みの吉さん日記 第5週
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10/1(火) 雨と曇り 7:30起床
 天気は怪しかったが、今日はヴィセウに行って、ラメーゴ情報と美術館、それからダオンが飲めたらいいなーと出発。ヴィセウは雨。
 帰りの切符を14:30にしてしまったのが間違い。美術館が14時開館。本館は工事中でミゼリコルディア教会に移してやっているらしい。水〜日は10〜18時とのことで、タイミングの悪さ痛感。
 カテドラルを見物した後、少々ぶらついてからレストランへ。フランゴ・コジートとワインを注文。うっかりダオンと言い忘れてトイレに立ってしまい、戻った頃には既に注文がそろっていた。食べ終わった頃には雨も止んでいてゆっくり街をお散歩。ひっそりとしていて、感じの良い落ち着いた街だったけど。
 お菓子屋さんでトイレかりてお菓子も買ってコインブラへ戻った。今日は、ラメーゴへの乗り換えバスの情報だけしか目的は果たせず、残念な1日だった。
広場の「カーニバル」
コニンブリガの遺跡
ヴィセウの雨上がり
コニンブリガの不思議な植物
9/28(土)晴れ 10:00起床
 遅起き。11時なのにちゃんと朝食を出してくれた。昨日ハードに活動しすぎたせいか、今日の動きは緩慢でしかもグッタリぎみ。なんとか気合いを入れて出かける。
 広場では民族衣装を着た男女が、踊っていたり、お菓子配っていたりと小さいカーニバル状態。元気もでてきてスケッチに。1枚描き上げたらなんとスタミナ切れ。ベンチで休みつつまたスケッチ。目標100枚なので枚数を稼ぎたい。水分補給に宿に戻る。動けず3時間程してから出かけた。
 ポイントは見つけてあったのでそこをスケッチし、後は情報収集。ラメーゴに行きたいので観光案内所でも駅でも尋ねたが、明日が日曜日な為かはっきりしない。とりあえず、アクセスの良いコインブラに一気に下りてから考えることに決めた。で、後はゆっくり休む。
9/29(日)曇り時々晴れ 5:00起床
 ヴィアナ・ド・カステロ発8:23、ポルト着10:33。11:10発、コインブラ到着13:30の普通。列車はシントラ以来で物珍しい。「世界の車窓から」なんて番組を思い出す。最後尾でたった一人の贅沢さは格別だった。
 ガイドブックにのってた「女性好みの宿」に行ってみた。何げに蜘蛛の巣とかあって、それほど誉められたものではなかったが、アクセスがイイのと、30ユーロが25ユーロになって朝食もついているのでここに決めた。
 観光案内所も近くて早速行く。ラメーゴとモンサントの行き方を尋ねたら、バスセンターで訊けと言われてビックリ。ちゃんと仕事しろよと言いたかったが仕方ない。
 ハガキを買ったお店で、スーパーの場所を教えてもらって食料調達に。いつも利用するピンゴ・ドース。水、果物、缶詰め、サラダにパン。後は、予定を立てたり、洗濯したり、日記やハガキ書いたりと地味な作業をしてから寝た。
9/30(月) 雨のち雲 7:20起床
 昨夜、近所が騒がしく、しまいには喧嘩になってパトカーと救急車が来てたりしておかげで病院の夢を見てしまった。今日はコニンブリガの遺跡へ。
 9:35発のバスを待っている間一枚スケッチ。コニンブリガ到着、入場切符を購入してからやっと気づいた。博物館が定休日。入場切符でどちらも入れるのに損した気分。しかも、遺跡を見始めてまもなく大雨で、スケッチどころじゃなくなる。カッパを着て残りを急いで見た。レストランも定休日、仕方なく博物館の入り口の前で雨宿り。暇すぎてスケッチ。小降りになってから辺りをお散歩すると、ベビーカーの母子連れを発見。日本人らしく、住んでるのかと思い尋ねてみると旅行中だとの返事に驚く。
 もう一枚スケッチしてからそのお母さんと時間を潰した。夕食に誘ってもらい、今晩待ち合わせ。帰りにサンタ・クルス修道院へも行ったが、人の数とカビ臭いのと、蜘蛛がぶら下がってくるのとでイヤになり、さっさと宿に戻った。
 夕食は、シャンファーナが食べたいと意見が一致、ガイドにのってるお店にいくがメニューになかった。バカリャウ・コジートとスープとパンを食べた。久しぶりに誰かと食事をとって楽しかったし、量も丁度よかった。
10/2(水) 曇 7:30起床
 テレビで、天気予報を確認して今日の予定をたてる。3局程見比べると、ファティマがいい。バスの便は多く、時間に余裕があったので、行く前にスケッチを1枚かけた。
 11:15発の切符を購入、寝覚めが悪くぼんやりした頭で、まんまと帰りの切符も買ってしまった。2時間もかからず到着。こじんまりした街で日帰り観光で十分。物凄く広い広場と、バジリカがドドーンと建っている様が印象的。広場にはこれまた大きな門があり、各国語で説明文。
 ファティマは、マリア様の奇跡が起こった事で有名な所、この日も熱心な信者が奇跡の現場である小さな教会の周りを、ひざをついて祈りながら進んでいた。広場でも何枚かスケッチしたが、信者ではない私はチョコットいづらい気持ち。バジリカの中はステンドグラスがとても綺麗で、外へ出るとモザイクの絵が物語になっていて見ごたえあり。
レストランで軽くランチをすませて、ろう人形館へ行ってみる。ここで起きた奇跡の再現が見れるのだけど、お化け屋敷かと思う程で、子供は案の定泣き叫んでいた。ゆっくり過ごして時間は16時。切符は18時になってたけど駄目もとで、運ちゃんに見せるとすんなり乗っけてくれた。ヴィセウの時もこの手を使えば良かったと反省。
 バスは途中レイリアとという街に停車した。ここはバスの窓からだけでも、スケッチしたくなるポイントが見つかるくらい、感じの良い街だった。機会があれば来てみたい。
10/3(木) 曇ったり晴れたり 7:30起床
 天気予報は様々だったが、今日こそラメーゴに行く。切符は片道のみ、ヴィセウで乗り換えて日帰りできる様にした。バスは満席で重く、ヴィセウまではノロノロ運転。乗り換えてからは快走だ。ローカル・バスな為か、クーラーは効いていなく窓が全開で、おでこも全開。景色はこれまた最高で、山から谷から草原まで、色々。10回以上はバスを下りたくなる。
 ラメーゴへは12:45に到着。ポルトで出会った酔っ払いがべた褒めしたわりに、ちょっと物足りない。途中の景色が良すぎたせいか。日帰りで十分とも感じた。ただ、とても神聖な700段の階段と、その上に建つ教会は貴重なものらしく、有り難く私も登ってみた。体力的にダメージはなかったが、蜘蛛の糸やら蜘蛛が浮いてるやらで、精神的ダメージが大きかった。スケッチは登って1枚、降りて1枚。教会からの景色も良かったが、城からの眺めの方がいい。パン屋の自家製パンを購入しバスターミナルへと戻る。
 コインブラ行きの切符を買おうと思ったら、今日は走らないと言われてしまう。時刻表には載ってるのに。理由は、とにかくないと。仕方なく、ヴィセウまでの切符を買い乗り換える事にする。時間的にはギリギリで、そのうえバスはローカル。ちょうど学校帰りの子供達でいっぱいに。やな予感。途中、運ちゃんの私用で2回の停車と、大型ダンプに先導されてしまって、まんまとコインブラ行きは乗り損ねた。
 仕方なくタクシーで帰る。69ユーロを50ユーロにまけてもらった。ホントは44ユーロしかもってないけど乗せてもらい、コインブラに着いてからばらしたら激怒された。荷物を人質にお金を取りに行き、ちゃんと支払うとすごい笑顔になったのが面白い。疲れたが、今日は夕焼けが綺麗でちょっと元気になる。
10/4(金) 晴れ 7:30起床
 天気予報は、ほとんどが晴れと曇マーク。水がなくなったのでスーパーへ。途中スケッチを1枚。
 宿に戻ったのは11:30。天気が良いのが勿体なく感じてアクセスの良いアヴェイロへ行く事にした。12:15発の普通列車で、1時間でついた。とってもかわいらしく綺麗な外観の駅。街へ向かう。天気良すぎてあっついくらい。街の様子はちょっと明るい小樽といった感じ。ショッピングセンターの近くには運河があって、カラフルなモリセイロが浮かんで、カラフルな建物が建ち並んでちょっとテーマパークっぽい。
 陽射しが暑いのでバス停の日陰に座って、運河をスケッチ。ポイントとしてはどうかねー、と思いつつ暑さには勝てない。スケッチのノリが悪いので刺激を求めに美術館へ行く事にする。1.5ユーロとは、安い。サンタ・ジョアンナ王女の石櫃が傑作とガイドに載ってたとおり、なかなか見ごたえあった。それより嬉しい発見が、銅版画が沢山あった事。
 あと、客が私一人でゆっくり見れて良かった。美術館を出て近くのカテドラルにも寄ってみる。途中「蜘蛛」が飛んできて額にヒットした。毎日、蜘蛛が体のどこかに付いてる状況だったけれど、今日のはあんまりだと思った。わざと寄ってきてるとしか思えない。
 カテドラルのほうは珍しくグリーンの色合いが新鮮に感じた。リフレッシュも出来て、運河のほうへと戻った。先ほどチェックしておいたお菓子屋さんにも立ち寄り、名物のモーレシュを購入してからスケッチを2枚ほど描き上げる。帰り道であと2件お菓子屋さんに立ち寄り、モーレシュを買ってみた。17:11発のコインブラ行きの普通列車は学生でいっぱい。お菓子なんぞつまみながら景色を楽しんであっという間にコインブラに着いた。
バジリカの全貌
「わたしは壁である」とある
アヴェイロの駅
アヴェイロの運河
コインブラの夕暮れ