Bordoux

ボルドー地方はフランスの西南部、ビスケー湾に面したいわゆるアキテーヌ地方をさします。北緯44-46度間で、ドルドーニュ川とガロンヌ川とその合流後のジロンド川流域です.百年戦争終了まではノルマンデー公国の関係でイギリス領でした.ぶどう作付面積は10万ha、AOCワインは30%を占めます.ボルドーワインの赤と白の生産量比は約8対2で、赤が主体です.赤にはカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルド種が、白には、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル種が用いられます.
ボルドーの特色は、これらの品種を単独で用いず、数種をブレンドして使うことです。タンニン・酸の強いカベルネ種は、砂利、砂の多いメドック地区に多く植えられており、メドックのワインはこのカベルネ種を主体としいるのでまろみ不足をメルロ種で補います。逆に、石灰分を多分に含む粘土質土壌のドルドーニュ川右岸のサンテミリオン、ポムロル地区の主品種は芳醇さを特徴とするメルロ種ですが、タンニン・酸味を補うために、カベルネ種を加えている。その他カベルネ・フラン、プチ・ベルドが使用されます。その他、貴腐という特殊な状態のぶどうを用いて甘口の白ワインを生むソーテルヌ地区があります.ボルドー地区では、土質に合った品種を主にしながら他品種を加えることで、バランスのとれた完成度の高いワインを生み出している訳です。醸造形態はシャトー形式で、作付けから瓶詰めまで一貫して行います.シャトーの作付面積も広大で、ブルゴーニュの10倍以上はあり、多種のぶどうを栽培することが出来ます.
ボルドーのワイン生産地
*いわゆるボルドー左岸
砂利質の土壌--CSを中心に栽培ジロンド川佐賀の70km地帯、最下流はバ・メドックということもあるが、格付けシャト−はない.その南部をオー・メドックといい、その中でも特別区(村)を設けている.従って、原産地呼称方では、地区名村名・生産者(シャトー)名のワインが存在することになる.
オー・メドック地区
@サン・テステフ村→
Aポイヤック村→
Bサン・ジュリアン村→
Cマルゴー村→
他:ムリス、リストラック、オー・メドック
ぺサック・レオニャン・グラーヴ
バルザック
ソーテルヌ
*いわゆるボルドー右岸
石灰岩の土で粘土質--M/CFが主体
サンテミリオン
ポムロール
フロンサック