(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
ドル足掻記
「STAGE59:ドルアーガの塔・59階(後編)」
セティ「ううん・・・」
地上バビリムのイシター神殿。STAGE58でアンシャーに倒されたセティはこの場所で治療を受けており、今はベッドの上で眠りについていた。
意識もおぼろげなまま、彼女がうっすらと目を開ける。
セティ「(・・・兄さん・・・・・・?)」
彼女の横のベッドには、ホルスが横たわっていた。前回ドルアーガの「デモニックラッシュ」によって倒され、彼女同様に本体にもダメージを残したままイシター神殿へ戻ってきたのだ。
しかし。意識がはっきりしないままだが彼女は気付いた。兄の身体を覆っているシーツの、腰の辺りの一部が妙にこんもりと盛り上がっている事に。
セティ「(あうぅ・・・、兄さん・・・変態不潔蓄膿症ですぅぅぅ・・・)」
そのままセティは再び深い眠りについた。
一方ホルスは。
ホルス「(違う、違うんだセティこれは誤解だぁッ・・・)」
意識の回復しないまま夢枕でこんな事を考えていた。
一応彼の名誉の為に付け加えておくけど、別に隣に最愛(!)の妹が居たから興奮してこーなったのではなくて、前回の股間への一撃で腫れ上がってこうなったのである。
クローヴィス「相変わらずだね筆者は。」
プリースト「セティさん毎回エロネタに翻弄されて可哀想ですね。」
ゴブリン「ホルス兄貴の扱いも酷ェやね。」
シルバードラゴン「しかし、今回の冒頭はただ単に『セティ同様、ホルスも戦線離脱した』って事を書きたかっただけだろ?イイのかよ、ンな行数喰ッてよォ。」
・・・そーだな。じゃあそろそろ本題に戻るか。
ユフタル「ぐはっ!!某(それがし)にも何か気の利いた科白を喋らせて下されッ!!」
知るかンな事。
再び、『ドルアーガの塔』。時間を少し戻しまして、ホルスが倒された直後。
ドルアーガ「さ〜て、お次は坊やの番よン!?」
ギルス「くっ!」
ドルアーガ「うっひょひょひょひょひょ!!」
狂気の嗤(わら)い声を揚げながら魔王が猛進する。しかし。
剣が肩口を切り裂き(ひらり)
鎚鉾が胸部を殴打し(スカッ)
魔道杖の呪詛が身体を蝕み(にゃんぱらりっ)
ギルスは『彼』の攻撃を悉く回避した。
ギルス「見切った!!お前の攻撃は最初の『まともな攻撃』だけ気を付ければあの恐怖のコンボ(特に股間への一撃)を受ける事は無い!その程度の命中率ならボクでも躱(かわ)せる!!」
ドルアーガ「ムキー何よぉ!!あのシスコン坊やはあっさり命中したのにィっ!」
ギルス「・・・ナンで知ってんのホルスがシスコンなんて?」
て云うかその設定は筆者の創作なんだけど。
ところで、ドルアーガのデモニックラッシュは、攻撃力19と流石にトップクラスの威力であるが、命中率が何故か60%と低く、武装やドーピング次第では結構回避出来る。どの能力もトップクラスに高い『彼』の唯一の穴と云える。その意味では、回避率40%のホルスは有利に戦える筈ナンだけど、まあ不幸だったんでしょうな。(←その一言で済ますのか?)
しかし、攻撃力が有る為ギルスが直にガチンコするのははっきり云って無謀である。それに『彼』は標準で物理防御2・魔法防御7に加え最強の盾「ハイパーシールド」により物理防御更に+6。HPも66有る為タフネス度ではこれまでの相手の比ではない。流石は最兇の魔王の称号は伊達ではない。
とは云ってもそれだけ強い相手だけに付け入る手も有るわけなのだが。
ミラーナイトA・B「イーーーッ!!」
ギルス「どぅえぇぇい出たなジョ△カーの美奈さん!!」
ドルアーガ「って坊やが召喚したンでしょ?それより『美奈さん』ってこのコ達は女なの?」
イヤただの誤変換です。
STAGE46(対ギルガメス)やSTAGE50(対ナイトメア)同様、強過ぎるボス相手にはミラーナイトで当たるのが最もオーソドックス。前述の通り『彼』は初期状態の防御能力が高いので尚更だろう。ミラーナイトとハイプリを各2体以上用意すれば大抵はそれで『彼』を止める事が可能。
しかし、他の連中と違い『彼』の場合は気を付けてもらいたい事も有る。
ドルアーガ「ウフフこれでアタシに勝ったつもり?なら、これはどうかしらン?」
ギルス「ぬうっ!?それは!筆者は木綿よりもこっちの方が好きだと云う、」
ネゴシエイター「HEHEHE!ネゴシエイターと絹ごし豆腐を掛けてるつもりかァ?いい加減このパターン飽きられてるから止めとけって!(STAGE31とか参照)」
さしものミラーナイトもネゴ師に誑(たぶら)かされたらオシマイ。『彼』がコイツを召喚したら真っ先に仕留める事。
他にも毒が厄介なダブルヘッドや混乱のサキュバスを呼ぶ事も有るし、一度使われたら致命的なゴールド・タイマーだって持っている。更に何故か「サモンズ・オン・ナーガル」まで使う事も有り(註:「ブルクリ」ではナーガルとドルアーガが朋友である、と云うシナリオが有ったりしますし、何がしかの関連が有るのかもしれません)、油断してる(してなくても)と場合によってはあっさり負ける。
逆に云えば、最初のドルアーガの侵攻を食い止める事が出来るか否かがこのステージのポイントの約半分を占める。詳しくは後述するが、最初の侵攻の状態で一度仕留めて武装解除させておきたい。
いい加減長くなるので端折りまして、ネゴ師をあっさり粉砕したギルスはミラーナイトを使ってドルアーガをKOさせ、ルームを後にする。丁度ホルスが強制送還されると同時であった。
なんか全くボケ文章が書けなくなってしまってるのですが、行数の都合も有りますので解説を続行させて頂きます。前編と中編の分量間違えちったネ。
第二のポイントと致しまして、敵ジュエルルームの一掃とピケ構築が挙げられます。
敵ジュエル右出口からの3つの部屋にそれぞれカギが置いて有るのは前回も触れた通りなのですが、その各々のカギルームには相当厄介な防衛陣が敷かれています。
主な連中としてナイトメアやミラーナイトやネクロやハイプリ、更に手持ちカードを奪うローグや毒のダブルヘッドなど、実に多種多様にクリーチャーが居る上に、入口近くに集結していて入った途端にタコ殴り。まあ今までこちら側が行ってきていた事ですが、こうして自分で受けてみれば結構ムカつく事この上ないですな。
ギルス「・・・まあ良く云うよね。『自分がされて厭な事は人には行っちゃいけない』って。やっぱりこう云う陰険な手段は使うべきじゃないよ。」
(敵の)ミラーナイト「・・・良く云う・・・」
(同じく)ローグ「そう思うんなら・・・」
(同上)バンパイヤロード「ガールー纏った状態で部屋に入って尚且つアヌの神雷なんてエグい真似使うんじゃねェっ!!」
・・・とは云っても知らずに入ったなら致命的だが始めから体勢を整えておけば良い話。上記のガールー→アヌのサモンズコンボとか、タイマーを使うとか、色々ハメ手は有る。注意点としては、部屋に入った途端敵の先制になる為、例えガールーを使おうが状態攻撃(毒・混乱やエナドレ・カード盗も含む)は喰らうハメになるので注意。ごく偶にだけど切札のつもりのタイマーを盗まれて手詰まりになった事も有るし。
ただ、ここで最も重要なのは、この段落の頭で書いた通り「敵ジュエルでピケを構築し、ドルアーガの動きを封じる」事である。
ギルス追尾の基本アルゴリズムを持つ『彼』は、当然カギルームまでも追ってくる。3つのカギルームは結局一本道の袋小路なのでいつかは追いつかれる。追いつかれたが最後多分勝ち目が無い。
そこでドルアーガの動きを止めないといけない。
上級者ならばもっと効率良くドルアーガを塞ぐ手段が有るのだが、まあベタだけどジュエルで複数のミラーナイトとハイプリで力任せに止めるのが最もオーソドックスだ。ドルアーガがKOしたり、リターンを使われたりしても問題は全く無いし。
敵ジュエルにはミラーナイトやハイプリが居るので、彼らをアンサモンしてそのままピケ構築に用いると効率が良いだろう。ネクロとゴーストも居るが、面倒ならゴーストをバイブルで消してしまった方が再生を封じる事が出来て良いかもしれない。
ドルアーガ「ムッキー!!卑怯よ姑息よ横暴よ陰謀ようまい棒よっ!!(ダミ声で)ハッ!なァにが『光の勇者』だぁ!?自らの力が及ばないからと云って、他者の力を借りて自分はひたすら逃げ回ろうなどとはな!見下げ果てたものだななァギルガメスよ!!」
魔王はジュエルルームでミラーナイト達に阻まれ、身動きが取れないでいた。自身と同様の高い耐久力を持つが為に、必殺の筈の「デモニックラッシュ」でも一撃では倒れてくれない。しかも、じわじわとだがハイプリが回復させてしまうのだ。半ばヤケ気味に魔王はギルスを揶揄する言葉を放つ。
『それが、私やお前と、あの子との違いだ』
ドルアーガ「ぬァァにィィ?」
ドルアーガの頭に声が響く。
『お前は自らの部下の忠誠も得られず、ただ己の力を頼むのみ。私もあの時、アヌ神に試されたのが私独りで有った為にただ独りでお前に挑んだ。しかし、あの子は違う。確かにあの子はお前や私にはまだ力は及ばないであろう。それでも、あの子にはこれまでの道程で得られた仲間達との信頼と絆がある(STAGE41参照)。個々の力は小さくとも、それの集合はただ一つの強大な力に勝る可能性を秘めている。あの子の持つ「絆」の力、持てる総てのカードの力が、すぐにお前に神の裁きを下すであろう!』
ドルアーガ「ケッ!!利いた風な事を云うでないわギルガメス!この世は「力」が総て!!強大な力が総てを統べるのだッ!このオレ様を足止めしてカギを集めると云うのならやってみるがいい!どうせここ(ジュエル)に戻る事になるのだ、ここで引導を渡してくれるわグヒャヒャハハッ!!」
そして、カギを三つ集めたギルスがジュエルへと入ってきた。
既に何度KOされたか判らない、ある意味本当に最兇だったのか疑わしい魔王が叫ぶ。
ドルアーガ「グワヒャヒャヒャッ!!待ちかねたぞ小僧ォォッ!」
ギルス「あれ?ギャグパートのオカマ口調じゃないの!?ダメだよぉそれじゃ、今回ボクも全くボケてないし、あんたがそっちの担当してくれないと。」
ドルアーガ「そんなのはTPOを弁(わきま)えてるわいボケが!今はそんな場合かァ!?・・・まあ良いわ、これからがオレ様の本気だ、喰らえ!『刻の縛めよ!!、金色の縛鎖もて』、」
ドルアーガは懐からゴールド・タイマーを取り出した。8ターン有れば周囲のミラーナイトを蹴散らしてギルスを仕留める事も出来た。筈なのだが。
ギルス「・・・Uターン。」
ドルアーガ「(オカマ口調に戻って)アキャアアァァァァ!ウッソぉこんなんでアタシったら終わりなの!?情けねー、って云うかとってもヤな感じぃぃぃーーーっ・・・・・・!!」
ギルスはUターンでドルアーガを飛ばし、『彼』のジュエル、サファイアメイスへと歩み寄る。
うーむ、ホントにこんなんでラスボスとのケリがあっさりとつくなんて、なんかとってもヤな感じ。
ギルス「やった・・・ドルアーガに・・・勝った・・・遂に・・・」
ギルスはサファイアメイスを浄化し、新たに生まれたブルークリスタルロッドを手にしている。
・・・だけど、何か忘れてない?
『その通りだ、ギルスよ!』
『「その通り」って、誰に対してなのよギル?』
『そこはツッコまないでくれカイ。・・・いいかギルス、まだドルアーガは封印されてはいない。お前がブック・オブ・Uターンで飛ばしただけだからな。これからドルアーガを封印する「儀式」を行わなければいけない。祭壇に3種のクリスタルロッドを納めるのだ。』
『え?でも「儀式」には、「ロッド」と「勇者」と・・・』
『心配は無いカイ。私の見立てではもうじき・・・』
ギルス「ようし解ったよ御先祖ちゃん!祭壇にロッドを納めれば良いんだね!じゃ、行って来る!!」
『あ、ギルス!』
『待てギルス!私の話はまだ終わっていな・・・』
ギルガメスとカイの制止も聞かず、ギルスは駆け出す。そして・・・
ギルス「ここが祭壇・・・ここにロッドを納めれば・・・」
59階の最深部、上への階段の横に祭壇を見つけ、ギルスはその前に歩みだす。
・・・・・・最上階まではもう目前である。しかし・・・・・・
☆つづく☆