(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
今まで特に時間の経過の描写は行っておりません(ゲーム本編でもそう)が、やはり刻は経っていくもので、いつしかこの空中神殿にも夜の帳(とばり)が降りておりました。
ホルス「夜か・・・」
セティ「今夜は満月ですね。」
はるか南西(偶然だけどバビリムの方角)に淡く輝く満月がぽっかりと浮かんでいた。
ギルス「満月と云えば、満月の夜には凄い化け物が出るらしいね。」
ホルス「また何をヨタ云ってるんだ!?」
ギルス「ウソじゃねえぞ!オラのじいちゃんそいつに踏み潰されてペッチャンコになって死んじまったんだからな!!」
セティ「ええっそんなギルスさまのお祖父様が・・・お悼わしや。」
ホルス「先々代の国王がそんな形で崩御されたなんて話は無いぞ!?・・・だけど、どっかで聴いた話だな・・・」
???「若しかしてその怪物は1700万ゼノとか云う周波数か波長かエネルギか何を表してるか解らない数値の放射線を目から吸収すると尻尾から変態促進ホルモンが分泌されて萬國驚天掌もケシ飛ばすとでも云いたいのか・・・?」
ギルス「ご名答!!・・・って、声はすれども姿は見えず・・・誰?」
見ると、遥か中空に浮かんでいる筈の月がぐにゃりと歪み、別の形を形成しながらギルス達の眼前に降下してきた。それは、やがて水晶か氷を思わせる程に青白く透明な感じを抱かせる肌の色をした、細身の女性の姿へと変貌していった。
ナンナル神「キサマがギルス・・・。ワタシは月と氷の女神ナンナル・・・」
ナンナル神はギルスを一瞥する。その視線は、目を合わせた者の胸中を氷の矢で貫くが如く鋭く、そして冷たいものであった。
ナンナル神は続ける。「ワタシは人間を信じておらぬ・・・。人間など信ずるに足りず・・・」、そしてギルスに詰問する。
何故人は他者を裏切り、欺き、善人の振りをするのか?それも同じ人間相手に飽き足らず、偽りなど通じぬ神々にも向かって!?
セティ「確かにわたし達『神さま一生のお願い!』と云うのを生涯に何回も連発しますしね・・・」
ホルス「賽銭にお釣りを要求するロック歌手も居たしな。」
ギルス「さりげなくボケるねホルスも。」
関係無いが、その賽銭云々な主題歌のその歌手主演のドラマ、始めはそこそこ愉しく観させてもらったんだけど最終回が凄まじかったなぁ。だって脈絡も無く主人公射殺されるんだもん。あのヒト若しかしてドラマで死ぬのが趣味?まるで千葉△一??とか思っちゃった。でも思っただけであまり口にした事は無い。口にしたらカレの熱狂者に刺されそうで!(←なら書くなって)
ギルス「でもそれは・・・」
ナンナル神「『人間の性(さが)』とか『神ならぬ者の不徳』とでも云いたいつもりか・・・?キサマはそうしてナブーを説得した様だが(STAGE41参照)・・・、それこそ神を欺く行為ではないのか・・・?」
ギルス「う・・・・・・」
ホルス「反論出来ねぇな・・・」
セティ「これまでずっとジョーダンで進んできましたしね・・・」
だからそれはオレの所為か?
ナンナル神「ワタシは人間などに力を貸す気など無い。早々に立ち去れ!と云いたい所だが・・・・・・。ナブーが認め、『神々の試験』に挑み、既に三神の承認を得ている以上、ワタシも神の盟約『全宇宙神格霊的存在下界統治憲章』第63条7項(註:もちコレはハッタリです!)に則ってキサマに試験を課せざるを得ぬ・・・。ワタシのシモベと闘い、キサマの、人間の無力さを思い知るがいい・・・。出でよ我が配下の騎・・・」
???「もう来ってまーすッ!!」
背後から聞こえたその声に、ギルス達は一斉に振り向く。背後にそびえるナンナル神殿の屋根の上に一人の人影が見える。女性の様だ。羽根飾りのついた帽子型の兜を被り、上半身はレザーアーマー、下半身は厚手の布のスカートといった装束で、片手を腰に、もう片手は何故かチョキを横にしたような指の開きをして額に添えられている。
ワルキューレ「愛と正義の、美少女戦士ワルキューレ!・・・月(の女神)に代わって・・・・・・お試験よ!!(手を交差させながらギルスを指差す)」
ホルス「まさかと思っていたが、ホントにこんな登場させやがったのか筆者め!」
セティ「これまでのシリアスさ(?)台無しです・・・」
ギルス「それにボクは納得いかんぞ!」
ホルス「衣装がセー△ー服じゃ無いからか?」
セティ「ギルスさま不潔ですぅ!」
ギルス「違うよ。どうせやるなら月見団子頭娘より反省促進天才少女の方がいいんじゃない?」
筆者の記憶が正しければ、パソコンで出たワルキューレのゲームで彼女の声を久川綾さんがやっていたという、ただそれだけの話である。関係無いが筆者が久川さんの演じたキャラの中で一番好きなのは「紅の流△星」(それもラジオドラマCD版)なんですが皆様どうでしょう?
ワルキューレ「さああ勝負よみんなでワルハラ(註:北欧神話における、神々の座にして戦士達の霊の集う場所。云わば体育会系な浄土)に逝きましょうホホホホホ。」
セティ「なんかアブなそうなヒトですね・・・」
ギルス「いくらなんでもこんなの配下に持ってるのは貴女様のイメージとギャップ有り過ぎじゃないですかナンナル様・・・ってアレ居ないや。」
道化師ユーメル「HAHAHA、流石にナンナル様もソレを認めなさってるのか、王子サマ達にツッコミ入れられる前に帰宅されたようだヨ!」
ワルキューレ「ああっネゴシェート仮面さまっ♪」
道化師ユーメル「HAHAHAいくらなんでもソレは無理ありスギだよ。ボクはバラは使わないし、かと云って密かにトランプやドッキリなステッカーや、」
ギルス「ゆーと△゜あがコントで使う様な伸縮自在な長いゴム紐なんかも使わないんだね!」
道化師ユーメル「HAHAHA!流石王子サマ。何気に旧いネタを持ち出すねェ!?」
セティ「あのうなんか前回に匹敵するくらい冒頭に行数使い過ぎなんですけど・・・」
ホルス「(両手を左に、片足を後に爪先立てて)もーイヤっ!・・・ってか。」
セティ「兄さん一体どーしたんですか今回!?」
確実に、全キャラのボケキャラ化は進んでいる・・・・・・
読者の皆様にワルキューレについて説明は不要でしょう。一時期ナムコさんが女性のゲームキャラで売り出してた(!)時期にカイやワンダーモモなどと並んでの筆頭格に居たキャラですしね。一応ルーツはファミコン版ですね。ナムコ初の家庭用本格的ARPGとして売り出されましたがどー考えてもあの「富の国」の渡航方法は納得行きませんでした。アレ攻略本ナシで解るの?って云うかやり方知ってても足の踏み場が微妙にズレてて三日三晩もアファ大陸東岸で立ち尽すも何も起こらず、思わずファミ△ガ編集部に投書しようと思った筆者の立場は・・・
ホルス「ええいもう行数喰ってるんだから筆者のヘナチョコゲーム遍歴などどうでもいい!見た所ここはザコは弱そうだから一気に押し切るぞっ!」
ここのザコはフェアリー・アマゾネス・アックスビーク・アイスゴーレムであります。女のコのボスのステージはお約束なのかやたらクリーチャーの女性比率が向上しますね。某エムブ△ムとかSFC版ドラ△エVみたいに女性キャラの方が総合的に有利に設定されてるゲームだったら激難ステージだったのかなぁ。
それは置いといてアイスゴーレムは初登場ですがSTAGE40とかに出たファイヤゴーレムと対極になる氷系のゴーレムなので奴と属性相性が逆と云うだけの話。アックスビークに対抗出来る様に攻撃力12・物理防御3以上(+篭手)にしておけばそれが自然にアマゾネス対策(攻撃力3だから防御は万全)やアイスゴーレム対策(攻撃力10有れば先制を取る事でノーダメで倒せる)になるので問題無し。あとはフェアリーに注意して確実に各個撃破を心掛けよう。
但しルームの繋がりが変にイビツな箇所が多く、少々歩かされる。そしてそれを突いてかどうかは知らんけど、ボスのワルキューレは結構こっちを無視してずんずんカギ集めを優先する事が多い。詰まる所ここも彼女に対する対策が肝となるのでありました。
ワルキューレ「ホホホホホアナタ達にエナジーは奪わせないわ、必殺!ムーーン・ゴッデス・クリスタル・シャイニング・ブライトネス・ビューティ・ウェーブ・エスカレーションッ!!」
セティ「(久々に目を輝かせ)わあカッコいい!!」
ホルス「アホか!なんか適当に必殺技に有りそうな単語繋ぎ合わせてるだけじゃないか、全然意味が通じんぞ!?」
因みに彼女の技の正式な名称は「フレイアンスフィア」です。バビロニア・シュメール系のお話なのに彼女だけ頑なに北欧神話を貫き通すのね。
ワルキューレの放ったム(中略)ョン(←どう発音するんだ?)は思いっきりギルスに命中。攻撃力9の魔法攻撃なので当たると結構痛い。
ギルス「リフレーーーーーッシュ!!」
セティ「ああっギルスさま!」
ホルス「なんかダメージを受けてるんじゃなくて回復しているみたいに聞こえるぞ?大体元ネタ知らん人には何の事か全く解らんじゃないか!!まあいい、こーなったらオレが止める、女といえども容赦せんぞ!」
ギルス「容赦したら負けるもんね。」
ホルス「るせい!」
ワルキューレ「アナタの弱点は解ってるわ、いつまで経っても活躍出来ないそのコンプレックスを攻めてあげるわホホホ、出てきてカーディアン!」
・・・だからそれやめいって。ワルキューレはフェアリーを召喚。
ホルス「へッ遅い!この間合いならオレが先制を取って返り討ちだ!」
ワルキューレ「・・・そうかしら?」
ワルキューレはもう一枚カードを取り出す。それは見る間に一枚の石板に・・・ハイ神のプレートですね。
『求めに応じ、月の冷気もて邪まなる気を祓わん!!』
凍てつくような微風が一帯に広がったと思いきや、その風にでも乗ったのか、フェアリーはホルスの剣撃をまるで宙に舞う花弁(はなびら)の如く躱(かわ)してしまった!
月の女神ナンナルを召喚する「サモンズ・オン・ナンナル」。ルーム内の全ての味方の命中率と回避率を+10%する。ピケの戦力底上げにうってつけのカードである。
ギルス「ってコトはフェアリーの命中率も上がるからホルスがヤバイ!ようし前回貰ったこれを使うぞ受け取れホルス!」
ギルスは懐からカードを取り出しホルスに投げつけた。それは見る間に一枚の石板になり、ホルスめがけて飛んでいく!
ホルス「うわああ危ねえ当たったらどーする・・・え?」
『求めに応じ、正義の炎纏いて敵を畏怖せん!!』
プレートから炎がほとばしり、ホルスの身を包む。石板はそのままホルスの額に直撃(!)するが、ホルスは平然と立っている。
ホルス「痛く・・・ない?」
セティ「でも兄さん頭から血が噴き出してますけど・・・」
前回ガールー神から授かった「サモンズ・オン・ガールー」は8ターンの間対象クリーチャーを無敵状態にし、HPダメージを受けない様にする効果が有る。だがこれなら楽勝と思いきや、ワルキューレは何故か笑みを浮かべていた。
フェアリー「(ホルスの耳元で)所詮シスコン兄貴と云う正体がカムアウトしてるんだからもうイキがるなよこの変態変態変態・・・」
ホルス「ぐわああああ!?畜生またギルスめオレの事をバカにしくさって!!大体いつの間にオレはヤラレ役確定しやがったんだ許せン斬る斬る斬る斬るるるルぅ!!?」
ギルス「ありゃ・・・無敵状態なのに・・・」
ワルキューレ「ホホホホホ、アナタ達も逝っちゃいなさい!?」
「サモンズ・オン・ガールー」は確かにHPダメージは受けないが、それ以外の効果は受ける。毒などは実質無効だが、御覧の様に混乱や石化、説得・調教、エナジードレイン(相手のHPのみ回復)などはそのまま受ける。傑作なのはアンデッドに「ガールー」を施しても、エクソシストの攻撃喰らうと消滅しちゃうの。すんげー意味ないや。
で、本当に長引いたのでもうそろそろ幕にします。ワルキューレは魔法攻撃がメインなのでピケは魔法防御を重視すればいいでしょう。若しくはワルキューレの攻撃分を一度に回復できる様ハイプリースト(STAGE42参照)を2体以上配置。彼女は初期状態でアイスシールドを装備していて氷吸収・炎弱点である事も留意しておきましょう。標準で彼女は闇弱点ですが攻撃が光属性を持つ為、闇攻撃タイプのクリーチャーを揃えても返り討ちになるので止めた方がいいでしょう。ピケが万全なら無理にギルスで潰す必要も無いと思いますのでギルスが兜を着けなくてもいいかな?
と云う事でギルス達はまたもイってしまったホルスを見捨ててカギ集めに走る。ワルキューレはハイプリ×2・ソードマスター×2で構成されたピケを突破出来ないままギルスにジュエルを奪われる。
ワルキューレ「ああどうして救けに来て下さらないのネゴシェート仮面さま・・・」
道化師ユーメル「仮面を被ってると云う理由だけで無理にコジツケするからネタを膨らませられないんだよねー!?」
ナンナル神「何故だ・・・?何故、神の戦士であるワルキューレが人間などに遅れを取る・・・?解らぬ。ワタシには解らぬ!!人間が・・・人間如きが・・・・・・信じぬ。ワタシには信じられぬ!!」
ギルス「ボクには貴女のしもべのワルキューレがあんなキャラであるコトが理解出来ないけど。」
ホルス「ヘンにお怒りを買いたくないから黙っとけ、な・・・?」
???「あの・・・女神様・・・騎士様・・・・・・」
ワルキューレ「あらタイタニア。アナタも逝きに来たの?」
女王タイタニア「違いますわ。」
女王タイタニアについてはSTAGE33参照。もう御解りだろうけど、彼女に「時の鍵」を預けたナンナル神の使いとはワルキューレの事。因みにファミコン版「ワルキューレの冒険」での最終目的である「時の鍵」は地上界の万物に「寿命」を規定する代物であるそうな。
女王タイタニア「お願いですわ、この方達を信じてあげて下さいまし。確かに人間は信ずるに値しないと云うか目障り即刻処刑だオラァと云う者も居ますが、『時の鍵』が眠りし『黄昏の国』を汚さず、っと云うよりも何よりカワイくて魅力的で思わずすこぶる奮い付きたくなるよなこのわたくしにも手を出さず抜けていったこの方達は信ずるに値しますわ間違い無いですええ賭けてもいいですとも篠沢教授にファイナルアンサー!!」
セティ「相変わらずセリフが所々さりげなく意味不明な程に暴走されてますね・・・」
ナンナル神「・・・・・・・・・。まあ良かろう。ワタシは人間を信用したわけではない・・・。だが、キサマになら、望みを託しても良いやも知れぬ・・・。キサマに、我が力を託そう。だが忘れるな!キサマがやはり信じぬに値しないと判断した時には即刻その力返してもらう・・・!!」
そんな事仰られたらリー即ツモで返品しないといけないよーな気がするぞコイツらなら。
さて、ここでナンナル神より授かるのは前述の「サモンズ・オン・ナンナル」と「ナンナル」。「サモンズ〜」の効果は既に書いた通り。単体で使ってもそう大きな効果では無いが、複数使う事で効果は大幅に伸びる。デッキ限界の4枚使いで回避・命中が40%アップ!対物理攻撃系のピケに使えば威力絶大。トレーニングで稼いでおきたいカードの一つ。
片や女神と同名の「ナンナル」は氷の弓。唯一攻撃力の上がる最強の弓である上に氷と弓の複数属性を持つ。意外と終盤このどちらかを弱点に持つクリーチャーが多いので重宝する。これも出来れば複数欲しい。トレーニングで粘ればワルキューレも手に入るかもしれない。
ナンナル神「それでは行くが良い。ワタシはここでキサマの行末を見ているぞ。・・・・・・ワタシの『試験』はまだ終っていないのだからな・・・・・・」
そう、まだ終ってはいない。いや寧ろこれからが本番であろう。ナンナル神がギルスに課した「試験」は、「果たして人間がナンナル神の信用を得るに値するか」否かをギルスがその一生涯をかけて、身を以って行動で示さないといけないのだから・・・・・・
ギルス「なあーんて堅苦しい話はもうヌキにして。あとこれで残る鰊の承認を得ればゴールドアーマーだ!待っててくれカリア!!」
セティ「あのう・・・二神であって鰊(ニシン)では無いのですが・・・」
ホルス「全くお前は・・・」
???「相変わらずですね・・・。でも、貴方達のその逆境でも明るさを失わないところが良いのかもしれません・・・・・・。」
ギルス&ホルス&セティ「!?」
今回はまた尋常じゃなく長引きましたスミマセン行き当たりばったりな構成で。
続きは次回「イシター神殿」です。でもなんかタイトルSTAGE22とカブってません!?