(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
リビルの森を抜けた二人の目の前には、広大なサヘル砂漠が広がっていた。
カリア「広(ひっろ)ーーい!!目に見えるところ全てが砂漠みたーい☆」
あのねお嬢ちゃん。「目に見えるところ全てが砂漠みたい」って云ってるけど、「漠」然(広く、取り止めが無い様子)としてるから「砂漠」なのよ。目に見える範囲で収まったらそれはただの「砂場」じゃない?
ギルス「あづい・・・」
カリア「流石に摂氏40℃越えるとキツいわよね。」
ギルス「南極では凍ったバナナで釘が打てるけど、砂漠ならやっぱり自動車のボンネットで目玉焼きが焼けるんだろうね。」
焼けません。(鉄板との接触面が焦げ付く程度で、中に熱が通らないらしい)
取り敢えず二人は手近のオアシスへと向かった。
ギルス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
カリア「ギルス大丈夫?なんか黙り込んじゃって。意識は有る?」
ギルス「(朦朧としながら)『お』はようございます、『あ』りがとうございます、『し』つれいします、『す』いません・・・」
カリア「わあっまさかと思ったけどホントにこのネタやっちゃったわ、ちょっとギルスしっかりしなさい!これじゃベタネタ好きの筆者の思う壺でしょ!!」
はっはっは何を今更。
兎に角オアシスにたどり着いた二人。そこには修道院が建っていた。
カリア「ちょうどいいわ、ここで道を訊ねましょう。」
修道院のプリースト「バビリムですか?それは遠い所まで・・・。まずはイシスの都を目指すがいいでしょう。ここからサヘル砂漠を北に行くと『ナフラのオアシス』にたどり着きます。」
ギルス「『お』は和尚さま、『あ』は足利義満公、『し』は秀念さん、『す』は・・・」
プリースト「えっ?」
カリア「なに云ってンの!ギルスあんたは少し黙ってて!」
なにって「一休さん」の登場人物だよ。念の為、足利義満=将軍さま。「し」は将軍さまでも新右衛門さんでも良かったけど。「す」は皆さんで考えてください。
プリースト「あ、あの・・・」
カリア「ああゴメンなさい続きをお願い。」
プリースト「は、はい。そこから東に行けばイシスの都です。ピラミッドが見えるはずですからそれを目印にするといいですよ。」
カリア「どうもありがとう。じゃピラミッドを目印に・・・って『ピラミッド』ってナニ?」
ギルス「イシス王家の巨大墳墓だよ。何かの文献で読んだ。」
カリア「わっ、急に正気に戻んないでよ!」
ずっと辺境の小島に住んでいたカリアにとっては他国の情報など知る由も無いのであろう。
ピラミッドについては特にここで説明する必要も無いだろう。王の遺骸と一緒に数多くの副葬品や殉死者の木乃伊(ミイラ)なんかも埋められていると云う。だけど変な目玉の紋章の入った組細工だの首飾りだの義眼だのとか云うのは無いらしい。オーもし「巨神兵」とか「天空竜」とかのカードが有ったらどんなに強力か知れないのに残念デース遊戯ボーイ!!
ギルス「(プリーストの手を握りながら)いやしかしどうもありがとうお嬢さん。いやあボクは名乗る程のものでは有りませんがバビリムの王子ギルスとオプションの巫女カリアです。」
カリア「(急にキャラ変わった?ギルス・・・)」
心配すんな。多分今回だけだ。多分。
(背後から)女の声「バビリムの王子ですって?」
ギルス「いやあ参ったなあ同時に二人に誘われておわぁ!」
別にカリアがツッコミで殴りかかったのではない。声を掛けてきた方に振り向こうとしたら矢が飛んできたのだ。
アマゾンリーダー「イシス女王より貴方を討伐する指令が下っています。遺恨は御座いませんがお覚悟!」
ギルス「なんでイシス王国がボクを狙う?って云うかさっきのお嬢さん(プリースト)大丈夫?」
カリア「とっくに修道院の中に逃げたわよ。」
ギルス「くそぉ折角好感度上げるチャンスだったのに・・・」
カリア「ゲームが違う。」
・・・困った。前半に相当トバしすぎて行数喰っちまった。今回はいつもよりさらに端折って書こう。
ナウル修道院の敵のメインは弓使いのアマゾネス、HPは低いが回避力と攻撃力の有る修道僧モンク。共に回避力の有る敵なので篭手は忘れず付ける事。あと、シールド系で防御を上げると良い。アマゾンリーダーが持っている「スモールシールド」のカードを拾えばかなり有利になる。
と云う事でギルスの勝利。(早過ぎ!)
アマゾンリーダー「くっ、無念・・・・・・」
ギルス「しかし何故にボクを狙う?イシス王国とは別に交戦状態でも無いし・・・何より、ボク達は今日この国に来たばかりなのに何故こうも早く!?」
アマゾンリーダー「実は・・・」
例によって状況解説。バビリムに攻め込んだスーマールはイシスにも軍を派遣、その総大将であるネクロマンサー(アンデッドを操る魔法使い)、ヘロドトーはピラミッドに埋葬されたミイラを操ってあっさり王宮を制圧(でもゲーム中に何故かミイラは出ません!)、国民を人質にして女王にギルス征伐を命令。当然、ギルスの消息情報はSTAGE3のスカウトナイト(の「にーぬま」印の伝書鳩)によるものであろう。
アマゾンリーダー「ギルス王子、御願いです!貴方は伝説の勇者ギルガメスの末裔、ヘロドトーを倒し女王を、イシス王国を救ってください!!」
ギルス「もとよりこの世に光をもたらすは私の使命!(と彼女の手を握る)」
アマゾンリーダー「えっ?」
ギルス「貴女と王女の為にこのギルス、必ずやヘロドトーを討ち取ってご覧に入れましょう!で、つきましては貴女のTEL番など・・・」
アマゾンリーダー「ごめんなさい。私既婚者だし。」
ギルス「ええっ!?大どーんでーん返ーーし!!」
カリア「ねえ・・・・・・、疲れるからもうヤメにしない?」
確かに。んじゃここらで打ち切って次回はサヘル砂漠縦断の旅。
ギルス「結局、好感度は上げられなかったなぁ・・・、こんなんで最終日の告白イベント大丈夫かなぁ。」
カリア「だからこれはギャルゲーじゃないっつーの!」