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BOOKLAND 206号    ★新刊しょうかい 2003.01.


「いただきまーす」シリーズ

小学館
村上康成・作


谷川俊太郎さん「あかちゃんから絵本」シリーズ


クレヨンハウス
長 新太・絵    広瀬 弦・絵


「おにぎりくん」「たまごやきくん」「からあげくん」それぞれが出来上がる様子が楽しく 描かれています。そして、三つが出会うと、おいしそうなお弁当ができあがり。三冊とも最後は ほぼ同じ結末となります。三冊で一冊の幼児からのたべもの絵本。村上康成さんの「いのちを 食べる」という視点もきちんと描かれています。
(2,3才〜 各1,000円)

「にゅるぺろりん」(長新太・絵)ぺろぺろキャンディを「ぺろりん」となめると「にゅるにゅる」 とのびて、いろいろな形があらわれる。 「まり」(広瀬弦・絵)丸いボールがころがったり、はずんだり、四角くなったり...。 二冊とも「もこもこもこ」を思わせる、色・形・音(擬態語、擬声語)が一体となった、 読むのも読んでもらうのも楽しい絵本。 (各1,000円)

「かいぶつ
   かいぶつ」



徳間書店
こんな影のかいぶつがあらわれたら...。だいじょうぶ。めくってごらん、意外なモノが あらわれる。楽しいめくりしかけ絵本。
(3,4才 〜 メラニー・ウェルシュ作・絵、いとうひろし訳)

「目をつむるのよぼうや」



ブロンズ新社
トラのぼうやは眠れない。かあさんトラは目をつぶって眠るように言うんだけど、 目をつぶったら大好きなものが見えなくなるとだだをこねる。トラのぼうやに、かあさんトラは目をつぶるから 見えるものもあると優しく語りかけます。絵は”リサとガスパール”の画家。イラストレーションも抜群にいいベッドタイムストーリー。 おすすめです。
(3,4才〜 ケイト・バンクス文、ゲオルグ・ハンスレーベン絵、今江祥智・訳 1,500円)

「だんだんやまのそりすべり」


福音館書店


山の子たちの冬の遊びは、そりすべり。そこにクマ、シカ、タヌキ、ウサギなど 山の動物たち も加わって、みんなで楽しく...。ところが、怖がりのキツネの子はすべられない。 そこで同じ名前のいっちゃんが教えることになりました。 西村繁男さんの素朴なイラストがいい味を出しています。 (あまんきみこ文 1,100円)
「のうさぎのおはなしえほん」シリーズ



ビリケン出版
●「いえ」 うさぎのいえはドアがしまらないし、陽も差し込まず暗い。どこかにいい家 ないかしら、とオオカミに相談しますが...。
●「ともだち」  ちょっと偏屈のふくろうには友だちがいません。そんなふくろうとうさぎが 出会いました。そんな二人の行く末は...。
片山令子・片山健夫妻のさし絵たっぷりの絵童話。シリーズ全6巻の予定。B以降続巻。 (3,4才〜 各1,300円)

「いつもだれかが…」



徳間書店
病床のおじいちゃんが孫に語った幸運だった自分の一生。うれしい時、悲しい時、危ない時、 いつも目に見えない”だれか”に見守られていた、助けられた。 ”生きる”ことに元気と幸せを与えてくれるしみじみ嬉しい絵本です。
(子ども〜大人まで ユッタ・バウアー作、上田真而子・訳 1,700円) 作者の作品は「おこりんぼママ」「色の女王」等、絵本作りのうまさを感じます。
「ウィリーの絵」



ポプラ社
アンソニー・ブラウン、彼の絵本には「ウィリー」という猿がよく登場します。今回は画家です。 画家のウィリーは古今東西の名画をパロディーにした絵を描きます。。「モナリザ」 「落穂ひろい」etc. 人物の顔はすべて猿。背景もパロディ精神に満ちています。絵の力量が 秀れた作家ならではの絵本です。いろんな発見が楽しめます。
「テムズ川は
   見ていた」

徳間書店
ビクトリア朝ロンドンを舞台に、煙突掃除の少年が国家上層部の悪を暴く、スリルとサスペンス、 謎が謎をよぶミステリー。おすすめです。
(レオン・ガーフィールド作、斎藤健一・訳 1,700円)
「きれいな絵なんか
   なかった」

ポプラ社

絵本作家アニタ・ローベルが、ポーランドでの幸せな幼年時代、ユダヤ人ということを かくして、ばあやの愛につつまれながら逃亡生活を送り、そしてホロコーストを生き抜いた少女時代を書いた自伝。 きれいな絵なんかなかった子ども時代の重い歴史を少女の目を通して、ていねいに描かれている。
(小島 希里・訳 1.600円)
近刊のお知らせ
「小石通りのいとこたち」  シリーズBC
「守り人」
  シリーズ第5巻。  「神の守り人」(上)(下)
「デルトラ・クエスト 」  シリーズFGついに完結
「ダレンシャン」Z   2月に発売予定