)」のようなもので何でもアリ、の様相を呈しておりますな。・・・ま、それは兎も角。

  シルバードラゴン「先ずはテメェからだこのカマトト小娘!(ブレス攻撃)」
  セティ「きゃっ止めて下さ・・・
イッテクレルジャネエカ誰ガ蒲魚(カマトト)ダ死ネコノ阿婆擦(あばず)レガ!(回避してカウンター)」
  シルバードラゴン「(それを更に回避して)っととっ、ヘッ中々ヤルじゃねェか。」
  セティ「
・・・ソッチコソナ・・・
  ギルス「・・・・・・
『女の闘い』って怖いよねー。」
  ホルス「
この闘いに限っては別の意味でな・・・

彼女(!)は何故か「イシターのティアラ」を装備している。カリアが標準で組み込んでいるアレだが、これによって回避率が30%上がる。よって意外と集中攻撃でも倒しにくかったりする。実はその他に、STAGE7に登場した神鳥イムドーグの羽をあしらえた「イムドーグブーツ」も装備している。これを履けば飛行能力と更に回避率+10%。しかし16ターンしか効果がないので出会う頃には効果切れ。何の為に付けてるんだソレ?

  ギルス「でも、コレを持ち出したらどうかな・・・?」
  シルバードラゴン「う、竜殺の剣ドラゴンバスター!?ケッ上等だやれるモンならやってみやがれてやんでェい!!」
  ギルス「・・・でも、ボクは
女のコを斬る気は無いよ。だからここはセティに任せた!足止めしといてね。」
  ホルス「
前回ワルキューレをソードマスター二人掛かりで斬りまくったクセによく云う・・・
  ワルキューレ「
ホホホホホ逝ってしまったのは私!?
  シルバードラゴン「ええいいつの間に!?月面トリップ女は引っ込んでろ、コラ待ちやがれ・・・」
  セティ「(シルバードラゴンの前に立ち塞がる)」
  シルバードラゴン「バーローだから退けっつってっだろーがよォ!(ブレス攻撃)」

今度のブレスはセティに命中。しかし、背後に控えていたハイプリースト2体の回復魔法により全快した!
ハイプリーストの魅力はなんと云っても
男のロリ心をくすぐるその三つ編みな髪型・・・じゃ無くて、カリアと同等の回復能力を複数体用意出来る点。前回も少し触れたが敵ボスから受けるダメージを1ターンで全快出来るだけのハイプリを用意してから、壁クリーチャーをボスにぶつければ単純計算ではピケを突破出来ない事になる(勿論、ボスのアルゴリズムにより例外は生じる)。ここの場合ボスの攻撃力は9なのでハイプリを2体以上用意すれば良い。
あと敵ダンジョンの構成としては、全体の構造が一種の三叉路のような状態になっており、カギ配置によっては端から端まで歩いたりとその移動距離が大きく異なってしまう。その意味で運が必要とも云えなくも無いが、基本的にはボスを完全に止められればそれで良い。ジュエル手前周辺の部屋は例によって敵の総攻撃が待っている。ハイプリも居るので面倒だが、ドラバスを装備していればどのザコも一撃で倒せるはず。若しくは「サモンズ・オン・ラマン」で一掃するのも良い。(ザコ含め)シルバードラゴンの余計な攻撃さえ受けなければまあ問題無いと思います。

 ジュエル前のザコを「ラマン」も駆使して瀕死状態に追い込んだギルスの前に、一度KOされてジュエルへ舞い戻っていたボスのシルバードラゴンが現れた。

  シルバードラゴン「やってくれるじゃねェか・・・。だが、テメーら起きろ!コンジョ見せやがれ!!」

例によって彼女は神のプレートを取り出す。愛の女神イシターの加護の証・・・

  『求めに応じ、生きとし生けるもの全てに慈愛の光を!!』

プレートからほとばしる閃光が部屋一杯を包み、倒れかけていたザコシルバードラゴンが立ち上がった。顔には生気がよみがえっている。

  シルバードラゴン「見たかコラ!散々チョーシこいてくれたが今度こそ覚悟せいやこのガキめ!!」
  ギルス「・・・でも、
ボクも回復してるんだけど。
  シルバードラゴン「
何ィィ!?

「サモンズ・オン・イシター」はルーム内の敵味方を問わず全クリーチャーのHPを完全回復。よって、ご使用する際には敵が間違い無く死んでいる事をご確認の上で。
ギルスはシルバー・タイマーを使い、シルバードラゴンの動きを止めて部屋を通過する。

  シルバードラゴン「チクショウ!!こんな手で・・・」
  ギルス「だから、さっきも云ったけどボクは女のコを斬る剣は持っちゃいない。だから早く家にお帰りレディ☆」
  シルバードラゴン「(なんで・・・コイツさりげなく歯をキラリ☆と光らせやがるんだ?・・・
クソウなんか妙にカッコいいじゃねえか!)」

そうなのか?ワザとらしい演出を見せながら、戦闘は終了しました。

 

 

 

  女神イシター「見事です。・・・やはり、貴方こそ地上の闇を討ち払う運命を授かった者なのですね・・・・・・」

その女神の言葉に、ギルスは困惑した表情で問いかける。

  ギルス「あの、イシター様。どうしてボクなのですか?何故、これ程の運命を背負う事になったのですか?ボクは・・・ボクはもっと普通の恋愛がしたかったのに!
  ホルス「
これは恋愛アドヴェンチャーゲームじゃねえ!!
  セティ「
はぅっ違ってたのですか?
  女神イシター「(無視して)・・・辛いのですね、貴方でも。」
  ホルス「
(普段ボケ倒してるからそうも見えないけどな・・・)

だが女神イシターは諭す様に続ける。「それは全て貴方が選んだ道なのです。」と。
・・・「故国をスーマールから解放したい」「子供達を生贄にしたヘロドトーを倒したい」「サキュバスに攫われたカリアを取り戻したい」「カリアを甦らせる為に『黄泉の国』へ赴きたい」・・・・・・。
これは全てギルスが選択した内容である。
ギルスが自分の行動を、意志を決めた事でそれが「使命」に成り変ったのである。STAGE43のラスト付近でユーメルが云っていた科白はこの事を意味する。
極論すれば、ギルスはそれこそ最初から戦わずにスーマールの影響圏から逃げ出す手も有った筈である。
STAGE22STAGE31の直後にしても、カリアをすっぱり諦めてセティとのエンディングを迎える手も有った筈である。・・・シスコン兄貴に斬られる危険は有るが(ホルス「だから違う!」)。

  女神イシター「でも貴方は、戦い、前に進む事を選んだ。その意思を認めたからこそ、そこに居るホルスやセティと云った人々、そして神々が貴方に力を貸すのです。」
  ギルス「ボクが・・・選んだ・・・?それじゃ、この先も・・・・・・?」

女神は優しく頷く。

  女神イシター「その通りです。貴方が決めるのです、貴方の進む道を。ラマンやガールーの云う様に、貴方の信ずる道を、心に思う道を。・・・貴方は貴方自身。決してギルの伝説に縛られる必要は無いのです・・・。この先の試験は神々の王アヌの最後の審判。想像を絶する過酷なものとなるでしょう。若し、それでも貴方が挑むのならば、私も有らん限りの助力を致しましょう。」

ギルスはしばし考え込み・・・そして、口を開いた。

  ギルス「今更・・・引き返したくない。ボクは、アヌ神の試験に打ち克ち、『黄泉の国』へ行きます!ボクを信じてくれた、全ての人々、神々、そして・・・何よりもカリアの為に!!(キコーン♪)」
  女神イシター「・・・判りました。では・・・貴方に私の力を貸し与えましょう。先程も御覧になったでしょう、『サモンズ・オン・イシター』です。有効にお使いなさい。」
  シルバードラゴン「あの・・・イシター様・・・」
  女神イシター「何ですシルバードラゴン?」
  シルバードラゴン「オレも・・・コイツらに付いて行ってはいけないでしょうか?」
  ギルス「ええっ、
まさかボクに惚れたの?
  シルバードラゴン「(何故か赤くなって)
バ、バカ云うんじゃねェっ!!・・・た、ただなんだ、オメーらみたいなボケボケ連中ばかりだと何となく見てらんねェから・・・その・・・」
  女神イシター「・・・良いでしょう。お行きなさい。そして、ギルスの救けとなっておあげなさい・・・」
  シルバードラゴン「ハイ有難うございます!・・・・・・と云うワケだ、テメーらヨロシクなっ!」
  セティ「
あぅぅぅやっぱりライバルが増えましたぁ・・・
  ホルス「
だから何のライバルなんだ?

シルバードラゴンは光属性のブレス攻撃を放つ、対悪魔・アンデッドに有効なクリーチャー。能力的にはワルキューレとも似ているが、攻撃がブレスで、HPが高い分こっちの方が強い。ワルキューレを使うのはMPコストに難が有るか単に(人間型の)女のコ好きかくらいの状況でしょうね?
でもホントはここで一番入手したいのは「イシターのティアラ」。ホルスやセティが付ければ物理攻撃は殆ど命中しない。
「有らん限りの助力」って仰ったのに女神さまのケチぃ。

 

 

 

 今回も大幅に長引いたがそれを象徴するかの様にいつしか夜は明け、東の空から陽光が差し始めていた。

  女神イシター「私は、これまでも、そしてこれからも貴方を見守っています。最後まで、希望を捨てず、自分で決めて進んで下さい。・・・さあお行きなさい、貴方の心が決めるままに!!」

一行はイシター神殿を後にして、「神々の試験」最後の目的地、アヌ神殿へと向かう。

 

  ホルス「ところで・・・・・・ギルスさっきの『キコーン♪』って音はなんだ?」
  ギルス「ああコレは
フラグが成立してシナリオが『カリア攻略ルート』に確定した事を意味するんだよ。」
  セティ「ええっそんな・・・・・・あうあうあう」
  ギルス「あ、でも
まだ『ハーレムエンド』の選択肢も残ってるみたいだけどね!」
  セティ「そ、そーなんですか・・・」
  セティ&シルバードラゴン「・・・ほっ。」
  ホルス「
なんだなんだその『ほっ』ってのは!?しかもシルバードラゴンまで!!

 

 

シスコン兄貴の悩みは尽きず・・・・・・ってなんかすっかり別のゲームのリプレイじみて来たけど大丈夫なのかオイ?
 でも、次回はそんな懸念も吹っ飛ぶ程の超過熱バトルが待ってるんだぜい!!
(予定では)
最大最強の試練がギルスを待ち受ける次回WORLD6最終ステージ「アヌ神殿」、お楽しみに!!

 

 

☆つづく☆
 
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