(本シリーズの内容は一見実際のゲーム内容を模しているようにも思えますが、これまで以上に全くゲーム本編を無視して物語が進みますので余りにも鵜呑みにし過ぎると莫迦を見ます)
ドル足掻記
「STAGE61:ガンバレッ島(中編)」
ギルス「しかし・・・」
カリア「コレって・・・」
セティ「何だか・・・」
ホルス「メチャクチャじゃねえかっ!?」
それは、一風変わった光景であった。
今ギルス達はリビルの森の西の海上に浮かぶ群島に立っている。
ふと空を見上げると、鉛色の妖しげな板がくるくる回転しながら浮遊しているわ、その近くでは黒い球体が破裂しては16ヶの白い小玉と4ヶの青い小玉に分かれて飛散していくわ、昆虫か何かを想起させるような奇異な物体が編隊を成して飛んでいくわ・・・、はたまた地上に眼を向けてみると、隣の島では白い潜水服のようなものを着た鉱夫が地面をドリルで足元の地面を切り崩しては目玉の化物と大トカゲと一緒に海に落下して行ったり(自滅してんじゃん)、また別の島では黄色くて丸い形の何かがチェリーをバクバク喰いながら飛び跳ねて去っていくのが見られたり・・・(←コレ伏線ですよ!?)
ナンかワケ解りませんが、状態描写は兎も角ここに出てくる連中みんなゲーム本編の「ナムコワールド」マップ画面にみな登場します。
因みに登場順に紹介しますとバキュラ、ガル・ザ・カート、ギャラクシアン、ディグダグ、プーカァ、ファイガー、パックマンですね。ディグダグは地上の内容と云う事でディグダグUにしてます。
前述しましたがここはナムコワールド。その名の如くナムコキャラが多数生息する夢の島々。ここに突如出現した3つのジュエルを浄化し、この群島を在るべき世界へと戻すのがギルス達の使命であった。
カリア「さてと、まずはどうするの?」
ホルス「まずはジュエル・・・の有るダンジョンを探すのが先決だろう。」
セティ「でも、どこにダンジョンがあるんでしょう?」
ギルス「情報が欲しいよね。じゃあ最初はここら一帯の地形を偵察してみよう。出でよ!」
ギルスはカードからグレートデーモンを召喚した。
ギルス「さあ行け!上空からこの島を見渡して大まかな地形とダンジョンの有りそうな場所を報告するんだ!!」
グレートデーモン「ジェワっ!(飛んでいく)」
セティ「さすがギルスさまですっ!」
ホルス「まあ今回は結構良い判断だよな。空から調べりゃ早いからな。進歩したなギルス。」
ギルス「へへへ。」
カリア「そりゃあ進歩もするわよ。だってギルスはあたしの・・・」
セティ「あたしの・・・何なんですか?」
カリア「う・・・」
セティ「むーーーー。(まじまじとカリアを見る)」
ホルス「またかよ!(前回参照)」
ギルス「とかベタベタのトークやってる間にデーモン君戻ってきました。」
地上に降り立ったグレートデーモンは身振り手振りでこの島の形状について説明するが、ギルス達四人は首を傾げるばかりであった。
それも無理も無い。我々現代人が見ればこの『ガンバレッ島』、「拳銃のような形状をした」島だと云う事は瞬時に理解出来るのだが、彼らの世界には銃そのものが無いのである。他に喩(たと)えようにも中々説明は付け辛いであろう。
あ・・・勿論、これまで散々登場キャラにTVネタやゲームネタなど近代文明ブリバリなトークしていた事は無視して下さいね、お願いっ。
ホルス「これじゃあナンだか解らねェぞ!」
ギルス「むぅ・・・仕方無い、最後の手段だ。」
カリア&セティ「???」
ギルスは懐からクリスタルオーブ(ランク1のジュエル)を取り出すと、無理やりグレートデーモンの口の中に押し込んだ。
グレートデーモン「うがががが・・・」
更にデーモンの背後に回ると、尻尾を掴んでさながらハンドルを回すかの様にぐるぐる回転させると、おもむろにデーモンの脳天を思いっきりブッ叩いた。
ギルス「よしコレでデーモンの見た内容が映像で表示されるぞ。」
ホルス「『さんまの名探偵』かいっ!!」
カリア「でもアレって宝石(アフリカの星)を彫像(ピューマ)の眼に押し込めるんじゃなかったっけ?」
セティ「そんなの実際にやったらデーモンさんの眼を抉ったりしてスプラッタですよ、そんなのイヤですぅ!」
カリア「(バーサーカーの分際でナニを今更・・・)」
セティ「ナンカ云ッタカ!?」
カリア「別にー。」
ギルス「もういい加減にしてよ。ほらもうすぐ映像が出るよ。」
カリア&ホルス&セティ「!!!」
しかして彼らが見たものは。
カリア「コレは・・・なんて、イヤらしい・・・」
セティ「ギルスさま不潔ですぅぅぅっ!!」
ギルス「ちょっと待ってよ二人とも、映ってるのは真っ黒な背景に白枠の文字が入ってるだけじゃない!?」
ホルス「つまり・・・『ファミ倫』ってか?いい加減にしろい!!」
その後監禁されたらパスワード「はやぶさ」を入力だね!(またも旧いネタですまぬデス)
えーまたこんなのを続けても埒が明かないので話を戻します。
デーモンは自分の見た内容を地面を掻いて地図にして示し(←初めからそーしろよ)、恐らくダンジョンが在るであろう箇所に目星をつけた一行は行進を開始した。それは丁度この島を拳銃に見立てた場合のトリガ(引金)に相当する位置であったが、彼らにはそれを知る由など無かった。
ところで、ゲーム画面を見る限りこの島は灰色の土壌で火山灰土か岩地を想起させるのだが、この後でも触れる通りこのステージの登場敵キャラはWORLD2・イシス王国のそれが多く、案外岩地の他は砂漠に覆われているのではないか、とか筆者は勝手に睨んでいる。そう云えばかなり強引な見方をすれば、この島は「ワルキューレの冒険」に登場する砂漠の大陸・アファ大陸にも似ていなくも無い(またも旧い・・・)。となるとこの島のダンジョンは!?
ギルス「ピサの斜塔だ!」
カリア「違う!!」
と云う事で何故か一行はこの島のほぼ中心部に聳え立つピラミッドの前に立っていた。
カリア「展開強引過ぎよ・・・」
セティ「でも、ここにジュエルが在るんですね?」
ギルス「それは間違い無いよ。ボクの髪の毛が妖気を感じてビンビンきてるし。」
カリア「それ違う。でもジュエルの魔力を感じるのは確かね。」
ホルス「しかしこの中に入るのも結構ホネなんじゃないか?『サンドラの像』とかが無いと。」
ギルス「いや正面扉すんなり開いたよ?」
ホルス「ここまで振っといてスルーかますんかい!」
すまんホルス、ネタが膨らまんかったんよ。
しかし、一行がピラミッドに侵入しようとした瞬間。
???「ちょぉぉっっと待ったァああああ!!」
カリア&セティ「ごめんなさい。」
ギルス「これは・・・大・どん・でん・が、」
ホルス「今時ねるとんかよ!ええ加減にせんかい!・・・ちっ誰だ!?」
???「ガッハッハやはり現れたか盗掘者ども!しかしガンモドキは誰にも渡さんぞ!?」
ギルス&カリア&ホルス&セティ「・・・・・・ガンモドキ!?」
声のする方に目を向けてみると、ピラミッドの頂点に一人の探検家風の男が立っているのが確認出来た。
???「・・・・・・とぉっ!!」
そこから男は颯爽と飛び降り・・・頭から落下して見事脳天から墜落、地面に逆立ちの状態で突き刺さった。
カリア「よ・き・け・すを逆さにして・・・スケキヨさん?」
ギルス「(頭を掻きながら)しまったぁ!ボクが居ながらまた殺人がぁっ!?」
ホルス「アホかーーーーっ!!」
セティ「あうぅ・・・ギルスさまとカリアさん、正に阿吽の呼吸で、羨ましいですぅ・・・」
羨ましいのかよ。
それよか、今更「犬神家」なんて、ホントにネタ旧いねぇ。
???(地面に突き刺さりながら)「て云うか、ワシ無視せんでくれる?」
・・・一応説明をしますと、PS版「ガンバレット」では、伝説の秘宝「ガンモドキ」を求めて自称有名探検家のDr.ドンと相方のDr.ダンがガンバレッ島で大冒険を繰り広げる、と云う内容になっています。
Dr.ドン「と云うワケで、貴様らガンモドキを狙った盗掘者どもであろう?このワシのガンコンガンで成敗してくれるわっ!!」
云うなりいきなり手にした拳銃状の物体をホルスへと向けた。
ギルス「うわぁピストルかと思いきやそれって鉄製で無くPP(ポリプロピレン)樹脂製かな安っぽーい!」
カリア「ちょい待て!さっき『銃器の概念が無い』って云ったばっかじゃない?速攻設定変更か!?って云うかこの世界プラスチックの概念もあるの?」
セティ「動物愛護の観点ですね!!」
ホルス「意味不明だ!!」
<豆知識:プラスチックは、ビリヤードの玉の材料として乱獲により激減した象牙の代替品として開発されたのがルーツと云われています>
Dr.ドン「ええいワシだって元々『ガンバレット』はアーケードゲームなのになんで得物がPSガンコン形状なのか気になっておったんじゃい!ってナニを云わせるか兎に角死ねい!!」
ガンコンガンが火を噴いた(←壊れたわけじゃないです)。
しかしホルスは素早く身を翻してそれを回避した。
ギルス&カリア「おおっ!!」
ホルス「ふふん、オレを侮ってもらっては困るな。このオレの回避率40%を持ってすればこの程度の攻撃・・・」
セティ「(ひらり)」
カリア「(すかっ)」
ギルス「にゃんぱらりっ・・・と。なんだ簡単に避けれるンじゃんか。」
ホルス「なぁにぃぃぃぃいぃっ!?」
Dr.ドンの攻撃は攻撃力こそダメージ10の弓攻撃と高いのだが、命中率は50%とゴーレムのそれよりも低く、元々回避率の高いセティやカリアだけでなくギルスでも結構回避は出来る。無論それでも当たれば痛いのでなるだけ攻撃は受けない方がいいし、回避率を上げた方がベターなのは云うまでも無い。
このステージはWORLD2をクリアする事で入れる為に、その時点でも攻略できるよう敵の多くはWORLD2までのものである。この場合、武装はレイピア+スモールシールド辺りで回避率優先にしておくと都合がいいだろう。もう少し先のステージをクリアして強力なカードを持っている場合は高等な鎧と回復カードを多く用意するか、サモンズ・オン・ナンナル連発で回避率を大幅に上げるなどしても良い。
ボスのDr.ドンは基本的にギルスを追尾してくるが、HPはさほど高くないのでゴーレムなどを投げて潰してしまうと楽である。
ギルス「と云うワケであんなオヤジはとっとと無視してピラミッドに突入ー!」
Dr.ドン「わぁぁ待ていっ!!」
カリア「ベーっだ!!アンタみたいなセ△ミストリート面した奴(特に相方の方)なんかに遅れなんか取るモンですかーってカンジ!?」
Dr.ドン「ぎゃああ何気にワシが気にしている事を云うなぁァァっ!?」
セティ「あのぅ兄さん・・・、最近カリアさんテンション上がり捲りじゃないですか?」
ホルス「マジに出番が少なかった事気にして躍起になってるのか・・・?(前回参照)」
一行(とDr.ドン)はそのままピラミッドへと入っていった。
なんかイマイチ盛り上がってませんが、それでも次回「ガンバレッ島」編クライマックスです。
???「・・・・・・・・・」(←誰?)
☆まだつづく☆