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BOOKLAND 202号    ★新刊しょうかい 02.9.



「おばあちゃんの時計」
評論社
ジュラルディン・マッコーリン作、スティーブン・ランバート絵、 まつかわゆみ訳 4、5才〜
海辺のおばあちゃんの家にある古い大きなふりこ時計は、こわれて動かない。 直す気はなさそう。他にもたくさんの時計があるからとおばあちゃんは 言うのだけれど、時計らしきものはない。そこでおばあちゃんが話してくれた おばあちゃんの時計とは…。 機械で計れる時間だけでなく、自然や人々の暮らしの中に流れる時間もある。 時間に追われている人にぜひ読んでほしい一冊です。(1,300円) 「リナとちいさなドラゴン」

BL出版
ヒルデガルト・ミュラー・作 小森 香折・訳
夜空にポツンとお月さま。リナは眠れない。すると、ふとんをツンツン 引っぱるものがいる。よく見ると緑色の小さなドラゴン。小さくてもブォーと 火を吹く。リナはドラゴンと友だちになった。楽しい日々が過ぎた。 ところがドラゴンが家に帰りたいと言いだした。リナはドラゴンをタンスの 引き出しに閉じこめた。次の日からリナは遊び相手がいない...。 互いに相手の気持ちを思いやることが出来たとき、一人でいてもさびしくはない。 ドラゴンとの出会いと別れの中でリナの気持ちは大きく育ってゆく。(1,300円)
「ワニくんのふしぎなよる」

BL出版
みやざき ひろかず作
おおきな足の「ワニくん」シリーズ第11作。星をながめていたら、 突然、宇宙人が現れた。はじめは珍しがっていたワニくんですが、宇宙人の傍若無人ぶりに困ったあげく、 「家に帰ったら」の一言がまた騒動のタネに...。宇宙人語翻訳表つき。(1,300円) 「みえない さんぽ」
評論社
ゲルダ・ミュラー作
−このあしあと だれの?− 雪の上にいろんな形をした足跡が点々とついている。誰が、何が、何を しているのだろう。想像する楽しさがいっぱいの絵本。 足跡の主たちのさまざまな姿態が別紙に描かれています。どの場面に あてはまるか考えるのもおもしろい。ジオジオの好きな「ぼくの庭ができたよ」の作家。3〜4歳から。(1,200円)。
「なんだったかな」
BL出版
今江祥智・文、長新太・絵
「なんだっかたな...ぼくのすきなどうぶつは...」 カバのように大きくはない、ゾウのような粘土色でもない。 いろいろな動物を思い起こしながら、最後に目をぎゅっとつぶると、 思い出した! '67年に今江祥智、長新太のコンビで作った作品を、長さんが 新たに絵を描き直したリメイク版。「黒」がテーマの三部作の一つ。 他の二作品も準じ刊行予定。3、4才〜(1,000円) 「森のアパート」
ビリケン出版
竹内 通雅・作
森の中に動物たちが入っていきます。ゾウ、キリン、ライオン...、 ヘビやトカゲ、オオアリクイもいるよ。何をしに行くのだろう。実は、森の中の 大きな2本の木は動物たちのアパートでした。各々の部屋、各々の暮らしぶりが おもしろく描かれています。3、4才〜(1,600円)
「おもちゃの時間のはじまりだ」
評論社
ローラ・セシル編、エマ・チチェスター・クラーク絵
ぬいぐるみ、人形、なまりの兵隊などなど、おもちゃが主人公のお話が8編。 読みごたえのある一冊。(1,800円) 「ふたたび プロフェッサーPの研究室」
17出版
岡田 淳作
プロフェッサーPがパワーアップして帰ってきた。助手と奥さんも健在。 岡田淳さんの笑いとユーモアがぎっしりつまったマンガ集、第2弾。年齢を問わず人気です。 (1,200円)
「ブルーイッシュ」
あすなろ書房
ヴァージニア・ハミルトン作、片岡しのぶ訳
「人種のるつぼ」ニューヨーク。自由な校風の公立小学校に転校してきた ドリーニー。テュリという友だちもできたが、いつも気になるのは 「ブルーイッシュ」と呼ばれている女の子。いつも帽子をかぶり、小犬を だいて、車いすにのっている。そして、青白い顔色。彼女は急性白血病であった。 死と向き合って生きる少女と彼女を支え、友情を育むドリーニーたちの物語。 ( 小学校高学年〜)(1,300円) 「麦ふみクーツェ」
理論社
いしい しんじ・作
「悲しいほどまじめ」、ウマく生きるのがヘタな人々の喜びと哀しみを背景 に音楽家になっていく少年の物語。前作「トリツカレ男」(1,300円)と 併せてお読みください。(1,800円) 大人の方に。「ぶらんこ乗り」もオススメです。ジオジオの気になる作家の方です。