(本シリーズの内容は一見実際のゲーム内容を模しているようにも思えますが、これまで以上に全くゲーム本編を無視して物語が進みますので余りにも鵜呑みにし過ぎると莫迦を見ます)
ドル足掻記
「STAGE61:ガンバレッ島(前編)」
・・・In another time,
In another world,
and,In another story・・・
今とは別の時間。別の世界。そして、また別の物語・・・
母なるユーフレイトの大河に育まれし王国バビリム。かつて二度に亘るヤミの勢力の侵攻を許しながらも、神々に選ばれし勇者と、その勇者を支える人々の絆によって打ち破られ、そしてまた新たな平穏が訪れようとしていた。
勇者とその仲間達は、或る者は故国の復興に尽力し、或る者は人界に非らざる彼らの世界に還り、また或る者は本来の目的の為に再び当ての無き旅路へと、各々の思いのままの道を歩んでいた。
と云うわけで!
もう闇の魔王だとか光の勇者だとか暗黒の騎士だとか白銀のゲレンデだとかは一切関係無くストーリーを連ねていく事が出来るのですよ!ええそれこそ自由に!!平和が訪れちゃったもんだからきっと彼らだってお気楽極楽な生活をしてるに決まってるんですよ。
カリアはちゃっかりバビリム王宮に居ついちゃったのでそれこそ一つ屋根の下でセティを交えてのスラップスティックなラヴでコメなお話になってたりして。こんな風に・・・
カリア「たいへんたいへんたいへん、ギルス大変よっ!」
息せき切ってドタドタと王宮内を駆けるカリア、ギルスの部屋の扉を思いっ切り開ける。
カリア「きゃあああっ!!」
ギルス「わあああああっ!」
王宮中にカリアとギルスの悲鳴が響き渡る。
部屋の中にはズボンを膝まで下ろしてぱんつ丸出しのギルスが居た。
カリア「へんたいへんたいへんたい、ギルス変態よっ!」
ギルス「ってそんなお決まりのリアクションは良いようっ!?」
カリア「て云うかなんであなたそんな格好なのよ?」
ギルス「これから朝のお通じタイムだったんだよう!」
カリア「あなた15にもなってズボン脱がないとお手洗いにも行けないのっ?」
ギルス「良いじゃないか!筆者なんかもう30も前だってのに未だ・・・」
恥ずかしいから黙れええええええぇぇぇっ!!?
ギルス「で、一体どうしたのさ?そんな慌てて、新学期早々遅刻遅刻ってパターン?」
カリア「違うわよ。大変なのよギルス、実は・・・」
カリアの話を要約すると、『闇の魔王』を封印した事によってこの地上からは一掃された筈の「闇の力」、すなわち「闇のジュエル」の気配が感じられたと云うのである。
ギルス「・・・ウソっ?どうして!?」
カリア「あたしにも解らない。でも、あたしがいつもの様にイシター様に朝のお祈りを奉げようとした時に、感じたのよ。闇のジュエルの気配を。それも3つも・・・」
ギルス「3つ?一体ドコから!?」
カリア「それは・・・・・・『ここよりはるか西の海、時空を超えて浮かぶ群島です。』」
ギルス「え・・・?」
カリアの口調が突然変わった。
ギルス「カリア・・・、いや、イシター様ですね!?」
カリア(に憑依した女神イシター)「ギルス・・・、貴方の活躍によって確かにこの地上から総ての闇のジュエルは浄化されました。しかし・・・逆にその為に時空を超えて新たな闇のジュエルがこの地に出現してしまったのです・・・」
ギルス「時空を、超えて・・・?」
女神イシターがギルスに告げた内容は、ギルスと「極上の魔王」ドルルルアーガとの最後の斗いに遡る。
あの時、一度ドルルルアーガに敗北したギルスに最後のチャンスを与える為に、ギルガメスとカイは自らの神力の総てを注ぎ込んでギルスの『時』に干渉した(STAGE60「転」参照)。それが故に、この世界の時空に「歪み」が生じてしまったので、ナンナル神の下僕ワルキューレが『時の鍵』を用いて「歪み」を修正させたのであった(えぴろーぐ参照)。
女神イシター「しかし・・・既に『歪み』はこの地上に根を張ってしまっていたのです。」
つまり、それが先程女神の云った「西の海に浮かぶ群島」であり、そこにこの世界とはまた別の時空の「闇のジュエル」が存在しているのだと云う。
ギルス「チクショウなんだかんだ云って結局あの話は前フリだったのか。折角御先祖ちゃんが凄くイイ役してたと思ってたのに。って云うか筆者の奴が無理やり話をこじつけたンだな。」
女神イシター「そんなミもフタもない話はお止しなさい。・・・兎に角、貴方は直ちにそのジュエルを浄化し、元の時空へと還さなければなりません。これは貴方に残された最後の試練、いえ、貴方でなければ出来ない使命なのです・・・。大丈夫、怖れる事は有りません。貴方にこれを託しましょう、さあ両の手をお出しなさい・・・」
ギルスが促されるままに両手を差し出すと、突然空間から何か棒状のものが掌の上に出現した。
ギルス「これは・・・ホワイトクリスタルロッド?」
女神イシター「暫しそのロッドを貴方に預けておきます。この先に待つ者達は、きっとこれまでの貴方の想像を超えるものでしょう。でも心配は有りません。このロッドと、貴方がこれまで培った絆と機転を以ってすれば、きっと途が拓けるでしょう。私は、いつでも貴方方を見守っています・・・・・・」
そして女神イシターはカリアの体から離れた。
カリア「西の海、か・・・。ここからだとサヘル砂漠を抜けてリビルの森まで向かわないといけないわね。それじゃあフンババ様にお会いすればきっと何か御存知かもしれないわよ。」
ギルス「そうだね。それじゃ早速出発しよう。カリア、ホルスとセティを呼んできて。」
カリア「その必要は無いわ。」
ギルス「え、どうして?あの二人は大事な戦力じゃないか!?」
カリア「もう解らないの?あたしは、あなたと二人っきりで行きたいのよっ!」
ギルス「そ、それってどういう・・・?」
カリア「(すっと顔をギルスに寄せて)バカ・・・、ホントに、解らないの・・・」
ギルス「う・・・あ・・・それは・・・」
カリア「(更に顔を近づけて)あたしは・・・あたしは・・・」
ギルス「(どきどきどきどき)」
カリア「あたしはSTAGE22ラストからこっち拉致られてSTAGE60までまーったく出番が無かったのよ(一部除く)?お陰でステージ敗北時のメッセージもセティっちの方が多くてコレだとあたしは丸っきりヒロインらしく無いのよ!?下手したら人気投票したらあたし負けるかもなのよっ?もう少しくらいあたしの出番を増やしたってバチ当たらないじゃないねえそうでしょぉっ!!?」
ギルス「・・・・・・そーゆーオチですか・・・どーしても筆者はコレをラヴでコメにしたくは無いんデスね・・・ぺふぺふぺふ。」
そんなワケでここはいきなりリビルの森はフンババの神木(STAGE7参照)。
イムドーグ「クワァァァッ!」
フンババ神「フン。久しいな、ギルスにカリア。」
ギルス「ええ本当にお久しぶりです、糞婆々様。」
カリア「わーーーっ!!ムリムリに漢字なんか充ててンじゃないわよ!メチャクチャに失礼じゃないっ!!でも何か妙にしっくりくるのが不思議!?」
フンババ神「貴様も何気なく無礼千万な発言をしておらぬか?」
ところでこのネタ、「1000と千尋の谷」な巨匠アニメに出てくる双子の魔女っ娘(←たぶん昔は)のお名前っぽいのですが、筆者がこのアニメ観たのはつい最近の事でしてそれ以前にこのネタは考えていたんですよ。いやホント。お願い信じて。
フンババ神「やっぱりこの筆者には神罰が必要のようだね(STAGE7参照)。・・・まあいい、例の島へ行くんだね?イシターから大体の事情は聴いているよ。西岸に小舟を用意してあるからそれに乗って行くがいい。」
カリア「有難う御座います。それじゃ行きましょうギルス。」
ギルス「うん。それじゃ行って参りますウンババ様。」
フンババ神「待たんかいっ!また間違えておるではないか!!しかも儂の名前一文字間違えただけで凄くカントリー色溢れる(?)ようになっとるし!?」
いやースイマセン他意は無かったんですが、たまたまタイプミスでアタマの「F」を打ち忘れてそのまま変換したら面白そうだったので残してみたんですよ。
フンババ神「嘘をつけ!ブラインドタッチをしない貴様が(キーボードを見ながら)文頭の文字を打ち忘れるなんて事は無いだろう!!それに貴様はいつも儂の名前打ち込む時は『F』でなく『H』から打つであろうが(その方が『U』に近いし)!?」
・・・・・・すいませんワタクシ、ウソを申しておりました。
フンババ神「神を欺こうなどとは30万パーセク早いわっ!」
えっ?(STAGE58前編参照)
・・・・・・えー冗談はさて置きまして、ここまでお話に出ていた『群島』ですが、STAGE14でも触れていた「秘密の通路」を抜けて辿り着ける訳なのですが、ここ(WORLD1)に限らずWORLD3・6・7・8からも(空間的繋がりを無視して)アクセス可能です。それ故に「西の海に浮かぶ」云々なんて表現はどうか、とも思われた方も居るやも知れませんが、どの途最初はリビルの森側から入る事になるだろうし、取り敢えずこんな感じにしてますので御了承下さい。
さてそうこうしてギルスとカリアが森を抜けて西岸に辿り着くと。
ホルス「おう待ってたぜギルス。」
セティ「ギルスさま・・・」
ギルス「あれホルスにセティ!どーして!?」
ホルス「どーしてもこーしても無いだろう。水臭ェじゃねぇか。オレ達を置いていくなんて。」
セティ「そうですよぉギルスさま!」
カリア「いやでもどうしてここが解ったの?」
ホルス「リビルの森に行くって解ってたからな。先回りしてフンババ様にお会いしてたんだよ。」
カリア「でもでもどうしてリビルの森に行くなんてのが解ったのよ!?ギルスまさか喋ったのっ?」
ギルス「知らないよぉ。カリアがあれだけ云うもんだから誰にも知られないようにこっそり出たじゃないか。」
ホルス「よく云う・・・」
ホルスは顔に手を当てながら嘆息するように云った。
ホルス「お前ら冒頭であんなバカ騒ぎして全然気付かれないと思ってたのかよ!城ン中じゅう丸聞こえだったっちゅーの!」
セティ「ギルスさま・・・カリアさんにはあんな格好お見せになるんですね・・・あぅぅ。」
カリア「それは偶然だってば。って云うかあんなの見たかったの?」
セティ「カリアさんは見たくなかったんですか?」
カリア「まそりゃ興味が無くは無かったけど・・・ってナニ云わせるのよっ!?」
セティ「じーーーーーっ。(ジト目でカリアを見る)」
カリア「むーーーーーっ。(同じくジト目でセティを見る)」
ホルス「・・・・・・。(ポン、とギルスの肩に手を置き)行こうかギルス。」
ギルス「そーだね・・・。なんかすっかりこの二人キャラ変わっちゃってるし。じゃあ頼むよ船頭さん。」
ホルス「オレの事かよ?」
なんかホルスって船頭さんとかガテン系とか似合いそうですよね。
ギルス「フケ顔だし。」
ホルス「るせぇっ!!」
斯くして一行が小舟に乗り込み、暫く漕いでいるとやがて島へと辿り着いた。舟を岸に着け上陸してみると、まるでギルス達を来るのを予測していたかのように目の前に看板が立っていた。その看板にはこう書かれていた。
−−WORLD N:ナムコワールド−−
カリア「ワールドN・・・?」
ギルス「ワールドのび太君の事か。」
ホルス「違うっ!大体なんだそりゃ?」
セティ「ワールドNINE(9)の事ですよね・・・」
カリア「それも間違っちゃいないけどきっとワールドnamcoの事なのよ。解った?」
セティ「カリアさん・・・・・・コッチノ云ウコトニイチイチ突ッカカッテクルジャネェカ、アァン!?」
ギルス「おっ久々登場バーサクセティ!」
セティ「えっ!?・・・・・・あぅぅ、またやっちゃった、恥ずかしい・・・」
カリア「(しかし、良く考えたらこんな物騒なコにイロネタ仕掛けるギルスも筆者もいい度胸してるわよね・・・?)」
しかし、別の意味で云えばこんな物騒なコがヒロイン喰いしちゃってるワケであり、彼女を支持してるユーザー連中が皆していい度胸なのかも。
カリア「あのねぇ・・・」
ま、兎に角、いよいよ謎の群島「ナムコワールド」での冒険が始まります!では次回をお愉しみに!!
???「オイ!結局ワシは今回出ずのままかい!?前回思わせぶりなヒキしておいてからに何じゃいこの扱いはっ!!」
・・・あ。(忘れてた)。
☆まだつづく☆