(本シリーズの内容は一見実際のゲーム内容を模しているようにも思えますが、これまで以上に全くゲーム本編を無視して物語が進みますので余りにも鵜呑みにし過ぎると莫迦を見ます)
ドル足掻記
「STAGE63:パックランド」
〜TRIP14:美少女戦士の7大ひみつ?〜
カリア「大変よギルス!」
セティ「変態なんですか兄さん!?」
ギルス「い、いきなりどーしたんだよカリア?」
ホルス「てか、オレは変態じゃねーーーーっ!?」
カリア「だから大変なのよっ!実は、」
セティ「だから変態なこの連載が、」
ギルス「今回で100回目に到達しちゃったんだね。」
カリア「知ってたの?」
ギルス「とーぜん。そして、ホルスが変態なコトもね。」
セティ「あぅ、やっぱり・・・・・・」
ホルス「『やっぱり』じゃねェっ!!!」
・・・・・・と、云う事で。
なんと今回が当連載通算100回目となるんですねぇ。何度も更新をストップさせてきた筆者としてももうビックリですよ。
何せもう連載開始して6年半ですよ?実時間を加えてみたらギルス一行はもう全員20歳オーバーじゃないですか。これならこれまで筆者が書きたい衝動を必死に抑えていた18禁展開も遠慮なく書け・・・
カリア「書くなーーーっ!!実時間ではそーでも、作中ではあたしら歳取ってないッ!って云うか、これまでも散々好き放題書いていたじゃないの?ナニを今更!?」
スマヌ。
あ、でも、ホルスは6年歳取ったらもう更年期だよな。
ホルス「だからオレはフケ顔かもしれんがまだ未成年だっちゅーの!これでもカリアよりも下なんだぞ!?」
ギルス「あ、でも、この連載終了するのにあと10年掛かるから、その頃にはもうホルスは老衰で・・・」
セティ「兄さん、安らかに・・・・・・」
ホルス「おおいっ!?」
なんか収拾がつかなくなってきたよ。久々に書くとやっぱりペースが掴めないなぁ。
まあいずれにしろ、流石に10年も掛からないとは思いますが(でも判らないヨ?)、まだもう暫くはもたもたと続くみたいですので気長にご覧いただければ幸いに存じます。
では、本編の再開。
ワルキューレ「・・・・・・・・・もう、茶番はお仕舞いになさい?」
「ナムコッ塔」3階にて、この声と共に現れたのはワルキューレ。彼女もまた、ガーディアンとしてパックマンに召喚されていたのであった。
女王タイタニア「・・・う・・・き、騎士さま・・・」
カリア「あ、まだ生きてた。」
ワルキューレの足元で倒れていたタイタニアは、文字通りの虫の息(カリア「ホントに虫だったの?」)で顔を上げた。でも、その視線は何故かワルキューレのスカートの中へと注がれていた。
女王タイタニア「騎士さま・・・・・・、パンツがノ(ぷちっ)」
タイタニアの言葉は、その姿ごとワルキューレの靴底に遮られた。
カリア「踏んでる!踏んでるってば!?」
ギルス「チクショウ肝心なところを聞き逃してしまった!」
セティ「あぅっ不潔ですぅ!」
ホルス「ま・・・まさか『パンツがノ』って、『ノーパン』て事かよ?」
セティ「ギルスさまは↑こんな兄さんみたいに汚れないでくださいっ!お願いですっ!!」
ホルス「うおおおおセティの中ではオレはもうヨゴレなのかーッ!?」
ギルス「(無視して)うーん・・・の、の、の・・・・・・、そうかパンツが野△ソ色?」
ホルス「ムチャクチャ云うなっ!」
セティ「あ、でも、そっちのヨゴレならOKですぅ♪」
カリア「ナンでよっ!?」
いちご世代(←死語)の感性は解んねェよなー・・・(註:筆者が完全にオッさんになっただけです)
ワルキューレ「・・・皆さん相変わらずですわね。」
ギルス「(足元を見ながら)・・・・・・キミもね。」
女王タイタニア「・・・・・・・・・(←踏まれたまま)」
ワルキューレ「でも、残念ながらここから先を通すわけには参りませんわ。ワルハラに逝きたくなければ、早々に立ち去りなさい?」
セティ「あぅ・・・」
ワルキューレ「・・・尤も、私は魂を逝かせるのが趣味、もとい仕事ですから本音は掛かって来て頂きたいんですけどね。」
カリア「何よそれは?」
ホルス「だけど、いいのか?アンタの能力は既にSTAGE44で把握済みだ。手の内を知っている以上、オレ達4人に敵うと思っているのか?」
セティ「でも兄さん、あの変なおじさん(Dr.ドンの事。TRIP10参照)もクローヴィスさんも(TRIP11参照)、以前に対戦した時とは違う能力を使ってきましたよ?若しかしたら、ワルキューレさんも・・・?」
ワルキューレ「その通りです。私の力がムーン・ゴッデス・クリスタル・シャイニング・ブライトネス・ビューティ・ウェーブ・エスカレーション(←ワルキューレの攻撃「フレイアンスフィア」に付けられた謎名称。STAGE44参照)だけだと思ったら大間違いですわ。私の秘められた真の力、7つの能力でお相手しましょうオホホホホ!」
カリア「7つの、能力・・・・・・?」
ギルス「まるで・・・」
ホルス「鉄腕少年みたいだとか云うつもりか?」
ギルス「いや、多羅尾伴内かと。」
セティ「???」
カリア「旧いネタは若い人には解らないわよもう!」
ホルス「カリア、君には解ってるのか?」
『7つの顔の男だぜ』とか云っても判らない人の方が多いかなぁ。まあ斯く云う筆者も観たことは無いんですけどね。
ワルキューレ「兎に角逝きますわよ!知られざる私の7つの力!まずは第一の能力・”火の玉の術”!!」
ギルス「火の玉攻撃?クロちゃんみたいに?(TRIP11〜TRIP12参照)」
セティ「クリーチャーで云うとファイヤポットでしょうか・・・」
カリア「ブック・オブ・ファイヤでもいいんじゃない?」
ホルス「要するに、ありきたりの能力ってコトか・・・」
ワルキューレ「くっ!?」
ワルキューレ「ならば、今度は”薬の術”!」
ホルス「まだ誰もダメージ受けてないのに回復術かよっ?」
女王タイタニア「(ああっわたくしはもう大ダメージで虫の息ですわお願いですから回復術はわたくしにかけてくださいましってそんな無視をされるなんて御無体ですわこのわたくしを無視するなんて本当に虫扱いですのそんなそれこそテメェらこそクソ虫じゃゴラァ(←以下延々続くので割愛))」
カリア「・・・でも、『知られざる』とか云う割にはコレもありきたりの能力よね。あたしだって『ヒールプラス』の能力持ってンだし。」
セティ「回復ポーションだって基本アイテムですしねっ。」
ワルキューレ「むむっ。」
ワルキューレ「それならばこれはどうかしら?第三の能力・”解毒の術”!」
ホルス「だ・か・ら、誰も毒なんか受けてねーよっ!」
ギルス「ギギギギギ、ボクハ毒電波ニ冒サレテマス・・・」
セティ「ああっギルスさまっ!?」
カリア「・・・これは無視しといて。大体、アンチドトのポーションも有るしコレも別に目新しい能力じゃないわね。」
ワルキューレ「むぅ・・・」
ワルキューレ「今度はどう?”星笛の術”!」
ホルス「むっ!麻痺を与える術かっ?」
ギルス「ボクの必須アイテム、ポーション・オブ・スタンだね。」
カリア「通なお方はポーション・オブ・メイジで代用よね♪」
セティ「ですぅ。」
ワルキューレ「う・・・・・・」
ワルキューレ「そ、それならコレはどうかしら?”ガラスの術”!この姿眩ましの術はスペルカードでは再現出来ませんわよ?」
カリア「と云っても、敵クリーチャーでゴーストとかマッドエレメントとか居たし・・・」
ギルス「さっき火を付けるのに使ったキャンドルまだ残ってるから、位置バレバレだよ。」
ワルキューレ「くぅ・・・・・・」
ワルキューレ「な、ならばこちらの最強術をお見舞いしてやるまでですわっ!最終能力・”稲妻の術”・・・って、これサモンズ・オン・アヌとたいして変わらないんじゃないですのっ?」
ホルス「自分で云ってたら世話無いよな・・・」
ワルキューレ「・・・・・・いいもんいいもんいいんですわ、どうせ私の能力なんてありきたりで有りがちでベタで見せ場も何も有ったもんじゃないんですわ・・・」
いつの間にかワルキューレはルームの隅っこで半ベソをかきながら屈みこんで指で床の上に平仮名の「の」の字をイジイジと描いていた。
セティ「す、すっかりイジけてしまってますぅ・・・」
ホルス「てか、単なる一人芝居じゃ無ェのか・・・?」
カリア「でもねぇ・・・今更その程度の能力見せられたからって別段驚くほどのものでもないし・・・」
ギルス「・・・あれ?でもまだ確か6つしか能力出してないんじゃない?」
そう。確かにまだ6つだよな。ワルキューレの初出であるファミコン版『ワルキューレの冒険』では、ワルキューレは7つの術(魔法)を使用出来る。それは先程触れた「火の玉の術」「薬の術」「解毒の術」「星笛の術」「ガラスの術」「稲妻の術」。まあ、オーソドックスと云うか有りきたりの能力だと云えばそれまでかも。そして・・・・・・あと残るひとつは「透視術」。
ホルス「な何ぃぃぃぃぃぃぃィっ!?」
セティ「きゃっどうしたの兄さん目が血走ってますぅっ!?」
ホルス「と、と、透視術だとッ!そ、そ、そんな破廉恥な術でセティの裸を見ようなどとは、お兄さんは許しませんよっ!ふごーふごー(←鼻息が異常に荒い)」
カリア「それ、あんたの願望じゃないの・・・?」
ギルス「それに、ワルキューレが術を使うわけだからね。女性同士だし、何よりそれでホルスに透視能力が付くわけでもないしね。」
ホルス「そ・・・そうか・・・(←妙に残念そう)」
セティ「(祈る仕種で)ああ、イシターさま・・・こんなふしだらな兄さんをお許しくださいですぅ・・・」
ホルス「うわああああああああっ!」
本来の『ワルキューレの冒険』での「透視術」の効果は、ただフィールドに隠されているアイテムを表示させるだけのものですが、東京創元社ゲームブック版『ワルキューレ』ではもうセクハラし放題ですよっ!?(←だから、そーゆー視点で評するの止めれ)
ワルキューレ「”透視術”発動!」
カリア&セティ「きゃああああああっ!」(←体を隠す仕種)
ギルス「だから、女同士じゃないの・・・?」
カリア「イヤつい条件反射的にね。」
ギルス「(相変わらず自意識過剰だなぁ・・・)」
しかし、ワルキューレはカリア達には目もくれず、ギルスの方をじっと凝視していた。
カリア「あっズルいっ!」
ギルス「何がだよう?」
そして、今度はホルスの方へ向き直る。
ワルキューレ「・・・・・・・・・・・・・・・。」
ホルス「な、なんだってんだよ・・・」
ホルスの問いかけにも答えず、ワルキューレはもう一度横目でギルスを見て、再びホルスを見据えて・・・
ワルキューレ「・・・・・・・・・ぷっ。」
ホルス「なんだナンだその薄笑いはよーーーっ!?」
ワルキューレ「(ホルスの肩をぽんぽんと叩き)だ、大丈夫、アナタは悪くないんだから強く逝きなさい?」
ホルス「余計なお世話だーーーッ!?」
セティ「あ、あぅ・・・?」
ホルス「兎に角!アンタの能力は結局その程度なのか?そんな簡単にスペルカードで再現出来る技ばかりではオレ達には勝てないぜっ!」
カリア「スペルカードで再現出来ない能力はあまり戦闘の役に立たないし。」
ギルス「でも透視術は欲しいって内心思ってるんだよね、ホルス?」
ホルス「う・・・(←図星)」
セティ「(そんなホルスを完全無視)でも、ワルキューレさんはまだ余裕みたいな表情されてますよっ?」
ワルキューレ「・・・・・・ここまで私を追い詰める(?)とは流石ですわね。でも、これで勝利したと思われては心外ですわ。ならば、ここで本当の私の隠し技を披露致しましょう!」
カリア「なんですって?」
ワルキューレは念を込めて剣の切っ先を足元に向ける。すると、床に輝線が縦横無尽に描かれてゆき、やがて魔法陣の姿を顕した。
ワルキューレ「逝きますわよ!クリーチャー能力・”援護”!!」
カリア「それゲームが違うーーーっ!?」
念の為に御存知ない方の為に少々説明を加えますと、モノポリータイプのマップ周回型ボードゲームとトレカバトルゲームを融合した秀作ゲーム『カルドセプト』中で、「バルキリー」などのクリーチャー能力に「援護」があります。要は自分以外のクリーチャーをアイテム代わりに装備して、その能力値を自身のものにプラスすると云う能力ですね(因みに、「バルキリー」は「ワルキューレ」の英語読みです)。
・・・・・・しかし、今更だけどネタが無いからってもうナンでもアリだな筆者よ。
ホルス「けっ、要は助っ人を呼ぶって事かよ!」
セティ「・・・そりゃ、4対1ですもんね・・・」
カリア「しかも、状況によってはスペルカードでどんどん味方を増やすわけだし、あたし達って結構卑怯千万よねぇ。」
ギルス「イヤお誉めに預かりまして。」
別に誉めてないけどね。
とか何とか云っているうちに、魔法陣がひときわ強く輝き、収束していくとともに、一人の人物が現れた。全身は妙に清涼感のある水色で衣服は着用しておらず、手には三叉の槍を構えているが、何故かそれに合わせているのか頭頂部も三つ叉に分かれた形状をしている。
ギルス「まるで昔の学校給食で使われていた先割れスプーンみたいだね。」
セティ「あぅっいつのお話ですか?」
ホルス「・・・しかし、おめー相変わらずナムキャラの大先輩相手でも平気で毒吐くよな・・・」
と云う事で、次回はこのワルキューレの相棒を交えて更にグダグダになります。もうメリハリもクソも無いな。
☆まだつづく☆