(当コーナーの記載事項はある程度実際のプレイに基づいていますが、時として嘘・強調・紛らわしい表現が多分に含まれている恐れが有ります)
ギルス「ここが・・・」
セティ「不思議のダンジョ、んんっ!?」
ホルス「(背後からセティの口を押さえて)止めろセティその先は云うな、云ったら余計な版権問題が付きまとう!」
本ゲームは残念な事に雑誌等での取り上げ方が非ッ常ーに小さかったのですが、大体ゲーム内容を紹介する際に、似たタイプとしてGBの「シ△ン」や「モ△タク」なんかを引き合いに出す事が多いそーです。戦略重視のターンRPGと云う意味ですね。だから「不△△のダンジョン」と云う言葉にもなんか意味を感じますねェ。
ギルス「因みに『△△』には『二子』か『二家』と入れるんだよ。」
ホルス「アホか!勿論『二夫』とか『二雄』もダメだぞ!」
セティ「『動明』ではダメなのですか?」
ホルス「ダメに決まってるだろう!」
ギルス「でも『極道くん』の『動明』ならヒネリ利いててOKかも。」
ホルス「ヒネリ過ぎてて解らんぞ!?」
今なら講談社漫画文庫でも読めますのでコレ。「た△し軍団」まで登場させた異色の水島野球マンガですが正直筆者この作品メチャクチャ好きなんです。・・・でも良く考えたら、「デビルマン」も「極道くん」も週刊少年マガジン連載だったんだよね?
???「フォッフォッフォ、コレは珍しいまともな人間がここを訪ねてくるとはのう。」
いつの間にか、カーキ色の道衣を着た老人が姿を現していた。
セティ「あなたが、『世捨人ハーサグ』ですか?」
世捨人ハーサグ「いかにも。」
ホルス「なら話が早い。あんたに訊きたい事が・・・」
ギルス「『まともな人間が』って、ここにはまともな人間は訪ねて来ないのか?若しかしてスト△ーカーとかレ△ピストとかカニ△リストとかが良く来るとか?」
ホルス「訊く事が違う!」
セティ「でも良かったですねギルスさま。少なくともわたしたちは『まともな人間』らしいですから。ほっ。」
・・・自分たちが「まとも」かどうか不安だったのだろうか。と云うか、ゲーム本編のメッセージの僅かな言葉の綾を突いてネタにするこの筆者の性根が腐ってるだけなのだろうか。
世捨人ハーサグ「フォッフォ、わしも退屈しておったのじゃ、話は一つゲームをやってもらってからにさせてもらおうかのう。」
ギルス「ゲーム?DMかそれともDDMか?城△内くんオレはカードを信じるぜっ!」
ホルス「違う!」
世捨人ハーサグ「フォッフォDMは『ドクターマリオ(ファミコン/任天堂)』、DDMは『ディープダンジョン〜魔洞戦記〜(ファミコンディスク/DOG)』の事じゃな!?」
ギルス「!!」
セティ「スゴイ!ガドランさんの云った通り、本当に物知りなんですね!(前回参照)」
ホルス「『物知り』ってそう云う意味か?そうなのかっ!?」
とまあ脱線はここまでにしとこう。「ゲーム」はデュエルでもダイスでもなくあくまで「ドルルルアーガ」ですので。
世捨人ハーサグ「まず最初にわしの能力を教えといてやろうかの。わしは『スルーメイジ』に属する・・・」
ギルス「スルメ偉人?」
ホルス「違う!」
世捨人ハーサグ「フォフォッ確かに酒肴にはスルメが一番じゃがの。」
ギルス「でしょう!ボクと同好の士だね。」
ホルス「じーさんもボケに乗るな!ギルスお前未成年だろっ!」
セティ「『スルー』とは『通過する』って意味ですよギルスさま。」
ギルス「通過する・・・『通す』って意味だよね。じゃ奴がリーチしてから危険牌をつかんで切っても『通ーし!』とか云ってセーフになるんだ!」
ホルス「『ぎゅわ△ぶらあ自△中心派』のフリ・ゲラーか?」
セティ「でも案外わたしたちをスルーして(黙って見逃して)くれたりするかもしれませんね。」
世捨人ハーサグ「なんかSTAGE4の『退く蛇』に似たネタだのう?流石にそこまではボケとれんわい。ほれっ!」
ホルス「!?やっぱじーさんボケてるぞ!壁越しに呪文なんか放ったって・・・」
世捨人ハーサグ「果たしてそうかのう?フォッフォッフォ。」
・・・あれれ気付いたらまた脱線して行数を喰っていた。
えーとでは本題に戻りまして、ハーサグを始めとする本ダンジョンのメインキャラ、「スルーメイジ」は「ドルアーガの塔」で云うところの「ウィザード」に相当する。彼らの呪文は外壁以外の壁をすり抜けていく効果を持つ。と云う事で先程ハーサグが放った呪文も壁をすり抜けてホルスに命中!
ホルス「ぐわぁっ!何でオレばっかり!?」
世捨人ハーサグ「フォフォーお主がそこの三人の中で一番こういうやられ役っぽいのが向いてそうじゃったからじゃよ。」
ギルス「凄い!この短いやり取りでそれを見抜くなんて!」
ホルス「ギルスてめぇ・・・」
スルーメイジは壁の入り組んだルームでその能力を最大限に発揮出来る。「ドルアーガの塔」では壁と壁の間に半キャラずらしの要領で立てば呪文を回避する事が可能なのだが、本ゲームではそんな要素は無いので彼らの呪文を避け切れない状況も多々発生する。少々のダメージは覚悟の上と割り切った方が良いかもしれない。本ダンジョンでは他の敵がウィスプ、ローパー、イビルアイと魔法攻撃ばかりなので兜装着にしておけば良いだろう。
ここで初登場のイビルアイは、バジリスク(STAGE25参照)同様の石化光線攻撃を持つクリーチャー。通常の1ターン一回行動・飛行型と云う特性を持つが、攻撃が非貫通型・命中率が70%と云う短所も併せ持ち、またバジリスク同様射程内でも攻撃を仕掛けないヘタレ仕様も搭載したクリーチャーでもある。集中攻撃を受ける局面以外は軸ずらしで回避して良いだろう。相手しなければいけない場合はウィスプ同様アンサモンが手っ取り早い。
ボスのハーサグはレザーキャップしか装備していない事もありボスとしてはヨワヨワな部類。回復役を用意したピケを布陣すれば特に問題は無いはず(只、こちらのダンジョンである前回のダンジョン「盗賊のアジト」が広い所為でドコに布陣するかの判断がちと問題だが)。敵ダンジョンもスルーメイジと入り組んだ壁に少々手間取るが前述の通り兜を装着して邪魔な箇所はマトックで切り崩せば問題無いだろう。
そーしてこーしてギルスはハーサグのジュエルを押さえる。
世捨人ハーサグ「フォッフォッフォ、なかなかやるではないか。では褒美として『訊きたい事』について答えてやろう。お主等『嵐の山』に向かっておるな?」
セティ「スゴい!そこまでご存知だったのですかっ!?」
世捨人ハーサグ「お主等も感づいてはいようが、『嵐の山』の周囲に吹きすさぶ嵐は神の手によって聖域である山への立入りを封じる結界なのじゃ・・・」
で、その結界を抜けるにはここから北西にある「竜のねぐら」と北東にある「大迷宮ラビリンス」で、聖域に立ち入る資格に足る「力」と「智」を示さなければならないと云う。
世捨人ハーサグ「ところで、『竜のねぐら』の手前に『竜の台座』なる岩が有るが存じておるか?」
ホルス「確かギルガメス大王が悪しき竜を退治して・・・」
セティ「その竜が岩に変化して・・・」
ギルス「鬼の俎板(まないた)になったと。」
ホルス「違う!!俎板じゃなくて台座!」
ギルス「鬼の雪隠(せっちん。便所の事)でも無くて?」
ホルス「諄(くど)い!!」
世捨人ハーサグ「因みに『鬼の俎板』も『鬼の雪隠』も奈良県高市郡明日香村に実在する石造遺跡物じゃゾ!」
セティ「ホントに物知りな方ですね・・・」
なんか違うような気もするが・・・。まあ話を本題に戻して、その「竜の台座」と呼ばれる岩にはその時ギルガメスが竜を退治する際に用いたという竜殺しの剣、「ドラゴンバスター」が刺さっており、未だこれを引き抜いたものが居ないと云われるのだそうな。
世捨人ハーサグ「だがお主なら若しくはその剣を手に出来るやも・・・・・・・・・フォッフォ。実に愉しみじゃわい。何百年も生きていると流石に退屈でな。こういうイベントが起こるといいヒマ潰しになるんじゃよ。」
セティ「何百年も・・・?」
ホルス「あんた、一体何者・・・」
世捨人ハーサグ「さて、わしはそろそろ消えようかの。お主の伝説をじっくりと見せておくれよ・・・」
ギルス「ボクの・・・『伝説』!?」
ハーサグは現れた時と同様に唐突にその姿を消した。
セティ「それじゃ、これからどうしましょうか?」
ホルス「ここからなら、『竜の台座』を経由して『竜のねぐら』に向かった方が近い。こっちの道を取った方がいいだろ。それでいいなギルス?」
ギルス「・・・今思ったんだけど・・・」
セティ「?」
ギルス「大王の『ギルガメスの道』の伝説によると、数百年を生きた『占い師ハーサグ』がバビリムに居たらしいんだけど・・・」
セティ「ではその方とあのハーサグさんが同一人物とか?」
ギルス「でも・・・その占い師の方は外見が妙齢の女性だったらしいんだよ。」
ホルス「!!?それじゃ・・・」
ギルス「そうハーサグが結局釜か鍋か、それが非常に問題だ!」
ホルス「確かに気になるが『非常』な程の問題か?」
「ザ・ブルークリスタルロッド」に登場する占い師ハーサグは、姿こそ若い女性だが天界で修行し不死の力を手にしており実年齢は不明だと云う。だけど性別まで不詳かい?確かにギリシア神話に両性具有で時に応じて男と女の双方として生きた予言者テイレシアスの伝説が有ったけれども。でも実はこの占い師の女性と世捨人のジジイが同一人物と云う証拠も無いんだけれどもね。無理に話を繋げようとする筆者が間違っとるンかのう?教ーえておじいさん〜(←誰よ)
では、次回は「竜の台座」、なんとアイツと夢の(?)共演だっ!