(本シリーズの内容は一見実際のゲーム内容を模しているようにも思えますが、これまで以上に全くゲーム本編を無視して物語が進みますので余りにも鵜呑みにし過ぎると莫迦を見ます)
ドル足掻記
「STAGE63:パックランド」
〜TRIP15:27コ目の第一人称〜
「ナムコッ塔」3階にて、ワルキューレによって召喚された三叉頭の人物。
云うまでも無いかもしれないけど彼はサンドラ。STAGE61中編でも少し触れたけど、『ワルキューレの冒険』では彼らの助力が無いとピラミッドには入れない(あとショップの店員とかもやってましたね)。また、アーケードゲーム『ワルキューレの伝説』では2Pキャラとして昇格した、『ワルキューレ』シリーズの名物サブキャラである。
サンドラ「オイどんはサンドラですたい!ワルキューレどんば召喚に応じたばってん、助太刀致しもっそ!!」
ホルス「ってなんだその口調はーーーッ!?」
ギルス「九州風に見えてその実博多弁か熊本弁か鹿児島弁かが微妙に入り混じっててよく判らないよっ?」
カリア「じゃなくて!なんでこんな口調なのよ!いくらコレまで口調でキャラクター書き分けてきたからって云っても流石に今回は酷すぎ!こんなのドルアーガ以来よ?」
そーかなぁ・・・。
まあ確かに、当コーナーはテキストオンリーなのでキャラクターを書き分ける為(と云うか、単なるネタとしてだけか?)に恣意的にゲーム本編とは異なる口調に変えちゃった部分は多分にありますな。ただ、ここで半端者が陥り易いワナは、「取り敢えず一人称と二人称と語尾だけ変えときゃ別人に見えるだろ」って安直にやっちゃうことだよね。
セティ「はぅっ!それはモロに筆者さんに当てはまりますっ!?」
ずがーーーーん!今更に気付かされたっ!!(←ウソつけ)
・・・まあ正直に告白すると、今回サンドラを(かなりムリムリに)登場させるに当たって、「これまで出さなかった口調で行こう」と考えたのは事実だったりする。そんで、これまで当「ドル足掻記」上で登場した連中の一人称を整理してみたんだけど・・・
・【ボク】;ギルス、ユーメル、クオックス(幼児モード)
・【僕】;クローヴィス
・【オレ】;ホルス、お銀ちゃん(シルバードラゴン)、ゴブリン、ガドラン、ヘロドトー(オレ様の時もあり)、ラマン神、ぴぴ
・【俺】;エンカイド、仮面バッター829(ぱっく)
・【オレ様】;ドルアーガ(キレ時)、おかしらオーグル(初出時)、赤騎士マルガ
・【オレサマ】;リザードキャプテン、おかしらオーグル(二回目以降)
・【私】;ギルガメス、女神イシター、アヌ神、ガールー神、ナブー神、クオックス(大人モード)、アンシャー、ドラスコル、スカウトナイト、アマゾンリーダー、魔道士ガレオ、カンサ、プルタルコス、プリースト&ハイプリースト(←十把一絡げ)、フェアリー、ワルキューレ
・【わたし】;セティ、カイ
・【ワタシ】;女神ナンナル
・【わたくし】;女王タイタニア
・【あたし】;カリア
・【アタシ】;ドルアーガ(通常時)
・【アタイ】;サキュバス
・【ワシ】;バルスツーカ、ナーガル神、サラマンダー、オヤジ(Dr.ドン)
・【わし】;世捨人ハーサグ
・【儂(わし)】;女神フンババ
・【妾(わらわ)】;女王イシス
・【某(それがし)】;ユフタル
・【拙者】;弓戦士パルキス
・【吾輩】;ティアマト
・【我】;フェニックス、戦士アクルガル、ナイトメア、カゲキヨ
・【わい】;ダハツクJUN
・【ワイ】;ダハツクしょーじ(因みにチョー作の一人称は不明)
・【オラ】;ナラク村の村人
・【予(よ)】;『頼朝』
・【オイラ】;パックマン
・・・結構多かったんだなぁ(読みは同じでも書き方が異なるものは、発音のニュアンスも微妙に違うと云うことで別枠としてるです。また、炎使いのサレムなど当コーナー上で一人称を使わなかったものは割愛)。まあそんなワケでこれらにカブらないよーに今回のサンドラの口調を決定した次第で・・・
ギルス「ってひでぇーーーっ!行数を埋めるだけの為にこんなどうでもイイ事をダラダラと、しかも堂々と書いてのけちゃったーっ?」
カリア「しかも今更だけどよく考えたら前回のワルキューレの”7つのチカラ”ってのも結局行数埋めるだけの三文芝居じゃないっ!?」
ふふふ気付かれたか。兎に角どーでもイイ事を冗長に書いてしまうのが筆者の悪い癖。そう云えば、筆者中学の頃にガッコで課外授業の一環としてクラスの班の中でノートを回す「班内交換日記」みたいなのやらされてたのですが、他の面子が一日1ページ行くか行かないかくらいの文量に対し筆者だけムダに何ページも書き殴っちゃってウチの班だけノートを余分に消費しちゃったとゆー逸話があったりするのね。この時も、「ああっこのページあと3行も残ってるじゃんかどうしようこのスペース埋めなきゃ、あ、でも、今書いてるこのダラダラした文章で充分スペース埋まるんじゃないかな・・・・・・・・・ホラ埋まった♪」とか、凡そ交換日記の趣旨を逸脱した文面を書いてたりしたワケで・・・
セティ「って、またこの地の文自体で行数を埋めようとしていますよぅっ!?」
カリア「筆者ってこの手法よく使うわよね・・・(STAGE62・六参照)」
なんせ中坊時代から培われてきた技術(?)だからね。
さて、毎度毎度の大ボケパーティのさえずりを他所に、サンドラは手にした得物・トライデントを頭上で数回ぶんがらぶんがらと振り回してから構えを取った。
サンドラ「さあ、掛かってくるがよか!」
ホルス「へっ、ウォリアー同士の勝負ならここはオレの出番だな。」
ギルス「ホルス!一番槍入れるパターンは大抵当て馬で速攻ヤられる運命だよっ!?」
ホルス「おおいっ!?って、心配すんなよギルス。確かにこれまでオレはやられ役のように見えてたが、それは魔法とかの搦め手使われてるからであって、剣技じゃ決して負けて無ェんだッ!」
カリア「ああ、そう云えば、さっきはクローヴィスの魔法攻撃に倒されたんだっけか(TRIP11参照)。」
セティ「カゲキヨさんと闘われた時も、マジックアイテム(巻物)を取られるまでは互角でしたもんね・・・(STAGE62・伍参照)」
ホルス「おうよ!だから魔法抜きのガチでやりあう限り、オレは今度こそ負けやしねぇ!いくぜサンドラさんよォ!!」
ホルスの掛け声に、サンドラも応ずる。
サンドラ「そいだらホルスどん、オイが槍技『マーベル宝蔵院槍術』でお相手するでごわす!」
ホルス「そちらが宝蔵院なら、こっちは『バビリム示現流』だっ!!」
セティ「に、兄さんの剣術にそんな大層な名前が付いていたんですか・・・?」
ギルス「バビリム痴漢流!?」
カリア「だめよギルス!ヒトを見た目で判断しちゃあ!?」
ホルス「それはオレの外見がそんな人に見えるって事なのかカリア!?ええい周囲の茶々なんざ気にしてる場合じゃねェ行くぜイクぜいくぜーーーっ!!」
云うなりホルスはサンドラの元へと突進!
ギルス「おおっ『俺、参上!』の人(?)みたいな科白回し!」
セティ「まだライダーネタ持ち込みは続いていたんですねっ!」
カリア「・・・『響鬼』はまだ入れてないけどね・・・」
確かネタは考えていたはずなんだけど、すっかり忘れてしまいました・・・
もし思い出せたなら、いずれ挿入するかもしれません・・・・・・閑話休題!
一気に距離を詰め懐に入らんとするホルスに対しサンドラの三叉槍の一突きが迫る!
ホルス「・・・甘ぇっ!」
しかしホルスはそれを避けるでもなく、シャムシールによる剣撃を下段から放った。果たしてサンドラのトライデントはホルスの剣に打ち払われ、取り落としはしなかったものの、槍を握ったままちょうど剣道の大上段の構えのような体勢に崩されてしまった。
ワルキューレ「ああっ!?」
カリア「やった!うまく槍を弾いてサンドラの胴がガラ空きよっ!?」
ホルス「ヘッ見たか!確かに長モノとヤットウのガチってェのはリーチ差がある分不利そうに見えるが、それは集団戦で槍衾(やりぶすま)を作られた場合の話だ!タイマン勝負ならば純粋に技量差がモノを云うぜ!!とりわけ相手は近接戦闘では武器の取り回しが利きにくいしな。オレの腕なら一撃を打ち払ってそのまま懐に滑り込むなど造作も無ェっ!所詮、槍ってェのは未熟な技量を数とリーチ(若しくは、馬などを利用した突進力)でカバーしてる程度でしかねぇチャラい武器なんだよ!!」
全宇宙(?)の槍スキーな皆さん暴言スミマセン。
例によって、筆者は現実の武器格闘にも詳しく有りませんのでこの辺りは完全に筆者レギュレーション、ちゅか「このクソ文の登場人物としてのホルスは『剣遣い』の立場としてこう考えているのだ」と云う風にでも解釈してくださいな。
因みに筆者は戦槌スキーにして大鎌なんかもスキーです。
カリア「・・・でも、それって、槍遣いのセティも否定する発言なんじゃない・・・?」
セティ「あうぅっ!?、わたしは兄さんにそんな風に思われていたのですかぁ・・・」
ギルス「あーらら泣ーかした、いーもうとを泣ーかした♪」
ホルス「あ?い、いやセティ、別にお前がどうこう云うわけじゃなくてだな・・・」
セティ「ううううう、わたしは兄さんにとっては要らない子だったんですね・・・」
ホルス「違う!違うぞセティ!!お前はいらない子なんかじゃない、寧ろオレにはお前が必要と云うかお前しか居ないんだお前さえ居てくれれば後はなんてそのうわあああ」
カリア「一見セティを気遣う科白に見えなくも無いけど、これまでのホルスの所業見てたらナンか危険な香りのする発言よね・・・」
ワルキューレ「流石はシスコン界のZ戦士(?)ですわね!もう逝っておしまいなさい!サンドラ!!」
ワルキューレの呼びかけに、サンドラの瞳の奥がわずかに輝いた。
思わぬ外野からの野次(と、今にも泣き出しそうな妹)に当惑するホルスの一瞬の隙を見逃さず、サンドラは弾かれて体を崩された大上段の状態からそのまま槍を下へと突き出した。当然突き出されたのは穂先ではなくその反対側、つまり石突の方になるのだが、それは完全に注意を逸らしていたホルスの肩を痛打した。
ホルス「・・・・ッ!!」
サンドラの槍の石突は補強の為に鉄輪が被せられているだけで刺突による殺傷能力はないのだが、それでも純粋に打撃のダメージは相当のものである。思わず片膝をついたホルスを見下ろしながら、サンドラはおもむろにトライデントを右脇に構え・・・・・・・・・掛け声とともに横一文字に薙ぎ払った!!
サンドラ「・・・ちぇすとおおおおおおおっ!!!」
ホルス「ぐわああああっ!?」
そして、ギルスは見た!
ギルス「突如画面が実写に切り替わって、ビール瓶やら木の板やらが拳や手刀で破壊されていく瞬間をっ!!」
カリア「『実写』って、じゃあいまココに存在してるあたし達はナンなのよ?」
セティ「て云うかどうしてそんな画面に切り替わる必要が有るのですかぁっ!?」
バカよ!まさに麻雀バカ!!(←これも違います)
まぁ判らない方も多いでしょうから(筆者とてウロ憶えだし)『空手バ△一代』は措きまして、兎に角ホルスはサンドラの横薙ぎ一閃によってギルス達の後方の壁まで吹っ飛ばされ、背中から身体をしたたかに打ってそのまま床に崩折れた。
セティ「ああっ結局大方の予想通り兄さんがっ!?」
カリア「よくよく考えたら、剣のガチ勝負でもクローヴィスとの緒戦(STAGE36)には負けていた、とか云ってたよね・・・」
ギルス「(歌舞伎の見得を決めるようなポーズで)俺・・・・・・・・・惨状ッ!!」
ホルス「(倒れたままで)チクショウそれ云うと思ってたよッ!」
ギルス「俺は最初っからクライマックスだぜ!?(←出たその直後にやられるから、最初の時点を「最高潮」としか表しようがない)」
ホルス「うるせぇ!!・・・・・・・・・ぐふっ。」
ホルス、HPダメージが15に達しあえなくダウン。いつもの事ながら不憫ダスな。
サンドラ「・・・さあどげんするとねギルスどん?如何に貴様(きさん)とてオイどんの槍ば躱(かわ)すは難しゅうごたるぞ!?」
カリア「うう・・・いつもいつも緊張感のないバトルばっかやってるから実感湧かないんだけど、よく考えたら今回もかなりピンチよね・・・」
セティ「なんだかんだ云っても、武器を扱う技術についてはわたしなんかよりも兄さんの方がずっと上なんです。ただ模擬戦とかを行った場合、わたしの方がついつい回避&カウンターが発動して勝ってしまうだけなんですぅ。」
カリア「それもまたホルスにとっては結構な追い討ちじゃない?でも、逆に云うと、あれだけの腕前の相手だとセティが闘っても危ないってコト・・・?」
ギルス「ふふふ・・・大丈夫、セティが出るまでもないよ!?」
ワルキューレ「なんですって?」
セティ「ギルスさまっ!?」
ギルスがズイと前に出る。その手には、二枚のカードが握られていた。
ギルス「ワルキューレ、キミがサンドラを召喚してきたならば、ボクも新たな助っ人を出させてもらうよ?」
カリア「アレは召喚だったのかなぁ・・・?」
セティ「物凄いまでの他ゲームからのパクリ技でしたからね・・・(前回参照)」
ギルスはおもむろに二枚のカードを開いて見せた。
それは「ネゴシエイター」と「サモンズ・オン・ナブー」。
そして、両の手に一枚ずつカードを持ち、側面の縁を合わせるようにして目の前で揃えた。
ギルス「いくぞ『ネゴシエイター』と『サモンズ・オン・フンババ』を・・・・・・ゴッド・リンク!!」
カリア「こっちも他ゲームからのパクりキターーーーーっ!?」
筆者『デュ△ルマスターズ』はプレイ経験もなく、休日の朝に『流星のロッ△マン』からの惰性でボけーっとアニメ観てるだけで、なんかカードの名前が長ったらしくて憶えられねーよ、と云った印象ばかりで記憶に残るのはミミちゃんの太股とジョージの若本ヴォイスくらいでしかなくてどうもごペンなさい。
セティ「でも神のプレートとネゴシエイターをくっつけたって事は・・・?」
カリア「召喚されるのはアイツってコト・・・?」
???「HAHAHAHAHAHAーーーーーっ!!」
そして、予想通りに奴が舞い降りた。
道化師ユーメル「(古△徹風味ヴォイスで)月日は百代の過客にして行き交う年もまた旅人なり。去るものは日々に疎く、いずれ記憶の画布(カンバス)も色褪せ、消え行く定めにある。でも私はいつまでも心に留めよう、嫋(たお)やかに、そして健気に闘わんとする少女達の勇姿をッ!」
ワルキューレ「ああ、ネゴシェート仮面さまっ!」
ギルス「・・・まだソレ引っ張るの・・・?(STAGE44参照)」
カリア「なんか中途半端にノリノリでウザい・・・」
道化師ユーメル「HAHAHA!軽いメソポタミアンジョークだよ!?兎に角ボクが召喚された以上はお仕事しなくっちゃね。サンドラ君!覚悟したまへっ!!」
云うなりユーメルはサンドラに飛び掛った。
サンドラ「うををををっ!おんしら夷狄(いてき)如きに我らが攘夷の焔ば消されてたまるかーーッ!!」
セティ「・・・『攘夷』とか云われても、わたしにはどちらも異人さんに見えますけど・・・」
カリア「なんだかなぁ・・・」
程なくして・・・サンドラにしつこく迫っていた(?)ユーメルが一歩退いた。しかしサンドラはユーメルに対し追撃を仕掛けようとはしない。
それどころか、サンドラの姿まで変貌してしまっていた。清涼感のあったその体色はドス黒く染まり、目つきも先ほどとは違う異様な煌きを放っている。
ワルキューレ「サンドラ、貴方もしや・・・」
ベタ展開ですがもー少し続きます。
☆まだつづく☆