(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
ギルス「変なところに迷い込んじゃったな・・・」
大方の予想通り、ギルス一行は「妖精の森」で迷子になっちゃいました。
セティ「でも、何だか霧も出てきて幻想的ですね。まるでお伽話に出てくるような感じ・・・」
『ウフフフ・・・』
『クスクス・・・』
セティ「!?」
ギルス「ホルス!ダメだよ変な声出しちゃ。いくら道に迷って心細いって云ってもまだ現実逃避モードでアタマん中を彼岸にイッちゃってしまうには早いよ!」
ホルス「違う!オレじゃない!畜生誰だ出てきやがれ!」
しかし、まるで子供のそれを想像させる笑い声・囁き声の主達は一向に姿を見せようとはしない。
『ニンゲンだ』
『ニンゲンだ、ニンゲンだ!』
『迷ってるの』
『迷ってるね』
『何しに来たの?』
『<時の鍵>を盗みに来たんだ』
『そんなのダメだよ』
『カエレ、カエレ!』
『でも無駄だよ』
『この森からは出れっこないもん』
『そーだよ出れやしないさ』
『一生ここで彷徨ってるんだ』
『キャハハハ』
『クスクスクス・・・』
しかし、姿は見えずとも声の主は少しずつその数を増やしている様にも感じる。
ホルス「ああああっ煩せェェェ!!」
セティ「そんな・・・わたし達ここから出られないのですか?」
ギルス「大丈夫だよセティ。それに、ここから出られなかったとしてもボクと二人っきりで居られるんだから・・・・・・」
セティ「(頬を赤らめて)は、はい・・・」
ホルス「オレはアウトオブ眼中かっ!ギルスお前にはカリアが居るんだろう!いい加減人の妹口説くの止めろ!!」
すっかりシスコンなお兄ちゃん化してるホルス。しかし三人がいくら歩いてもやはり道は開けず、次第に焦燥感が募るばかりであった。
『まだ歩いてるよ・・・』
『どんなに歩き回っても無駄だってのにネ・・・』
三人の顔には疲労の色も見え始めた。謎の囁き声も段々遠く霞んでその意味すら感じ取れないほどに・・・
『無駄だよ・・・・・・』
『出れはしないよ・・・・・・』
『行きはよいよい帰りはコワい・・・・・・』
『飲んだら乗るな乗るなら飲むな・・・・・・』
『317番台フィーバーおめでとうごさいます・・・・・・』
『ご使用になりました古新聞古雑誌襤褸(ボロ)切れ等御座いましたら・・・・・・』
『ねえけーくん、愛し合うふたりが一緒にトーダイに入ったら幸せになれるんだって・・・・・・』
『かゆ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うま』
セティ「・・・コレって意味が感じ取れないんじゃなくて云ってる事が意味不明と云うんじゃないでしょうか・・・」
ホルス「・・・・・・なにも云うなオレにはもう解らん・・・」
ギルス「それにしてもトーダイを扱ったラブコメマンガってどれも結局トーダイ内部でのストーリー展開が殆ど無くて只の象徴と化してるよね。つまりこの『妖精の森』も伝説のものならばトーダイもいわゆる一つの都市伝説なのかもしれないね・・・」
ホルス「・・・・・・・・・・・・」
セティ「もう兄さんにはツッコむ気力も無いみたいですぅ・・・」
だけど筆者は「ラ△△な」には学内でのストーリー展開とか(男の)ライバルとか出さずにずっと一つ屋根の下なヌルヌルな展開を続けてもらいたいと思っています。そんなギャルゲー的御都合主義世界こそがこの作者さんの持ち味であり、フツーのラブコメなんかにはさせてもらいたくないと思っています。そー考えないと筆者は最終回でなし崩しに受肉に成功したあの人工知能少女達を許せなくなってしまいます。(←またも暴言ですな)
???「もう、悪巫山戯(わるふざ)けはお止しなさい・・・!」
『女王さま!?』
『女王さまだ女王さまだ!』
ギルス「女王さま?」
突然、身長50cm程の一人の女性の姿が現れた。背に有る昆虫を思わせる羽根を絶えず振わせて、ギルスの目の前で宙に静止している。
女王タイタニア「わたくしはフェアリーの女王タイタニア。貴方がた人間がこの森に、時の流れの外れに在るこの『黄昏の国』に何の用です?『時の鍵』を奪いに来たのですかそうなのですねきっとそうに違いないそれに決定!」
ホルス「おいおい何の話だよそんなの知らんぞオレ達。」
セティ「わたし達はただ道に迷って・・・」
女王タイタニア「いいえお黙りなさい人間が用も無しにこの森に入る筈が無いそれならば目的は『時の鍵』かもいや多分そうと云うかきっとそういや絶対そうに決まってるだから追い払わないといけないでもそれだけならまた来るかもだから懲らしめないとでも懲りなかったらどうしようそしたら二度と不心得が出来ない様に息の根を止めたらそうだきっとそれが良いだから本日をもって死刑死刑死刑ィィィィ!!」
ギルス「なんかこのヒト自分の科白で自分にターボかけてるよ・・・」
と云う事で今回もまた大分行数を喰って後の戦闘開始です。
今回は考え様によってはとっても楽勝なステージ。敵はグリーンスライム・ヒールスライム・ウィスプ・そしてタイタニアを始めとするフェアリー。いずれもHPが低く、倒しやすい。まあウィスプだけは例外だけどアンサモンを使えば問題無い。大体ボスのタイタニアですらHP5である。コレを楽勝と云わずに何と云おうか。
でも、油断すると・・・?
女王タイタニア「(ホルスの耳元でボソリと)出番無いんだからもう引っ込めこの三下。」
ホルス「ぬァにィィィ!!この『国内一の剣豪』と謳われたこのオレを三下だとォ!畜生それもこれもみんなギルスがオレを活用してくれないからええい許せんみんなみんなブッた斬ってやるるぅぅぅ!」
セティ「きゃっ、兄さん危ないから剣を振りまわして暴れまわらないでっ!」
ホルス「むがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(←既に目はイッてる)」
セティ「だから危ないって云っ・・・・・・テキニ惑ワサレヨッテ邪魔ダカラソコデ寝テイロ!(久々にカウンター)」
ホルス「ぐわっ!!(そのままKO)」
セティ「だから・・・危ないって云ったのに・・・」
ギルス「そっち(ホルスの身)の意味だったのかっ?」
妹にまでそう思われる、ホルスって可哀想。(だから誰の所為だ?)
さてフェアリーの囁き攻撃を喰らうと混乱状態になる。攻撃タイプも魔法攻撃だし、サキュバス(STAGE11参照)の攻撃と酷似している(違いは闇属性の有無とか)。その為、接近戦には注意が必要。ギルスの場合篭手を装着して空振りしない様にした上で敵から間合いに入る様にして先制を取れば問題の無い話であるが、ピケに置く配下クリーチャーの場合は勝手に自分から間合いに入る恐れも有るので気をつけよう。魔法攻撃には回避率関係無いし。アーチャー系でピケを張るか、配下にアーチャーボウ(STAGE23とかで入手可能)なんかを装着させるも良し。
敵ダンジョンも基本はフェアリーを先制で倒せば特に問題は無い。一部ダメージ床の多い箇所が有るのでマトックかレビテイトブーツが有ると良いだろう。ところで、敵ダンジョン真ン中らへんにジグザグの狭路をウィスプ×2、ヒールスライム×1で塞いでいるルームがある。ルーム配置によって状況は異なるが、タイタニアがここでハマってなかなか動かないケースが存在する。
女王タイタニア「もう早く退きなさい退いてったら退かんかいワレェ!!」
ウィスプ「・・・・・・」(←被ダメージ1の為一撃では死なない)
ヒールスライム「・・・・・・」(←2ターンに一度ヒールでウィスプを回復)
ギルス「あのー、千日手は御勘弁願いたいのですが・・・」
この手の狭路をクリーチャーが塞いでいる場合、STAGE14で触れた様にボスはクリーチャーを倒して先に進もうとするが、ここではタイタニアがウィスプを倒す前にヒールスライムが回復させてしまって延々ここでハマってしまうのだ。この場合、問題無ければこのルームを無視して進むと良いだろう。
女王タイタニア「・・・コレでは埒が明きませんね。ならば、切り札を使うと致しましょう。時の縛(いまし)めよ彼の者どもを捉えよ!!」
タイタニアは懐から銀色の砂の入った砂時計を取り出し、それを逆さにして地面に置いた。瞬間!ギルスの体に力が入らなくなり、動かなくなってしまった!!意識は有るのだが、体に力が伝わらない。まるで意識と身体の接続が絶たれたかのような感覚である。
ギルス「(コレは・・・・・・?)」
女王タイタニア「驚きましたか。これが我が『黄昏の国』に伝わりし秘伝、『時の呪縛』シルバー・タイマー。貴方がたの肉体の時の流れを一時的に止めさせて頂きました。さて、それでは今の内にここを通らせて頂きましょうかさあ早く倒れなさい倒れろったら倒れろ倒れンかいこの豆電球!!」
ウィスプ「・・・・・・」(←でも被ダメージ1なのでなかなか倒れない)
ヒールスライム「・・・・・・」(←しかもやっぱりヒールを唱えてくる)
女王タイタニア「・・・!!」
ギルス「(このヒト、言動はターボ入ってるけど行動は空回りし捲りやん・・・)」
シルバー・タイマーは4ターンの間ルーム内の総ての敵の行動を封じる。だから味方クリーチャーは行動出来るのでこの局面での使用は何の意味も無い。しかし、迂闊にギルスと近接状態でコレを使われると動けない間に集中攻撃を受けてギルスがやられる恐れも有るのでそれだけは注意。
尚この部屋にタイタニアが居ない状態で入った場合はウィスプをアンサモンするかマトックで道を作るかしてさっさと抜ければ良い。
タイマーの呪縛から逃れたギルスはさっさとこのルームから抜け出し、タイタニアが延々ハマってる間にジュエルを押さえてしまう。
女王タイタニア「あああお願いです『時の鍵』は奪わないで他のモノなら何でも差し上げますえっそんなわたくしの身体なんてそんな御無体はでも背に腹は変えられませんねでも誤解なさらないでわたくしそんなふしだらな女じゃ有りません事よあくまで『時の鍵』を守る為ででもわたくし初めてですから優しくして下さ・・・」
ホルス「・・・いつまでテンパってるつもりなんだ?」
セティ「あのぅ『時の鍵』ってなんですか?」
女王タイタニア「『時の鍵』と云えばこの『黄昏の国』の至宝にして月の女神ナンナルさまの御使(みつか)いの女騎士さまよりお預かりし品。『時』の流れを制御出来るコレを使いこなせればゲームが楽勝どころか世界の支配さえ思うがママ重いぜパパ面白いかいグランマお漏らししちゃダメよグランパな一品ですわ。」
ギルス「へぇぇ最後の方はワケ解んないけど兎に角凄い品みたいだね。」
女王タイタニア「ああっわたくしったらこんなにあっさりと秘密をバラし捲ってコレで良いのかしらいや駄目よでもわたくしの美しさに免じて許してネて云うか許して下さいませって云うかもう許してやる無罪放免ラッキって・・・・・・・・・あら?『時の鍵』の事を知らない?貴方がた『時の鍵』を盗みに来たのではないのですか?」
ホルス「だ・か・ら最初から云ってるだろう!アンタが一人で突っ走って誤解してただけだっつーの!!」
セティ「わたし達はゴールドアーマーを求めてガールー神殿跡にある盗賊のアジトへ向かうところなんです。」
ギルス「だから『朱鷺(トキ)の花瓶』には興味なんか無いんだよ。」
ホルス「ギルスお前ムリムリにボケてるだろ!?・・・・・・だから兎に角出口さえ教えてくれたらさっさと退散するつもりなんだぜ。」
女王タイタニア「そうだったのですか・・・わたくしが誤解していた様ですね申し訳有りませんわでもこんなお茶目なところがあってこそ下々に好かれる女王足り得る訳でこれからもたまにはお茶目に間違えて『てへ☆』とかやっても良いんじゃないかしら良いかもしれないそうですわ良いに決まってるいいえやらねばいけないのですわ!!」
ホルス「オイオイオイ!国家元首がミスを容認する発言なんかするなって!もう相当行数喰ってんだしもう勘弁してくれ!!」
では最後は少々駆け足で。フェアリーの女王タイタニアは森に掛けている魔法を解いてガールー神殿跡へ続く道を開いてくれた。更に別れ際に、お詫びの印としてシルバー・タイマーのカードをくれた。このカードはコストこそ高いが強力な決定力を持つ正に切り札と云えるカードである。レア度も高い(☆☆)が、このステージで通常入手も可能なのでトレーニングで複数入手しておきたい。
・・・でも。「時の鍵」がそんな凄いものならば何故アンシャーはこれを狙わないのだろうね?
では次回はガドランとの三度目のバトル!果たして父っつあんは今度こそ逮捕出来るのかなぁ?次回「さらば愛しきガドラン」、また逢おうぜ!?(なんだそりゃ)